──その日、ジオン公国の残党……ネオ・ジオンを率いる(実質的)指導者ハマーン・カーンは、自分の顔が随分と険を含んだものになってしまっていることを、改めて確認することになった。
いつまでも可憐な少女だと思っていた訳ではもちろんないが、自分のように感情に左右される激情型の人間を上げて“鉄の女”などと笑わせると思っていただのが……なるほど、正面から見ると中々の鉄面皮ぶりである。
「人間性を捨てられない、弱い女だと自分では思っていたが……こうして見れば、中々に格好は付いているでは無いか」
「ふん。本来、クローンは人格に関しては別のものになって当然……エルピー・プルのようにな。それをニュータイプの共感力まで使って、精神を協応させたのだ。まるで異なる締まりのない顔をしている訳にもいくまい?」
そう、ハマーンが見つめている己の顔は、鏡によるものではない。グレミー・トトに命じて影武者として製造させた、自身のクローン体である。
ハマーン自身は自分が複雑な人間だとは思っていないが、ひねくれた人格だとは意識している為、影武者の役割をさせるのならば自身を正確にトレースさせるべきだと考えた。
感情をあまり表に出さない顔立ちも、その分だけ目の奥に灯る情念の炎も、体付き隅々に至るまで、完璧な再現度……ハマーンはグレミーを信頼していないが、なるほど、手腕に関しては改めて信用せざるを得ない。
「これで有事の際にも、ハマーン・カーンは常に動き続け、ネオジオンを統率することができる……精神・記憶・感情、すべてを共有しているのだから、これから起こる出来事で致命的に精神が変質しない限りは、問題なく“私”をこなせるだろう」
「ふん……古い小説の類だと、精巧な偽物は本物と入れ替わろうとするものだが、お前はあくまで使命感で今の立場にいる。羨ましくも無ければ、妬ましくも無い。何より、その理想へ共感するように出来ている。“お前”を正確にこなしてやろう」
強大なニュータイプ故の孤独を抱えるハマーンは、しかし同じニュータイプとの共感ですら受け入れることが出来ない。かつてカミーユ・ビダンと共振を起こした時も、胸に沸いたのは怒りであった。
そんな彼女にとっては、ある意味では自分自身こそが、もっとも孤独を埋め得る対象だと言えるかもしれない……心の支えとしてはミネバ・ラオ・ザビの存在があるが、教育方針に関しての悩みもあるし。
「……いざという時に“私”として振舞う以上、精神も肉体も完璧に整えていてもらう必要がある。必要なものがあれば伝えるがいい。なんなら。時おり代わってやろうか?」
「先のやり取りの後で、そんな冗句を口にできる“私”は間違いなく“鉄の女”だよ」
皮肉なのか自嘲なのか、互いでも区別がつかない笑みを浮かべあい、ハマーンとクローンは一旦の別れを切り出す。ハマーンはクローンに背を向け、その背中にクローンはしっかりと抱き着いた。
「……おい、何をしている? それに、背中に当たっているものはなんだ?」
「なんだと言われても、お前にも備わっているものだろう。いや、おかしいな。何故、わたしはオリジナルに抱き着いている?」
ぐりぐりとハマーンの尻ににじられているのは、ハマーン自身の股間にも備わっているもの……即ちチ〇ポである。スペースノイドは地球の重力から解放された影響なのか、特に女性型の両性具有者が多い。過酷な宇宙の環境の中で、単一でも生殖していける可能性を人間が模索した結果だとも言われている。
キャラ・スーンなど性欲解消を担当する部下も何人かいる為、性欲で頭を悩ました経験は無いのだが……何故かクローンは、ハマーンに対して異様な興奮を覚えているようだった。
「おい、やめろ! 何を考えている、この俗物……!」
「わたしにそれを言ってどうする……! おかしい、頭では異常な行動だと分かっているのに……ぐぅ……♥ 股間に血が集まって、思考が鈍る……♥」
身体能力までほぼ同様であり、MSパイロットとしてネオジオンの摂政としての役割で披露している分、オリジナルのハマーンの方が若干体力に劣る部分があり、背後から抱きすくめられたまま寝台に押し倒され、へこ♥ へこ♥ と勃起した肉竿を尻に擦り付けられてしまう。
尻肉を肉竿で擦られること、時おり自分の睾丸を後ろから突かれて精液が噴き出しそうになること、そして自分の肉竿が改めて男性遍歴の中でも比肩するものが無いほど大きいこと……それらを嫌悪感の中で感じ取ってしまい、ハマーンは「おぉっ……♥ んんっ♥」と喘ぎながらも、懸命に抵抗する。
「ぐぅ……♥ このような副作用があり得るのか? まさか、グレミーが何か細工を……ほぉぉっ♥」
「うぅ……いやらしい声を出すな、女の顔をして……♥ ふっ♥ ふっ♥ じ、自分の体臭など気にしたことも無いのに♥ オリジナルの匂い、甘すぎる……♥」
「くぁぁっ……♥ か、髪の匂いを、嗅ぐな……♥ そ、それが苦手なのは、私なのだから分かっているだろう……!」
実際に、クローンの行動はグレミーのかけた催眠術によるものであり、オリジナルを犯すようにと気付かない内に精神に刷り込まれてしまった結果だった。
だが如何に聡明なハマーンが、それも二人も揃っていると言えども、自分の人生の中で最も優れた“雄”である自分自身との接触は、思考能力を奪うには十分だった。
「うぅっ……♥ い、いやだ……♥ 自分を犯すなど……♥ おい、“私”! もっと抵抗をしろ! 受け入れるな!」
「わ、ワガママばかりを言うな♥ いや、自分同士なのだから正にワガママだが……じ、自分がどれだけ“雄”として優れているか考えろ♥ キャラ相手の記憶もあるのだろう♥」
クローンにもハマーンの記憶が共有されている為、前後の穴からびゅーびゅーと精液を噴き零しながら「お゛ぉぉっ……♥ ハマーンしゃま、しゅきぃぃぃ……♥」と甘えた声で鳴くキャラの姿は容易に浮かんでくる。
だが、当然ながらこれは悪手も悪手。ハマーンとしては「自分に犯されれば、あの無様ですらあった痴態を自身が味わえる」ことを意識してしまい、クローンの股間は完全に「雌をパコらなければ発散できない」ものになってしまっていた。
しかも、二人はまったく同じ強度のニュータイプである……共感現象を知らず知らずの内に起こし、感情では自分姦を否定しているのに、行動理念は完全に犯し犯されることに同意してしまっていた。
「ぐぅぅ……“私”が雌としてもすぐれているのが悪い……♥ なんだ、このムチムチの尻は♥ ミネバ様が時折このデカ尻を見て、息を呑んでいらっしゃることに気付かないとは言わせんぞ♥ ミネバ様がレズビアンになってしまわれたらどうする♥ わ、わたしに求婚などされたら……♥」
「ふ、不敬な妄想も大概にしろ……♥ おぉぉぉっ♥ 裏筋にチン先こすりつけるのはやめぇぇ……んぎぃぃぃっ♥ は、背後から玉攻め♥ キンタマをチン先でどすどす突くなぁ♥ そこは秘所じゃなっ……んおぉぉぉっ♥ わ、私のキンタマでチ〇ポ挟んでコクのはよせいぇぇっ……♥」
犬のように息を荒げ、自分自身の甘い雌臭に興奮しきったクローンは、ふかふかのキンタマでタマズリを敢行し、ハマーンの首筋に幾度も口づけを落としてくる。
性処理の際は一方的に責めたて、奉仕させるだけだったハマーンは、力強い“雄”に攻められる経験も、その相手から心安らぐ“雌”を感じるのも初めてのことだ。これに加えて、自分自身故に弱い部分や感じる個所なども完璧に把握しあってしまっている。
ハマーン・カーンをもっともチン負けさせやすい存在……それはハマーン自身だという事実を、彼女は完全に失念していた。
「うぁっ……このふかふかのキンタマぁ……♥ 孕ませ汁を毎日のようにぼこぼこと作り出して♥ 誰を孕ますつもりだ♥ わ、“私”が好き放題に女をコマして♥ 孕ませないように処理をしてやろう♥ 嫌だが♥ 心から拒否すべきだが♥」
「あぁぁっ……♥ や、やめっ……んんっ♥ ああ、そんなぁ……わ、私の秘所が、もうすっかり濡れそぼってぇ……♥ あり得ない♥ 自分相手にこんな……やめろぉぉっ……♥ おっ、おぎっ……いぎぃぃぃぃぃぃっ♥ はいっ、たぁぁぁっ……♥」
遂にクローンの肉竿がハマーンへと挿入され、極上の柔肉が剛直を咥え込む。
ハマーン・カーンという存在が、これまではただ一人しかいなかったので気づかなかった事実だが、彼女の人生においてそれは最も気持ちよい肉棒であり、最も蠱惑的な蜜壺だった。
「あぁぁぁっ♥ よせと、言ったのにぃぃぃぃっ♥ んっ♥ んあぁっ♥ んはぁぁぁっ♥ う、腕を掴むなぁ……♥ お゛っ♥ お゛ぉぉぉっ♥ し、子宮開くっ♥ 自分チ〇ポに、勝手に子宮が媚びだしているぅぅぅっ♥ わ、私はこんな凶悪なものをぉぉっ♥ ほぉぉぉっ♥ こ、こんな“雄”知らないぃぃぃぃっ♥」
「はぁっ♥ はぁっ……♥ ま、マ〇コいいっ♥ キャラたちには悪いが♥ こ、これに比べたら♥ これまでセックスだと思っていたものはぁ……あぁぁっ♥ なんだったんだぁ♥ ひっ♥ ひぅぅぅっ♥ んおぉぉぉぉっ♥ こ、腰が止まらないっ♥ お、雄堕ちしてしまう♥ こ、こんな“雌”を抱えていたとはぁ♥」
今も自分自身を犯していることへの嫌悪感や忌避感はあるのだが、凄まじい快楽がそれらを駆逐してしまい、全身が人生において最高の“雄”と“雌”を全力で享受してしまう。
ハマーンの竿からはじわぁぁっ……と先走りが滲みだし、ところてん射精寸前に追い込まれているし、クローンの秘所もどろどろに濡れて、太腿は漏らしたように愛液で輝いてしまっている。
そんな風に、自分とは違う自分が使っている箇所が放置されていると……ニュータイプの共振も手伝って、更なる快楽の希求が脳内に浮かんでしまう。
「(もしも、この状態でクローンに挿入まで行ったら……い、いや、ダメだ♥ もう、今でも意識がもうろうとしているのに……二度と戻れなくなる♥ セックス中毒の色ボケに堕ちてしまうぅぅっ……♥)」
「(はっ……はっ……♥ なんて淫らな顔をするんだ、“私”ぃ……♥ め、雌の喜びを求めてしまう♥ こんな顔を見せられたら……わ、わたしも挿入されたくなるぅぅ……♥ ダメだ、意識がぁぁ……お゛ひっ♥)」
ハマーンという女性にとって、シャア・アズナブルは極めて重要な存在だが、彼との出会い以降のハマーンの人生とはすべて“我慢”と“忍耐”であった。欲しいものは横合いから別のモノに奪い取られ、必要としたものは向き合うことなく去り、心を預けようとすると相手に未熟をあげつらわれる、過酷に過ぎる耐久の道。
そんな中で、こうして肉欲に溺れること自体が開放であり……その喜びに、ハマーンは抵抗できなかった。
いや、むしろ……抵抗したくなかった、と言った方がいいだろうか。
まるで、これまで俯いて見過ごしてきたものを全て取り戻すというように、挿入したままでハマーンとクローンは寝台の上に体を乗せる。そうして、ぱんっ♥ ぱんっ♥ と乾いた音のするままに、体を捻じ曲げて……オリジナルの肉竿が、クローンの秘所へと触れた。
交情は今も続いており、ハマーンの方へとクローンは体を押し付けてくる。
そうなれば……求め合う必要などなく、自分達は今でも嫌で仕方ないのだという体裁を守って、相互の挿入が成立した。
「んはぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥ こ、これはぁぁぁっ……ひっ、きぃぃぃぃぃぃっ♥ あ、頭が壊れるぅぅぅっ……♥ こ、この快楽をぉぉっ……受け止められる、自信が無いっ……♥ あ、あはぁぁぁぁっ♥ こ、こんなぁ……わ、私は自己陶酔主義者などでは……んへぇぇぇぇぇぇっ♥ この肉竿も肉穴も良すぎるぅぅぅっ♥」
「ひゅー♥ ひゅー♥ こ、こんな快楽がぁぁぁ……♥ し、知らなかったぁぁ♥ こんな、すべてが満たされるセックス♥ 自分という、最高の“竿”と“穴”♥ こ、これすらも自賛なのかぁぁ……♥ んはぁぁぁぁぁっ♥ も、もう我慢できないぃぃっ……♥ はぁ♥ はぁ♥ く、狂ってしまえ♥ 肉欲に溺れてしまえぇぇぇぇっ♥」
どちらがオリジナルのハマーンで、どちらがクローンなのか。最初は、本当に嫌がっていたのか。
竿も穴も満たされた状態で、腰をぶつけ合う二人の美女の前では、それらはどんどんとおぼろげになっていく。部屋の中は淫らな匂いで満たされて、ただでさえ雌臭いハマーンの匂いが二倍になり、雄ならば入室した時点で射精、雌ならばレズ堕ちしてマン媚び踊りを始めるのは必須だろう。
「あぁぁぁぁぁっ♥ イッ……くぅぅぅぅっ……♥」
その叫びを放ったのは、どちらが先だったのか。
結果的に両方の穴へと大量の精液が注がれ、二人のハマーンの腹は、ぼってりと精液で妊娠したかのように膨れ上がっていた。
元の目的の通りに……区別もつかぬほどに、その痴態は相同であった。
※
「──んっ♥ んあぁぁっ……♥ このっ……また穴の具合がよくなっているではないか……♥ これは、私も後で犯してもらわなければなぁ♥」
「あぁぁっ♥ こ、こんな風に互いに犯し合っていれば、体が開発されるのも当然だろう♥ “私”の癖にその程度も分からないか♥」
……本格的に影武者としてクローンが運用され始めると、ハマーンは足しげくその元へ通い、情報を共有しあった。
グレミーとしては、クローンの方がハマーンをチン負けさせて、後は再調整すればいいと思っていたのだが、表向きハマーンは正気を保ったままであり、情報の共有行為も摂政としての気真面目さ故だろうと周囲には認識されている。
実際には……こうして、繰り返されるセックスによって更に艶やかさと肉厚を増したケツを叩きながら、激しくクローンへと挿入しつつ、自分も杭を打つように寝台に押し付けられて組み伏せられるのを期待するほどに、ハマーンは肉の快楽に溺れきり、自分を犯し自分に犯されることへドハマりしていたが。
「んん……出すぞ♥ お前の股間に備わっているのと同じ♥ ぷりぷりの精液の溜まったキンタマ袋からぁ♥ 濃厚なザー汁を注いでやる♥ 私の精液で孕め、私♥ そうして、私を生めっ♥ うぅぅっ♥ 私のことを孕ませて娶る♥ お前は影武者だけでは惜しい♥ 私の伴侶にしてやるぞ♥」
「んあぁぁっ♥ こ、この俗物めぇ♥ 先に孕むのも♥ 娶られるのも♥ お前の方だ♥ わ、わたしにチ〇ポで突かれれば、アヘッて陥落する癖に♥ こんな雑魚マンのハマーン・カーンなどいていい訳がない♥ 私の腕の中で終身刑に処してやるぞ♥ お゛ぉぉぉっ♥ チ〇ポ汁出てるぅぅっ♥」
完全に自分自身との交情によって情緒を壊されたハマーンたちは、異様な愛情を語り合いながら、いつまでも精液を注ぎ合い、互いのチ〇ポとマ〇コを堪能する。
この濃厚自分姦セックスによってハマーンは、側によるだけで雌ならば問答無用でレズ堕ちする傾城の美女となり、ミネバによって本当に求婚され、クローンの存在を明かしてダブル孕ませ娶られするのだが……それはもう少しだけ、ザビ家の末裔の子供ちんちんが大きく育つのを待たなければならない……。
屋根が高い
2023-06-04 08:56:29 +0000 UTCまりね
2023-06-04 08:50:54 +0000 UTC屋根が高い
2023-06-04 08:20:59 +0000 UTC一兵卒
2023-06-04 08:19:10 +0000 UTC屋根が高い
2023-06-04 08:17:01 +0000 UTC邪バレンスタイン
2023-06-04 08:08:06 +0000 UTC