「ま、待って! 待ってちょうだい、どうか殺さないで! わ、私は無害な吸血鬼なの、本当よ!」
その日、吸血鬼殲滅部隊“月鬼ノ組”に所属し、自身の分隊を率いて吸血鬼討伐に当たっていた柊シノアは、懸命に命乞いをする吸血鬼の女性を前に薄く微笑んでいた。
未知のウィルスの蔓延によって人口が激減し、地上を吸血鬼たちが支配する暗黒の時代……ここまで腰が低く、怯え切った吸血鬼を目にすることは、吸血鬼殺しを生業としていてもほとんどない。
飄々とした性格で激情を隠すシノアは、この吸血鬼に対しても少しばかり時間を取って相手をしてやることに決めていた。
「そう怯えないでください。お名前を聞いてもいいですか?」
「か、カミラ。カミラ・ウェイトリィよ。ほ、本当に私は人間に対して無害なの! お願い、見逃して! あ、あなただって、吸血鬼と無駄に争って傷つくなんて、バカみたいだと思うでしょ? あ、あははは……」
カミラは吸血鬼の特徴である尖った耳と赤い目を持ち合わせ、異形であることは一目でわかるが、それはそれとして非常に美しい容姿をしていた。
シノアもかなりの美少女であり、並べばあるいは絵になるかもしれない……シノアの信念として、それはあり得ないのだが。
「そう、カミラと言うんですね……助かります、書類に記載する項目が、一つ埋まるので」
「は……?」
次の瞬間には、呆気に取られた顔のカミラの喉に、シノアの鬼呪装備……血に飢えた吸血鬼の成れ果ての呪いが叩き込まれる。
態度が非常に弱々しいとしても、相手は圧倒的な腕力と様々な異能を持つ吸血鬼。カミラ自身が言うように、無駄に争い傷つくのは悪手である。
不意打ちが卑怯だとは、シノアは思っていない。圧倒的に能力で勝る上に、ある程度の数が存在している吸血鬼を相手に、いちいち命を捨てて倒しても無意味に等しいからだ。
カミラの美しい唇が「なんで……」と間抜けに動き……そして──シノアの手の中から、彼女の鬼呪装備である“四鎌童子”が消え去った。
「は……? しーちゃん……?」
当然シノアは、四鎌童子を消したりなどしていない。だが生まれつき自らに宿っていた鬼は、痕跡も残滓も残さずに完全にシノアの感知できない領域へと消失していた。
それなりの力を込めて四鎌童子を振り下ろしていたシノアは、そのまま勢いよく身体だけが回転し、カミラに向って背中を向けてしまう。
「あーあー……だから言ったのに。お・し・お・き!」
「ぎゃぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~っ!?」
シノアの喉から、これまでの人生でどんなことがあろうと漏らしたことのなかった、無様そのものの悲鳴が迸った。
これまで排泄にしか用いたことのなかった菊門に、逆流するように入りこんでくる肉の感触。ずどんっ! とまるで拳銃でも撃たれたように、尾てい骨にまで衝撃が届き、こちゅっ♥ と尻の奥に何かが到達して止まる。
「ほぉぉぉっ……へぇぇぇぇぇっ♥ んひっ、おへぇぇぇぇぇぇぇぇっ♥」
シノアの股間からじょぼぼぼぼっ……♥ と、失禁や粗相と呼ぶにはあまりにも激しい量の小便が溢れ出す。
尻を刺激されて、下から腹を押される形になったのだから当然と言えば当然だが、シノアは何が起こったかを正確に把握できないまま、ケダモノじみた絶叫を喉からひりだしていた。
シノアの尻に挿入、というよりも叩き込まれたのは、カミラの人差し指を重ねてより合わせたもの…いわゆるカンチョーの形にした指であった。
美しい乙女の姿をしているカミラの指は細くしなやかだったが、これまで異物を一度も受け入れたことのないシノアの菊門は、それだけでもみちっ♥ みちっ♥ と広がって震え、軽く捻られる度に「ほぉぉっ♥」と奇声が上がる。
ましてや、人間の七倍の膂力を持つとされる吸血鬼の一撃は、容赦なくシノアの括約筋を傷めつけ、電気ショックにかけられたような衝撃を常に彼女の体に与え続けることで、飄々とした余裕を一切失わせた。
「ひぃぃぃっ♥ うひぃぃぃぃぃ~っ♥ つ、突かないでぇぇぇっ♥ も、突かないでくださっ……いひぃぃぃっ♥ ひぉぉぉぉっ♥ お、おしっこぉぉっ♥ おしっこ、止まらないぃぃっ♥」
「あーあ、お漏らし止まらなくなっちゃったわねぇ……でも、さっき私がやめてって言っても、やめてくれなかったしなぁ……♥」
「えひぃぃぃぃぃっ♥」
出し切ったと思った小便が、こちゅっ♥ こちゅっ♥ と尻穴の奥を突かれる度に、しょろろろっ♥ じょぼぼぼっ♥ と溢れ出す。
捻るように指がシノアの中で回転し、遂に自重すらも支えきれなくなった体は前に倒れ込み、自分が垂れ流した小水や潮の水溜まりの中へと倒れ込んだ。
突き出すような姿勢のせいで、頭よりも高い位置でぱくぱくと、まるで喋っているように開閉する尻穴からは、ぶぼっ♥ とシノアの意思とは無関係に屁が漏れだした。
「ひぎっ……ひぃぃ……ひ、おぉぉ……♥」
「足腰、ダメになっちゃった? 私が散々、警告したわよ? 無害だから見逃して、無駄に争って傷つくなんて馬鹿馬鹿しいってね……まあ、お陰でかなり美味しい“鬼”が食べられたけれど」
「おっ……鬼が……おいしい……? し、しーちゃんを、あなた……んほぉ……♥」
吸血鬼にとって有効打であるはずの鬼呪を食ったという、異常な言動に対してそれ以上の説明を行う気はないようで、カミラは余裕たっぷりの笑みを浮かべて、尻を突き出したままの姿勢で震えるばかりのシノアに近づいてくる。
足どころか体そのものがまともに動かず、唯一の武器も失った。
シノアの中で恐怖が爆発し、今この場で死にたくないという思いが溢れる。こんな無様な姿を晒して、吸血鬼の毒牙にかかるのは嫌だった。
「た、たしゅけてぇぇぇ……こ、ころしゃないで、くださいぃぃっ……し、死にたく、死にたくなひぃぃっ……」
「えー、でもさっきはあんなに威勢よく襲い掛かって来たじゃない? 言葉もなんだか震えて聞き取り辛いしなー?」
懸命の命乞いを嘲笑で流され、シノアの思考は生き残りたい一心で、訳のわからない答を脳から出力していた。
突き出したままの尻で以て、懸命に虚空でへこへことくねらせて文字を書き、それで謝罪の意思を表し始めたのだ。最初はカミラも美しい顔に疑問符を浮かべていたが、やがて意図に気付いて楽し気に笑い始めた。
「あはははっ! 命乞いの次は尻文字? えーと……『ひ・と・お・も・い・に・こ・ろ・し・て』? あなた、私好みで可愛いから殺すのは気が引けるんだけどねぇ……」
「ひぃぃぃ~っ!? ち、ちがうぅぅ……い、命は助けてって言ってるのにぃぃつ……ひっ……ひぉぉぉっ……」
シノアは無理やりに足に力を込めて、鉛の塊を括りつけられたように制御の効かない体を、なんとか引き摺り起こす。力を振り絞るのは逃走する為でも、一矢報いる為でもない……倒すべき吸血鬼にはっきりと助命嘆願する為だ。
開きっぱなしの尻穴から、腸液がイキ潮のように噴き出して、ぷしゃぁっ♥ と地面で跳ねた。
「お、お願いですぅ……ゆ、許してぇ……♥ わ、私の体を、好きにしていいですからぁ……♥ ほっ♥ ほぉぉっ……♥ 命だけは、お助けをぉ……♥」
頭の後ろで手を組んで、足を蟹股に開く。そんなスクワットのような姿勢を取ってから、へこ♥ へこ♥ と何度も秘所を突き出すようにして、無様で浅ましい助命の媚び踊りを披露する。
カミラがシノアの容姿を気に入っているらしいという、そのあまりにも細い糸のような情報に縋った、プライドを投げ捨てた生存戦略だった。
「ぷっ、あははははっ! なに、可愛すぎじゃない、あなた! ここまで懸命に生きてる姿見せられたら、私、あなたを好きになっちゃいそうよ♥ えぇと、名前は何だったかしら? 私は名乗ったのに、あなたは襲い掛かってきたのよね……」
「し、シノア♥ 柊、シノアですぅ、お姉様ぁ♥ わ、私、カミラお姉様にご奉仕しますからぁ♥ どうか殺さないでくださいぃぃ~っ♥」
……プライドを投げ捨てるということは、それが可能な程度には頭が働いており、心がまだ折れていないということだ。
シノアの無様で哀れっぽい演技に、絆されたと思わしい吸血鬼を前に、彼女は未だに逃走や反撃の可能性を諦めていない。
「(どれほど無様を晒したとしても……生き延びて、最後には勝ってみせます……! それが、吸血鬼と体を重ねる結果になろうと……!)」
幸いにもと言おうかカミラは女の吸血鬼であり、それは致命的な部分でシノアが汚されることはないということだ。
同性に指や舌で嬲られるくらい、耐えきれなくはない……先のカンチョーを思い出すと正直なところ体が震えそうになるが、それでもシノアのマンコ媚び踊りは“屈服”ではなく“闘争”の一環であった。
「好きにして、いいのね……ふふっ♥ それじゃあ、おマ〇コを徹底的にほぐしながら、まずはケツマ〇コで楽しませてもらおうかしら……♥」
「……え?」
明らかに“男性器を持つ者”の視点を語られて、思わずシノアの眼がカミラの股間へ向けられる。そこには、当然ながら雄の膨らみは無い。
直後、シノアの眼前でカミラの身に着けていたスカートが盛り上がり、じゅるんっ♥ と不浄な七色に輝く触手が吸血鬼の秘裂から生えているのが見えた。
あまりにも悍ましい光景に声なき悲鳴をあげている間に、触手は形状を変え、光も収まっていき……ぶるんっ♥ と大きな剛直へと姿を変えていた。
「んっ……♥ これ、見せる相手はほとんどいないのよ♥ 前に使ったのは……そうそう、クルルちゃんが『食べないでぇぇっ♥』って媚びてきた時だっけ♥ 人間のシノアちゃんには、ちょっと大きすぎるかしらぁ……♥」
「ひっ、ひぃぃぃぃっ♥」
何処かでシノアは『私は抵抗を続けているんだ』という意識を持ち続けることで、これから行われる陵辱を矮小化して耐えようとしている部分があった。
致命的に汚される可能性が、女性のカミラ相手に発生した時点で、シノアの虚勢は完全に吹き飛んでいた。
マン媚び踊りの姿勢を崩すことも出来ず……元より、カンチョーの衝撃がまだ残っているので、まっすぐ立って走ることも出来ない……腋とマ〇コを見せつけるような姿勢でよちよちと逃走を試みる。
当然ながら、吸血鬼にそんな逃走が叶うはずもなく、余裕を以て追いつかれた挙句、抱きしめるようにして腕で拘束され……カンチョー一発で敏感になっていた尻穴に、どちゅんっ♥ と激しい挿入が成された。
「つかまえたぁっ♥」
「んほぉぉぉぉぉっ♥ ぷぎょほぉぉぉぉぉっ♥ おっ、へぇぇぇぇっ♥」
「あははっ♥ お尻マ〇コ掘られて、お漏らしいちゃってる♥ こっちは、お嫁さんの迎えてあげる時にぶちぶちって処女奪ってあげるね♥ 今はこうして、ほぐすだけにしてあげるから……♥」
「ひあぁぁぁぁっ♥ わ、私の、女陰がぁぁぁ……おマ〇コがぁぁぁっ♥ あひぃぃぃぃぃ~っ♥」
尻穴をガツガツと激しく突かれながら、ぐちゅっ♥ ずちゅっ♥ と激しく秘所が掻き回される。
情熱的ですら愛撫と、尻穴から伝わる未体験の熱と快楽に、シノアの理性と知性はどんどん抜け落ちていく。
「んっ……シノアちゃんのお尻、最高だわ……♥ とっても可愛いわよ♥」
「あへぇぇっ……かわ、いい……?」
「可愛いって、言われたことないのかしら……そんな嬉しそうな顔しちゃって♥ あなたの価値を、私はちゃぁんと認めてあげるからね……♥ ふふっ、吸血鬼よりも、やっぱり人間がいいわ♥ 吸血鬼は私にとって食べ物だけれど、人間はこうして愛でることができるもの……♥」
シノアには理解の及ばない言葉だったが、その中でただ、自分の価値を認めてくれているという部分だけが、知能の低下しきったシノアには理解できた。
シノアは弱々しく唇を突き出し、まるでキスを待っているような顔をする。
カミラはニタァ……と恐ろし気な笑みを浮かべると、その唇を迷うことなくすすり上げ、ディープキスを交わしながら精液が菊門を満たしていく。
「(あぁ……私を認めてくれる人が……ここにぃ……♥)」
尻穴からぶぼぼっ♥ と精液を噴き出しながら、カンチョーを食らった時のように前のめりに倒れる。キスだけで、完全に心も体も奪われていた。体だけでなく、心もだ……もう、シノアは吸血鬼に信奉者に堕ちている。
「さあ、あなたの処女を奪う剣に、口づけをなさい?」
カミラが突き出してきた肉竿に、シノアは夢中になってしゃぶりつく。
己の腸液の味を始めて知って、シノアの秘所はまるで交配の準備を終えたかのように、粘っこい愛液を噴き出した。
今回の攻め役
※カミラ・ウエイトリィ
・吸血鬼。位階としては上位真祖に入るのだが、真祖たちからは“因数外”と呼ばれて忌み嫌われており、位階番号も無い。四鎌童子こと第一真祖シカ・マドゥが柊家を作ってから発生したのは確かで、食われるまで存在を認識していなかった。
・作中で四鎌童子を喰った姿から分かる通り、吸血鬼でありながら人間を襲わず、吸血鬼や鬼を食らって生きている“鬼食鬼”。触れただけでも一瞬で消滅し、栄養として分解されてしまうほどにその“食事”は苛烈。本人の弁によれば「過去と未来と現在の接する場所の時間を弄って、一瞬で済ませている」とのこと。
・いわゆる“生物濃縮”の概念に従っているらしく、通常の血液では彼女の体を支えることが出来ず、吸血鬼や鬼が取り込んだ“人の血の残滓”をより濃いエネルギーとして摂取しているらしい。厳密には吸血鬼ではなく単一の生物。
・本人の申告通り、人間には無害な存在だが、しかし別に人間の味方という訳ではなく、吸血鬼や鬼がいなくなると食事に困るので、好みの女性以外の人を積極的に助けてくれたりはしない。「カニバリストの家畜愛護主義者」と例えれば、邪悪さと厄介さが伝わるだろうか。
・好みの吸血鬼と好みの人間で、遭遇した時の対応が変わり、吸血鬼に対しては己の特性を振り翳して無理やり関係を迫り(クルル・ツェペシは数少ない接敵生存者)、人間に対しては無害な吸血鬼ごっこをして、見逃してくれる心優しい女性には、お礼と食事を兼ねて周囲の吸血鬼を殲滅するなどもしてくれる。
・その性質上、恐らく“終わりのセラフ”以外の者には傷をつけることすらできない。“終わりのセラフ”については食えるのか? という問いには「食べたことないから分からない」とのこと。
屋根が高い
2023-02-27 09:15:12 +0000 UTCdekoi
2023-02-27 09:07:54 +0000 UTC