Skebでご依頼をいただきました!
どう考えてもえちえちの化身なのに、なぜかエロ絵もエロ小説もほとんどない『ヴァンガードoverDress』より惣川ハルカさんのマゾ堕ちレズとなっております。
ハルカさんとミレイは、支部の方でも書けそうなてぇてぇ関係ですよね(それを破壊しておいて何を言う)。
それでは、どうぞお楽しみください!
──御薬袋ミレイは、その少女と対面した時に、なんだか嗅ぎ慣れないような、けれど嗅ぎ覚えがあるような、相反した匂いを感じ取った。
盲目であるミレイは、視覚以外の感覚には非常に鋭敏で、特殊なスリーブを使うことでカードファイト“ヴァンガード”の最強の実力者として君臨するほどだ。
その匂いは酸っぱいような、生臭いようなもので、それでいて何故か不思議嗅いでいても不快感が薄いという、奇妙なものだった。
「(なんだろう、いつもすぐ側で嗅いでたそれを、煮詰めて濃くしたみたいな……うーん、わかんないなぁ)」
「配信で有名なミレイちゃんとファイトできて、嬉しいよ! 今日は、いい対戦にしようね!」
目の見えないミレイには、目前の少女の声が陽性のそれであり、自分に対してリスペクトを一定抱いてくれていることくらいしか分からない。
そして彼女がリーダーを務める、ヴァンガードのファイター集団『ザ・デイブレイク』の理想に協賛してくれた、そんな相手の情報としてはそれだけで十分だった。
「(ハルカが連れてきた相手だし、信用できるよね……初対面で匂いのことを言うなんて、失礼だし)」
「ぉっ……♥ そ、それではミレイ様、本日もファイトのサポートを……ほぉ……♥ さ、させて、頂きます……♥」
惣川ハルカは、ミレイの側で使えて、公私ともに彼女を支えてくれる、一番の側近……いや、家族といってもいい相手だ。いつもミレイのことを一番に考え、理想に賛同を示してくれる、頼りになる姉のような、あるいは年の離れた親しい友人のような関係。
それだけに、ハルカの声が少しだけ上ずっているというか、どこか熱っぽい気がするのは、少しだけ気になるところだ。
「ハルカ、大丈夫? 体調、悪かったりしない?」
「へ、平気です……ひぅ……無理だと思ったら、休ませてもらいますから……ぁっ♥」
「そう? お相手には悪いけれど、ハルカの体が一番大事だからね」
「……配信とかやってる人って、裏表激しいイメージだったけど、ミレイちゃんは本当に素敵な子だね。あ、失礼になったらごめんね?」
ハルカへとどこまでも優しい言葉をかけるミレイに、対戦相手の少女が本当に感銘を受けた調子でそう告げる。心無い言葉をかけられたのならまだしも、褒めてくれているのにミレイが機嫌を損ねることはない。
「あはは、ハルカは大事な人だから。ハルカがいないと、私は楽しいファイトができないくらいだからね!」
「心から信用してるんだね……くすっ、これはハルカさんも裏切れないなぁ、ねぇ?」
「おんほぉぉぉっ♥」
「は、ハルカ?」
聞いたことも無いようなハルカの声に、ミレイはビクリと肩を震わす。
まるで、ケダモノが吠えているような声だったが、ハルカはすぐに誤魔化すように「ご、ごめんなさい、虫が居たみたいで」と、何故か誤魔化しているような口調で言った。
「えー、それってアタシが虫を連れ込んだってこと? ハルカさん、ひどーい」
「そ、そんなことは言ってな……ひぎゅっ♥」
「ほらほら! 喧嘩しないで! ハルカのことは後で私が叱っておいてあげるから、さ、ファイトしよ!」
冗談めかして年上のハルカに言うことで場を和やかに収束してみせる辺り、盲目でありながら最強のヴァンガードファイターと名高く、チームリーダーも務めるミレイのカリスマは本物だった。
少女も納得したようで、それぞれにファイトテーブルについて準備を始める。
「(あれ? 変ね、この子と対面していても、そこまで匂いがしないような……?)」
「それじゃあ、始めましょう、ミレイちゃん! 胸を借りるつもりで行くから!」
「そんなに緊張しなくてもいいよ、楽しい時間にしよう!」
『──スタンドアップ! ヴァンガード!』
ヴァンガードサークルに置いた裏向きのカードが表にされて、いよいよ勝負が始まる。ハルカのサポートを必要とするとは言え、ミレイの意識は対戦相手の少女に集中していく。
故に鋭敏な感覚を持つはずのミレイは……それが完全に予想の外側である事も手伝い……ハルカが今どんな状況なのかを、理解できなかった。
少女をミレイの部屋へと通した後に、声を殺してその服を脱がされていたことも。
少女の「胸を借りる」発言の際に、ハルカの豊かな胸が強く揉まれ、乳首を摘ままれていたことも。
そして今、ファイトテーブルの傍らでガーターベルトとズラしたブラ以外は裸の状態で、腋を丸出しにした無様なガニ股ポーズを取らされて、濃い目の陰毛を少女によって弄ばれていることも。
「ほぉぉぉっ……♥ ふっ、んふぅぅっ……♥」
ただひたすら、己の全てだと言ってもよいミレイに浅ましい姿を悟られぬよう、口元から零れる涎を拭うのも忘れて、ハルカは恥辱に耐え続ける。
それを熱っぽく見つめる少女が、クスリと何処か性悪な笑みを浮かべてみせた。
※
「──あなたがウチのチームメンバーをいじめてくれた、八木森クロコさん……でいいのかしら?」
元々はサバイバルショップだったのだろう、物々しい空のガラスケースが並ぶ店内で、カウンターに腰かけている少女に向かってハルカが問いかける。
少女は、修道女のような恰好をしていた。“ような”と強調するのは、それが現実の宗教者の者ではありえないものだからだ。
動きやすく改造されている上にボディスーツのようなものを下に着ているという、まるでオラクルシンクタンクのディバインシスターのような恰好をした少女。
コスプレなのかというと該当のキャラが思い浮かばず、ウィンプルとヴェールがまるで山羊の角のように二股に分かれているという、ある種冒涜的なデザインだ。
少女……クロコの後ろにかけられている旗も黒山羊を象ったものであり、不敵な表情も相まってなんとも太々しい印象を受ける。
「そーだよ。自分たちの下に付くか、旗を失うかってふざけたこと抜かしてきたから、叩きのめしちゃった。ファイトも、ステゴロも弱かったよ♪」
「……暴力に関しては、こちらが先に仕掛けたと聞いているわ。そこは謝罪させてちょうだい。あれは、私たち『デイブレイク』の方針では無いの」
「旗を燃やすとか言い出した方に関しては、正式な方針だって認めるんだ?」
……『ザ・デイブレイク』はファイター集団が乱立したことで、カラーギャングさながらに争う現在の状況を憂えたミレイが、敗れてしまった者たちの受け皿として作り出したチームだった。
チームリーダーであるミレイは、盲目でありながらヴァンガードの実力は超一級。敗れて傷つく者の痛みを誰よりも知っている。勝敗に拘泥しない、勝利で喜び敗北で成長するヴァンガードのできる場所を目指し、ミレイは配信活動などを行ってきた。
だからこそ、心無い言葉で傷ついてきた過去を持つ自身が、今度は敗者を作り出してしまうことに悩んでもいて……側でそれを見つめていたハルカは、目的のために手段を選ばなくなっていた。
多くの勢力があるから、争いが起こるのだ。規律の無い自由を誰もが求めるから、ミレイの優しい心を理解できないのだ。
そう考えたハルカが実行しているのがチーム狩り……『ザ・デイブレイク』への“協賛”の名の下の屈服か、旗を失うことによる空中分解かをファイター集団に迫る、ミレイが理想とするヴァンガード環境を生み出す為の“聖戦”である。
クロコも非常に小規模なファイター集団『ブラックサバス』のリーダーであり、理想に恭順したチームのメンバーを向かわせたところ返り討ちに会い、しかも暴力に訴えて負けたとなって、事務作業の責任者も務めているハルカが直々に出張ることになったのだ。
……当然、謝罪の為ではなく、確実に口を封じる為に。
「──アタシたちは、チームとすら呼べないような集団だよ。旗だって、後ろのチビどもが暮らしてる孤児院の職員が、好意で作ってくれたものだし」
クロコが指差した先、カウンターの裏に隠れてハルカを見つめてくる、幼い少女たち。揃いも揃って孤児という情報が示す通りの、あまり恵まれていない外見をしている。
ミレイの付き人をやってきた経験上、ハルカは幼い少女相手にはかなり甘いところがある……今回に関しては、それでも私情を挟めないが。
「それなら、大人しく『デイブレイク』の傘下に入ればいいじゃない」
「そうなったら、孤児のこいつらは気軽にアタシのファイトを見れなくなるじゃん。このチームはね、カードも買えないような子供らに、アタシがファイト見せてやるっていう、ただそれだけの集まりなんだよ。そっちが恭順させるメリットだって無いはず。ねえ、見逃してよ」
そこでハルカは、クロコの珍妙な格好が孤児の少女たちを喜ばせる為に、恐らくは着ているものなのだと気付く。優しい言葉をかけそうになる自分を懸命に内心で制止して、ハルカは冷徹な態度を崩さない。
「……ダメよ。小さな綻びから規律は崩れていくの。一つ見逃したら、次は? あいつらはよくて、俺たちはダメなのか、そんな難癖に付き合うほどの価値も、あなたたちには無いんだって気付きなさい」
「──はぁ。これだから、おばさんは嫌なのよ。頭が固いったら無い」
それまでも軽薄な雰囲気は漂っていたが、クロコは足を組んで見せながら、あからさまな挑発を仕掛けてきた。「お、おば……」と反復しそうになるのを何とか抑え込んで、相手の方が仕掛けてきたことを幸いだと思い込もうとする。
これで力ずくで黙らせる大義名分は、一応は立った。
「それは、私たち『ザ・デイブレイク』への明確な敵対行動と取っていいのかしら?」
「好きに考えなよ、お・ば・さ・ん! アタシたちはここを出ていかないし、旗だって渡さない。それとも、今度はおばさんが勝負してくれるの? アタシ、女も楽しく殴れるタイプだよ」
「子供の前なんだから、少しは考えて発言をしなさい。ファイター同士、ヴァンガードで決める。それが一番わかりやすい……どう?」
実はチーム狩りにおいては『ブラックサバス』のようなチームこそ厄介で、面子やプライド、メンバー間の軋轢などがない為に、徹底的に勝負を突っぱねられると、こちらからも手の出しようが無くなってしまう。
一見するとファイター同士の対等なやり取りに見えて、ハルカの提案は『デイブレイク』側にのみメリットが発生する悪辣なものだ。
「アタシが負けたら、素直に旗を差し出すってことね。もし、アタシが勝ったら? 言っておくけど、旗なんて欲しくないよ」
「こちらも渡すつもりは無いわ。そうね……なんでも、言うことを聞いてあげようかしら。欲しいもの、いくらでもあるでしょう?」
欲望は、目を曇らせる。クロコの目に、爛々と狂おしい光が宿った。その輝きは、後ろの少女たちにも伝染していく。
持たざる者を、闘争に走らせるのは簡単だ。
「──いいね、マジで何でもなら、乗らせてもらおうじゃない」
「(……かかったわね。欲の為に戦う者に、理想の為に戦う私が負ける事などあり得ない。私の【ブラントゲート】は、隕石オーダーを消費して圧倒的な破壊力を得る。隕石とは星を滅ぼす神の力よ……神の使徒に過ぎないシスターさんには、ここで消えてもらおうかしら!)」
敵対するものは容赦なく潰す、そんな覚悟を決めているハルカとクロコが向かい合う。
サバイバルショップの店内に『スタンドアップ!ヴァンガード!』の声が響き渡り──。
「そ、そんな……私が、負けた……!?」
「おばさんさあ、本職は事務とかそんな感じでしょ? アタシと下っ端が揉めた件で、暴力沙汰の部分を気にして処罰や対処に追われて、アタシがどの程度の実力者かを全然聞いてない風だったもんねぇ。くすっ……異星人如きに神の使徒が負けるもんか!」
ディヴァインシスターを中心として【オラクルシンクタンク】の前に、ハルカは徹底的な惨敗を喫した。欲望で目が曇っていると思い込んでいたクロコが、それでもなおハルカより格上の可能性を、彼女はまったく想定していなかった。
「さぁて、本当に何でも言うこと聞いてくれるんだよね……『デイブレイク』は解散しろ、とかでもいいの?」
「なっ……!?」
「冗談だって、旗なんていらないって言ったでしょ。大体こんな口約束で、そんな致命的なことまで聞いてもらえるはずが無いし」
敗北した上に、条件だった「何でもする」に期待をしていなかったかのような発言までされて、ハルカの顔は恥辱で赤く染まる。
ハルカの中に、クロコの提案を受け入れなければ負けだという、そんな意固地な思いが生まれる。
──いつの時代も、もっとも謀にかかりやすいのは、策士と呼ばれる類の人間だ。
「それじゃあ『デイブレイク』に手ぇ出すのは可哀そうだから……おばさん、惣川ハルカだっけ? あんた個人への命令ってことにしようかな」
まるで“譲歩している”と言いたげな空気を出され、どんな願いが来ようが受け止めてやろうとハルカは憤慨しながら思う。
「──アタシのモノになってよ。アタシの言うことには、絶対服従で」
「……え? んんっ♥ んむぅぅっ……んん~っ♥」
呆気に取られているハルカへクロコが近づき、その体を抱き寄せると同時に貪るような口づけをした。
孤児の少女たちの目が爛と輝き、このような過激な事象が幾度か繰り返されてきたことを予感させる。
クロコのキスはあまりにも深く情熱的で、舌を無理やり引きずり出して口外で扱き上げるほどに濃厚かと思えば、丁寧に唾液を混ぜ合わせてこくこくと飲み干すように繊細だった。
腰に手が回されて、少女らしい張りのある肉体が、ハルカの美しく熟れた体を触れあって、甘い熱を発生させる。
「(わ、私……同性に、キス、されて……んんっ、やっ……あぁぁ~……♥)」
あまりにも深い口づけのせいで酸欠に陥ったのもあり、しょろろろっ……と股間が緩んで小水が零れ落ちていく。
自分が失禁しているという屈辱さえも、今のハルカは明確に認識することができず、白眼を剥きそうになりながら快感の奔流に耐えるしかない。
……ハルカの匂いが一瞬で満たされたサバイバルショップの店内からは、ケダモノじみた交尾の声がやがて漏れ始め、その日の内にハルカは前後の穴をクロコのモノにされて、ミレイとのファイトのセッティングを強要されたのだった。
※
「──流石はミレイちゃんだ。アタシ、押されてるね」
「ううん。正直、驚いてるよ。あなた、公式戦とかに出てないよね? こんなに粘り強いファイター、初めてかも……!」
冷静に傷を隠すクロコと、興奮した声で賛辞を口にするミレイ。二人の対戦は一進一退と言ったところで、互いのダメージがじわじわと蓄積していく。
「み、ミレイ様が、若干優勢だと……思われます……んっ♥」
クロコがダメージを受ける度に脱衣をしろと命じられてしまったハルカは、今や辛うじて残っていたブラジャーも、ガーターベルトも、ストッキングもことさら淫靡で官能を刺激するように脱がされた挙句、もう身につけているものが無いために、自身のマ〇コをむきっ……♥ と両手で開いて露わにしていた。
ミレイの付き人としての時間が長かったのもあり、男性経験のほとんどないハルカの秘所の色は桃色の美しいもので、それが大人らしい濃いめの陰毛の合間から覗いているのは、あまりにも淫らな光景だ。
男ならば即日射精し、女でもレズビアンになるしかないと思わせるほど、いやらしい景色……ミレイだけは、付き人がそんな生き恥を傍らで晒していることに気づかない。
「(ああ、気付かないでぇ……♥ うぅ、やっ……ど、どうして……あそこ、濡れてくるのぉ……♥ こんな、悲惨な状況なのにぃ……♥)」
レイプ同然でクロコに抱かれて、徹底的に女同士の快感を仕込まれてしまったハルカの体は、クロコだけではなくミレイにも反応してしまっている。
誰よりも大切な、自分の宝……そんなミレイに痴態を知られ、軽蔑と共に捨てられてしまったら……そんな悲愴な予感が、マゾヒスティックな快感になって体を駆け巡る。
「えっと、ちょっと待ってね。ごめん、盤面で分かりにくいところあって……ハルカ、説明してくれない?」
「は、はい……お任せくださっ、んほぉぉぉっ♥」
「んほう? なに、それってどういう盤面?」
説明の途中で秘所と尻穴をぐりぐりと手マンで弄られ、ハルカはミレイの目前でアヘ顔を晒してしまう羽目になる。低音のケモノ声でオホるのを、懸命に抑えようとすればするほど、秘所からビリビリと快感が伝わってくるのだ。
「(こんな、もの……た、耐え、ないとぉ……♥ わ、私は、ミレイ様の……この子の、盾で……♥)」
「……好きだよ、ハルカ」
「──んひぃぃぃぃっ♥」
「わっ、びっくりした! ハルカ、何か変なところがあった?」
ミレイはやはり気付くことなく、優しく声掛けをしてくれるが、その甘い声音すらも今のハルカにとっては特攻となってしまっていた。
ただ暴力を以て躾けられマゾヒストにされるだけならば、元よりミレイに無私の忠誠を誓っているハルカならば、耐えることも出来たかもしれない。
しかしクロコは性質が悪く「おばさん」「淫乱」「恥ずかしくないの、ミレイちゃん裏切って」などと言葉攻めをした直後に「綺麗だよ、ハルカ」「本当は、アタシのすっごいタイプなんだ」「腋舐めだけイケて偉いね♥」などと淫らに褒めそやしてくるのだった。
遊ばれている、最愛のミレイの前で恥部を晒されているのは間違いないのに、甘い囁きのせいで憎しみや怒りが沸いてこない。ミレイにバレてしまえば破滅なのに、愛撫を受け入れてしまっている己が居る。
「(こ、こんなのぉ……ほぉぉっ♥ いけ、ない……私は、ミレイの為だけにぃ……んひっ♥)」
何とか盤面の説明を終え……そもそもミレイ相手ならば最低限で済むのだし……安堵した直後に尻を鷲掴みにされて、クロコが小声でぽそぽそと指示を出してくる。
内容は、流石に看過できないようなものであり、ハルカは青くなって「で、できないわ……」と囁くのだが、そんな彼女に向ってクロコは冷たい笑みを浮かべ「……全部、バラそっかなぁ」と囁く。
ハルカにだって、ヴァンガードを愛する気持ちがある。ファイターとしての、誇りがある。それは試合中に必ず守らなければならないものだ。
それを逸脱する指示と、保身の気持ちがグルグルと巡り……遂にハルカは屈し、クロコとミレイがファイト中のテーブルの上に乗るという暴挙を実行してしまった。
ミレイは目が見えないうえに、まさかそんなことをする者がいると思っていないので、何か違和感はありつつもプレイを続けていく。
「(ああぁぁ……ごめんなさい、ごめんなさいぃぃ……)」
そんなミレイに尻を向ける姿勢で、秘所をクロコの方へと突き出すように、幾度もへこ♥ へこ♥ と突き出すガニ股ダンスが披露される。他人のファイト中にそんな卑猥なことをする者は、ヴァンガードを愛する者として間違いなく失格であった。
「くすっ……必死になって、よくやるよ♥ ホント可愛い、ねっ♥」
「~~~~~~~~~~~~~っっっ♥」
ちゅっ♥ と秘所へと唇を埋めてキスをしてから、陰核を思いっきり噛まれる。
咄嗟に口を塞いで喘ぎ声は抑えたが、潮が耐えきれずに溢れ、太腿と伝って落ちた。
「……あー、わかった! ハルカだ! ハルカ、ちょっと臭いよ! 私、この匂い好きじゃない」
突然のミレイの叫び。
すべてを気付かれたのだと勘違いしたハルカは、ファイトテーブルの上から落下するほどのショックを受け、素早くクロコにキャッチされた。あそこからは、マゾイキの潮が何度も噴き出している。
ミレイの指摘は、ずっと感じていた変な臭い……ハルカの淫臭を“彼女が付けている香水”だと誤解したものだ。ミレイが感じているものは“ハルカの匂いを煮詰めたもの”である為、ある意味では間違っていない。
そこでそれを指摘しただけであり、ある意味ではミレイとハルカの気安さの証明であったが、それがハルカの精神に完全なるトドメを差した。
「(あぁ~……♥ もう、ダメぇぇ……私、私もう、行き場所が無いのぉ~♥)」
快感と恐怖と屈辱に負けたハルカは、素っ裸でクロコにすがりながら、すんすんと鼻を鳴らして泣き始める。いい年をした女性のマジ泣きに、クロコの顔はひどく嗜虐的な表情を放っていた。
「ダメージ6……アタシの負けだよ、ミレイちゃん」
「はぁぁぁっ……なんとか勝てたよぉ。途中で、集中が切れた場面なかった? それが無かったら、もっと危なかったかも!」
「ふふ、さぁねぇ……猫が、いたような気がしてね」
ミレイが「猫?」と首を傾げる横で、クロコは意味深に笑い続けている……。
※
──ハルカの調子がやはり悪そうだと聞いて、ミレイは慌てて医者を呼びに行った。万が一のことを考えて、待機している医療スタッフの場所までは、ミレイも一人で行けるように訓練している。
クロコの胸の中で、顔を鼻水や涎塗にして「あ゛ぅ~……♥」と泣きじゃくるハルカを、クロコは容赦なく膝から転がして落とす。
そうして【ブラントゲート】デッキを脱ぎ捨てられた服から取り出して地面にバラまき、切り札であるグラビディアンの女王【グラビディア・ネルトリンガー】を一番上にして、ハルカにその上でマンコ媚びポーズを取らせて立たせた。
「あんな最低なことしちゃったら、もうハルカはヴァンガードファイターの風上にも置けないね? きっぱりとファイター引退して、アタシの嫁になっちゃおうよ♥ ハルカみたいにゲームを汚す最低な女、ミレイちゃんの側にいちゃいけないでしょ?」
「そ、それは、あなたが命令して……ひぎゅぅぅっ♥」
股間を優しく、痛みではなく快感を与えるように蹴り上げられて、ぷるぷるとハルカは痙攣する。
耐えていても、事態は好転しない。むしろ、ミレイが医者を呼んでくれば、今度こそ破滅することになる。
「ほら、出せ、出せ♥ 潮交じりの粘っこいおしっこ噴け♥ 大事なカードにぶっかけちゃえ♥ ファイター失格の雑魚おばさん♥ ご主人様の前で無様踊りしてみせた最低の品性の失格ババア♥ 神様気取りのエイリアンどもを、洪水で流しちゃえ♥ それで諦めて、アタシの嫁に落ち着け、よっ♥」
「ぷぎょほぉぉぉぉぉ~っ♥」
再び股間が蹴り上げられて、ハルカは遂に潮交じりの小水を自分のカードにひり出してしまう。これまでのヴァンガードと関わってきた日々、ミレイに仕えてきた時間そのものが、自分自身によって汚されていくのが分かる。
「あぁぁぁ~……♥ 私、もう……あははっ……おしまい、おしまいだわぁ……♥」
「そうかなぁ。アタシに媚びれば……居場所、見つかるよ?」
ニタァ……と笑うクロコの顔を見つめ、ハルカの決断は早かった。
自分自身が噴いた潮だまりと、そこに沈むカードたちの上で全裸土下座をしながら、涙を流して懇願する。
「わ、私は……惣川ハルカは、負けましたぁ~♥ 『ブラックサバス』のクロコ様に負けた、雑魚ババアですぅ~♥ 主の前で恥知らずな行為を繰り返す、ファイター失格ババアをどうかおそばにおいてください~っ♥ お嫁さんでもお便女でもやりますからぁ~♥」
「くすっ……いいよ。迷える子山羊を救ってあげようじゃない?」
──医者を連れてミレイが戻ってきた時、既にハルカとクロコは部屋の中から姿を消していた。
そこにはミレイが不快だと感じた生臭い匂いが残されていたが……何故かそれを嗅いでいると、急にハルカにはもう会えない気がして、彼女の心を騒がせるのだった。
今回の攻め役
※八木森クロコ(やぎもり くろこ)
・チームフラッグを持っていること自体が異例なほど小規模なチーム『ブラックサバス』を率いているヴァンガードファイター。妙にセクシーかつ、どこか冒涜的なデザインのシスター服を身に纏っていることが多く、使用するデッキも【ディヴァインシスター】である。
・近くの孤児院の子供たちに、ヴァンガードのファイトを見せてあげるのを楽しみとしており、その際に都合が良いということでチームを名乗っているだけの、実質個人。ただし、相手が好みのタイプの熟女だとファイトの後に肉体関係を要求し、それも孤児たちに見せる辺りは悪人の要素の方が強い。
・この影響を受けて、チームに名前だけ連ねている“観客”の少女たちは、孤児院の職員たちを全員性的に堕とすまでになっており、狙ってなのか正に『ブラックサバス=黒い魔女の祭典』といった様相を示している。ちなみにクロコもかつては孤児院の出身者で、彼女に調教されていた日々を思い出す職員もいるとか。
・実は彼女が拠点としているサバイバルショップの地下には、何かの犯罪絡みなのかイカサマ用のヴァンガードデッキが山ほど存在している。クロコはそれらを自身の純正デッキで打倒せるようにするという、尋常ではない特訓で現在の実力を身に着け、二度と表に流通しない様に防人も兼ねて常駐している。
・作中でヴァンガードを冒涜するようなことをクロコがハルカへと命じているが、これはハルカがてっきりイカサマデッキを狙ってきたと最初は警戒していたからであり、ミレイとのファイトも彼女が関わっているのかの確認が本当の目的だった。
・最終的にミレイの理想とハルカの行動のズレに気付き、致命的な事態に至る前にハルカを攫って行った……というのが本編の真相。先述したように悪人の要素が強いのだが、なんだかんだでお人よしなのである。