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極悪ヒロインの中の人~断罪予定の悪役令嬢を抱く為に嘘吐きヒロインとして暗躍します

 Skebにてリクエスト頂きました!

 支部の方でも幾度か書いている『悪役令嬢の中の人』より、レミリア・ローゼ・グラウプナー公爵令嬢が、星の乙女ことピナ・ブランシュにレズレされてしまうお話です。

 「流石にあの女はちょっと……」とピナに嫌悪感のある人もご安心を! そこは屋根が高い、ちょっとしたひねりが利いております!

 それでは、下記よりどうぞ!




 ──おおよそ十一年ぶりの、体の重み。

 レミリア・ローゼ・グラウプナーは、あまりにも唐突に自分が“心の世界”から帰還した事実に内心困惑したが、自身を幸せにしようとする少女エミが作り上げた完璧な淑女像を守らねばという意識が働き、狼狽を内側へと封じ込めた。

 どうやら、レミリアは薄暗い部屋の中に閉じ込められてしまっているらしい……それはレミリア断罪後の幽閉ならばまだしも、エミの原作知識の中にも存在していない出来事だ。


「いたた……なんか、頭痛いなぁ……あっ、レミリア!無事!」

「え、ええ……ピナも、無事なようで何よりだわ……」


 紛れもなく親友ではあるのだが、レミリアが“初めて会話する”原作主人公ピナ・ブランシュに気遣われ、言葉を返しつつもこの反応で正しいのかと、少しだけレミリアは困惑する。

 何しろ、誰かと会話すること自体が十一年ぶりなのだ……親しい相手であるピナには“エミのレミリア”との違和感がでてしまわないか、否応なく緊張してしまう。


「この部屋、対魔力の処置がしてあるみたい。私とレミリアの力を合わせれば、壊せなくは無さそうだけど……部屋の外の状況が分からない以上、壁や天井を壊すのはちょっと怖いね」


 冷静な口調で語るピナは、レミリアの原作知識の中の彼女とは少し性格が異なる。

 何故ならば、ピナもまた転生者……エミとはよく似ているが、また異なる世界からやって来た魂なのだ。

 “星の乙女”の入学が告げられ、いよいよ原作軸が始まるのだと気合を入れていた“エミのレミリア”の前に現れ、ピナは第一声にこう告げた。


「ねぇ、あなたも転生者でしょう? 原作キャラクターたちの性格が、みんな前向きになっているのはあなたのお陰よね? あなたに警告しておきたいことと、協力して欲しいことがあるの……」


 そう言って、ピナは『なんだか印象が違うな』と思っているレミリアに向かい、衝撃的な事実を告げてきた。

 エミと違い、ピナは転生したものの意識は本来の彼女の内側にあり、恐らくはエミの転生時からレミリアが過ごしているのとほぼ同じ状況にあったらしい。

 レミリアの場合はエミが心からレミリアの幸福を祈り、また暖かく幸福だったエミの人生に触れる機会もあったことから、この一方通行の牢獄めいた世界でも心を満たして過ごすことができたが、ピナは元からピナである為、今のピナが内側にいることをまったく知らなかったらしい。

 それはきっと、レミリア以上の孤独と恐怖だっただろうと思うのだが、当のピナはあっけらかんと“ピナ・ブランシュ”の送る人生を眺めて楽しんでいたらしく、その心の強さと失われなかった優しい精神に、正直なところレミリアは好感を抱いた……“エミのレミリア”は、その境遇にボロ泣きしてしまったが。

 しかし、今のピナが前面に出てこなければいけなくなる、そんな出来事が起きてしまう。

 突如として正体不明の何者かに襲われたピナが、本来の人格を奪い取られてしまったようなのだ。

 咄嗟に今のピナが飛び出して反撃し、何とか迎撃することは出来たのだが、元々の体の持ち主であるピナは何処にもいなくなってしまっており……レミリアや以前のピナのように“心の世界”にもいないらしい……どうも襲撃者はピナの体を乗っ取ろうとしていたようなのだ。


「襲われた時に逆ハーとかウィル様とか、なんかそんなことを言っていたから、多分だけれど私やレミリアと同じで、原作知識を持った転生者なんじゃないかと思うの。ピナの体を奪い取って、浅ましい欲望の為になり変わろうとしていたんじゃないかって……。私で失敗したとなると、次は──」


 レミリアを狙ってくるのではないか、というのがピナの見立てだった。

 エミのレミリアはあくまで悲劇や惨劇を回避し、人の不幸や死を遠ざけて、やがてはレミリアを幸福にするべく行動しているだけなのだが、その結果として攻略対象たちからの好感度は非常に高い。

 そこに成り代わり、キャラクターたちの幸福など二の次で欲望を優先するつもりではないかと語ったピナは、レミリアの親友となって彼女を守る為に行動し、二人は手を携えて世界を平穏にするべく行動してきた。

 ヒロインと悪役令嬢のタッグ、それも両方に原作知識があるのだ。二人の快進撃は続き、その仲睦まじさと言えば、レミリアが嫉妬を軽く覚えてしまうほどだった。

 ……そんな中で訪れた、この奇妙な状況。レミリアは考えたくないが、エミが自分の内側からいなくなってしまっていることに、ピナの時と同じことが既に起きてしまったのではないかと焦る。


「(エミ、私のエミ……! あなたが失われてしまうなんて、耐えきれないわ! 私を幸福にするだけでなく、あなたも幸せにならなければいけないのに……! あなたへお礼も言えないまま、お別れなんて嫌よ!)」

「レミリア、どうしたの? とにかく、今は気をしっかり持って……!」

『──んんっ……あー、あー……聞こえてるかしら、私の障害になるクソオンナども!』


 突然、部屋の中に聞き覚えの無い女の声が響く。その声には憎々し気な感情が満ちており、憎悪の感情に声をまとわせればこうなるのではないかというくらい、ひどく聞き苦しく耳障りな響きだった。


「誰よ、あなた! 私はまだしも、公爵令嬢をこんなところに閉じ込めるとか、自殺願望でもあるの!?」

『うっせぇわよ! ゲームの中の階級がなんだっての? そいつが貴族なら、私は神みたいなものなんだからね!』

「ゲームの階級、ですって……? まさか、お前は……!」


 レミリアの指摘に、声は嘲笑するような気配を二人に向かって投げかけてきた。


『お前ら二人に、正当な権利を奪われた寄る辺なき魂……とでも言えば、自分たちの罪深さと共に、その正体に思い当たるかしら?』

「あんた、ピナを消した奴! 勝手なこと言ってんじゃないわよ、迷惑かけられた覚えはあっても、恨まれる覚えなんて私にもレミリアにもない!」

『うるせぇぇぇぇぇぇっ! せっかくこの世界に転生して! 推しと逆ハーできる環境になったのにぃっ! お前らみたいな本来モブにしかなれなさそうな女が! ウィル様たちの周りをウロついてんじゃねぇぇぇぇっ! 卑怯者の腐れマ〇コがよぉぉぉぉぉぉっ!?』

「なんて下品な……それよりも、お前は──!」


 咄嗟にエミをどこにやったのかを聞こうとするレミリアだったが、そうなると今の自分が悪役令嬢の中の人……レミリア・ローゼ・グラウプナー本人だと、ピナに知られることになる。

 エミは自分の中にレミリアがいることは気づいていなかった為、あくまで“エミのレミリア”と親友関係のピナは、果たして悪役令嬢レミリアとこの場で連携してくれるだろうか?

 最悪、実はもうレミリアが乗っ取られてしまっていると判断してくるかも知れず、言葉は半端になって喉の奥へと消えてしまう。


「レミリア、さっきから調子悪そうだけれど、大丈夫? とにかく、こんな奴さっさとぶっ飛ばして学園に帰ろうよ。あんた、転生者なら今がゲーム期間だって知ってるでしょ! レミリアが行動を起こさなくても、魔界を何とかしないと障気は止まらない! “星の乙女”が居ないと、あんたのウィル様も死んじゃうのよ!」

『え、そうなの?』

「そうなのって……なんで基本設定を弁えてないのよ、転生者の癖に!」

『う、うるさいっ! お前らみたいなオタクと違って、こっちはライト層なんだよっ! はあぁぁ……ホント最悪! 人格排泄の魔術を開発して、ようやく私がお前らから正当な権利を奪い返せるはずだったのに! なんでどっちにも効かないのよ! 転生者には利かないとかあんの!?』

「どっちにも……? お、お前、わたくしにその術をかけたの……!?」


 どうやら相手は、自身が実行した恐ろしい行為について自覚がないようだが、ピナも本来の体の持ち主の人格を失ってしまっている。人格排泄という悍ましい響きの魔術は、どうやら本当に効果があるらしい。

 その時、体の主人格となっている人格をどこかに消失させてしまう……エミがもう、何処にもいない可能性に思い当たり、レミリアは崩れ落ちそうになった。


「レミリアっ! レミリアに効果なかったのは、転生者の人格が前に出てたからかな? 本当に転生者には効かないのかも……とにかく失敗したなら、もう帰してよ! 私もレミリアも、あんたがウィルと自由恋愛する分には止めないよ。それとも、愛しのウィル様とズルして結ばれて、最後は障気で死ぬ? モブらしくね!」

『うううう、うるさいっ! うっさあぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ! ば、ばばば、バカにしやがってぇぇぇぇっ……! ここに閉じ込めたからには、お前らには二度とウィル様たちに近寄れない無様を晒してもらうんだからっ! そこのピナもどき! お前、レミリアを犯しなさいっ!』


 突然の“犯す”という単語の登場に、ピナは「はぁ?」と素っ頓狂な声をあげ、レミリアは余裕がない中でも不快そうに表情をしかめる。

 どうやらこの色ボケの脳内では、相当にいやらしい妄想がぐるぐると渦巻いているらしい。


『そうよ、お前らが汚らわしい、変態のレズビアンだと知れれば、お前たちにウィル様たちは見向きもしなくなるはず! レズれ、おらぁっ!』

「同性愛差別とか……乙女ゲーにも友情ルートや百合ルート、よくあるだろうに。大体、こんなところに閉じ込めてから絡ませても、何の証明にもならないでしょ……」

『やかましいわっ! さっさと絡めっ! イチャつくんじゃねぇぞ! レイプじゃないと納得しないからなっ!?』

「……ピナ、言うとおりにしましょう。相手が納得しないと、出られ無いようだし……あなたが嫌でなければ、わたくしは平気よ」


 内心ではエミを案じて混乱の極みにあるレミリアだったが、エミが今まで築き上げてくれた淑女の姿を崩すことはできなかった。そうしたら、本当にエミがそこにいたという証拠が、なにもなくなってしまうような気持ちがしたのかも知れない。

 それに男に穢されることに比べれば、女性同士……まして少なからず好感を抱くピナ相手ならば、きっと耐えきれると思ったのだ。もっとも、直接的に魔力を封じる術がない以上、星の乙女のピナと無限の魔力を持つレミリアを相手に、蛮行を働ける男性などこの世界には居ないが。


「レミリア……情けないよ、私は。親友のあなたが、とっくに覚悟を決めてるのに。わかった……ちゃちゃっとヤッて、外に出よう!」


 そう言って、くにくにとピナが指を折り曲げて見せてくる。

 その動きに何だか……ある種の“慣れ”が感じられることに、男女ともに経験のないレミリアは気付くことはなかった。



「ひっ、ひあぁぁぁぁぁぁぁっ♥ んおぉっ♥ ほぉぉぉぉぉっ♥ ち、乳首っ♥ 乳首ぃぃぃぃぃっ♥ いひぃぃぃぃぃぃ~っ♥ ちゅっ、ちゅぶれっ……ちゅぶれるぅぅぅぅぅっ~っ♥ んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」


 ピナの指がぐりぐりとレミリアの乳首を押しつぶし、胸をそのまま前に引っ張って伸ばして、左右に弄ぶ。

 レミリアの口からは勝手に舌が突き出し、酸っぱい果実を口にしてもここまで湧いたことがないという程、よだれが後から後から溢れて零れていく。喉から迸る、ケダモノめいた嬌声が止まらない。



「(ひぃぃぃっ……♥ こ、こんな……こんなぁぁっ……♥ こんなに激しくて♥ 乱暴でっ♥ 遠慮を知らない愛撫♥ は、初めてなのぉぉっ……♥ こ、こんな快楽が、同性同士でぇ……♥ あ、相手がピナだからってぇ♥ こんな、気持ちよく……はしたなく、なってしまうなんてぇぇぇ♥)」


 レミリアはこれまで“エミのレミリア”視点で世界を見てきた為、決して世間知らずという訳ではないが、肉体を得るのは十一年ぶりであるので“身体の齎す影響”については、非常に疎くなっている。

 それも性的な快楽に関わるものとなれば、時おり“エミのレミリア”が恥じらいながら自慰を行おうとすると、慌てて感覚を切ってほっかむりしていたので、まったく以て縁がないと言って良い(その為、エミがレミリアを想って時どき自慰をしていたことも知らない)。

 そこで明らかに巧み過ぎるピナの手管を味わわされれば、レミリアの持ち合わせる頑なさも、気高さも、恥じらいもすべては完膚なきまでに溶かされ破壊され、まるで娼婦か発情したケダモノの如く、もたらされる快楽に身を委ねて、アヘオホと猥雑な声を垂れ流すことしかできなかった。


『きゃはははっ! なによ、あんた。ピナに体を弄り回されて、感じてるの? なんだ、無理やり絡ますまでもなく、真正の同性愛者の変態じゃないっ! あれだけあちこちに粉かけておいて、どうして一線超えないのかと思っていたら、こういうことだったのね』

「う、あぁぁっ……♥ ち、違う、私はぁ……んほぉぉぉぉぉっ♥ ぴ、ピナっ♥ 乳首まとめないでぇぇぇぇっ♥」


 ぐいっと乱暴に乳首を引っ張るピナは、片方の指で乳首をまとめて掴んでしまい、ギリギリと強く引っ張り始める。

 犯す……乱暴な性行為を強制されているせいだろう、ピナは謎の声が饒舌に話し始めるようになってからはすっかり無言になっており、黙々とレミリア相手に行為を続けていた。

 次は、どんな行為を味わうことになるのか……気づけば胸の先端に意識を集中してしまうレミリア。その様は、まるで次なる責めを期待し、待ちわびているかのようだ。

 しかし、レミリアは経験がまるで無いので気づかなかった……ピナが乳首を片手でまとめたのは、更なる過激な攻めを乳房へと行う為ではなく、片方の手を自由にする為だったのだと。


「ぎゃぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ♥」


 自由になった方の腕が股間に伸ばされて、ぐじゅんっ♥ と濡れきっているそこへと滑り込むと、万力のような強い力で以て、レミリアの陰核はギリギリと指で圧迫を受けた。

 女性の芯、もっとも敏感でデリケートな部分に想定外の力をかけられて、レミリアは悲鳴を上げながらのけぞり、そのまま愛液と小水の混じった恥ずかしい液体を撒き散らしてしまう。


「あぁぁぁぁぁぁっ♥ み、見ないでぇっ♥ 見ないでぇぇぇ~っ♥ おへっ、おへぇぇぇぇぇぇっ♥ とまらないっ♥ おじっこ止まらないのぉぉぉぉぉっ♥ 恥ずかしいおもらし、とまらなくなるう゛ぅぅぅぅぅぅっ♥ ぴ、ピナ、ゆるじてっ♥ ゆるじてぇぇぇぇぇぇっ♥」

『あははははははははっ! あーっ、おかしいっ! 何が淑女よ、公爵令嬢よ! 場末の娼婦だって、もう少し大人しく喘ぐわよ、この変態っ! そんなにピナちゃんが好きでしゅかぁ~? だったら大人しく、ウィル様たちなんか狙わず、ピナ一筋のレズでいろよ! このクソビッチがぁっ!』

「ひぃぃぃっ……♥」


 勝手に涙が目から零れ落ち、喉からはかすれた様なひぃ~っという喘ぎ声が止まらなくなってしまう。腰が勝手に前後にヘコつき、ピナの指を求めてしまっているのが自分で分かる。

 ピナがさっきからだんまりなのもあって、まるで彼女に言葉攻めを受けているような気持ちになり、たまらない被虐心が溢れ出した。

 それは本来は“エミのレミリア”のものであり、ピナの立場を奪ってしまっている、少なからぬ後ろめたさから構成されていた。

 今、それはレミリア自身の感情だと固定され、ピナにいじめられることを体が喜んでしまっている。エミが胸の内から消えてしまい、ピナにすがりたい気持ちがあるのも関係しているかも知れない。


「(だめ、だめぇぇ……♥ せ、せっかく“エミのレミリア”が幸せの道筋を作ってくれたのにぃぃっ……♥ 路ならぬ恋になど、走ってはいけないわ……♥ あぁ……でも、私を攻めるピナの顔、なんて凛々しくて美しいのぉ……こ、こんなの、好きになるぅぅぅぅっ……♥)」


 甘い声が勝手に漏れてしまうレミリアは、いやいやと見せかけだけの抵抗のように首を左右に振ってみせるが……そんな公爵令嬢の視線が、ふと部屋の中で蠢いている何かを見つめた。

 それは、レミリアにとっては、非常によく見知った姿をしていたが、同時にここにいるはずのないものだった。何故なら、ふるふると体を揺らしているそれは……事故死する前での、元の世界で大学生だった頃のエミそのものだったからだ。


「え、エミっ……!? どうして、そこに……ひぃぃぃっ!?」


 そこで、レミリアは気付く。エミの体がうっすらと透明感のあるもので、どぅるん……とその手が蕩けて、元の形に再生していくことを。

 エミの形をしたスライム……そんな風に見える相手に、レミリアは心当たりがあった。レミリアの中からいなくなってしまったエミ。もしや、人格排泄魔法とやらで大概に出された人格は……。

 エミはそのぷるんと揺れる一塊で構成された顔に、ニマァ……と笑みを浮かべると、レミリアの方へと近付いてくる。ピナは反応しない。恐らく、謎の声の主が仕掛けた存在だと思っているのだろう。謎の声の主は、心当たりがないのかずっと沈黙している。


「レミリア……たん……♥ 気持ちよく……私もぉ……♥ あなたの、中に……還るねぇ……♥」

「ひあぁぁぁぁっぁっ!? え、エミっ、落ち着いて!? そ、そんなところを触るのはやめてぇぇぇっ♥ そ、そこは、不浄の穴……ぎゃぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」

「レミリアたんの、おちりぃ……♥ えへへ……あったかいぃぃぃ……♥」

「ぷぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥ いぎひっ、ひおぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥ おじりぃぃぃぃぃっ♥ わたくしのお尻に、エミがぁぁぁぁっ……♥ きゃはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥ 前もぉぉぉぉぉっ♥ うじろもぉぉぉぉぉぉっ♥ おがっ♥ おがじくなるぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥ んぎょほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」


 ピナの巧みな性戯によって前の穴を蕩かされ、愛しいエミによって絶対に受け入れがたい不浄の穴を開発される。

 じゅぞっ……とエミの軟泥のような舌が耳の中に差し込まれ、ピナが遂にレミリアへと口づけを落とすのと同時に、快楽の許容量を超えてしまったレミリアは、白目を剥いて涎と鼻水を噴き出しながら、ありとあらゆる恥液を噴き出して絶頂し……そのまま失神した。



「レミリア……レミリア、しっかりして」


 ゆっくりと目を開くと、そこにはピナの顔があった。

 彼女から仕込まれた被虐の快楽と、その整った顔立ちを“愛しい”と感じてしまう気持ちを持て余し、レミリアは静かに赤面する。


「ピナ……ここは……?」


 見渡したそこは、どうやら街道らしかった。見覚えはないが、それでも外への脱出が叶ったことで、安堵の息が漏れる。


「あの声の主が、わたくしたちを解放したの……?」

「どう考えても、そんな殊勝な存在じゃないでしょ、あれは。途中からだんまりになっちゃったし、何処かに逃げたんだと思う。あの部屋は、この子が溶かしてくれたんだ」


 見れば、今は大分と人間に近い見た目になった、けれど頬ずりされるとたぷんとした感触が伝わってくる“エミ”が、ぴったりとレミリアに体を寄せて甘えてくる。

 エミは「レミリアたん、すき♥」といった単純な言葉しか口にする様子が無く、恐らくはレミリアの外に出て、思考用の脳を失ってしまったからなのだろう。けれど、少し過激ではあるが……レミリアを好き続けてくれているのが、たまらなく嬉しかった。


「その子の正体は分からないけれど……あいつはまた、レミリアに手を出してくるかも知れない。今度こそ、私が守るから……あんなことしちゃった責任は、取るから……」

「あぁ、ピナぁ……♥」


 彼女はあくまで“エミのレミリア”の親友だったはずなのに、今はレミリアの中にもたまらなく愛しい感情が湧き上がっている。

 そして、責任を取るという言葉に……先にされたのと同じように、乱暴な方法で犯されたいという願望が混ざっているのを、レミリアはピナの胸の中で自覚していた。

 すんすんと股間を嗅いだエミが、レミリアにむって「えっち♥」と囁きかけ、ますます赤面を加速させる……。



 ──匂宮日南は、意識が目覚めて己の姿を確認した瞬間に、二度目の生を速攻で終えてやろうかという悪念に襲われた。

 そう思うほどに、鏡の中に映っている女の顔は、日南にとって憎々しく、許しがたい悪党のものだったのだ。


「よりにもよって、この顔ってピナ・ブランシュだよね……最悪、最悪、最悪! ……いや、本来のピナは別に悪い女の子でも無いんだろうけどさ」


 ピナ・ブランシュ。とある乙女ゲームの主人公だとされる少女。なんで“される”等という婉曲な表現を使うかと言うと、日南の知る彼女は誰もに愛される乙女ゲームの主人公なんぞではなく、日南の推しを苦しめる極悪かつ醜悪な嘘吐き転生者だからだ。

 そう……日南が生前に読んでいたWeb小説及びそれを原作とするコミカライズ『悪役令嬢の中の人』において、主人公である気高き悪役令嬢レミリア・ローゼ・グラウプナーに滅ぼされるべき敵役なのである。


「異世界転生なんて面白イベントを体験出来て興奮してたら、よりにもよってピナ・ブランシュって……この体に意識が入る時、なんか図々しくここに割り込もうとしてきてるのが居たから“磨り潰した”けれど、もしかしてアレがピナもとい、この体に転生するバカ女の魂だったのかな……もっと甚振ればよかった」


 日南は自分がサディストであり、その性質が愛しく思う相手を対象にするほどに燃え上がるということを理解しているが、ピナというのは……正確にはピナに転生したという設定の女と来たら、本当に筆舌に尽くしがたいゴミなのである。

 『悪役令嬢の中の人』は、いわゆる悪役令嬢もの……といっても、日南の世界の乙女ゲームには“悪役令嬢”ポジションのキャラはそうそういないので、あくまでなんちゃって乙女ゲームワールドの話だが……であり、この手の作品において本来のヒロインに転生してくる輩は大抵がろくでなしと相場が決まっている。

 その中でもピナはかなり性格が悪く……というよりも、もうほとんど“終わっている”レベルだ。

 仮にも世界を救う使命を与えられたポジションでありながら男漁りにのみ奔走し、ゲームの攻略対象たちの悲しい運命を前向きに改変する結果として、好感度を稼いでいたレミリア(に転生した少女エミ)に「逆ハー狙いで原作をブチ壊すアンチ」などと自己紹介乙な内容を醜い顔で吐き散らす、美点ゼロのマンカス女。

 結局バカ女の行動は全て裏目に出るのだが、転生者エミが善良で心優しいことに漬け込み、ゲーム内の不正に好感度を操作するアイテムを使用して、原作の断罪イベントを引き起こす。

 その結果として、自身を救い幸せにしようとしていたエミの名誉を傷つけた外道を滅ぼすべく、本来のレミリアが覚醒するのだ……。


「さて、私がピナ・ブランシュだとして、どう行動するのが正解かな……」


 ここが元になっている乙女ゲームの世界だとすれば、日南が取るべき行動は簡単だ。

 ごく普通に世界を救う“星の乙女”として過ごし、レミリアにはどろどろに愛情を注いで依存させ、本来の気高さや強さを全て腐らせてから自分の嫁にすればいい……ピナとは系統が異なるが、日南も邪悪な精神の持ち主であるのは間違いなく、推しのレミリアへの感情は“グチャグチャにレズレイプしたい”である。

 しかし、これが『悪役令嬢の中の人』の世界だとすれば、ちょっと事情が変わってくる。


「正直、同じ推しを愛する者として、エミを傷つけるっていうのはやりたくないんだよなあ……それに彼女、伝染病の治療薬の開発とか、無料給食制度や学校教育の改革もしてるって言われてる。私は好きな人と嫌いな奴は嬲りたくなるけれど、どうでもいい人間が死んだり不具になるのは気に入らない」


 この辺りは実に日南の歪んだ精神性の顕れている思考なのだが、こればかりは元の人生で死亡した頃から変わらない。

 レミリアのことは、泣き叫ばせながらレイプして自分のオンナにしたいが、エミのことは、その行動については肯定したいしレミリアの中で眠らせるようなことはしたくない。

 けれど、レミリアINエミには正直なところ性欲は覚えない……日南はあくまで“中の人”レミリアを犯したいのだ。


「つまり、レミリアを表に引きずり出しつつ、エミの想いも届けさせる。ついでに、レミリアと末永く過ごす為にもこの世界は救わないといけない……そういうロジックを打ち立てないといけない訳だ」


 鏡に映っているピナの姿的に、恐らくレミリア(INエミ)は攻略対象の一人、クロードの父を救うべく行動を起こしている頃だろう。

 “星の乙女”の力が目覚め、学園に政府の方針として入学することができるようになるまでは、平民に過ぎないピナが公爵令嬢のレミリアに干渉するのは現実的では無い。

 それは、逆を言えばゆっくりと牙を研ぐ時間があるということだ。


「さぁて……どうやって遊ぼうかな……」


 エミは努力家で優しい精神の持ち主であるが、本来はそこまでスペックの高い女子ではない。すべてはレミリアへの愛あったればこその偉業である。

 反対に、無駄にハイスペックを誇る日南は、原作キャラの救済に関してはエミに任せつつ……というよりゲーム開始前時点では、ネームドキャラはピナ周りには誰もいないのだが……この世界が“原作”世界なのか『悪役令嬢の中の人』の世界なのかを探ることから始めつつ、長い雌伏の時を過ごすのだった……。




今回の攻め役

※匂宮日南(におうのみや ひな)

・転生者。生前に読んでいた『悪役令嬢の中の人』の世界に、極悪転生者ピナ・ブランシュとして転生し、原作とは別方向での凶悪さを露わにして“レミリアをレズレイプしつつ、彼女からの好感度を一切下げず、手籠めにする”という方向で活動していた。ちなみに転生時、原作のピナに入るはずだったバカ女の魂を欠片も残さず消滅させている。

・本編中、原作のピナを意識した“声”を演じることでレミリアとの行為の機会を設け、更に人格排泄魔法で新しい体をエミに与えつつ、二人がかりでレミリアをドロドロに蕩かした。エミの力を借りたのは、レミリアの本来の人格を引き出す為、エミの想いを叶えるためもあるが、単純に腹話術がバレるリスクを減らす為もある(実際“声”を演じている時は、完全に交互でしか喋っていない上、行為中は“声”しか演じられなかった)

・本編後は真面目に“星の乙女”として活動しつつ、レミリアを守りたいという名目で妻として娶る。好感度操作アイテムでおかしくなっていないウィルたちからの協力もあり、何よりも“星の乙女の伴侶”という本来なら女性は絶対につけない立場にありついたことから、レミリアの両親からの全力援助もあって、同性婚は速やかに認められた。世継ぎに関しては、サイズを子供くらいに縮めたエミを養女として迎えてクリアした。

・ちなみに生前の死因には、その歪んだ性嗜好が関係しているようだが、レミリアを伴侶にできた今となっては「忘れちゃった♥」と軽く流している。実際に忘れている可能性も、大いにある。


極悪ヒロインの中の人~断罪予定の悪役令嬢を抱く為に嘘吐きヒロインとして暗躍します

Comments

やっぱりレミリア様を愛でる時にエミがいないのは違うかなと思ったので、お尻担当してもらいましたw レミリア様、エミ周りに優しくなっただけで本質は悪役令嬢なので、羽虫のように潰された方が彼女の“復讐”を受けるよりはましですよね、絶対

屋根が高い

まさかの人格排泄3P… ふと思ったのですが実は原作ピナ転生者も一瞬で死ねた分原作よりも幸せかもしれませんね

ヨネザワ伍長


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