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女の子だけいれば良い世界~女尊男卑矯正される少女・篠ノ之箒

「あっ、箒ー。なになに、会いに来てくれたの?」


 ──篠ノ之箒は、怒っていた。それはもう、体から陽炎が立ち上るほどに激しく、怒り狂っていたはずだ。怒り心頭に発するとは、正にこのことだと我ながら思った。

 それなのに……その怒りの対象を前にして、急速にその業火は萎んでいき、なんなら軽く手を挙げて「夜分に済まないな」と気さくな挨拶すらしてしまいそうになる。

 真っ赤な髪に、中学生……下手すれば小学生くらいの背丈。それに反した豊満な肉付き。同性に対しては……いつも朗らかで友好的な笑みを浮かべている顔は、こちらの抱く悪心や敵意を受け流してしまうかのよう。

 金平時計という少女は……そういう相手だった。

 なんとか怒りの持続に成功した箒は、すぅ……と軽く息を吸い込んでから、冷徹さと激情を込めた声で問いかけた。


「──何故、一夏に大怪我を負わせるような真似をした?」

「やだなぁ、わざとじゃないよ。試合中の事故だよ、事故」

「ふざけるな! 制止が幾度もかけられたにも関わらず、執拗な攻撃を繰り返しておいて事故など……あっ……♥」

「……事故だよ。私の話も聞いて、ね?」


 手を柔らかく握られて、真摯な瞳で見上げられたら……もう、抵抗できない。

 胸の中に轟々と燃えていた、少なからず慕っている織斑一夏を傷つけられたという怒りは、まるでその掌で覆われてしまったように、ぶすぶすと不完全燃焼で消えてしまった。

 手を軽く惹かれ、部屋の中へと招かれる。これの乗ってはいけないと、頭の隅の方で警告が鳴っているのに……抵抗が叶わない。

 足を一歩、二歩、三歩進めて。背中で、扉が閉じる気配があって。

 その直後に、扉に押し付けるようにして抱きしめられて、胸を乱暴に触られた。


「うっ、あっ……♥ よ、よせ、時計……♥ わ、私は、こんなことをしに来たんじゃ……♥」

「そんなつもりが無くっても、私のところにきた時点で手遅れだよ……♥ セシリアや、鈴ちゃんのこと、知らない訳じゃないでしょ……♥」


 そう、知っている。

 自分と同じように、様々な理由から一夏を慕っていた友人たちが、時計が現れてから少しずつ変わっていったことも。一夏に向けていた好意が薄れ、無関心な色を称えるようになり、時には悪意に似たものが瞳に宿るようになったのも。

 本来ならばすぐに異常を察し、それぞれに事情を尋ねるところだったが、箒は内心で一夏を自分一人が独占できているような気がして、女心は変わりやすいと言い訳なんぞしながら、目を背けていた。

 その間に、時計は箒とも関係を深めてきて、一夏が関わらない限りは非常に好感の持てる彼女と友誼を結んで……むしろ、一夏に見向きもしないところに安心すらしていて。

 ……試合中の事故に見せかけ、一夏がIS戦で半殺しにされて、その時に姉である千冬すらも一夏の見舞いに来なかった時点で、ようやく箒はこれが異常であることに気付いたのだ。


「(時計が関わっていることは、分かっていたはずなのに……わ、私はどうして、こんな風に油断して……んっ、あっ♥)」

「箒も、こっちにおいでよ♥ あんなモラハラ気質の難聴野郎、捨てて私のモノになろう? 私は、自分のモノになった女の子には優しいよ……♥ みんな、幸せそうでしょう♥」


 そう、そうだ。一夏に恋をしている時よりも、鈴も、セシリアも、シャルも、ラウラも、何処か心穏やかで幸せそうに見えた。

 その表情に、なんだか惹かれるものを感じていたのも事実で……箒は、首筋に吸い付かれても、本気で抵抗することが出来ない。


「や、めっ……♥ んっ、あぁっ……♥」

「──むかぁし、むかし、一人の女の子がいました」


 ちゅっ、ちゅっと鋭い音を立てて、制服でギリギリ隠れる位置に何度も唇を落としながら、時計が囁きかけてくる。喉に温かい息が触れて、未知の快感に体が震える。


「女の子は、同性の子たちと過ごすのが楽しくて、逆に男の子たちと過ごすのは楽しくありませんでした。まだ恋とか、愛とか理解していない時分のこと。ただ楽で、穏やかな気持ちになれるから、同性の子たちとばかりに遊んでいました」

「ん、あっ……♥ やめっ……下着、撫でる、なっ……んんっ♥」


 まるで平仮名の“の”の字をなぞるように、下着越しに時計の指が、陰核の周りをぐるぐると周回する。

 箒も自慰をすることくらいはあるが、他者の指先が与えてくるそれは、そういった快感とはまったく質の異なるものだった。


「ある時、男の子の一人から告白されて、女の子は断りました。男の子と遊ぶのは楽しくなかったし、女の子の友達とお付き合いしているのを、知っていたからです……男の子は怒って、集団で女の子に乱暴しました」

「え……?」


 自然と、これが時計の過去に関わる話だと、そう思い込んでいた。

 だからこそ、いきなり飛び出して来たショッキングな内容に、脳が凍り付く。

 もっとも、思考が解凍された瞬間、蓄積されていた快感が一気に襲ってきて、思わず「あぁぁ、んっ♥」と雌そのものの声を上げてしまったが。


「乱暴と言っても、殴る蹴るの方だけどね……犯されるのは最後まで抵抗して、見たらチ〇ポが萎えるくらいまで自分の体を痛めつけさせて、なんとか回避したから……女の子は、入院することになりました」

「んっ、ふっ……♥」


 話の中では少女がひどい目にあっているのに、時計の手つきは何処まで優しく、それでいて強引だった。

 下着越しに気づけば陰核を摘ままれ、こすこすとゆっくりと刺激される。鍛えているはずの足腰が、ガクガクと震えた。


「翌日、女の子は友達全員から絶交する連絡をもらいました」

「は……? いや、おかしっ……あ、うぅっ♥」

「女の子の方から男の子を誘惑したことになっていて、周りの男の子たちも全員が口裏を合わせたからです……結果的に陵辱を受けなかったのも、男の子たちの行動が“義憤”によるものだという嘘を、周囲に信じさせました」


 ひたと、時計の手つきが止まった。

 真面目な話の最中なのに、箒はその指先に自分の下着を擦り付けてしまう。


「最後に遅れられてきたメールは『この性悪オンナ、殺してやる』でした……少女は同性の手のかかるのは嫌だったので、窓から飛び降りて死にました……もとい、死んだ気になって心機一転、新天地にやって来たって感じ♥」

「あ、ひゅぅぅぅっ♥」


 下着の中に指が捻じ込まれ、ぐちゅんっ……と既に濡れていたそこが、ひどく淫らな音を立てた。

 前かがみになってしまった箒の鼻に、かぷりと時計が噛みついてくる。

 ふぅー……と甘い息が吹き込まれ、箒はまるで夢を見ているような目つきになり、腰を軽くヘコつかせてしまう。


「だから、私は男が嫌い……特に、女の子からの好意を、自覚的であれ、無自覚であれ、利用する奴は大嫌い……代わりに、女の子は好かれたいの♥ 女の子は、みんな、みんな可愛いからね♥ 箒も、私を好きになってよ……♥」

「うっ、んあぁっ♥ ち、ちがっ……い、一夏、は……♥」

「ホントに、違うかなぁ♥ 箒、あいつと付き合う中で何時もイライラしてたよ? 幼馴染の一号、二号呼びとか、頭おかしいと私は思ってたかな……♥ 箒は、箒だよ……私は、あなたを尊重する……♥」


 かりっ♥ かりっ♥ と爪先が尻穴を軽く掻き、それに反応して腰を前に突き出してしまう。

 そうすると、時計の指がつぷぷっ……と深く、より深く奥まで挿入されていき、触れてはいけない個所に届いたのが分かった。


「う、あぁぁっ……♥ や、やめっ……やめ、て……♥ そ、それ以上は……初めて、が……♥」

「そうだね……だから、ここからは箒が決めて? 大好きなモラハラ粗チン野郎に処女を捧げるか……私ともっと仲良くなって、心の傷を癒してくれるか……♥」


 悩む必要などない選択肢のはずだ。仮に時計がひどい目にあってきたのだとしても、それをやったのは一夏ではない。ならば、時計の行為は単なる腹いせ、嫌がらせだ。

 箒は迷うことなく、体を離そうとして──。


「えいっ♥」

「んおぉぉぉっ♥ ぴっ、ほぉぉぉぉぉっ♥」


 尻穴に指を挿入されて、驚いた拍子に腰を思い切り突き出し……両方の処女を時計に捧げた。


「あっ、あぁぁぁぁっ♥ んはぁぁぁっ♥ おっ、おぉぉっ♥ んひぃぃぃぃっ♥ あっ、あぁぁぁっ♥」

「箒もこれで、私のオンナだね……自分で選んだんだものね♥ これからよろしくね、箒……まずは、狂っちゃうくらいイカせてあげる……♥」


 首筋のキスマークをなぞるように舐められながら、箒は腰をカクつかせて、しょろろろっ……と小水混じりの潮吹きを決める。

 懸命に一夏の顔を思い出そうとしたが、おぼろげな上に酷く醜いものとしか像を結ばなくて、すぐに時計の与えてくれる甘い快楽に溺れていった……。




今回の攻め役

※金平時計(かなひら とけい)

・異世界からの転生者。元居た世界で自殺した果てに、IS世界へと転生してきた。髪色を赤に弄った以外の身体的特徴は生前とほぼ変わらず、この世界で生きていくのに必要な技能はほぼ最高レベルで備えている。ぶっちゃけ、IS知識に関しても束越えしている、文字通りのチート。

・IS世界でも度を越しているレベルのミサンドリストであり、男性全てを憎悪している。特に自覚的、無自覚的を問わず女性から搾取を行っているタイプの男性には殺意に近い感情を抱く。逆に、女性に対しては非常に好意的。作中で語った過去が本当なら、女性にも思う所があってもよさそうなものだが……。

・姓はこの世界の両親(レズカップル)のものだが、時計という名前は転生時の特典を与えてくれた「なんか真っ黒なのに目がチカチカする神様もどき」に頼んで生前からのものを使っている。これは、この名前が元居た世界では、父親が「時計が目に入ったから」という愛も何もない理由で付けたものである為、愛情に満ちて呼ばれるようになりたいという願いから。

・ちなみに、本作の一夏は原作の一夏の精神を乗っ取ってハーレムを築こうとしている別の転生者という裏設定があり、この後ハーレムの全てを奪われて、退院できないまま孤独死する。多分だが、時計も原作一夏相手なら命を奪うまではしなかったのではないだろうか。

女の子だけいれば良い世界~女尊男卑矯正される少女・篠ノ之箒

Comments

ありがとうございます! 年長組が女尊男卑に染まって、年下女子に媚び媚びするのはまた機会があれば書きたいですねー

屋根が高い

ぜひ他の束や千冬の堕ちてるハーレムシーンも見たいなぁ 今回も最高でした!

dekoi


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