「──やれやれ、なんで僕がロートルの化け物退治なんか任されないといけないんだい? そりゃあ少年ジャンプでは倒された敵は味方になって、便利屋として戦う宿命だけれど、ここまでステレオタイプな怪物とか完全に迷走だぜ?」
まるで男の子のような口調で喋りながら、安心院なじみは異相の女……ボロボロの巫女服を纏い、ばさりと前に髪を投げ出した“怪異”としか表現しようのない存在と対峙していた。
あらゆる面で超絶に飛び抜けた存在であるが故に「自分以外は全て平等にカス」という、極めて中正かつ公平な思考を持つ彼女は、自身の生きるこの世界を『少年ジャンプで連載されている漫画』と決めつけている。
だから漫画みたいなスキルが使えて、漫画みたいな事件が起こっていると決めつけており、かつて黒神めだかと戦った際は『出来過ぎたが故のシミュレーション仮説という病理に陥っている』と評されたが、その後も意見は翻していない。
そんな彼女にとって、あまりにも分かりやすいホラー漫画の記号のツギハギのような怪物が眼前に現われ、しかも次々とこの世界の女性たちを襲っていると聞かされれば、この展開を完全に“作者の迷走”と決めつけていた。
「まったく、綺麗に完結した後の作品を続けようとして、でっかい負の遺産をっ作り出す輩の多いこと! そんなんだから全盛期に比べて売り上げが下がっていくんだよ。『ドラゴンボール』が連載していた頃の輝きは何処に、だね!」
貞絵はべらべらと喋る安心院へと特に反応を返すことはなかったが、ドラゴンボールという単語が出た時だけはわずかに肩を震わせて見せた。
しかし、やはり反応はそれだけで……重い腰を上げて化け物退治にやって来た安心院を無視して、その脇を貞絵は通り過ぎようとする。
「なんだなんだ? もしかして僕はお気に召さないってことか? こういう独特の口調で喋る激強ボス系ヒロインは人気出るもんなんだけどなぁ? ああ、もしかして君、ロリコンなの? 僕がロリババアだから反応しないとか?」
7932兆1354億4152万3222個の異常性と、4925兆9165億2611万0643個の過負荷、合わせて1京2858兆0519億6763万3865個のスキルを持ち合わせる究極のインフレの化身である安心院は、実年齢は3兆4021億9382万2311年である。
宇宙創世よりも長く生きていることになるが、貞絵は興味を持つ対象は“20歳以下”と限定している為、安心院は全宇宙でも最大級に貞絵の眼中にない存在であった。
「やれやれ、無視されるならそれはそれで強者ムーブが出来ていいんだが、流石にこうやって自分から出てきておいてスルーっていうのも、読者視点からすると『人気キャラの無駄遣い』ってことになりかねない。ここはさくっと消滅してもらって、安心院さんは“やっぱり強い”って評価を頂いておかないとね」
そう言い放つと、安心院は自身の持つ霊体や妖怪、人ならざる者に対して絶対的な効果を得るスキルを一気に解放し、貞絵へと向ける。
その数は実に3000億越えという埒外のものであり、少年漫画の登場人物として“こういった事態”……オカルトバトル方面に流れた時の対策も、彼女が完璧以上に行っている証左であった。
「……?」
「……おやあ? なんで何の効果もないんだ?」
──だがしかし、安心院のスキルはどれ1つとして貞絵に効果を発することはなく、貞絵はちらと妙に澄んで綺麗な目を、ばさばさの髪の間から覗かせるばかりだ。
安心院は続けて、殺人鬼などの実体系のホラー存在討伐の為のスキル、更に能力者封じや異世界転生者・転移者などを完封するスキルも次々に貞絵へと向けて発動する。
だが貞絵は消えない。何の変化も起きはしない。
流石の安心院も「なんだこれ?」と困惑を覚え始める。何処からどう見ても“主人公”という見た目ではない貞絵、明らかに理不尽系のクリーチャーの外見をしている彼女に、安心院が敵わない理由などないはずだ。
遂に普通の生物を抹殺してしまうような、漫画で使えば即打ち切りになりそうなつまらないチートスキルを複数仕掛けるが……やはり、貞絵には何の影響もない。全然効いていない。
「おいおいおいおいおい……なんだ、ありとあらゆる能力を無効化するとかいう、出したら一発で読者に見捨てられるような設定持ちかい、君? こうなると、安心院さんは物理も強いってところを見せるしかなくなるんだけど……あがっ!?」
いきなり伸びてきた貞絵の手が、安心院の頭を鷲掴みにした。
みしみしと恐ろしい勢いでかかってくる肉体的負荷に、安心院は常に発動している物理無効やダメージ反射、衝撃軽減や法則転換のスキル、すべてが無効になっていると気付かざるを得ない。
瞬間移動や時間停止といった脱出手段も、筋力増強や攻撃力無限倍といったブーストによる打撃でも、貞絵はまったく揺るがないし、その手から逃れられない。
安心院は「自分が漫画の登場人物である」と信じているだけで、いわゆる第四の壁を破壊できるわけではない為、貞絵がそれこそドラゴンボールの世界の住人の攻撃すら通用しない理不尽の化身だなどと知る訳もない。
だからこそ……あまりにも得体のしれない、彼女の常識や経験や知識のすべてと合致しない貞絵と、そいつによって痛みを与えられているという事実が、じわじわと恐怖に変わり精神を侵食していく。
「う、わわわわっ……! な、なんなんだ、お前はっ!? こんなメチャクチャな力の持ち主、この世界で出していい訳ないだろ!? めだかちゃんや善吉くんでどうやって倒すんだよ、これ!? ぎ、あぁぁっ……!」
安心院はかつて獅子目言彦に殺害されたこともあるが、あれは言彦もまた“前作主人公”であったからであって、こんなロジックも何もなく全部無効にして、一方的に相手だけが痛みを与えてくる展開など、想定できるはずもない。
だが、一般的に語られる怪談話や霊現象は、正にそういうものだ。こちらからは触れられないものが、首を絞めたり呪ったり、一方的に苛んでくる。
理不尽。それこそが怪異の本質。そして、怪異とは別に、妖怪や幽霊を難しく例えた言葉ではなく……安心院がスキルで対応できるような“怪”と“異なる”という、あまりにもストレートなネーミングなのだ。
「──あくろばてぃっくさらさらぁぁぁぁぁぁ」
「な、なんだ、今の!? 僕の声か!? おい、能力バトル漫画に出てるんだから、自分の力をこれみよがしに解説して、隙を作れよ! これだから無口キャラってだけで貫録出ると思ってる奴はんへぇぇぇっ♥」
ぐじゅんっ♥ と安心院の秘所へと貞絵の手が伸び、そこから凄まじい速度での……これまでのゆったりとした貞絵の動きとは比べ物にならない、高速の手マンがキメられる。
あまりにも活発な動きと、少年漫画の域を完全に超えたお色気行為に、虚を突かれた安心院は「おへぇぇぇっ♥」と舌を出してアクメをキメてしまい、自然と頭の後ろに回した腕で腋をアピールしながら、ガニ股で愛液を噴いてしまった。
「しょ、しょれは、反則ぅぅぅ……♥ しょ、少年漫画のキャラの癖に、何を……え、エロ同人かよぉぉ……♥ んほぉぉぉぉっ♥」
片方の手で吊り上げられた状態で放たれる、高速の手マン。
当然長い年月の中で、安心院はセックスの経験だってあるのだが、彼女の“自身の少年漫画のキャラクターである”という強固な信念が、ヤリ慣れたビッチキャラとして振舞うことを許さない。
過剰なお色気行為に対しては無力……これも少年漫画のヒロインのお約束なのだから。
「んほぉぉぉっ♥ やべっ……やめ、てぇぇ……♥ 僕は、こんな……ふぎゅぅぅぅぅぅっ♥ い、いやだぁぁぁぁっ♥ こんな情けない姿、さらしたくないぃぃっ♥ こんな、動物みたいな低音で……お゛ほぉぉぉぉぉっ♥」
手マンどころか、手が大きいことを利用して、前の穴と後ろの穴を同時に突きあげられて、二穴ファックを食らった安心院は、不敵で無敵なチートボスとしての顔を投げ捨てて、情けなく赦しを懇願する。
彼女は少年漫画のライバルキャラだ。常に強大な存在として描かれ、倒される時は威厳を以て、噛ませにされるにしてもより強大な敵の脅威を表す為でなければならない。
こんな訳の分からない存在にレイプされ、尊厳破壊を受けながらケダモノのようにオホ声を漏らすなど、安心院なじみにとっては絶対に耐えられない屈辱だった。悲壮な声で泣き叫びながら、しかし腰は勝手にレズ快楽を求めヘコつく。
「やめ……やべてぇぇぇっ……♥ ぼ、僕のイメージを守ってよぉぉぉっ♥ ひぎぃっ、いぎゃぁぁぁぁっ♥ あ、あにゃるすごいぃぃぃっ♥ け、ケツ♥ ケツ穴好きだって読者に思われちゃうぅぅっ♥ ひぃぃぃぃぃ~っ♥」
ぶしゃぁぁぁっ♥ と派手に愛液を噴きながら絶頂を迎え、アナル狂いの安心院さんとして読者に羞恥されてしまったと思い込み、絶望の涙を流す安心院。
だが貞絵の陵辱は止まることは無く、無理やりその豊満な胸へと顔を押し込まれ、甘い汗の匂いを覚え込ませながら、更なるケツ穴いじりが始まる。今度は、両手を使っての徹底的な愛撫だった。
「ぎゃへぇぇぇぇ~っ♥ い、いやらぁぁぁっ……い、今イッたらぁぁぁ……僕が女の子の匂いでイク、変態みたいじゃないか……っほぉぉぉっ♥ イグぅぅぅぅっ♥ 即堕ちぃぃぃっ♥ ケツアクメで匂いイギずるぅぅぅぅぅぅぅっ♥」
泣きじゃくりながら、なすすべなく活発な愛撫の前に安心院は沈んでいく。
もしも、貞絵が選んだのが“八尺様”や“猿夢”といった、めだかボックスの連載期間中の怪異であれば、あるいは彼女はロジックを見つけ出し、反撃の一手を打てたかも知れない。
だがアクロバティックサラサラ……貞絵が今回使ったネットロアが、爆発的に広がったのは2022年……貞絵にとっては遠い過去だが、めだかボックス連載終了から10年近くが経過してからだ。
無意識にぺろぺろと貞絵の胸を舐めてしまい、そのほんのりと甘い肌の味を覚え込まされながら、安心院は成すすべなく肛虐を受け続け、泣き叫びながらもイキ潮をひり出し続けるのだった……。
※
「おへっ……♥ えひっ……♥ おぉぉっ……♥」
徹底的な愛撫を受けて、レズ快楽を骨の髄まで仕込まれた安心院は、地面に這いつくばって、解剖前のカエルをうつ伏せにしたようなポーズで痙攣をしていた。
弄られ過ぎて、ケツ穴は閉じなくなってしまっており、ひくひくと痙攣して盛り上がっているそこには、貞絵が注いだ小便はなみなみと揺れている。
アクロバティックサラサラという怪異は、非常に活発に活動するという以外は「出会うとまずいことになる」という噂しかない、謎多き怪異だ。
だからこそ、1京2858兆0519億6763万3865個ものスキルを持ち合わせており、森羅万象のすべてを操ることすら本来は可能な安心院は、そんな無限の可能性の中での“まずいこと”を全て味わい、完全に精神崩壊を迎えていた。
貞絵は安心院が襲ってきたから反撃しただけであり、安心院自身になど欠片も興味は無い。哀れなレイプ被害者に出した元チートボスを一瞥もせずに立ち去ろうとする貞絵だが、その巫女袴の裾を安心院の手が掴んだ。
「ま、待ってぇ……待って、くれ……♥ 僕は、気付いた……気づいたんだ、あなたの正体に……♥ あ、あなたは……僕の、神様だ……♥」
狂った言葉を口にし始める安心院だが、貞絵は“神様”という単語に反応したらしい。それは、彼女が大切に“死なないように殺して”可愛がっている、生志摩妄も口にする貞絵への評価だった。
「あなたは、少年漫画の世界から……僕のような悪役は、何をやっても最後は主人公に敗北する世界からぁ……僕を、救いに来てくれたんだぁ……♥ お願い……お願いします……僕を、外に連れ出してぇ……♥」
敬虔な信徒のように、地面に頭を擦り付ける安心院を、ひょいと貞絵は持ち上げる。ざばぁぁっ♥ とケツに注がれていた小便が流れ落ちて、安心院の喉から「あへぇぇぇっ……♥」と嬌声が漏れた。
20歳以下の相手には“被害者”としては興味を示さない貞絵だが、信奉者となれば少し事情が変わる。貞絵は優しくその背中を撫でてやりながら、お姫様だっこで安心院を何処かへ攫って行った。
行き先が、本当に彼女の望むような世界かどうかは、怪しいものだが。
【怪異枠 貞絵(さだえ)】
※初登場エピソード
『怪異に敗北レズレされる女科学者~人造人間21号強制同性再婚』(https://fallen02side.fanbox.cc/posts/5046170)
※個性(?)《怪異》
様々な都市伝説、現代怪談、ネットロアなどに登場する怪異たちの特徴を自身に反映することができる。この際、相対している者の声で怪異の名前が世界に宣言される。
基本的に物理攻撃は一切通用せず、『ドラゴンボール』の世界の気弾(それも魔神ブウ編以降の敵が放つもの)すらも無視して、ひたひたと近づいてくる。
科学体系が歪な進化を遂げているヒロアカ世界の出身者なので、見た目に反して最新テクノロジーを掌握するのも得意。
※ボロボロの巫女服を纏った、異様な長身の、女性の姿をした怪異。手入れされていない髪の毛を膕(膝裏)まで伸ばし、猫背気味に前へばさりと投げ出していることが多い。髪の合間から覗く顔は整っていて、澄んだ綺麗な目をしている。
※とかく不気味な存在で、一応の意思の疎通はできるのだが、襲う対象は20歳以下に限定しているなど、余人には理解できない理の下で動いている。
※人造人間21号(善)の要望を聞いてくれたりと、意外と優しいところもあるらしい。その際の愛撫は優しくなるなど、女性に対して支配欲や恐れさせたいだけでなく、きちんと愛情(めいたもの)も持ち合わせているようだ。
※現在のネームド妻帯ヒロイン
『ドラゴンボール ファイターズヒストリー』より
・人造人間21号(善人格。正妻)
・人造人間21号(悪人格。現在、調教中)
『賭ケグルイ』より
・生死の境で遊ぶ者 生志摩妄
『めがかボックス』より
・究極のチート 安心院なじみ←New!
※こんなプレイが売りだよ!
・圧倒的な理不尽で以て、相手の心と体を壊す。
・怪異の拡大解釈によって、多彩なプレイに対応(ふたなり化も可能だが、葉子もいるため若干自重)。
・長身を生かした圧迫や窒息などのパワープレイ。
・素直な相手には優しいことから、純愛異種姦も可能。