──無数の剣戟の音や、魔術の輝き、あるいは魔獣の咆哮。
世界を超えて様々な力が集結し、激突して火花を散らす世界。
「はぁぁっ!」
「やりますね、ルキナさん!」
「ふっ! はぁっ! 天の聖杯の器量、お借りします!」
「ルキナ、サポートするわ!」
例えば、本来ならば同一人物であり、同じタイミングで併存し得ないはずの『ゼノブレイド2』のホムラとヒカリが、『ファイアーエムブレム覚醒』のルフレが女性の体でルフレが男性だった世界線のルキナと共闘する。
こんな現象だって起こりえる。彼女たちは厳密には本人ではなく、本人たちを模したフィギュアであるが、こうして力を与えられて動くことを可能としている間は、本物と同等の力を行使できるし記憶も継承している。
「ちょっとだけ先輩の力、見せてあげる!」
「その胸、借りますねー! いや、別の意味になっちゃうかー」
同じ闘技場では、二人のポケモントレーナーが対戦中であり、『リーフグリーン』のリーフと『ブラック・ホワイト』のトウコの対決中である。
彼女たちは「同じ作品の、先輩後輩」という概念を理解しており、この世界の特異性を大いに表していると言えた。
そんな光景を端から見つめているのは、リザーバーである『ファイアーエムブレム風花雪月』のベレスだ。
マルチエンディングである作品からの参戦だが、彼女は“金鹿の学級”級長クロードを結ばれた記憶がある。
これでもこの世界の神……大きな両手を模した存在……に注入された記憶にすぎないかもしれないが、少なくともベレスはそれを戦う理由として良きものと受け止め、静かに闘志を燃やしていた。
そんな彼女だからこそ、最初に異常を感知したのかもしれない。
「……? 更なる乱入者……?」
死闘を繰り広げる少女たちの向こうから、複数の女性がこちらに向かってくるのが見える。
彼女たちは原典での記憶と、この世界のファイトの記憶の双方を持ち合わせているが、その女性たちには見覚えがない。
もっとも、ホムラもヒカリも、そしてベレス自身もDLCとして追加参戦した身なので、またそういった類なのかとも思った。
ただその場合、世界の法則として大きく表示されるはずの「挑戦者が現れました」の文字が確認できないのは奇妙だった、
「どの組み合わせでいくー?」
「同じ作品縛りでいいじゃん、面倒くなくてさ」
「手間暇をかけるのも、楽しいところなんだけどね」
「……」
どうやら乱入者は四人。
頭身が低いだけでなく、実際に幼いと思わしい、ケタケタと笑う少女。
口の端にキャンディーの棒を咥え、どこかだるそうにしているギャル。
匂い立つような色気を紫のドレスに包み込んだ、もっとも年嵩の女性。
そして、全身をローブに包んでいる、一言も言葉を発しない謎の人物。
ファイターたちもその存在に気づいたらしく、乱闘を一旦中止して、並び立つ女性群を見つめる。
直後……幼い少女が笑いながら突進し、ホムラの腹に思いっきり顔面からぶつかってきた。
「お゛ほぉぉぉぉぉぉぉっ♥」
「ちょっ、ホムラ、なんて声……いや、ていうかあなた、何をして……!?」
「えへへへー、子宮やわらかーい♥ これでノンケとかもったいないよ♥ 二人そろって、あたしを生みなおしてほしいな♥」
「な、なにを言って……ひぎゅっ♥ んんんっ♥」
タックルで押し倒したホムラに顔を埋めたまま、ぐりぐりと強めにほおずりする少女。
それがただ甘えているだけではなく、ポルチオ攻めの領域に入っていることは、一応は性の知識もある面々には理解できていた。
「よそ見してる場合じゃないと思うしー。なに、戦士サマって割と余裕なんだ?」
「──! ルキナ、逃げて!」
「なっ……ほひぃぃぃっ♥ あ、あなた、何を……きゅぅぅぅぅんっ♥」
「あははっ、この格好で男装は無理でしょ」
ホムラとヒカリの狂騒に気を取られている間に、いつのまにかルキナに近づいていたギャルは、その乳首を強めに摘まみ、ぐりぐりと刺激する。
過酷な世界で生きてきた彼女には、当然ながら性の経験などあろうはずもなく、腹違いならぬ界違いの母の言葉も聞こえぬほどに、真っ白な首を見せつける用ののけぞり絶頂してしまった。
「ほぉら……♥ ここ、美味しそうでしょう……♥ かわいい女の子なら、顔を埋めてもいいのよぉ……♥」
「あっ……あぁっ……♥」
「ちょっ、リーフ先輩!? しっかりしてよ、先輩でしょ!?」
「ふふっ、ほぉら♥ 気にならないなら、しまっちゃおうかしらぁ♥」
ドレスの女は腋を露わにして、そのぽってりと肉厚の……まるでマ〇コのような腋肉を見せつけ、むんむんと甘ったるい匂いを放ってくる。
トウコは距離が離れていたのでまだ堪え切れたが、リーフは距離が近かったせいでまともに腋肉に溜まる汗と甘い匂いを認識してしまい、腋をしまおうとするしぐさにいやいやと首を振っている。
「みんな、正気に戻って! 戦うの!」
ベレスが指示を飛ばし、最後に残っているローブの怪人に剣を向ける。
相手もそれに乗ってきて、すらりと剣を抜いて見せる。
「(この動き、どこかで……いや、考えるのは後!)」
剣をふるって突進するベレス。
ローブの人物はそれを受けるが、その特異な衣装のせいもあってか、動きには精彩を欠いている。
ベレスが反撃に移ったことで、やられるばかりだった少女たちも、それぞれに反撃に転じていた。
「もう、いきなり何を恥ずかしいことしてるのよ……」
「ご、ごめんなさい、ヒカリちゃん。不意を突かれて」
「あたた……いきなり子供の頭を殴るとか、ひどいなぁ」
「あ、あなたを子供だと考えて、油断することはもうありません!」
ヒカリによって少女の拘束から解放されたホムラは、顔を赤らめながらもヒカリとの抜群のコンビネーションで少女を攻め立てる。
動きに鋭さはある少女だが、どうもこちらを普通に攻撃する気はないようで「わっ! わっ! わっ!」と連撃に翻弄されて逃げまどっている。
「なんて破廉恥な娘なの……ルキナ、無事?」
「え、ええ……ありがとうございます、ルフレさん」
「あなたの本当のお母さんに、傷物にして返す訳にはいかないから」
「傷物だなんてひどい言い方だし。ちゃんと丁寧に扱うって」
ルキナを襲っていたギャルも、ルフレの魔法で距離を離され、ルキナの中距離からの連撃とルフレの魔法によるサポートで、距離をどんどん離されていく。
まだ決定打は与えられていないが、口元の棒がせわしなく動き回る姿から、ギャルが苛立っているのは間違いないようだった。
「あちゃちゃ……! ちょっと、火を噴くのは反則じゃない! 女身一つで勝負しなさいよー!」
「勝手なこと言っちゃってまぁ……先輩、戦えそ?」
「う、うん……ごめんね、迷惑かけちゃって」
「ポケモン女子の絆ってことで、貸し一つですね♪」
リザードンを呼び出すことで、熟女との距離を取ることに成功したポケモントレーナータッグは、次々とポケモンを切り替えて、女性に攻撃を仕掛けていく。
どうも直接戦闘は苦手らしく、彼女は物陰に隠れたり「ひゃんっ!」と頭を抱えて蹲ったりと、その動きは戦士のものとは言い難い。運動能力も高いトレーナーコンビは、このまま遠距離戦を選ぶようだ。
「(こちらが全体的に優勢……あとは、運営や神々が干渉してくれるのを待つだけ)」
「…………」
「何も言わないのね、あなただけは。何か主張はないの?」
剣で切り結びながら、ベレスは謎のローブの人物に問いかける。
原典の記憶で教え子と殺しあった記憶のあるベレスは、死のない闘争の世界に一定のリスペクトを抱いている。その破壊者であろうとも、暴力だけで解決を試みたくない。
「……相変わらず、お優しいですね、ベレス師」
「え」
しかし、それが致命的な隙になってしまった。
ベレスはローブの人物が「なぜローブを付けているのか」を、そこまで深く考えていなかった。正体を隠す必要があるのだろうと。
それは、逆だったのだ……ローブの人物は正体が知れないように立ちまわっていたのではなく、ベストのタイミングで正体を明かすためにローブで身を隠していたのだ。
ローブが脱ぎ捨てられて、その白に近い銀の髪が揺らめく。
あの日に切り捨てるしかなかった少女が、ベレスの胸に飛び込んでくる。
「エーデルガルト……え、エル……!?」
「正解です、我が師……♥」
「あぁぁぁぁっ♥」
首をホールドされた状態で体を押し付けられ、飛びついたエーデルガルト……黒鷲の学級の級長でありアドラステア帝国の皇女が、ベレスの耳にれぇぇ……と真っ赤な舌を挿入する。
くち、くちっ……くちゅっ……という水音が響く中、タイツに包まれたエーデルガルトの足は、とん、とん、とんとベレスの子宮を軽く蹴って刺激しており、凄まじい速さで吹っ飛びやすさのパーセンテージが増量していく。
「う、うそ……!? ベレスが……はっ!?」
「えへへへ。よそ見はダメだよー……お仕置き!」
「きゃひぃぃぃぃぃぃ~っ♥ わ、私の、お大事がぁぁぁぁぁっ♥」
「んはぁぁぁぁぁっ♥ ちゅ、ちゅぶれるっ♥ お豆ちゅぶれるぅぅぅぅっ♥」
ベレスが陥落したことが、すべてを悪い方向へと向かわせた。
ヒカリとホムラが気を取られた隙に、接近してきていた少女の思いっきり股間を触られ、ボディラインが出る服を悪用されて、クリストリスを思いっきり抓り上げられたのだ。
ガニ股で同機したように仰け反り絶頂するブレイドたち。その姿は、正に同一人物だと思い起こさせるものである。
「あぁぁぁぁっ♥ 乳首ダメぇぇぇっ♥ ルフレさんと、チクビこりこりさせるのだめぇぇぇっ♥」
「あはぁぁっ♥ んっ、おぉぉぉぉっ♥ ま、魔導書をキャンディーの棒で切り裂くなんて、何者……んへぇぇぇぇっ♥」
「近づいちゃえば、このくらい楽勝だしー。ほらほら、母娘でイチャついてあへっちゃえ。母娘じゃないんだっけ? いいや、それじゃあ、今そうなろ?」
「んおぉぉぉっ♥ 乳首キスぅぅぅっ♥ や、やめてくださいっ♥ る、ルフレさんのこと好きになっちゃうぅぅぅぅっ♥」
ルキナとルフレもあっさりとギャルに拘束され、互いの体を無理やり寄せ合ってキスさせ、乳首同士をこりこりとくっつけ合わされている。
元より、本来持っている確執が無いことから、都合のいい絆を構築することができる快い相手同士……二人は、たちまちに背徳の快楽へと溺れていく。
「ほぉら、トウコちゃーん、お口をあけてぇ? おばさんの白く泡立った唾液、飲ませてあげるぅ♥」
「こくっ、ごくっ、こくんっ……♥ んへぇぇぇ~……か、体の中からおばさんのモノになるうぅぅ~♥」
「そ、そんな……トウコ……!」
「リーフちゃんも、もう抵抗しなくていいの♥ おばさんの腋マ〇コ、興味あるんでしょぉ♥」
先にトウコを堕とされてしまっては、既に陥落寸前だったリーフに抵抗の術などない。
ぽってりした腋肉に顔を埋め、クンニするかのように夢中になって舐めしゃぶる。ごくごくと腋汗を啜ってマン汁を噴く。
ここに、すべてのファイターが快楽に堕ち、無様な逆転負けを喫したのであった。
『あ゛ぁぁぁぁぁっ♥ イクぅぅぅぅぅうぅぅっ♥』
全員のパーセンテージが999%に蓄積し、同時にファイターたちは吹っ飛んでいく。
もっともそれは、通常の戦闘のようにスマッシュで吹き飛ぶのではない。意識が、体が快感で飛ばされる……塗り替えられる感覚で会った。
乱入者たちの勝利が告げられ、次々と勝利ポーズが表示されていく。
ホムラとヒカリは年端もいかぬ少女に手マンされながら爆乳が歪むほどの濃厚キスを交わし。
ルキナとルフレは互いの乳首をギャルの髪で結わえられ、離れられなくなってベロチュー。
リーフは前を、トウコは後ろを、夢中になって熟女にクンニ奉仕を捧げ。
そしてベレスは「これでもう師は私のモノです♥ これまでの浮気も許します♥ 一生離しません、我が師……♥」とエーデルガルトに耳打ちされながら、耳舐め言葉攻め脳イキでクロードのことを忘れ去った。
リザルト画面に移行し、ホムラはヒカリと、ルフレはルキナと、リーフはトウコと、ベレスはエーデルガルトと夢中でイチャついている。完全に、レズ堕ちしたのが一目でわかる。
「ああっ♥ ヒカリちゃん♥ ヒカリちゃぁん♥ こんない魅力的な人が側にいたのに気付かないんんてぇ♥ わ、私のお嫁さんになってくださいぃぃっ♥」
「何を言ってるの♥ ホムラが私の嫁になるのよ♥ んんっ♥ デカ乳押し付けてスケベ女めぇ♥ ほぉぉぉっ♥ 腰がヘコついてマン媚び止まらないぃぃっ♥」
「お母さんっ♥ ルフレお母さんっ♥ お母さんの乳首感じてます♥ これはもうママです♥ あなたはママですぅ♥ あなたがママになるんですよぉっ♥」
「よちよち♥ ルフレママでしゅよぉ~♥ えへへ、だれが生んだとかもう関係ないのぉ~っ♥ ルキナはみんな、みぃぃんな私の娘♥ 娘嫁よぉぉっ♥」
「トウコ、しゅきっ♥ んおぉぉっ♥ ご主人様の腋臭こすりつけられて♥ 甘い匂いに包まれながらトウコのマ〇コ舐めるのおいしっ♥ 好きになるっ♥」
「あぁぁんっ♥ せんぱ~い♥ ちゅむっ、ちゅばっ♥ 先輩のおまんまんも美味しいのぉ~っ♥ シックスナインでイグっ♥ ご主人様の臭いでダブルイキ♥」
「誓いなさい、ベレス師♥ これからはただエーデルガルトだけを愛すると……他の全ての偽りの愛を棄却し、私だけをよちよち甘やかすせんせいになるのです♥」
「エルっ♥ エルぅぅっ♥ エル以外、もういらないっ♥ エルだけを愛するからぁっ♥ もっと耳舐めしてっ♥ 脳みしょに直接イク快感教えこんでぇぇぇぇっ♥」
……そんな完璧に崩壊してしまったファイターたちの様子を、見つめる緑髪の美しい乙女の姿があった。
彼女の名はパルテナ様。様付けは必須である。何しろ彼女は、一般のファイターとは違い、マスターハンドとクレイジーハンドのサポートとして、運営自体をつかさどる神の一柱なのだから。
「これは……ちょっとしたものですね」
『──流石のパルテナちゃんも驚いたかなぁ? その通り、これはおじさんの嫌がらせだよ。幅広い層が楽しむパーティゲームにLGBT要素をぶっこんじゃおうっていう悪だくみ。いやー、個人の自由だとおじさんも思うよ? でも、同性同士で子供が生まれないってことは、より世界が死に近づくことだからね!』
新・パルテナの鏡を再現するかのようにモニターを割って顔を出したのは、冥府の魔王ハデス(呼び捨て)。パルテナ様の宿敵である。
メタ発言や演出を多用するハデスが、このスマブラ世界にまで干渉してきた……それが今回の事件の真相だった。
『流石に今回はへこんじゃったかなぁ? ピーチちゃんはゼルダちゃんと、トレーナーさんはサムスたんと、ミェンミェンちゃんはカムイ♀ちゃんともうラブラブだから! でも、パルテナちゃんにもよければ、素敵なカノジョを紹介して』
「結構です……間に合っていますから♥ ねえ──ナチュレ?」
「ちゅるるるっ♥ じゅぽっ、じゅずずっ♥ はひっ、パルテナ様ぁ♥」
パルテナ様の足元で、懸命に指舐めをしている小柄な影。彼女は自然軍の女神、ナチュレだ。
そう、パルテナ様は百合厨であり、既に恋人もお持ちだったのである。
「素晴らしい光景です♥ もっともっと、この幸福を広めていかないと!」
『あれー? おじさん、もしかして嫌がらせのつもりが、敵に塩送っちゃったー?』
嬉々としてファイターたちの一斉マン媚び踊りを見つめるパルテナ様の恍惚とした表情に、ハデスは思わず肩を落とすのであった。
屋根が高い
2023-07-15 09:12:42 +0000 UTC邪バレンスタイン
2023-07-15 09:02:44 +0000 UTC屋根が高い
2023-07-15 08:14:20 +0000 UTC邪バレンスタイン
2023-07-15 08:10:03 +0000 UTC