※SKEBにてご依頼をいただきました。
今回はオリジナル作品で、幼馴染の少女二人を巡る不思議な奇縁のお話です。
女子校に転校することになった、恋人持ちの二人はどんな運命をたどるのか?
それでは、下記よりどうぞ!
──正直なところ七緒にとって、女子校へ転校すると決まった時に心の支えになったのは、恋人の誠司ではなく幼馴染の瑞葉の方だった。
高校生にもなって、そこそこに顔が整っていれば彼氏がいない訳もないのだけれど、流石に女子校まではついてきてはくれない。
校則は厳しいとは聞いている。けれど、まさか電話を始めとした連絡を断たれるでもなし、寮住まいだからって完全に会えなくなるわけではないだろう。
それでも慣れない生活が始まる時、相談するのに悩まない相手が居てくれるのは、とても心強いことだった。
「それにしても瑞葉、あっという間に髪の毛、染め直しちゃったよね」
「うーん、そこまでこだわりなかったから。康介の趣味だったしね、茶髪」
荷物を解きながら揺れる瑞葉の髪は、ほんの数日前までは金がかった茶色だったが、今は本来の黛色に戻っている。
それが瑞葉の恋人である、康介の趣味なのは知っていた。
というより、それを見た時になんだか幼馴染がグッと大人になったように感じて、七緒も恋人を作ろうという気持ちになったのだ。
だから誠司のことは好きだし、だれでもよかったなんてことは無いのだけれど、彼でなければいけないという理由はない。誠司との一番の思い出が、彼本人ではなく瑞葉の髪の色である気がして、なんだかちょっと面白くなってしまった。
九里七緒と楪瑞葉の二人は、小学生の頃からの幼馴染。中学校も一緒、高校も一緒で、転校先まで一緒だった。これまでは共学校に通っていたが、明日からは女子校通いになる。
お嬢様学校なんて昔は言われていて、その名残みたいなものもあるらしいが、今は普通の庶民も大勢通っていると聞いているが、それでも瑞葉と一緒なのは心強い。
七緒は自分の荷物は早々に片付けてしまったので、瑞葉の荷解きを途中から手伝うことにした。
「明日、どんな風に自己紹介する?」
「普通でいいでしょ。というか、七緒は何か特徴的なアピールとかあるの?」
「そうねぇ……いっそ、彼氏がいるって言っちゃうとか? 聞いたことあるんだよね、こういう女子校って却って男の子のことばっかり考えているから、彼氏持ちは尊敬されたり、羨まれたりするって」
「彼氏の友達紹介してって言われたら、どうするのよ」
くすくすと笑い合う二人は、なんだか久しぶりに「七緒と瑞葉」に戻っている気がして、その日は寝るまで笑みが絶えることはなかった。
※
「──それで、九里さんと楪さんは幼馴染なのね」
「羨ましいわ、私たちは幼い頃からの友達って、ほとんどいないものだから」
「やっぱり、特別な仲良しだったりするの?」
「(あ、あれ……?)」
七緒も瑞葉も転校初日は、大勢のクラスメイトに囲まれて、質問責めに合っている。
そこまではいい、転校生にありがちな光景と言えるだろう。
けれど、七緒がウケ狙いで本当に「彼氏がいてラブラブです!」と自己紹介に混ぜたことは、ほとんどクラスメイトたちはスルーしてくる。むしろ瑞葉が口にした「自分たちは幼馴染で……」という部分を、七緒の方にも確認して盛り上がってくる。
みんなとても親切な様子だし、含むところもなさそうなのだが……想定と少し異なる光景に、戸惑ってしまった。
「えっと、うん。仲良しは仲良しだよ。私は姉妹が居ないから、瑞葉がお姉ちゃんみたいなところがあって、憧れてて……」
「きゃー、素敵! わたしもそんな相手がいたらなぁ」
「ふぅん……それで、楪さんに恋人ができたから、自分もってなったんだ」
「そうそう、そうなの! 誠司って言ってね……」
恋人の話題に移りそうになったので、ほとんど意地になって嬉々として語ろうとしたのだが、その瞬間に周囲がすぅ……と身を引いていく。
体を離すよりも先に、彼女たちの表情から熱が消えた気がして、なんだか七緒はギクリとした。
「ごめんなさい、そろそろ次の授業の準備をしないと」
「転校したてなのに、ごめんね? またゆっくり聞かせて?」
「放課後に、クラスで歓迎会するから、その時にね」
「あっ、うん」
口調も語っている内容も、どれも好意的な歓迎ばかり。
女の子同士特有の、裏ではギスギスみたいな感じでもなく、むしろ好意の方があふれるのを抑えているような、抑制した口調に感じられた。
戸惑いはしたが、七緒は「ゆっくりそういう話は聞きたいよね」と、前向きに受け止めることにした。
授業のレベルが極端に上がったわけではないが、それでも大学までエスカレーター式とは思えないくらい、真面目な態度の級友ばかりで、スマホを弄っている者すら見当たらない。
七緒も不真面目と言う訳ではないが、それでもなんだかあくびをするのも憚られて、昼休みは思わず瑞葉の元へ向かってしまった。
「これが元お嬢様校の“圧”ってやつなのかなぁ。なんだか、嫌な感じではないんだけど、肩が凝りそう……」
「七緒がそんな風に言うなんて、珍しいね。まあ、テンポが違うなっていうのは感じるかな」
聞けば瑞葉の方も、七緒との関係ばかりを質問されて、こちらは康介についてはそもそも話題すら出なかったようだ。
瑞葉は七緒と違って話すつもりもなかったのだが、事前に七緒が言っていた女子校攻略法は早々に瓦解した形になる。
「悪い子たちじゃなさそうだし、仲良くしようってしてくれてるは分かるから、放課後の歓迎会が本番になりそうだね」
「そうね。ああ、でも、初日は流石に忙しいだろうからって、康介が電話欲しがってるみたいだから、早めに抜けて連絡してあげないと」
「康介って結構、束縛する方だよねー。髪の色変えさせたりとかさ」
「誠司くんだって、七緒にはいろいろしてほしいと思ってるかもよ。七緒が流してるだけで」
彼氏の話で一通り盛り上がり、自分たちの席に戻る。
この時に、クラスメイト達が耳を立てる様子すらなかったことに、七緒は気づいていなかった。
※
──放課後、教室内にて。
「ふっ、あぁぁぁぁぁっ♥ んっ、んむぅぅっ♥ んちゅっ、れちゅっ……ん、あぁぁっ♥」
「や、やめてっ……あぁぁっ♥ くぁっ♥ んぉぉぉっっ♥ おぁっ♥ あふぅぅぅぅぅっ♥」
七緒と瑞葉はクラスメイトたちに囲まれて、快い時間を過ごしていた……強制的に、だ。
担任の許可も下り、どんな歓迎会をしてもらえるのかと期待していた二人は、菓子や飲み物の類もないことに少し疑問を感じはしたのだが……いっせいに少女たちに群がられ、制服を脱がされて下着だけにされた上で無理やりキスをされる……という段まで、級友たちの異常に気付かなかった。
七緒のまだ成長途上の薄い胸も、瑞葉の豊かな質量を湛えた胸も、等しく少女たちの指で愛撫され、掌で弄ばれ、乳首を唇で咥えられ、熱い舌で舐め回される。
舌の熱は胸だけでなく、首筋や耳、懐にまで及び、中には腋をぴちゃぴちゃと舐め始める少女までいた。
事前に明確な性感帯である乳房を攻められたのもあり、七緒たちの体はすっかりと同性の与える快楽を受け入れてしまい、蕩けかかっていたのだが、そのせいで様々な個所を舐め回されるのを「性的な快感」だと体は感じ取ってしまう。
じゅずずずっ……♥ と腋汗をすすられただけで、七緒の体は大きく跳ねて股間を湿らせ、太ももの付け根を撫でまわされるだけで、瑞葉の眼がとろりと澱んでいく。
そうして、二人の唇は……親友でもあり幼馴染でもある少女たちの、柔らかな桜色は無理やりに重ねられ、唾液をこくこくと自然に交換させられていた。
「んっ、んふぅぅっ……♥ な、なんで、こんなこっ……ほぉぉぉっ♥ お、お尻、触らないでぇぇぇっ♥」
「だって……もったいないじゃない? 幼馴染なんて素敵な関係の相手が側にいるのに、普通の友達扱いなんて♥」
「私たちには幼馴染がいる娘、いなかったんですよね……だから、期待がすごかったのに♥」
「男の子の話なんてされるくらいなら……昔から大好きな互いの話をしてほしいと思うのが、人情でしょ? わかるでしょう♥」
「何を、言って……んっ、むぅっ……♥ んちゅっ……れりゅっ……♥ ああ、ごめんなさい、七緒ぉ……♥」
全身を柔らかな肉の感触で覆われながら、幼馴染とかわすキス……それは、あまりにも背徳的なものだ。
正直なことを言うなら、七緒は誠司ともキスをしたことがあるが、それを気持ちよいとは思わなかった。
ああ、キスをされているなと思っただけで、嫌だとこそ思わなかったが、少女漫画の類で空にも上りそうな描写を見て、期待していたハードルが勝手に下がっていたのは事実だ。
それなのに、瑞葉とのキスは……全身を少女たちの輪姦されていることを差しぬいても……たまらなく心地よく、気持ちよくて、いい匂いと甘い味がする。
柔らかくて、こんな異常な状況なのに心が落ち着いて、むしろ乱交という異様な環境の中で平穏を求め、瑞葉とのキスがどんどん深くなり、互いの唇の端からはぽたぽたと涎が零れ、舌を絡めあっていた。
親友は、幼馴染は、普通はここまでしない……分かっているのに、止まらない。
「気持ちよさそう……キスだけでここまでとろとろになるのって、絶対本当は互いのこと、意識してたよね♥」
「私たちはね、九里さん、楪さん……二人をいじめたいんじゃないの♥ むしろ逆……身近な幸せに気づいてほしいの♥」
「あたしも転校生で、この“歓迎会”で本当に気持ち良いことに気づけたんだよ……二人なら、すぐにわかるって♥」
くちっ、くちぃっ……と水音を立てて、耳の中にぬるっと舌が挿入される。
これまで自分でも触れたことの無い、腋の下の柔らかい肉が甘噛みされる。
尻肉をくぱぁっ……と割り裂かれ、かりかりと菊門の周りをつま弾かれる。
そのすべてが気持ちよくて、誠司や康介との関係の中では存在しなかった心地よさで、頭の中が甘さと香しさで埋め尽くされて……目の前の少女が、こんなに可愛く魅力的だったのだと思い知らされる。
「はっ……ん、はぁぁっ……♥ だ、め……ごめん……♥ 瑞葉、ごめんね……♥ わ、私、もう……耐え切れっ……んっ♥ んむぅぅっ……♥ ちゅるるっ……じゅるぅ、じゅぞぞっ……♥」
「んほぉぉっ……♥ 舌、擦りあげないでぇ……♥ し、しっかりするのよ、七緒ぉ……♥ す、好きな人の顔を思い浮かべるの……♥ そうしたら、きっと耐えることができるからぁ♥」
「無理だよぉ……もう、瑞葉の顔しか浮かばないもん……♥ こんなに気持ちよくて♥ 柔らかくて、甘くってぇ……んっ、むぅぅぅっ♥ もう、我慢なんて無理……さ、先に……先に、堕ちる、ね……♥」
「あっ、あっ、あぁぁ~っ♥ 七緒、ダメよ……しっかりしてぇ……♥ んっ♥ んふぅぅっ♥ だめぇぇっ……わ、私も七緒の顔しか浮かばない……♥ 康介の顔、滲んで思い出せなっ……ふほぉぉっ♥」
「んんっ♥ むちゅっ♥ れりゅぅぅっ……♥ 瑞葉、しゅきぃぃぃっ♥」
頭の中を快感と、幼馴染の少女への増幅された愛しさで焼き尽くされ、七緒は遂に誠司を完全に忘却し、周りが囁くままに少女のこと……一番長く傍らで過ごしてきた瑞葉への好意を口にしてしまった。
そうなればもう、自分の言葉によって脳は騙されていく。本当はずっとずっと、彼氏がいた時だって傍らの瑞葉だけを愛していたのだと、想い出は改変され、変換されていく。
どちらかと言えば妹のようにかわいがっていた、そんな七緒からの「女のキス」に、瑞葉も耐えられるはずもない。全身を襲う快感と共に、二度と戻れない深淵へと陥落し、愛しく“なった”七緒の唇を夢中で貪る。
もう、七緒と瑞葉を輪姦しているクラスメイトは居ない。彼女たちは思い思いに、恋人同士や親友同士で睦あい始めており、女同士の快楽の園……その点景の一つになる。当たり前に飲み込まれ、受け入れられていく。
「ふふふっ……九里さん、楪さん……いいえ、七緒ちゃんに瑞葉ちゃん……♥ ようこそ、私たちのクラスへ♥」
「これからも、みんなで仲良くしましょうね♥ 幼馴染同士の可愛いお話、いっぱい聞かせてほしいな……♥」
クラスメイト達からかけられる、真の歓迎の言葉に、まだ少女たちは反応できない。
七緒も瑞葉も……出来立ての恋人に夢中で、互いの柔らかさに溺れながら、何度も何度も絶頂を迎えているのだから。
※
「──瑞葉、おかえりー。部活、結構忙しい感じ?」
「うん、元お嬢様校っていうから勝手にそこまでじゃないと思っていたけど、みんな本気で全国目指してていい感じよ」
先に帰って宿題を片付けていた七緒の前で、バスケット部の活動から帰ってきた瑞葉が、するすると制服を脱いでいく。
バスケットも、康介と付き合い始めてから「汗臭そうで嫌だ」と辞めさせられたのを思い出す。逆に七緒は、誠司から「活発な子が好き」と言われ、好きでもないソフトボールで放課後の時間を潰していた。
運動部に所属している子の中には、食事前にお風呂へ入る子も多い。むわっ……♥ と制服の中にこもっていた、少女特有の甘い汗の香りが室内に満ちる。
七緒はそっとペンと置いて、部屋着を探している瑞葉に近づくと、その背中に抱き着いた。
「きゃっ♥ ちょっと、七緒……ダメだって♥ お風呂、入ってからにして……あっ♥ こらぁっ♥ んんっ……♥」
「ぴちゃっ、ぺろぉっ……♥ だって、瑞葉がこんな甘い匂いさせてるのがいけないんだよ♥ クラブ中に、エッチな気分になったいしないの♥」
「う、動いてるときは、それどころじゃないから……更衣室とか、危ないことも……あぁぁっ♥」
「はむっ、がりっ……♥ 浮気、しちゃいそうなんだ♥ これは瑞葉のカノジョは私だって、お風呂前にもう一回教えてあげないとね……♥」
匂いのこもった腋肉をはむはむと甘噛みしながらベッドに押し倒し、くちくちと水音を立てて秘所を弄る。
口ではいやいやする癖に、瑞葉のそこはとっくに濡れていた。更衣室で興奮してそのままなのか、それとも七緒に襲われたがっていたのかは、定かではない。
すっかりとこの学校に馴染んだ七緒と瑞葉は、ここに通う学生も、それを指導する教師たちも、用務員や搬入の業者に至るまで、全員が見目麗しいレズビアンだと知っている。
そして、学校生活の中で互いに異なるコミュニティの中でなら……多少の奔放な行為には、目をつぶってもいる。七緒だって図書委員をしているが、おとなしそうな先輩に息を荒げて書架に連れ込まれ、クンニをさせられたりするのは興奮するし、大好きだ。
それはそれとして、瑞葉の最愛は七緒なのだから、そのことはきっちりと体に仕込んでおく必要がある。
ちゅっ♥ じゅるるっ♥ とキスで唾液を交換しながら、互いのあそこを触りっこして高め合っていると、二人の携帯が同時に振動した。
誠司と康介からのメッセージ……初日に断りの電話を入れてから、しつこくかけ続けている男たちの名前を確認し、二人は呆れや怒りを通り越して、もう笑ってしまっていた。
「まだやり直せるとかおもってるのかな……私と瑞葉の間に挟まるなんて、出来っこないのに♥」
「そうね、七緒……私たち、幼馴染なんだから♥」
「瑞葉ぁ……ずっと、ずっと好きだよ……♥ これまでも、これからも……♥」
くりゅっ、くにゅっ……と膣内で指を動かしながら、永遠の愛を囁く七緒。
それが例え、この学校に来てから急に「生えてきた」関係性であったとしても……二人が今、幸福であることは間違いないし、そして今後はその愛が永遠に続いていくのも間違いないことだった。
互いに濡れそぼった秘所同士が重なり、舌の口同士のキスで「あぁっ……♥」と蕩けた声を出したのは、どちらだっただろう……。
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2023-07-26 08:13:12 +0000 UTC邪バレンスタイン
2023-07-26 08:01:37 +0000 UTC