「うっふっふ、まさかこんなに安くしてもらえるなんてね♥ これで船の財政も大助かりよ!」
「タダにしてもらうのは嫌なのに、安いと嬉しいのか? ドクトリーヌの時はタダにしようとしただろ」
「あれは求められた対価も馬鹿みたいに高かったじゃない。それに、タダじゃ略奪と一緒でしょ? 値切ることに意味があるのよ」
四皇“麦わらの一味”の航海士であるナミは、船医のチョッパーと共に上機嫌でサニー号へと戻る途上、大変に機嫌が良くオレンジの髪を揺らして笑顔を浮かべていた。
元は四皇の船が来たということで、通夜の席の様に町が静まり返っていたのだが、悪辣な海賊を船長以下武闘派クルーがぶっ飛ばしてから評価は反転、特売価格で必需品を揃えることが出来た。
基本的に船の経費がひっ迫している……主に船長の食費……麦わら海賊団にとって、1ベリーでも安く物品が手に入るのはありがたいが、同時に過去の事情から“略奪を行う海賊”を嫌っているナミからすれば、あくまでも最低価格で“購入”することに意味があるのである。
まあこれはあくまで善良な市民相手のこと、海賊相手となると“泥棒猫”の二つ名の通り、平気で金も物品もかすめ取っていくのだが。
帰路の途中、海賊たちのせいで外に出て遊ぶことも出来なかったのだろう、子供たちがはしゃいでいるのを見かけ、ナミは表情を緩める。
チョッパーが気を遣ったのと、パンクハザードやおこぼれ町の件でまだ少しだけ子供を見るのが辛いという理由から、ナミの荷物を受け取って先に船へと歩き出す。ナミは軽く手を振って感謝を示すと、改めて元気に駆け回る子供たちの姿をのんびりと眺めていた。
「はあ、癒されるわぁ……うちの船は可愛げのない、図体の大きな子供ばっかりだから、余計にね」
「──それじゃあ、あなたは成熟した大人の女性なのかしら? ねえ、“泥棒猫”ナミ?」
「……!?」
直前まで何の気配も感じなかったのに、すぐ傍らに石鹸の清涼な匂いが香った。
そこには眼鏡をかけた美女が真っ白な服に身を包み、ナミと同じように子供たちを見つめている。
「サイファーポール……!」
「今はCP0のカリファよ、お久しぶりね?」
二年前、水の都ウォーターセブンの市長で造船会社ガレーラカンパニーの社長アイスバーグの秘書として潜入していた、政府の諜報員。ニコ・ロビン救出の為に乗り込んだ司法の島・エニエスロビーでナミと対決し、苦戦の末に何とか下した危険な美女が、再びナミの前に姿を現したのだ。
子供たちの姿に心を許していたのもあって、行動を共にすることが多いチョッパーやロビンから離れ、単独行動したのが運の尽きであった。
「……一度負けたアンタが、何の用? 言っておくけれど、あの時よりも私、強くなってるからね? ビッグマムから奪い取ったホーミーズで、雷の威力も増してるって聞いてない?」
「ええ、今や戦闘員としても決して侮れないと、報告を受けているわ。ああ、それと……子供に酷いことをされるのは我慢ならないということもね」
「……!」
サイファーポールは高速移動や手足の武器化など厄介な技“六式”を身に着けており、無力な子供たちを傷付けることなど容易いだろう。
ナミは怒りに満ちた視線を向けるが、カリファはなんだか妙な熱の籠った眼でそれを真正面から受け止め、囁きかける。
「“四皇”となった麦わらの一味の大幹部を捕縛できるなら、子供の数人くらいは正義の尊い犠牲にしても構わない……私たちのやり方はよく理解しているはずよ」
「……ええ。こっちはあんたらに濡れ衣着せられてるからね」
皮肉を返すくらいしかやり返す手段がなく、歯を食いしばるナミ。
チョッパーが遅いと引き返してきてくれるか、ルフィが野生の勘で駆けつけてくれるか、助かる算段は決して低くない。
そう判断したナミは手を上にあげて、無抵抗を示す。
「ふふっ……♥ 柑橘のいい匂いがするのね、あなた♥」
「ひっ……か、嗅ぐんじゃないわよ、変態!?」
何故か腋に鼻を埋められそうになり、ナミは自身の体を抱えてみせる。
女同士なのだから、そんな心配はいらない……そう思いたかったナミに向かい、淡々とカリファは告げてくる。
「これくらいで変態だなんて……その言葉を軽々しく使っていいのかしら? もっと過激なことが、この先に待っているのに……♥」
カリファがセクシーな唇に舌を這わせる。
その姿から、ナミはなんだか得体のしれない執着を感じ取った。
※
──子供たちの声がまだ聞こえているような距離、使われなくなった倉庫の影。
ナミは壁に手をつかされた状態で、後ろから秘所をカリファに弄り回されていた。
「あっ……♥ んっ、あぁっ……♥ あ、あんた、なんでこんなっ……ことっ……♥」
「ふふっ……♥ これは凶悪な海賊への尋問よ……セクハラだなんって訴えることは、出来ないわ♥」
「なに、わけのわからなこと……あっ……♥」
ナミのそこは他者の侵入を拒み、狭く閉じて身を守ろうとするが、カリファの指先が泡立てば、それらの抵抗は無意味になる。一本、二本、三本……ねじ込まれた指が蠢く度に、秘所からぶくぶくと白い泡が愛液と共に流れ出した。
アワアワの実……それがカリファの食べた悪魔の実だ。石鹸のように体から泡を出し、それを自在に操って、汚れや摩擦、果ては凹凸の類ですらも削ぎ落してしまう。ナミもかつての戦いで、滑らかになり過ぎて全身の起伏が無くなった状態にされてしまったことすらあった。
それを“潤滑油”にされてしまうと、性的な抵抗は一切不可能になってしまう……ナミの狭く経験の浅い秘所は、幾らでもカリファの指を飲み込んでしまい、苦悶と快楽を与えるのだ。
「あ、あんた、レズだったの……んんっ♥ あっ、あぁぁっ♥ そんな、奥ぅぅっ……♥」
「男所帯で女が二人、てっきり性処理でもしているのかと思っていたのに……いいわ、生娘の反応じゃない♥ こんな普通の女の子が、男女の別なき“超人”の自覚があった私を、あそこまで追い込んだのね……♥」
ずるずると崩れ落ちてしまうナミの頭を掴むと、カリファは自身のミニスカートを捲って下着をつけていない秘所を露わにし、ぷくぷくと小さく泡立っているそこを押し付けてくる。
ナミの口内に酸っぱい石鹸の匂いがする液体が流れ込み、懸命に舌で外に出そうとするがアワアワの力で上手くいかず、結果的にカリファにクンニするだけの結果になってしまう。カリファは「んっ……♥」と色っぽい喘ぎ声を漏らした。
「上手よ‥‥‥悪口は自分のこととは実しやかに語られるけれど、あなたこそレズなんじゃないの♥ 随分と女のを舐めるのが上手ね……♥」
「し、知らないわよ……あぁっ♥」
押し倒されたナミに、カリファがのしかかってくる。
また凹凸のない姿にされるのかと身構えるが、カリファと触れあった場所が泡立ち、ぬるつくばかりで、力を奪われる様子は無い。
「今回はきちんと凹凸がないとつまらないものね……♥ ふふっ、女とこうやって肌を合わせる気分はどう? 確かアマゾン・リリーも麦わらの縄張りだったかしら? あなたもそこで、九蛇の美女たちを抱いたの?」
「さ、さっきから、変なことばっかり、聞くなぁ……♥ 私は、ストレート、よ……♥」
「へぇ、そう……♥ 私は、自分を負かしてみせたあなたに、執着しているわ……こんなのはスパイには不向きな感情だけれど、抑えきれないの……♥ あなた、確か私にときめきかけてくれたわよね? 嬉しいわ……そうやって“女”としてあなたを支配するまで、私の気が晴れそうにないの♥」
「身勝手なことばっかり言うんじゃなっ……んむぅぅぅっ♥」
唇を寄せられても、抵抗は出来ない。簡単に口内を舌で舐め回されて、ぶくぶくと甘い泡でいっぱいにされてしまう。手足を懸命に振り回すが、それもつるつると泡で滑らされてしまい、全身を覆われたナミには完全に反撃の術が失われてしまっていた。
「さっきあなたが舐めてくれたここ……あなたの下の口に、キスをしてみていいかしら♥」
「へ、変なことするなぁ♥ やめっ……あぁぁっ♥ んぁぁぁっ♥」
「ふふふっ……これがあなたを確実に堕とす為に修得した新しい技……名付けて“女神苦泡(ミュージックアワー)”よ♥」
カリファと触れあう個所は全てつるつると滑ってしまい、 掴めないし力も籠められないという状況で、重ねられた秘所に感じる“ぞりっ”という感触。
陰毛を使ってアワアワの能力中に唯一の摩擦を生みだし、貝合わせで相手の心を折る正義の性技。まるで女神が貝の中から生まれ出るカの様に、神秘的な快感がナミを襲う。
「(ぜ、全身泡のせいで力が入らないし、されるがままなのにぃっ……♥ 一か所だけぞりぞりって♥ 刺激があってぇぇ……♥ だ、ダメ、こんなのっ……♥ んはぁぁぁっ♥ 私の大切なところ、この女に綺麗にこそがれちゃうぅぅっ♥ た、たわしでごしごし洗うみたいに、綺麗にされちゃうのぉぉっ♥)」
二年前はほっそりとしていたナミの、肉付きのいい足を抱えるようにして、カリファは更に深く腰を擦り付けてくる。大切な場所を徹底的にこそがれ、そがれ、刺激されて、遂にナミは体をのけぞらせて達してしまった。懸命に声を抑えようとすることすら、カリファのディープキスのせいで敵わない。
「んんんーっ……♥ あっ、嫌ぁぁぁ……せ、政府の人間なんかにぃ……♥」
「お゛ぉぉっ……♥ ふふっ、屈辱塗れの絶頂の表情、たまらないわ♥ 全身が泡で覆われたようだし、もっともっと恥ずかしい目にあわせてあげる……私に二度と逆らわないように、調教してあげるわ……♥」
カリファは泡塗れになったナミの服をするすると引き抜いて投げ捨てると、その全身を覆っている泡を操って、ナミの体をコーティングしていく。
「羊雲 石鹸羊服(バロメッツ)──♥」
「はぁ……♥ はぁ……♥ な、なんなのよ、これぇぇ……♥」
ナミは着ていた服の代わりに、体のラインにぴったりと沿うような無数の細かい泡で覆われた状態になっていた。カリファの能力で服を着せられているようにも、泡に閉じ込められているようにも見える。
「立ちなさい、可愛い羊さん♥」
「こ、こんなことされて、立つとか無理………いぎゅぅぅっ♥」
ぐったりと手足から力が抜けている状態なのに、摩擦を掌握されてしまっていることから、強制的に体を起こされてしまう。謂わば“自分の体で滑って起き上がっている”状態だ。
「あははっ♥ 私の泡しか纏うものがないなんて、これじゃあ泥棒猫じゃなくて貧乏羊ね♥ 自前の毛は薄そうだったけれど……腋毛とか生えていたら、もっと遊んであげたのに♥」
「う、ううう、うるさいっ、変態女っ♥ これ以上、私をどうしようと……♥ あっ、あぁぁっ♥ な、なにこれぇっ♥ か、体が勝手に動くぅぅっ……♥」
ナミの体は泡で覆われており、その操作はカリファの思うまま。手や足が滑る感覚と止まる感覚の連続の果て、ナミは頭の後ろで手を組んで、ガニ股になって腋と秘所を突き出しているようなポーズにされてしまった。
「うあぁぁぁっ……は、恥ずかしぃぃぃっ……♥ こ、これ以上は、もうやめてよぉぉっ……♥」
「あらあら、若い娘がはしたない♥ これだから海賊って駄目ね、品が無くて♥」
「あ、あんたがやらせてるんでしょうがぁっ♥ んひっ♥ へぇぇっ♥ んほぉぉぉぉっ♥ へ、変な声が出ちゃうぅぅぅっ♥ 腰が、ヘコついて……お゛っ♥ やぁぁぁっ……♥」
「羊雲 牧羊神(サテュロス)──踊りなさい、媚びるようにね♥」
腰を振るう時に胎が刺激されてしまい、そのせいで「ほぉぉっ♥」「ふほぉぉぉっ♥」と情けなくも淫らな悲鳴が漏れてしまう。
まるで羊飼いに世話をしてもらうために、媚びて滑稽な踊りを舞う羊のよう……ナミのプライドが、ガラガラと崩されていく。
「あぁぁぁっ……もう、やめてぇぇぇ……♥」
「ああ、いけない♥ アワアワの能力は涙でも流れてしまうから、泣かせてしまったら逆転されてしまうかも知れない♥ ふぅん、どうすれば涙を止められるかしらねぇ……ああ、そうだ♥ あなた、子供好きよね?」
恐ろしい言葉がカリファの口から漏れ、ナミは「ひぃっ!」と悲鳴を上げてしまう。
想像の通り、カリファは倉庫の影から顔を出すと、子供たちに向かって「君たちー? お姉さんを手伝ってくれないかしらー?」と優しい口調で語り掛けた。
「どうしたの、綺麗なお姉さん?」
「わあ、真っ白な服! それに石鹸の匂いがするっ!」
「ふふ、ありがとう。実はね、羊さんのお世話をあなたたちにしてほしいの……♥」
ナミは懸命に首をいやいやと振るが、羊毛の様に覆われた泡は抵抗を許さない。腰ヘコマン媚びポーズのまま、ガニ股で子供たちの前まで歩かされるナミの耳にだけ聞こえるように「笑顔を崩したら、この娘たちを殺すわよ……♥」とカリファが囁きかけた。
殺人狂の気があるロブ・ルッチと違い、あくまで殺人は「正義の手段」であったはずのカリファが、それを悪用する……彼女も確実に、ナミの痴態を目撃した興奮でおかしくなり始めている。
カリファの狂気の犠牲獣であるナミは、腰をヘコつかせるのを止められないままに、少女たちの前に全身を晒し、笑顔を強制されてしまった。
「えっ……こ、この人、麦わらの一味のお姉さんじゃないの?」
「でも、羊みたいにもこもこだし、違うのかも……さ、寒くない?」
「あらあら、仮にも四皇の幹部が、こんな痴態を晒しているはずがないじゃないの。この子は羊よ、人間に似ているのはミンク族だからよ」
「ミンク族? 初めて見た!」
「(て、適当なこと言ってるんじゃないわよ!)」
純真な少女たちは、カリファの適当な言葉を信じてしまったようだ。
ナミとしても「そじゃないの! 助けを呼んで!」などと叫べるはずもなく、引き攣った笑みのまま「め、めぇー……」と鳴きまねをすることしかできない。
「見て、この子は泡みたいな毛が生えていないところがあるでしょう? そこが寒くて、とっても可愛そうなの……あなたたち、よしよしって撫でてあげてくれる?」
「え、かわいそう……よしよし、寒くないよぉ」
「ほぉぉぉっ♥ んひぃぃぃぃっ♥」
アワアワの泡が流れ落ちているのは、愛液が止まらない股間と、汗がむわむわと滴る腋だけである。親切な少女からの手マンで、ナミは屈辱と羞恥の嬌声をひり出す。
「こ、これ、いやがってない? なんだかぬるっとしてるし」
「ぬるぬるは、この子が悦んでいる証拠よ♥ もっと可愛がってあげて♥」
「そ、そうなんだ……じゃあ、もっとよしよししてあげる!」
「ひぃぃぃぃぃぃっ♥ あっ、あっ、あぁぁぁーっ♥」
「腋も毛が無くて、寒そう……うちの猫ちゃんね、こうしてあげると喜ぶよ! ちゅー」
「ひあぁぁぁぁぁぁぁっ♥」
無邪気で優しい少女たちの手で、手マンと腋舐めを受けて仰け反り絶頂を繰り返すナミ。その顔は白目を剥いても笑みのままでり、カリファの嗜虐心を大いに満たす。
「(まだまだ、これくらいでは済まさないわ♥ 徹底的に淫乱に堕として、麦わらの一味を裏切らせてあげる……スパイらしくね♥)」
子供たちにイカされ続ける哀れな雌羊に向かい、カリファは狂気と独占欲を深めた視線を向けるのだった……。
※
──ぐっしょりと濡れた状態で投げ捨てられたナミの服を、拾い上げる背の高い影。
「ナミ……? 何かあったの……?」
仲間の身を案じる麦わらの一味の考古学者・ロビンの耳に、聞いたこともないようなナミの悲鳴が響き、彼女は急いで声の方へ向かった──。