──くちっ……くちゅっ……と淫らな音が、己の腋から鳴り響く。
汗を掻くことはあっても、特別何かを垂らすわけではないそこを、ひたすらに少しだけざらざらする舌で舐め回されて、その間に下着の中に入り込んだ指が動き回り、膣をゆっくりと開いていく。
こんな体になってから、女として求められることはほぼ無くなっていたのに……触れられれば忽ち蜜が溢れ、汗が噴き出してびりびりとした快感が走るのは、雌としての本能なのか、それとも相手が巧み過ぎるのか。
「じゅるるっ……ぺしゃっ……♥ ここで感じられるのって“才能”なんだよ♥ ただ恥ずかしいとしか感じない人も多い……キミは、とっても気持ちよさそうな顔をしてくれるね……♥ 腋マ〇コきもちー、きもちーって言ってくれる女の子は、大好き♥」
「ん、あぁっ……♥ は、はしたない言葉を、囁かないで……うあぁぁぁっ♥」
「舐めてない方の腋も、アタシに触られてぐちゅぐちゅって音がしちゃったよ♥ 腋汗がマン汁みたいになって、可愛いね……♥ お大事が三つもあるなんて、お得だと思いなよ……♥ かりっ♥」
「ん、あぁぁぁっ……♥」
これまで性感帯として意識したこともない場所で、気をやってしまった。
ぐちゅぅぅ……と股間から引き抜かれた指が糸を引き、それを敢えて見せつけられる。
こんなにも淫ら。こんなにも猥雑。無気力で全てを捨てたように装っても……雌の欲望が消えていない。
それは生きようとする力だと、こちらに教えてくるようだ。
「このまま、指でいっぱいイカせてあげようか♥ それとも、お大事にキスして欲しい?」
ちゅっ……とわざとらしく腋肉へと口づけして囁く声に、ゆるゆると首は縦に揺れていった。拒絶という選択肢は、もう無い。
それだけではどちらの意思表示か分からないかと思ったのに……彼女は猛獣の笑みを浮かべて、股間に顔を寄せてくる。
「アタシは、百獣の王……全ての雌は、アタシに食べられる為にいる……♥」
獣欲の滾る言葉と共に秘所へと舌が入り込み、まるで本当に食べているように女の大事なところにかぶりつかれた。
普通の女なら、逆手に白いシーツでも握りしめれば様になるのだろうが、自分には敵わない。
だからせめて……純白の羽を散らしながら、両の翼で強く体を包み込む。獅子の魂を宿した、己を貪り……開放する女の体を。
※
──意見・心情は様々あろうが、“偉大なる航路”の中でも特に後半……西の海と北の海に面している海域“新世界”は“海賊の支配する、海賊の為の海”である。
出鱈目な天候、無茶苦茶な海流、前半の“楽園”を超えてきた猛者たち……そして、それらが並べて可愛らしく見えるほどの脅威──四皇”の存在。
国を実効支配する者、自ら国主になる者までいる、最強の海賊たちが君臨する海にて……基本的に“逃走”か“恭順”しかない“四皇”の傘下・縄張りに喧嘩を売り回り、世界政府の大監獄“インペルダウン”の囚人脱走を手引きし、世界貴族“天竜人”を殴ったうえ尻で押し潰すことすらした、最狂最悪の海賊たちが名を挙げつつあった。
自分たちで団名を名乗ったことはないが、船長の風貌から“麦わらの一味”あるいは“麦わら海賊団”と呼ばれる少数精鋭の海賊たちは、元七武海である“死の外科医”トラファルガー・ロー率いる“ハートの海賊団”との同盟もあり、一部では五番目の皇帝……“五皇”とすら呼ばれるようになっている。
「──そんな謎に満ちた狂気の海賊団! その実態は血に飢えた凶獣たちか? はたまた冷徹な策略家か? 一部では、世界政府転覆を企む革命軍の特殊部隊なんて説もあるらしいねぇ……そんな“麦わらの一味”の日常を、今日もみんなにお届け! ライオー・ララの『ラララ・ライドン』! 今夜はなんと、捕虜の尋問を実況中け」
「やめんかぁっ!」
麦わらの一味の航海士・ナミのツッコミで、映像録画を可能とするように改造した電伝虫に向け笑顔で語り掛けていた女が「ふぐわっ!」と獣の断末魔のような悲鳴を上げた
真っ白な髪を肩までワイルドに伸ばし、三つ目と四つ目の耳が頭頂に生えている……人によって「可愛らしい」と「異形」の印象が分かれそうな外見の女だった。
まだ少女と言ってもよい年ごろに見えるが、体躯は大きくがっしりとしており、その上に豊満な脂肪の鎧が纏われている。戦う女であることが体格と、鬣のようなファーの付いたジャケットに隠れた二挺の拳銃……ピストルとマスケットの中間のような、奇妙な形状である……によって明らかだ。
そんな彼女──麦わらの一味の“広報”にして“背信者”の異名を持つ女、ライオー・ララは……頭をさすりながらナミに向かって抗議する。
「アタシ、SMの趣味は無いんだけど……浮気なんてしたら、ロビンに殺されちゃうよ。忘れてるかも知れないけれど、キミの恋人の特技“暗殺”だからね?」
「やかましいっ! 浮気の前に、その不謹慎な態度を言いつけてやるわよっ! ただでさえ“五皇”だの“狂気の海賊団”だのと言われてる中で、そんなもん配信したらますます評判が下がるでしょうが!」
「あららいおん、別に拷問する訳じゃないんだから、美女三人で画面が華やかにならない?」
「そもそも、わたしたちがあの女を確保してるのは、ドフラミンゴには秘密なのよ! 万が一、配信見てたらどうするのよ?」
「仮にもドレスローザの国王にまでアタシの配信が届いて、テンション上がる?」
わき腹をつねられて、ララは「ふぐぅぅっ」と悲痛な声を上げる。
ナミは船長以下破天荒な船員揃いのこの船でも、とびきり制御不能なライオン女に頭を抱えた。
ララは船長であるモンキー・D・ルフィの幼馴染であり、複数の子電伝虫に映像配信を可能とする最新鋭の電伝虫で映像配信を行い、ルフィがワンピースを見つける瞬間を中継することで世界一の配信者になるのを夢見て、彼の船出に同行した最も古い仲間である。
その主な役割は、誤解されがちな麦わらの一味の真実を伝える広報活動。しかし、先ほどのように暴走することもしばしばある上に、倫理観やリテラシーが一味の中でもバグっている為……裏社会にいたロビンやフランキーより、時おり狂っているのは何なのだろう……逆効果になることもしばしばだ。
「はぁ……何度考えても、あんたとルフィとゾロでしばらく冒険していた時期があるっていうのが、悪夢のようだわ……」
「大体の期間はコビーも居たし、すぐにナミが仲間になってくれてよかった、よかった」
「自分たちでどうにかしようって意識はないのか、おのれはっ!」
ナミの武器であるクリマタクトを頬に押し付けられ、ララは「むぐぐっ……」と呻きつつ……距離を話して、静かに語り掛ける。
「尋問、気が進まない感じ?」
「……その気遣いを日常生活と配信活動にも割り振りなさいよ、あんたは。正直、まだ割り切れないのよね」
現在、船は世界最高の天才科学者Drベガパンクの研究所があった島、パンクハザードを出てドレスローザ王国を目指しているところだ。
現地協力者と敵の差はあれど、ワの国の住人である親子が二人と捕虜が二人、新たにこの船には乗船しており、ナミとララは捕虜の一人の尋問を行うように言われているのだが……もう片方の腐れ外道よりはマシとは言え、子供好きなナミは捕虜のしたことを許せないらしい。
「それだったら、アタシが一人で尋問してきてもいいよ」
「……いや、あんたを一人にすると何するか分からないじゃない。ただでさえ直前に、尋問配信とかしようとしてたし」
「あららいおん、信用無いなぁ。尋問風景は電伝虫で録画して、後で見せるよ。勿論、配信もしない。これでどう? ……パンクハザードは正直、ナミやチョッパーには刺激が強かったからね。割り切れない気持ちをロビンにでも聞いてもらった方が良いと思うよ」
戦場で配信をいきなり始めたり、プライバシーを時に侵害してきたり、後は“ある性癖”の関係で一人にしておけない時もままあるが、なんだかんだと付き合いの長い仲間である。
その言葉に満ちている気遣いを、ナミは信じることにした。
「くれぐれも! 変なことしないようにね! 少しでも変な真似したら、ソニアに言いつけるわよ!」
「あららいおん、アタシの一番弱いところを……はいはい、真面目に聞き出しますよー」
ナミと分かれてからしばらくは、神妙な様子で廊下を歩いていたララであったが、やがてナミの足音が遠ざかりパタンと船室の扉が閉まった音がすると、うきうきとしたスキップになる。
船大工のフランキーが増築してくれた、捕虜を捉えておくための部屋が二つ。
片方の捕虜は全身を海楼石……海の成分が結晶化した“悪魔の実”の能力者封じの鎖でグルグル巻きにされており、尋問はルフィと同盟船長のローだけが担当することになっている。
嫌がらせで、パンクハザードで録音した『どういうことだ、シーザーッ!』という怒鳴り声を電伝虫で再生してやり、中で転げまわる音を楽しんだ後、もう片方の部屋の扉を開く。
こちらの捕虜は、海楼石の首輪をつけただけの最低限の処置……とかく無気力になっており、聞かれたことにも素直に答えるので、最近は捕虜というより客分のような扱いになっている。
扉を開けて最初に目に入るのは、美しい翼。
真っ白な翼が人間の腕に当たる部分に付いており、足も三つ爪のものとなっている以外は、緑の髪と光彩のない瞳……これは無気力状態と関係なくそうだ……を称えた絶世の美女という、半人半鳥の姿。
古の神話に登場するハーピーを思わせる外見に、ララは満面の笑顔となる。
「モーネちゃん、お話しましょ♪」
「……あなたも、変わっているわね」
コックのサンジの提供する料理や、境遇の似ているロビンの気遣いに絆されてきているのか、それともララが好意的に接するのを段々と受け入れつつあるのか、元ドンキホーテ海賊団並びにマフィア組織ドフラミンゴファミリー“元”幹部、モネは少しだけ微笑んで見せた。
※
──パンクハザードにおいて非人道兵器の研究を行っていた“ドフラミンゴファミリー”の協力者、シーザー・クラウンの秘書として派遣されていたモネと、かつて麦わらの一味は激しい戦いを演じた。
強力な自然系の“悪魔の実”である“ユキユキの実”の能力者であり、船長であり最大戦力であるルフィすらも無力化しかけた強敵だったが、剣士のゾロと海軍大佐たしぎによって重傷を負ったところで、最後に研究所の爆破を企んだところをララによって打ち倒され、捕縛された。
その後はローが恨みを持つ相手、七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴへの嫌がらせの一環として生きたまま確保され……自身が“海賊王になる男”と信じていたドフラミンゴが、実際には異様な執着を天竜人へ抱き、世界の破壊だけを目的にしていたことを知らされたことから、こうして大人しく捕虜となっている。
「あの可愛い船医さんは、今でも私のことを許せずにこうして人に世話を任せているくらいなのに、あなたは私に思うところはないの?」
「ボコボコにして、気は晴れたしね。それに、子供たちのことは……妹さんの事情があったんでしょ?」
「……」
シーザーは悪いところなど全くない子供たちを攫い、飴に見立てたNCH10なる覚せい剤を服用させていた屑の中の屑であるが……子供たちを心から可愛がり庇護していたモネが非道実験に手を貸したのは、ドフラミンゴへの忠誠に加え、妹のシュガーが“悪魔の実”の影響によって子供の姿のまま成長できないこともあった。
シーザーは“四皇”ビッグ・マムからも研究資金を受け取っており、彼女の「すべての人たちと同じ目線でテーブルを囲む」という、歪んだ夢を叶えるための巨人化薬の研究も任されていた。
その資金はほぼ全てガールズシップ……要するにキャバクラにつぎ込むという、アホの極みのような暴挙で使われてしまったが、NCH10の方に若干の巨大化作用が存在しており、ビッグ・マムは……そしてモネは、実現の可能性を捨てきることが出来なかった。
「チョッパーやナミが許せない気持ちも分かるけれど、ルフィと一緒にインペルダウン開放とかやったアタシに、君を責める権利は無いよ。しかも『囚人、解き放ってみた!』とか動画まで作成してたし。流石に配信はしなかったけどね」
「……」
海賊とマフィアを兼任するモネでも、若干引いてしまいそうになるほどララの倫理観は壊れている。
だが今は……子供たちの命と尊厳すらも踏み躙って尽くした男にみた夢が、ただの幻だったと思い知らされた後では、自分をどこまでも矮小化してしまいそうになる中で、悪党が間近にいてくれるのが何だかとてもありがたいことだと感じる。
麦わらの一味はあまりにも陽性の存在が多すぎて、夢に目を焼かれたモネには眩しすぎるところがあったた。そんな中でララは、一見すると陽気な海賊たちの一人のようだが、何処かにアウトローの気配を背負っている。
……あの時、自爆装置を作動させる寸前でララと交戦することになり、事前の戦いで消耗していた上に、覇気を込めた弾丸と発射の反動を拳撃や蹴撃に乗せてくる異形の拳法“ピストルカラテ”を前にして、モネは敗北した。
パンクハザードを爆破することを、ドフラミンゴに伝えるべく繋いだままだった通信からは、主の苛立った声が届いてくる。彼は“四皇”の一人である“百獣のカイドウ”との取引において、拠点となるパンクハザードを叩かれたことに明らかに苛立っていた。
そこにやって来たトラファルガー・ローが通信越しの挑発を行ったことで、完全にドフラミンゴは激情して……口汚い罵りと共に、海賊王などという者を目指す者たちへの冒涜と、自分が元天竜人という出自にこだわって周囲を見下していること、そして己の目的は安寧と破壊だけということを明かしたのだ。
恐らくドフラミンゴはモネが殺されたか捕縛されたと判断しており、まさか倒されたものの聞き耳を立てているとは思わなかったらしい。ローはそれをモネに聞かせることで、理想に裏切られた彼女をドフラミンゴに対する“嫌がらせ”として、結果的に今に至っている。
「……思い返してみれば、闇のブローカー・ジョーカーとしての彼の活動は、海賊時代に覇を唱えるというのとは真逆、むしろ戦力のバランサーになりたがっていたように、今なら見える」
「ドフラミンゴに、直接聞いたことは無かったの? 海賊王を目指してるんですよねって」
「……そういう時に彼は『オレはこの世界の頂点へと至り、すべてを睥睨する存在になる』と答えていた。私や一部の仲間は、それを勝手に海賊王を目指していると思い込んでいたのね。実際には……私たちの行動はすべて、彼の“天竜人ごっこ”の為にやっていたことだったのよ」
誰が悪いと責めようとしても、結局は自分の顔しか浮かばない。己の見る目が曇っていた、それだけの話。
モネはそう思うのだが、ララには別の意見があるらしい。
彼女は驚かせないようになのか、肩を軽く撫でてからモネを抱きしめ、耳元で囁く。
「一番悪いのは、ドフラミンゴだよ。だって奴は、キミの問いかけを“否定”しなかった。それはどれだけキミに価値を見出していたのだとしても、彼が仲間のことを家族のように大切に想っているのだとしても……だまして利用していたってことだと思う」
「……けれど、手を汚したのは私……私なのよ。家族の為、主の為、夢の為と理由を付けて……」
「ドフラミンゴは、うちの船長が必ずぶっ飛ばす。その後、アタシが配信で世界中に真実を知らしめるよ。モルガンズが好き勝手書いても敵わない、生の真実を伝えて見せる。その時に、証言者が居た方がアタシとしてはありがたい。そうすれば、海賊王になる男の船に乗っていたことは、嘘じゃなくなるしね」
「……もしかして、私、口説かれているの?」
ララが猛獣のような笑みを浮かべた。
笑顔とは、本来は威嚇の表情だという。獰猛な笑みは、口説くなどという甘いものではなく……欲したモノを容赦なく食らう、獣の女王の宣告だ。
そう言えば、ニコ・ロビンから聞かされていた……ララの“背信者”という二つ名の意味と、彼女の抱える危険な性癖を、「私の方に似合いそうな名前よね」という自重と共に。
『ララは一味の中でも特別やりたい放題、好きなように振舞っているけれど、それらは全て自分の意思で完璧に制御して行っているわ。どんな突拍子のない行動も、倫理にもとるような行いも、きちんと“考える”ことはしている。けれど、そんな彼女が自分の思考と理性に背いてでも、止められない衝動があるの』
──曰く“動物の特徴を持つ女”に対しては、性欲を一切抑えられない。
その言葉が正しかったと確認するように、ララの歯が柔くではあるが……モネの首筋に喰いついた。
※
「んんっ……あっ♥ あぁぁっ……♥ いつまでっ……続け、て……んんぅっ♥」
何度達しても、何度気をやっても、何度イッても。
ララからの愛撫は止まらない。途中までは軽口のようなものが挟まれていたのに、今はひたすらにモネをイカせ、快楽に沈めることだけを目的するように、荒い息だけを吐きながら肌を重ねてくる。
ふぅー、ふぅーという吐息が届く度に、己の命が震えているのをモネは感じる。そこには、肉食獣の息吹がある……半分が鳥とは言え、人間を食らうことはないとは思うのだが、しかしそれを断言できない熱気のようなものが、ララからは感じられた。
「(ダメ……これ以上は、本当にダメ……♥ 溶けてしまう……♥ この人からの感情を、行為を、受け止めきれないっ……♥)」
なんの機会だったか、ファミリー内で自身の能力についての話をしていた時に、誰かがワの国に伝わるという妖怪変化の話をしていた。
雪女と呼ばれる冬の化身は、山に入り込んで無法を働く者を凍らせるが、真実の愛の前では溶けて朝露に変わってしまうのだと。
ドフラミンゴから“家族”と呼ばれてかけられた愛は、偽物だった。彼のおもちゃ箱の番人をさせられていたにすぎない。
姿の変わらない妹は、しかしその容姿を気にかけている様子こそあるものの、モネに成長したいと訴えたことは無いので、彼女の姿を変えたいというのも、モネからの一方通行に過ぎない。
それらの愛情の下では、冷酷無比な雪女でいられたのに……この獅子の前では、平静を保つことすら敵わない。
「あぁぁぁっ♥ ダメ、ダメよっ……いっ、イッたばかりなのぉぉっ♥ うぁぁぁっ♥」
“黙れ”と言うかのように、首筋を強くララに噛まれて、モネの体は弓なりに反り返り……子宮が熱く反応してしまったのが分かった。
女同士のじゃれ合いでは、もう済まない。叶わないはずの子供を体が求めてしまっていることに、モネはひたすら戸惑い、喘ぎ続ける。
そんなモネの耳に──久しぶりに、意味のあるララの言葉が響いた。
「──撮ってるよ」
短い呟きだったが、目前には入室時にララが手にしていた記録用の電伝虫。
気付いた次の瞬間には、思い切り抱え上げられて、後ろからララに抱かれる姿勢で、股間を丸出しにして愛撫されていた。
「やぁぁぁぁっ♥ 恥ずかしい……恥ずかしいのぉぉっ♥ や、やめてぇぇぇぇっ♥ あっ、あっ、いやぁぁぁっ♥ どうして止まってくれないのぉぉっ……♥」
「ふぅぅぅっ……この映像、配信したらどうなるかな♥ ドフラミンゴも、どこかで見るかもね……♥」
ララの囁きに、ゾクゾクとマゾヒスティックな快感が走った。
自身の理想を裏切った男は、モネを死んだか捕えられたかと思っているだろう。そんな男の前で、因縁の出来た麦わらの一味の一人に、モネが喘がされている姿が映し出されたら。
ドフラミンゴは怒るだろうか。“家族”を奪われたから? それとも、裏切りに対して?
シュガーは少しくらいは反応を示すだろうか。家族と離れる痛みに? それとも単なる嘲笑?
「(ああ……食べ、られるっ……♥)」
きっと、この快感がララを突き動かしているものの一端。
モネも、それを知ってしまった……映像がもたらす先の、影響を想う時の快楽。
それはドフラミンゴのように人を操るものではなく、しかし紛れもなく他者を動かすこと。
「あ、へぇぇっ……♥ ご、ごめんなさい、ドフィっ♥ シュガーもぉっ♥ 私、もう帰れないのぉぉっ♥ む、麦わらの一味に入りますっ♥ 奴隷になるからぁぁぁっ♥ あなたたちが悪いのよぉっ♥ 向けた情熱を返してくれないから♥ ララは、ちゃんと返してぇぇぇ……あぁぁぁっ♥ イクぅぅぅぅぅっ♥」
映像を流されれば、確実にモネの人生は終わる。死ぬまでもなく、この世界の底辺にまで堕ちる。
それなのに、電伝虫に向かって“余所行き”の言葉を叫んで、派手に潮まで吹いてしまった。実際は一味に入れてもらうどころか、単なる捕虜なのに。
「楽しいでしょ、配信って……♥」
それこそ悪魔が契約を迫る様に、ララが笑いかけてくる。
船長に話を通してもいないのに、モネの進退を決めることなどできはしないはずだ。それこそ、モネを両断してみせた副船長を兼ねている剣士が、筋を通せと起こることだろう。
けれど、何もかも無くしたはずのモネの心に、かつての主を破滅させる快楽へ誘う何かが宿ったのは、間違いなかった。
……モネが麦わらの一味の“秘書”として正式に参入することになるのは、ドレスローザで数々の因縁に決着をつけた後のことである。
今回の攻め役
※ライオー・ララ
・海賊。二つ名は“背信者”。真っ白な髪をワイルドに肩まで伸ばし、頭の上には三つ目と四つ目の耳がついている、ロビンと並ぶほどの長身と、ナイスバディの下に隠された、鍛え上げた体躯の持ち主。鬣を思わせるファー付きのジャケットを愛用。呆れた時や困った時には「あららいおん」と口にする癖がある。
・ルフィのワンピース発見を一番に世界へ発信することで、世界一の配信者になるべく共に出航した。麦わらの一味の“広報”も担当しており、映像記録を可能とする改造電伝虫と、無数の子電伝虫に通信を行える最新型電伝虫を用いて『ラララ・ライドン』という映像配信を行っている。ただし、二年前の時点では割と頑なに「船の居候」を主張しており、仲間予約していたジンベエ含めて、加入順は変わっていないという設定。
・ララはルフィと同じくアマゾンリリーに飛ばされた為、インペルダウン開放などにも参加している。この際にサンダーソニアを恋人としており、今回のお話では出てこなかったが、サニー号にはサンダーソニアも船員として乗っていたりする……当然、今回の話の後で揉めに揉めた。
・見た目通り普通の人間ではなく、幻の種族であるホワイトライオンのミンク族と人間のハーフ『人獣細子(=ライオール)』という特異な存在。ホワイトライオンとしての本能が、自分以外の獣の雌を屈服させろと訴えてくることから、獣の属性を持つ女性に対しての性欲を抑えられないという性癖を持つ。性欲の部分を除いても、一味の中ではかなり倫理観など薄く、迷惑Youtuberのような配信も時おりやらかす。気遣いは、むしろ出来る方なのだが……。
・愛用の特殊改造した大型拳銃を用いた、射撃とその反動を活かした拳撃を活かす暗黒武道『ピストルカラテ』の使い手であり、ウソップやフランキーによる拳銃の強化、覇気の習得などで連載初期から更なる強化を遂げている。覇気の系統は武装色と見聞色。
・ルフィの幼馴染であり、ある時期から祖父であるガープがフーシャ村へと連れてきた。当時から異常なほど拳銃にこだわっており、自作の空気銃などを用いてピストルカラテの鍛錬を行っていた。この世界ではルフィの『ゴムゴムのピストル』は、ララと特訓して習得した為にこの名称が付いていたりする。
・映像配信が大々的に可能になったのは二年前のベガパンク製新型電伝虫の流出からなのだが、彼女はそれ以前からガープから貰ったと思わしい初期型の広域電伝虫を用いての配信を行っており、実はウタよりも活動開始自体は早い。
・ただし、送られる映像はかなり雑なものだったらしく、空島でダイヤルを入手したことでようやくまともな配信が行えた時には「女の子だったの!?」と視聴者に驚かれたりした。この時は流石に「そのレベルだったの!?」と驚愕していた。
・モデルはホ〇ライブの獅〇ぼたんさんと、『ニンジャスレイヤー』のタカギ・ガンドー。ピストルカラテについても、ガンドー由来。一応、この世界ではまだ銃の命中精度が怪しい為(ウソップとかがたまにポップするが)、その破壊力を活かすために生まれた格闘技という設定である。
屋根が高い
2023-12-02 05:15:10 +0000 UTClunisolar
2023-12-02 05:04:24 +0000 UTC屋根が高い
2023-09-26 11:29:51 +0000 UTCとろがけ
2023-09-26 11:23:19 +0000 UTC