──忍者と極道、どちらが生存るか、死滅るか……そんな殺伐の中で己でも年齢を忘却る程に長く生きると、それは様々な珍奇な出来事にお目にかかることとなる。
糞極道どもが米軍で組んで忍者を鏖にしようしたり。忍者がそれに対抗する為に“近代兵器よりも強い体”を鍛える術を生み出したり。そんな忍者にすら比すような異能者と邂逅したり。権力と手を切ったり。権力者とタメの条約を結んだり。
……親友と、殺し合うことになったり。
激動の言葉で表すには、あまりにも鮮烈な日々を送ってきた、無辜の民に悪意を振る巻く悪鬼羅刹……極道どもを殺して殺して殺して殺してきた“帝都八忍”の長・神賽惨蔵にとっても、まだ若かりし日に“つっころがした”小娘と、一人前の忍の顔で以て再会するのは初めての経験であった。
「……女子供に好かれる性質と思いあがる程は己を高く見積もってはおらぬが、それでも魑魅の類でも見たような目で怯えられるのは堪らん喃。ましてや御主は以前より、スバルの小娘にも懐いておったのだし、同性を愛する素養は元よりあったのだろう。これほどの美所を前にして、何が不満で何が恐怖じゃ」
「そんな……う、裏江戸守護番、葛西山治様……なのですか? “気”の色が、同じ……」
時を超えてきた想破上弦衆の忍・鷹守ハルカが、震えながら此度の交渉相手の後ろに隠れる。
その様子に四方堂ナリカが驚き、まじまじと惨蔵の顔を見つめてきた。
“今の”惨蔵の顔は、麗しいストレートヘアの金髪美女のそれであり、真っ黒なドレスにそのグラマラスな体を収めている。
“彼”の異形の特徴である、四つ葉のクローバーのように十文字に裂けた瞳でナリカを見返すと、自分が睨まれたのでもないのにハルカは「ひゃんっ」と子犬のような声を上げて、ますます身を小さくした。
「ハルカさん、この人と知り合いなの? 現代でハルカさんの知り合いって、そんなに多くない印象だけど」
「……この方は、隠密御庭番衆や闇の武といった、近代まで続く権力と結びついた忍の始祖となる組織……その創設に関わられた御方です」
「はあぁぁっ!? じゃあ、この人……何年生きてるの!?」
「最近、思い出す機会が得られて喃。一番古い記憶で384年前。明暦の時代よ……もっとも、それが己の起源かまでは、儂自身も理解らぬ」
それでも戦後、しばらくの間ともに活動していた、オゼットのような魔女やフリーレンのようなエルフ、あるいは“コードホルダー”を名乗る白髪の小娘らと比べれば、まだまだ常識の範疇だと思うのだが。
それでそう、ハルカがおぼこい小娘の“はる”であった頃、初代上限衆の長と懇意であった惨蔵……当時は裏江戸守護番・葛西山治を名乗っていた……は、強い忍になってほしい一身で己の異能──“なんでもなれる、なんでもできる”、運命定むる“神の賽”を振るう“変身能力”【全姿全能】で以て少し遊んでやったのだが、どうやら現代においてそれは心的外傷になっているようだ。
もっとも今は、上限衆最強の忍である“超昂閃忍”の高みへ達している様子である為、恐らく惨蔵の指導も無駄ではないはずであった。
そんな惨蔵の想いを汲み取ってくれたのか、それとも己の妻を庇う意図でか、今回の交渉相手が一歩前に歩み出た。
銀色の髪、金色の瞳、ただ見ているだけで“この者はどうにもならない事態を打破してくれるやもしれない”と期待してしまう、そんな佇まいの美女……この世の支配者“血族”の今代における決戦存在・匂宮オリセである。
「惨蔵殿、私の妻が失礼を致しました。彼女には上弦衆との連絡を頼んでいる為、この場に同席してもらったのですが」
「基本的に、儂等の存在は秘密なんじゃが喃。まあ知らぬ顔でも無い上に、此度は“対等な”交渉の場。己の存在を知られたからと、消すような真似はせぬから安心せい」
恐らく真正面から戦っても、今は惨蔵相手に“いい線行く”程に鍛え上げられているだろうに、ハルカは「ひあぁ~……」と何とも気の抜けた悲鳴を上げ続けていた。斯様に過去の記憶とは、どうしようもなく人を縛り続けるものなのだ。
……そう、強さとは無関係に。
ここは巣鴨の地下に隠された、広大な地下空間。旧日本軍が戦時中、ネウロイの本土上陸を恐れて、東京全域に掘った地下迷宮……今は帝都を守る忍者たちの本拠地“烏合の巣”である。
平素であれば“帝都八忍”のNo.2、“壊爺”こと璃刃壊左がオリセたちの交渉は行ってきたのだが、彼は赤坂の料亭にて行われていた極道族の悪しき企みに乗り込んだ際、瀕死の重傷を負うこととなっており、現在は絶対安静の療養中。故にこうして、長である惨蔵が敢えて顔を出すことになってしまっていた。
壊左だけではない、超絶無敵と評された新人にして最強格の忍者・祭下陽日、帝都八忍の事務仕事を一手に引き受け広域制圧能力に秀でていた病田色……既に帝都八忍の内、手練れの三人が重傷を負わされ、戦闘不能に追い込まれてしまっている状況。
いずれも匂宮の三姉妹……壊佐はオリセが、陽日は三女・黛が、色は次女・鹿の子が介入しなければ確実に極道に殺られていた。これまでは戦後の僅かな期間を除き「裏社会で悪事かますと忍者が来て鏖す」というほどに、極道どもとは強さの次元に格差があったにも関わらず、だ。
忍者の戦法はぶっちゃけると、ほぼ全て例外なく、作戦もへったくれも無い『レベルを上げて物理で殴る』の極致……『異能と鍛錬によって高めた技術によるゴリ押し』である。
極道戦力が“地獄の回数券”と呼ばれる麻薬によって超強化され……その効能たるや鼠に使えばヒグマを殺せるほどの劇薬だ……“個”の力に特化し過ぎて“組織”として致命的に脆弱という弱点が露わになったことから、惨蔵は已む無く戦後の短い期間、当時の“血族の決戦存在”であった匂宮ハリカに協力した縁から……こうしてオリセ個人と同盟相手となっている訳だ。
「改めて、前回の助力にまずは礼を言っておく。よりにもよって“総理官邸”! しかもテロを敢行したのは麻薬をキメた“未成年”! 危うく総理大臣と米国大統領が殺られかけた! 流石に儂ら五忍だけでは、どうしようもなく手が足りなんだ。無辜の民の犠牲が零でない時点ではとても誇れぬが、協力には惜しみなく感謝しようぞ」
「ほとんど鹿の子のお陰です。彼女の友人の……好本静。あなたのところの多仲忍者くんが内閣総理大臣賞を受賞したように、静ちゃん『王冠恋物語』の感想文で文科大臣賞を受賞していた。その関係で、鹿の子が会場に居たお陰で……極道どものやり口は、速やかに私でも対応し辛い場合が多いですが、今回は私たちも速やかに行動ができた」
「……儂は今でも信じきれておらんのだが、あの愛城という小僧は本当に“血族”では無いのか? “地獄の回数券”決めた“割れた子供たち”相手に素面で無双キメてるのを見た時は、この異形の目を疑ったぞ。他にも何人かガキを蹴散らしとる女どもも居たし喃……実は海東家の人間だったりせんか?」
先にも触れたが“地獄の回数券”は、鼠をも羆以上の怪物に変える。
それを人間、しかも撤廃前のBR法を始めとしたさまざまな不幸で心を壊された未成年を、殺し屋として洗練した“割れた子供たち”が使用すれば、メキシカンマフィアですら一方的に殺戮されたという情報がある。
惨蔵は鹿の子や海道家の“深海混じり”が“割れた子供たち”を蹴散らしていたのは納得できたが、パイプ椅子二刀流で未成年の殺し屋たちを薙ぎ倒している少年がパンピーだと言われた時は、流石に己が正気を疑った。
……もっとも、彼の少年は最近“神の呪い”を真正面から打ち破った功績があり、八忍の一人・雄鷹斗女が【忍巧美男衆】で“割れた子供たち”を制圧する前、彼らを牽制していた少女たちのほとんどが彼の恋人であることまで知ったら、驚愕で今の姿が変わってしまうかもしれない。
「おう、そう言えば肝心かなめ、礼を言うべき鹿の子が見当たらん。黛は警官の娘が友人におるので、権力と結ばぬ我らとは距離を置くと公言しておるから分かるが、ヒポマイ仲間のあやつがおらぬのはどのような了見か?」
ちなみにヒポマイというのは『ヒポポタマスマイク』のことであり、突如として襲来した漆黒のカバたちに、ライムを刻んで立ち向かうリズム乙女ゲーである。
惨蔵も好んでプレイしているが、同好の士である色が療養中である為、反りの合わない斗女としかヒポマイ談議が出来ず、三姉妹で唯一乙女ゲーを嗜む鹿の子は、貴重なオタ仲間であった。
「……えぇと、それが、この場に来ているのですが」
「んん? 確かに、そこの柱の陰に一人隠れておる喃。なんじゃ、どうせ儂の顔など転々変わる。オフ会でもあるまいし、リアル顔見世で共感性羞恥を覚える必要なんぞ無いぞ?」
「いえ、その、なかなかに申し上げにくいのですが。わたくし、惨蔵様と直接お会いするのは初めてですよね? 元は色さんとのヒポマイ語りのチャットに、惨蔵様が参加された形で」
のそっと柱から顔を出した少女は、とても美しい顔立ちをしていた。メイド服を身に纏い、可憐な少女であると誰もが評する外見である……身長が2mを軽く超えていなければ。そして、その股間がビッキビキに勃起していなければ。
「わ、わたくし、殿方のケツマンでしか今まで勃ったことありませんのに……何故でしょう、何故かしら。さ、惨蔵様のお姿に、未だ感じたことのないときめきを覚えてしまっているのですわ……♥ んんっ、しゅき……♥ そ、その、女性のお体に発情するのは初めての経験でして……はぁぁっ♥ 先走りすっご♥」
「あ~……おぬし、確か寝取られ男、想い人を他の誰かに取られた男に肉竿が反応するんじゃったか喃。匂宮や海東の家には、そういう“特定の条件で全力勃起する”者が生まれやすいのは知っている。儂の【全姿全能】を以てしても、本物を嗅ぎ分ける程の嗅覚でな……パンパン時代はそれで“血族”に当たる度に苦労したわい」
東京大空襲……それはネウロイという人類共通の敵が表れてなお、人同士の争いをやめられなかった果てに訪れた炎獄。
忍者たちは極道と米軍の共同戦線の前に、一人でも多く無辜の民を生かさんとして死んでいき……生き延びた惨蔵は雌伏して“近代兵器との戦い方”を練り上げた。
その際、情報を得る為と人脈を得る為にパンパン……いわゆる立ちんぼの娼婦をしていたが、匂宮や海東の姓を持つ者は、姿を変えていても惨蔵が既に300歳を超えた老爺と見抜いてくるものがいたことだ。
当時の惨蔵は味方を失い、基盤を失い、相当に荒れていたのもあり、その場で証拠隠滅を図ったのが……匂宮ハリカ、戦後という闇と戦った女との出会いだったか。
「ご、ご安心くださいませ。この鹿の子、産まれた時より匂宮の家の“従者”として育てられてございます。オリセお姉様と五分の共闘関係ということは、わたくしが即ち“奉仕”すべき対象ということ。このような衝動は完ぺきに抑え込み、後で“お嫁さん”たちを相手に発散させていただきますわ……んほぉっ……綺麗なおめめ……♥」
「……この“異形”を発現させた状態の目を、世辞以外で評してみせたのは主が初めてじゃ喃」
オリセと惨蔵の共闘は五分のもの……上も下も無い、漢と淑女の誓いである。
故にオリセの“戦力”についても、ある程度まで惨蔵は聞かされている……その最大戦力こそ、彼女の妹たち・鹿の子と黛なのは間違いない。
“血族”の中には特別な役割を持った一族が幾つかあり“海東”・“上鳥”・“百合”・“堂島”辺りが有名だが、匂宮の“従者”の運命はとびきりに特殊で、苛烈だ。
匂宮の当主の目的と、他の“血族”の行動が重なった時、匂宮の方の“我”を通す為、本来は鉄の結束を持つ同族を抹殺する役目を与えられた“処刑人”……一族殺しを担う者。
それ故に鹿の子は生まれついて“男性の顔”を(一部の例外を除き)判別することが出来ず、“雌”に堕として初めて相手の顔を知ることが出来るのが、レズビアンでありながら両性愛者のような性癖を持つ理由の一つだと。
「──ぬしの魔羅がおっ勃っておるのは、儂のせいじゃ。儂はかつて、最愛と言うても何一つ間違いない相手を“運命”に寝取られた」
……それは、ハリカには話していても、オリセにすらまだ明かしていない情報。
それを今、鹿の子に向き合う為に話そうとしている己の心情は、果たして如何なるものなのか。
惨蔵自身が理解していない。
「当時の儂、葛西山治にとっての親友、共に手を組み江戸の平和を守っておった、本来の意味での“極道”。この世から疾うに消え果てしもうた、義理人情に厚く、堅気を全力守る昔気質のヤクザ者……塚本伊太郎。その真の名は──幡随院長兵衛!」
「幡随院っ……!? 明暦の大火を起こした……!」
オリセたちよりも先に、ハルカが反応する。
江戸の町を炎に包んだ大厄災、明暦の大火。
それは惨蔵……山治によって手下を殺された長兵衛……伊太郎の報復で引き起こされた。その日から、本来の極道は消え去り……忍者の宿敵、人間の中から湧いて出る悪魔……“極道族”が現れたのだ。
『山さん! また──逢ったなァ……!!』
炎の中で笑う快男児の顔を、今でもありありと思い出せる……惨蔵が殺した、半身の笑顔を。
「クソッタレなことに、儂と伊太さ……長兵衛の争いは、後ろで手を引かれておったのよ。そいつも殺したが、極道なんぞが世にのさばった時点で儂の負けよ。だから忍者は極道を殺す。悪行かませば忍者が出て殺す! だから、喃……あー……その勃起は、儂が責任取ってやる」
「はひ?」
「極道と一緒で、儂が原因なんじゃからサクッとヌイてやるというておるんじゃ。ワシ、ジジィじゃし」
長身のメイドは、それはもう、呆気にとられた顔をした。
※
──両性具有、ふたなりとは“神の似姿”とも言われる究極の性であり、形までなら【全姿全能】をもってすれば再現できるが、射精や妊娠といった機能までは再現できない。
そんな惨蔵にとっても“未知”である雌チ〇ポだが、鹿の子のそれは一等凄まじいものであり、大きさも熱さも硬さも精臭も、何もかもが規格外であった。
「……嘘じゃろ? 儂、これでも戦時中は海東家とか小笠原の連中を、結構な数満足させてきたんじゃが……こんな珍棒、見たことがないわい……すんすん……んんっ……甘臭い喃」
「ご、ごめんなさいませ……あの、やっぱり嫌だったら、やめていただいても」
「なんでおぬし、さっきからそんな理性的なんじゃ。受け止めてやると言っておるんじゃから、夢中で腰をヘコつかせればよかろう」
惨蔵が先まで黒ドレスだったが、髪の毛を二つ結びにして、長身には大分と無理があるセーラー服姿で寝台に身を預け、チ〇ポをビキつかせる鹿の子と向き合っていた。
羞恥心などまるきり無いし、両刀使いなので忌避感も無い。というか、そもそも自分に“本来の性”があるのかも怪しいところだ。
エイリアンの類である可能性も考えないではないほどに、惨蔵という存在は特殊すぎる……だが、そんな惨蔵をして規格外と感じる鹿の子が、まるきり思い切る様子が無い。
「だ、だって、わたくし、お顔がはっきりしている状態の方と交情するの、初めての経験なのですもの……お嫁さんたちは、行為の最中で顔がぼんやり浮かんでくるので、慣れる余裕もあるのですが」
「かーっ……いっそ男の姿に変わった方が良いか喃? 女の体の方がザーメンぶっこ抜く分には便利なんじゃが」
「い、いえ、せっかくのご厚意ですもの。しっかりと、堪能させていただきます……♥ ふーっ♥ ふーっ♥」
まるきり童貞のような態度を取る鹿の子に、惨蔵は内心呆れながらも“くぱぁ……”と自らの秘所を開いてやる。
サービスで、色の体質をコピーして軽いリラックス効果のある体臭を漂わせて、気分も少し盛り上げてやると、ようやく鹿の子は“今は”細い惨蔵の腰を掴んで、ゆっくりと挿入し始めた。
「んんんっ……♥ ん、おぉぉっ……♥ こ、これは……さ、流石は性戯で名高い匂宮……♥ んっ♥ んぁっ……♥ こ、この儂が、挿入の時点で甘い声を漏らしてしまおうとは……♥ んぉっ……あふっ……♥ 尻穴狂いと思うていたら、とんだ雌殺しではないか……あっ、あっ……♥ んひっ……♥」
膣内の形をつど変形させ、鹿の子の巨根に最も適した形へと変えていく。どんな剛直であろうとも、まるごと飲み込み、くっそ気持ちいい膣でしごきあげる。それが惨蔵の定石……なのだが。
「ん、ぐぅぅっ♥ ひあぁっ♥ こ、これ以上は子宮を下げられん……♥ んはぁっ♥ ち、珍棒の先で子宮口に接吻をしてきよる……♥ 爺の偽マ〇コ、本気で孕ませにかかって……あぁっ♥ あひゅぅぅぅっ♥ こ、こらぁぁっ♥ な、中で更に大きくなるとは何事じゃ♥ んはっ♥ あはぁぁっ……♥ こ、こら、何を勝手に……♥」
惨蔵の手をしっかりと掴んだ鹿の子は、そのまま更に腰を深く打ち込み、すべて肉竿をすっぽり覆って、最高に気持ちよくホールドした常態から、更にピストンをしてくる。
咄嗟に壊佐の暗刃である“如意棒”を発動し、手を伸ばすことでホールドされるのを避けようとしたが……。
「あひぃぃぃぃっ♥ こ、こやつ……儂の再現した“如意棒”を、力任せに引き寄せ……あ、あうぅぅっ♥ だ、だっこはやめいっ♥ んへっ♥ んほぉぉぉっ♥ 言うことを、聞けと……あぎゅぅぅぅっ♥ し、子宮、ちゅぶれるぅぅぅっ♥ わ、儂は何を叫んでるんじゃあ♥ はへっ♥ ほへぇぇぇぇっ♥ か、鹿の子のチ〇ポ、儂の中で成長……いや、進化しとるのかぁ♥」
……鹿の子は両性愛者ではなくレズビアンである。故に、男は“雌”にしないと愛せない。自分が殺す必要のない、折れてしまった
男性しか、これまで伴侶と見なせなかった。
しかし、惨蔵は常に精気に満ちており、こちらに対応して性技をこらしてくれる……ただそれだけのことすらも鹿の子にとっては初めての経験であり、産まれながら肉竿の使い方を知っている匂宮の女でありつつ、初めて抱く女体は完全に鹿の子の理性を消し飛ばした。
「あぁぁっ♥ ごめんなさいっ♥ ごめんなさいませぇぇっ♥ 気持ち、よすぎてぇぇっ♥ ああ、こんな……女の人の体とが♥ こんなにもふわふわでエッチだったのですかぁっ♥ んっ……いい匂いしますわぁ♥ 責任っ♥ 責任取りますから♥ わたくしの、鹿の子のお嫁さんになってくださいませ、惨蔵様ぁぁっ♥ あっ、あっ♥ おマ〇コ気持ちいいですぅぅっ♥」
「んぎゅぅぅぅっ♥ か、髪に顔を埋めて♥ 嗅ぎながら言うことかぁっ♥ おっ、ほぉぉっ♥ こ、これはあくまで性欲処理であって……ああぁぁぁっ♥ 胸、触るなぁぁぁっ♥ 今おっぱいに触れたら……んへぇぇぇぇぇぇぇっ♥ は、はぁぁぁ!? なんで母乳が出るんじゃぁぁ♥ そ、そんな調整はしてなっ……わ、儂の【全姿全能】を“外付け”でのっとっておるとでも……あひぃんっ♥」
事実、感情が高ぶれば姿が変わってしまうはずの惨蔵が、金髪乙女の姿を保ったままで対面座位で貫かれ続けており、揉みしだかれた胸からは濃い母乳がびゅるびゅる出てしまっている。忍者として戦い続けてきた惨蔵は、妊婦を変じたことはあっても妊婦になったことはない。故にいわゆる“射乳”の快楽は、初めての経験だった。
「あひぃぃっ……♥ わ、儂の振る神の賽を奪おう等と、なんと不遜にゃぁぁぁぁぁぁっ♥ おひりっ♥ お尻弄るのやめぇぇぇっ♥ ひぎっ、ひぎゅぅぅぅぅっ♥ あ、あへぇぇぇ~っ……だ、ダメじゃ……戦いならまだしも♥ セックスではこやつ、てがつけられなっ……んひぃぃぃぃっ♥ んぢゅぅぅぅぅぅぅっ♥ き、キスは急にするなぁぁ……あひっ♥ キスハメ♥ キスハメ気持ちいいっ♥」
「もっともっと気持ちよくして差し上げますからぁぁっ♥ 惨蔵様を、わたくし絶対に幸せにします♥ わたくしの、初めての女のお嫁さんになられるんですものぉぉっ♥ あっ、あっ……出そうですわぁぁっ♥ こってり濃い精液びゅくびゅく中に注ぎますっ♥ 中身は男の人だって♥ なんにも関係ありません♥ むしろ好みですぅぅっ♥ わたくしの赤ちゃん産んでぇぇぇっ♥」
「はへぇぇぇぇぇ……♥ こ、この儂が、こんなぁぁ……あっ、あっ♥ ぎゅっとするなぁ♥ ひっ……♥ じ、自分から抱き返してしもうておる♥ 体が、魂が、鹿の子を求めて……あっ、あうぅぅっ♥ こ、こんなジジィが良いとか、好きものめぇぇぇっ♥ わ、わかった、一度だけ膣で受け止め……のへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ♥ 腹が膨れる程そそぐ奴があるかぁぁぁぁっ♥」
臨月同然の精液ボテ腹にされ、仰け反りながら絶頂を迎えつつ、それでも帝都八忍の長として惨蔵は冷静に考える。
これで、きっと鹿の子も少しは落ち着くに違いない、と。
……その想定は外れ、激しい背後からのピストンが、精液でみっちり詰まった子宮を更にノックしてくる。
「ひぃぃぃ~っ♥ か、完璧に堕とすつもりかぁ♥ こ、このぉぉっ♥ や、優しくせぬと、許さぬぞぉぉっ♥ ほぉぉっ♥ んへぇぇぇぇぇっ♥」
……結局、二人の交情は明け方まで続き、他の八忍であり忍者や覇世川左虎、邪樹右龍らに精液をびゅーびゅー噴き出しながら鹿の子にだっこされているのを目撃し、危うく戦闘が勃発しかけたという……。
※
──後日、烏合の巣にて、再び匂宮オリセと帝都八忍による会談が行われた。
の、だが……。
「──何か言いたいことがあるのか、喃?」
「いえ、壊佐殿はお元気ですか?」
「ようやく病床から立てるようになったところよ。戦闘はまだまだ難しかろうが、諜報に関しては十分。別の役目を与えておる……だから、儂が来た」
そう口にしながらも、金髪の長身乙女姿の惨蔵は、きょろきょろと周囲を見回して鹿の子の姿を探している。
今回は黒のドレスでもなく、しかして制服姿でもなく、へそ出しブルマと体操着であった。
「うわキッツ~……とか、ババア無理すんな、とか言う気じゃろう。構わぬ、儂はジジィじゃし、それにただ一人が喜んでくれれば、それで良い」
「あの、惨蔵殿。やはり鹿の子が目当てで会談に出てきておられるのでは……?」
「はぁぁ~っ? 違うしー! 帝都を守りたいだけじゃしー!」
「お姉様、遅れて申し訳ございません! 色様がお目覚めになられたということで、忍者様と共にお見舞いを……あら、まあ♥」
ブルマ姿の惨蔵を見つけた鹿の子のチ〇ポが、あっという間に臨戦態勢。
惨蔵は惨蔵で、それを見た瞬間にブルマの股間がじゅわぁぁっ…と色濃くなる。
しかし、そこからいきなり行為に走るのではなく、鹿の子はオリセの後ろに控え、惨蔵は深呼吸と共に表情をキリリと改めてみせる。
「それでは、極道どもとあのクソ悪女……朧の奴が接触しとるという件について、報告をするか喃。この儂が直々に調査したので、精度については信用するが良い」
「……もしかして、鹿の子に格好いいところを見せようとしてます?」
「ち、違うしー! 無辜の民を守りたいだけじゃしー!」
「素敵ですわ! 惨蔵様!」
鹿の子の声援に「へへへ……じゃろ?」とドヤってみせる惨蔵。
今回は軽い情報交換で、そこまで重要な案件でもない。早めに終わらせてやろうと、既に行為は終えているのに女子高生みたいな空気を漂わせる二人……鹿の子は現役女子高生だが……へ、オリセは気を遣うのだった……。
今回の竿役
※匂宮鹿の子(におうのみや かのこ)
・メイド服を常に纏う、身長2m越えの恵体女子。お花の蜜大学付属高等学校に通う女子高生。匂宮オリセの妹であり、匂宮家の“従者”の役割を与えられて育てられたことから、とてつもなく屈強な体躯とそこから繰り出される怪力、そして、いざという時に“他の血族を殺せる”ように“男性の顔は雌にするまで認識できない”という障害を持った少女。
・性嗜好はレズビアンなのだが、恋人を寝取られてしまった男性に対して抑えがたい性欲を覚える。これまでは、その衝動は単なる性癖だと思われてきたが、実は上記の障害が深く関わっての形質であった。もっとも、本人はハメ堕とした彼ら……彼女らのことを真剣に、想っている。
・お花の蜜高校では『君のことが大大大大大好きな100人の彼女たち』の愛城恋太郎とクラスメイトで仲が良いのだが、それも彼の周りにはいつも恋人たちがいるので顔が認識できなくても恋太郎のことは分かるからという、かなり切実な事情である。ちなみにこの状態でも目は合う為、運命の彼女でないことは確定している。
・これらの事情から、これまでFANBOXの竿役としては機能してこなかったのだが、TS女子(NTR経験者)ならば勃起することが判明し、これによって遂に三姉妹でもっとも遅い竿役デビューを果たした。
・寝取られ男性相手にはかなり強気でケツハメセックスする癖に、惨蔵との関係はかなり純情というか、最後まで行ってる癖に順序が逆でもだもだしている。何なら、ここから交換日記とか始めかねない。
・なお、ラストシーンで“どうやって登場したか”をスキップして烏合の巣に出現しており、これまでの描写などから考えても、何かしらのテレポートのような手段を使える可能性が高い。
屋根が高い
2024-02-05 09:32:56 +0000 UTC屋根が高い
2024-02-05 09:28:02 +0000 UTCソウシップ
2024-02-05 09:18:41 +0000 UTCとろがけ
2024-02-05 08:26:37 +0000 UTC