──師匠であるロード・エルメロイⅡ世は極めて多忙な立場にあり、弟子であり世話係であり生徒であり護衛でもあるグレイは、そのどの役目も必要としない場に赴く場合は、留守を任されることもある。
表向きは淡々と、心を揺らすことなくロードを見送ったグレイだったが、普段は皮肉な言葉を連呼しているはずの礼装“アッド”を自身の部屋に置いてきている不審を、どうやらロードの方は気付かなかったらしい。あるいは、疑問符を付けつつも指摘しないでいてくれたのか。
ロードの姿が見えなくなったのとほぼ同時、みちぃっ……♥ と音が鳴る程の圧力が、グレイの股間を襲った。
「ひっ、ぎっ……いひぃぃっ……♥」
感情表現が普段は薄いグレイだが、この衝撃が襲ってくる時は、一切の取り繕いが不可能になる。
みちっ、みちっ……と締め上げられ、ぐにぐにと流動して刺激され、ぐるぐると巻き付いてしごきあげることさえされて……しかし、グレイの股間に備わった貧相この上ない男性器には、弱々しく勃起することや、恥ずかしい先走りをとろとろ漏らすことは許されても、射精という本来の役目を果たす機能は解放されない。
グレイは自身の服をたくし上げ……この間抜けな所作が、アッドに指摘されるのが耐えきれないのが、今の処置の理由だ……股間で流動している水銀で象られた拘束具……いわゆる貞操帯を確認して、思わず涙目になってしまった。
それはまるで、卑猥な玩具のように振動し、ぎちぎちと圧縮して小指程の肉竿とクルミのように小さな睾丸を圧迫し、時おり緊張の緩和と共に射精しそうになると、ずるりと形状を変えて尿道に入り込んできさえする。
その度にグレイは床を転げ、じたばたと子供が駄々をこねるように手足を振り回し、情けない裏返った声で「あー♥ あー♥ あー♥」と喘ぎ狂うことしかできない。
そして、そんな悲痛な喘ぎは直ぐに……この処置を施している“主犯”の耳へも届くのだ。
「そんな発情したケダモノのような声を、家の外まで届くほどにひり出してはいけないな、グレイ? 不心得者がその声を聞いて興奮して、君のその股間に備わった“神の似姿”などと大げさなと言われてしまいそうな器官に目を付け、馬乗りになって襲われてしまったらどうする? 私は、その相手を──悲と惨と苦と渋を絡めた上で、此の世から消さなければならなくなってしまう」
「あっ、あっ……♥ ライネス、さっ……♥」
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ。ロード・エルメロイⅡ世の義妹であり、極めて攻撃的な意味合いでの協力者であり、サディスティックな意味合いでの飼い主でもあり……そして、グレイの親友でもある乙女。
グレイの股間を苛め抜いている貞操帯の本体である、水銀の体を持ったメイド・トリムマウを引き連れて、満面の笑みと独占欲を爛々と目に輝かせながら、ライネスはグレイを見下ろしていた。
やがてしゃがみ込んで、肩を震わせているグレイと視線を合わせると、何かを待っているように首をゆっくり左右に動かす。
その間も貞操帯の変形でグレイは気の狂いそうな拷問的快楽を注がれており、思考がものすごい速度で濁っていくのだが……それでも徹底的に仕込まれた作法を実行するかのように、ライネスの体にしっかりと抱き着いてみせた。
「ライネス、さん……ライネスさぁん……♥」
「ははは、流石に一週間は苛めすぎたかな? けれど、三日だけ禁じた時は、こうやって縋って来ることもなかったので、面白みが足りなかったのでね。今の君の行動は、私の日々毒虫じみた連中と渡り合う時間のストレスを加速度的に軽減しているよ、グレイ。つまりだ、私が行った今回の処置は……概ね成功だったと言っていい」
グレイは息を荒げ、夢中で鼻を鳴らしてライネスの体臭を嗅ぎながら、貞操帯に覆われた腰をへこ♥ へこ♥ とここまで情けない所作などあるかという動きで振りたくりながら、懸命に親友の体に頬擦りしてくる。
グレイにはライネスにしか見せてはいけないと指定されている行動が幾つかあるが、この本能じみた媚びの作法は格別にライネスの精神を癒し、心のささくれだった荒廃にとぷとぷと霊液を注ぎ込むような潤いを与えるのだ。
ライネスの浮かべたサディストの笑みは、グレイにだけ向けるものではないが、そこに含まれている親愛の度合いは義兄であるロードを上回るほどではある。
『お嬢様、そろそろ限界のようですが』
「分かっている。その際の際を楽しんでいるんじゃないか、水を差すものじゃない。ああ、グレイ、可哀そうに。偉大なるアーサー王、兄上のトラウマとの共鳴で得たのは、死せる英雄の面影だけに非ず。その股間に備えていたと思わしい聖槍もまた……しかし、恐らくアーサー王のそれは天を突くような剛槍だったのだろうけれど、君のそれはまるきり影のようだ……実にささやかなね」
グレイの股間に備わっている粗末な肉竿は、生まれつきではなく容姿の変化……顔立ちがアーサー王に似通い始めた時に、同時に股間に備わったものだ。
しかし、所詮は紛い物なのか、それとも……まずありえない話だが……アーサー王自身の股間が粗末なそれだったのか、グレイの酷寒に備わったそれも、小さく、細く、皮をまるまる被っていて、その上こうして至近距離で女の子の匂いを嗅ぐだけで、情けなく勃起する代物だったのだ。
それでもグレイは、ライネスとの友情の為に自らの劣情を抑え込み、淑女として振舞っていたのだが……どうしても我慢できなくなって、手洗いの個室に駆け込んでライネスの名を叫びながら、ぴゅっぴゅっと瓶のふたに収まってしまいそうな量の射精を遂げたところを、地獄耳の彼女に捕捉されてしまった。
以来、こうして……ライネスはトリムマウの一部を切り離して貞操帯を作り、好きなタイミングで快楽を与えながら射精を管理し、じわじわとグレイの精神を蝕んでいた。
親友と思っていたのはグレイだけで……ずっとずっと犯しぬいて己がモノにしようと狙っていた、ライネスのマゾ嫁に相応しいよう精神を変節させる為に。
「ライネスさん……♥ お願いです、拙は……拙はもう、耐えきれなっ……あぎゅぅぅぅぅっ♥」
「グレイ、友として君の嘆願を聞いてやりたいという気持ちはある。しかしだ、君がこれからも時計塔に所属しロンドン市民として生きていくのならば、あらかたの問題には自ら立ち向かっていく必要があると思う。聞かせてほしい、グレイ……君を苛んでいるそれは、私でなければ解決できないのかな?」
『お嬢様……悪趣味が過ぎるかと』
トリムマウは口ではそう言いつつも、ライネスの指示でグレイの粗チンを弄り続けているし、グレイが更に悲惨な状況に追いやられても関係性の変化は突如として訪れるものではない。
つまり今、この瞬間、頭の中が射精一色になってしまいそうな状況で、グレイは自らの言葉で事態を切り開かなければならないのだ。
「はぁー……♥ はぁー……♥ お願いです、この貞操帯を外してくださいぃっ♥ 拙のおちんちんっ♥ 小さくてよわよわの雑魚雌ちんちん、射精できなくて狂ってしまいそうです♥ こんなに近くに、大好きなライネスさんがいるのに射精できないの、拷問なんですぅぅっ♥ ライネスさんでびゅーっしたい♥ 拙はライネスさんで興奮しちゃってるんですぅぅぅっ♥ 好きっ♥ 好きだからぴゅっぴゅ許可くださいぃぃっ♥」
グレイが自分の品性やプライドを売り渡し、ライネスへの愛に媚びたのを確認すると、指を鳴らして退去を命ずる。
ずるんと貞操帯の形に変化していた部位が外れ……直後、ライネスは力強くグレイを抱きしめると、その唇を乱暴に奪った。
「んんんん~っ♥」
忽ちに酸欠に陥る口づけを受けて、グレイはびくびくと体を震わせながら、ライネスの押し付けられた掌の中で射精していく。
足先をピーンと伸ばし、何度も体を痙攣させて精液を吐き出し終えたグレイは、しかしライネスのキスからは解放してもらえず、やがてぷるぷると震えはじめ、顔を充血させながらしょろしょろと失禁した。
そこまでやってから、ようやくライネスは口を離し、引きずり出した舌をフェラチオの要領でこそぎあげて、怪しく笑いかける。
「お射精だけでなく、失禁までしてしまうなんて、グレイの肉竿は本当に堪え性が無いな。これではまともな日常生活など出来ようはずもないと案じてしまうよ。街中や電車の中などで、うら若い御婦人のおみ足に粗末なものを擦り付けだすんじゃないか? 兄上の教室での講義中でも、エーゼルフェルトの小娘辺りに発情して粗チンをおっ勃ててるんだろう?」
「そ、そんなこと……しません……拙はぁ……はうぅっ♥」
「その力強い否定の根拠はなんだ? 私を納得させられるだけの論理が備わっているんだろうね? 私は別に、未来の性犯罪を未然に防ぐために、この粗末な肉茎を握りつぶしてしまってもいいんだよ? チ〇ポが無くても、グレイは魅力的だからね……♥」
脅しと脅迫をブレンドしながら、ぎちぎちと手の中に収めたグレイの雌粗チンへ圧力をかけるライネス。
震えあがり「ひぃぃっ……」と情けなく呻きながらも、グレイはところどこと言葉を閊えながら、懸命にライネスへと訴えかけた。
「だ、だって拙は……はひっ♥ 拙はぁぁ……ライネスさん以外では、勃起しないんですぅぅっ……♥ ライネスさんにいじめられないと、おちんちん元気にならないんですぅぅぅ~っ♥」
ライネスという女性は、自分が悪意を使って相手を動かすことに極めて慣れ切っている癖に、それ以外の感情が自分に出力されるのをまるで想定していない節がある。
へこへこと粗チンを揺らしながら放たれた言葉に、ライネスは最初は少し呆気にとられ、次に理解してほんのりと頬を赤らめ……そして、まるで魔王のような狂猛な表情になると、グレイをそのまま床に押し倒して、自らのぐしょぐしょになっていた秘所の中へ、グレイのよわよわ雌チ〇ポを飲み込んだ。
「都合の良いことばかりを口にして、悪い娘だ、グレイ♥ まんまと乗せられて、こうして逆レイプしてしまったじゃないか♥ こんなことを私にさせたことへの、謝罪の言葉はないのかな♥」
「あにゃぁぁぁぁぁ~……♥ せ、拙がよわチンで♥ ライネスさんに自分から手を出す勇気がないからぁ♥ こうやってパコってもらって申し訳ないですぅぅぅっ♥ ありがとうございます♥ ありがとうございますぅぅぅっ♥」
ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥ と腰を打ちおろし、指を入れた方がまだ感じるかも知れないキャップちんちんをギチギチ締め上げつつ、ライネスはグレイに語り掛ける。彼女の精神をじわじわと支配していく。
「こんな子供よりも小さな陰茎では、私以外は誰も見向きなんてしてくれないことを理解するんだよ、グレイ♥ 私が君を見放したら、君は一生オナホ相手に精液をびゅくびゅく吐き出して過ごさなくてはいけなくなるんだ♥ 感謝と最大限の愛情を私にそそぐこと♥ そうしたら、一生こうやって♥ 君が一番感じるように♥ 甚振って、弄って、最後は犯してあげよう♥」
「あみゅぅぅぅっ♥ んへぇぇぇぇっ♥ お゛っ♥ ほぉぉぉぉぉっ♥ ありがとうございますぅぅぅっっ♥ あっ、あっ……雑魚チン、もうイキますっ♥ ライネスさんの中にぴゅっぴゅしちゃいますぅぅぅぅぅ~っ♥」
「──トリムマウ♥」
ライネスの言葉に反応して、切り離した水銀の一部が蛇のようにしなり、グレイの尻穴の中へと捻じ込まれた。
射精寸前で菊門に刺激を受けたグレイは、曰く名状し難い「お゛なあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥」という断末魔にもにた絶叫を上げて、ぴゅる……ぴゅぴゅっ……とライネスの中にうっすい精子を噴き出す。
それだけでもライネスはイキまくっており、潰しかねないほどにみちみちと粗チンを締め付けながら、グレイの射精が終わるまでずっとその小さな体を抱きしめていた。
「あ゛ひぃぃぃ~っ……おじりがぁぁぁぁ~……♥」
「次は、アナルを徹底的にいじめることにしようか♥ グレイ、君の全身が私のモノになるまで……たっぷりと可愛がってやるからな♥」
そう言って、菊門の中でトリムマウの一部がブブブブと激しく振動するのを感じつつ、グレイはライネスの首筋に顔を寄せ、夢中で口づけを落として愛情の表象を行うのだった……。