──転生・生まれ変わりという要素が一度流行って廃れて、もう一度流行ってそろそろ廃れそうという昨今、転生した存在の精神性については時おり話題になることがある。
例えば高校生で亡くなったキャラクターが赤ん坊から生まれ直した時、元々の年齢になった時には精神的には中年になっているのではないか、とか。あるいは赤ん坊の時の記憶なんてろくに覚えていないのに、そんな詳細に元の人生の記憶を引っ張り出せるものなのか、とか。
理論づけて説明している作品もあれば、その辺りは別に語りたい部分ではないのであっさり流している作品もある。この省略があくまで作劇上の都合によるものなのに、作者がろくに考えていないなどと噛みつく輩もいて、まあ世に争いは絶えない訳だ。
実際に転生経験のある人が「そこんとこどうなの?」と語ってくれれば色々とスッキリするかもだが、大抵の転生の症例とされる人は年を重ねるごとに前の人生の記憶を忘れていってしまったり、そうでなくても気狂いのような扱いを受けるのを恐れて沈黙を選ぶことは想像に難くない。
実際……自然と前の人生と今の人生を延長線上にあると捉えているので、ふいに意味深な物言いをしてしまうことはあるにしても、星野ルビーは自分が転生者だと公言していないのだし。
つらつらと長く語ってきたが、要するに転生者である星野ルビーが言いたいことは……自身の精神は「割とその時の環境に大きな影響を受けるし、肉体の方に引っ張られるので老成している気もしない」といったところだ。
「ちゅぷっ……じゅっ、ちゅるるっ……♥ じゅっ、ちゅぷっ……♥ んふぁっ……♥ 先輩の唾、あまっ……ちゅるるっ……れぇっ……♥」
「んぁぁ……はむっ、ちゅぷっ……じゅるるっ……れろぉっ♥ ちょっと、舌絡めすぎ……んひっ……ふ、あぁぁっ……♥」
……そして、環境によって精神が影響を受けるということは、共に暮らしている相手と好き嫌いの趣味が似る、という意味でもある。
ルビーは兄に思いを寄せていた元天才子役・有馬かなが、自分の腕の中でとろけてしまっているのを見つめて、満足そうな笑みを浮かべた。
平素の彼女であれば、スキャンダルなどを気にして決して近寄らないような安いラブホテルにでも、かなはルビーが呼び出せばやってきて……こうしてキスで簡単に甘く蕩けてしまう。
「先輩、私のキスですぐ気持ちよくなっちゃいますよね♥ キスシーンとかこれから大丈夫ですか? 私とのキス思い出して、じゅんっ……て濡れちゃったらどうします?」
「バカ……あんた以外で濡れたりしないわよ……♥」
「じゃあ、今は濡れちゃってる?」
「あっ、ちょっ、指入れるなっ……んんっ、あぁぁっ……♥ きゅ、急な手マンやめてぇ……腰抜けちゃうからぁ……♥」
かなは懸命にルビーの体に身を寄せて、足がガクガクと震えてしまっているのを何とか耐えようとしてみせる。
その姿があまりにも可愛すぎて、たまらなく魅力的だから……ルビーはその敏感な背中を指でなぞり、頬に何度もキスを落として“追撃”した。
「あっ、ダメ……ダメ、だったら……や、やめろって言ってるで……ふぅぅぅんっ♥ いっ、イク……♥」
背中を撫でられて、手の中で達する女の子。
生前には絶対に堪能できなかった甘やかな経験に、ルビーは恋人となった少女にほおずりをしてみせた。イッてしまった後、かなの体臭は少しだけ甘く、強くなる。
最初の頃は互いに憎まれ口を叩き合ったり、割とブラコン気味……母であり推しでもあった星野アイを早くに亡くした影響もある……なルビーが一方的に突っかかったりなど、お互いの印象は決してよく無かった。
しかし才能と前向きな姿勢はあれど、芸能人としては素人なルビーにとって、かなから学ぶ芸能界の常識は多く、その責任感や努力する姿にどんどん惹かれていき、かなの方もルビーを手のかかる妹のように可愛がってくれるようになった。
まるで姉妹のように仲良くなっていった二人だが……ルビーも想定外だった、とある問題に直面する。
ルビーが自分を、レズビアンだと性自認したことだ。
アイに対する感情は純粋な応援だと思っていたし、後に母になったことでダメな面なども見えて「家族」に落ち着いたので気づかなかったが、そもそも前世……天童寺さりなであった頃からルビーの性嗜好は同性へと向いていた。
そして、であるアクアと一緒に暮らしていれば、その好悪や嗜好に引っ張られていくところがある。かなとアクアが仄かに思い合っているのを理解した辺りで、ルビーは自分がかなを好きなことに気付いてしまったのだ。
「(ホント、あかねちゃんが出てきてくれないと危なかったぁ……唐突に気づいたと思ってたけれど、実際はギリギリのタイミングで自分の気持ちに気付けたんだよね♥)」
恋のライバルである黒川あかねが現れ、かながアクアと少しだけ溝が出来た瞬間、ルビーは押せ押せで甘えまくり、口説いて迫って飛び道具まで使って、かなを恋人としてゲットしたのだ。
前世では四歳で発病して以降、ずっと病床で過ごしてきたルビーにとって「推しは推せる時に推せ」は正に死活の言葉。命をかけたアプローチの前には、かなは端から見ればチョロいくらいに陥落し……なんでもルビーの言うことなら聞いてくれる可愛いお嫁さんと化した。
そう、何でもだ……かなのことを大切に、大事にしてあげたいと思うのはやまやまなのだが、それはそれとしてルビーのことをどこまで好きなのか、ルビーの為ならどこまでやってくれるのか、嫌われない程度に試してみたくなるのである。
「それじゃあ、可愛い可愛い私のロリ先輩♥ そのロリロリしい体を見せて、今日も“あれ”、やってほしいです♥」
「あ、あんたね……ロリロリ言わないでよ……ほ、ホントにしなきゃダメ?」
うるんだ瞳で同情を誘って来るが、かなはかつて“十秒で泣ける天才子役”と呼ばれた少女である。
その涙の安さをよく理解しているルビーは、ベッドに座って足を延ばすと、かなの股間を軽くグイグイと蹴りつけてあげる。
そうしてから「あっ、あっ、あっ……♥」と甘ったるい声をあげるマゾロリ先輩に「いいから、やれ♥」と命令してあげると……口の橋からとろっと涎を垂らしてしまいながら、かなはその場で服を脱ぎ、丁寧に畳んで下着を一番上に置いた……まるで自分を商品として並べる時に、真っ先に商標表示が見えるように。
「み、見ててよね……は、恥ずかしいんだからぁ……♥ んぉっ♥ んほぉっ……♥ ほぉぉっ……ほっ、ほっ……♥ んほぉぉっ♥」
頭の後ろで腕を組んで、腰をヘコつかせる無様踊り。
女の子相手に「可愛がってほしいです♥」「もっと愛してください♥」と主張する為の、腰へこマン媚び……前にルビーも一度やってみて知っているが、この動きをすると子宮の辺りがちょうど刺激されて、無様な踊りへの羞恥心も手伝って、すごく気持ちよくなれるのだ。
それにしても……かなが「イッ、くぅぅ……♥」と軽くマン汁を吹いたのは、あまりにも早かったが。
「あはっ♥ 先輩ったら、相変わらず“十秒でイケる雑魚マンアイドル”になっちゃいましたねぇ♥ スケベすぎるし、可愛すぎっ♥ こんな変態な女の子、こんなに顔が可愛くてみんなひいちゃうにきまってる♥ 先輩はもう、いっしょう独り身確定だね♥」
「やぁぁ……い、言わないでぇ……♥」
「もちろん……私以外には、だけど♥ 先輩は私専用のオンナなんだから、他の誰かから評価なんて、お仕事以外で気にする必要ないんだよ♥」
毎回、毎回、愛撫無しの腰ヘコ踊りだけでイカせては、優しく抱きしめて囁きかける。こんなに有馬かなは可愛いけれど、選んでくれるのは星野ルビーだけ……そう思い込ませて、一生囲い込むために。
たまに調子が悪い時とか、仕事終わりに疲れている時、腰のキレが悪くてイクのが上手くいかない日など、最高だ。
ニコニコ笑顔を崩さないまま、目だけでは笑わず「先輩、もしかして私のこと愛してないの?」「私のことなんてどうでもよくなったから、気持ちよくなれないんだ?」と囁くと、涙目で腰を更にヘコつかせて潮吹きしてしまうのを見るのは、本当に心がすくようだ……かなは今や、ルビーにとっての一番の推しになっていた。
「ほら、先輩♥ 今日も頑張ってくれたから抱っこしてあげる♥ 先輩、私の匂い嗅ぐの好きだよね♥ 今日はいっぱいスンスンしてもいいよ♥」
「な、何を勝手な設定作ってるのよ♥ あたしは、そんな変態じゃな……ほぉぉぉっ♥」
かなの顔すれすれに、このホテルに着いた時からぎゅぅぅぅぅ……と意図して締めていた腋を開放して近づけ、むわっ……♥ と甘い汗の匂いを吹きかける。
ルビーの手に抱かれているのに、かなは腰をヘコつかせてしまっており、汗が少しだけ腋芽に溜まっててらてらと輝いているのを見つめ、目を丸く開けて口が半開きになっていた。
「先輩が私の匂い好きじゃないなら、この腋はもうしまっちゃいますねー♥ あーあ、残念……私は先輩にすんすんされるのも、腋を舐めまわされるのも大好きなのになぁ♥ 嫌いなら仕方ないですよねぇ♥」
「す、好きっ♥ さっきの嘘ぉっ♥ ほぉぉぉっ♥ ルビーの腋、腋ぃぃっ……♥ んみゅっ……はぁぁぁ……甘ぁぁぁっ……ほっ、ほぉぉっ……じゅるるるっ……じゅぞぞぞっ……♥」
「先輩、もうすっかり嘘吐けなくなっちゃったね♥ 元々、私は嘘が嫌いだからちょうどいいんだけど……♥ んっ……先輩におマ〇コ舐められてる時と同じくらい、腋をちゅうちゅうされてると気持ちよくなっちゃうよう♥ 先輩が私のこと、エッチに開発したんだよ♥ どう責任を取るの♥」
「んへぇぇぇぇぇぇぇぇっ♥」
ぎゅむぅぅっ……♥ と、かなの顔で腋で力強く締め上げて、敢えて解答を奪ってからたっぷり十秒。
肺の中の空気が全部ルビーのものに変わってから、くりくりと優しくお大事を触りつつ、ルビーは少しだけ腋を浮かせる。
「け、結婚っ♥ 結婚、すりゅからぁっ♥ ルビーのお嫁さんになるっ♥ お嫁さん同士で結婚するからぁぁっ♥」
「やった♥ 先輩大好きっ♥」
「はへぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ♥」
ラブラブ告白を引きずり足したところで、手マンで腰を砕けさせてベッドの上にあげ、ルビーは荒い息で恋人を見下ろす。
自分の特異な環境が、ここまでサディスティックにかなを支配しようとする原因になっているのは、分かっている。
けれど、それを止める気にはならない……もっともっと、全力ですべてを奪いつくして、空っぽにしてしまってから、果て無く自分の愛情を詰め込みたい……ルビーは自分が、かなに対してだけはヤンデレであることを理解していた。
「先輩、いっぱいイジメてごめんね……♥ ここからは可愛がってあげるから、許して? 好きだからね……私も愛してるから、ね♥」
「い、いい、からぁ……あんたに、ルビーに……いじめ、られるの……気持ち、いいからっ……♥ もっと、してぇ……♥」
自分から足を開き、いつまで経っても桃色で初々しい色のマン肉を“くぱぁっ♥”されて、ルビーの左目に星状のハイライトが浮かび上がった。
ここまで冷静なように見えて、実際にはルビーもひどく興奮してしまっている……ぐしょぐしょになった下着を、かなの可愛らしい口に突っ込んで、マン汁の味で軽くイカせてから、激しく貝合わせで腰を打ちつける。
「んん゛んーっ♥ ん゛おっ……ほぉぉぉぉっ♥」
「先輩はっ♥ かなは、私のモノだからねっ♥ それなのに、お兄ちゃんに浮気してた時期があるんだからっ♥ いっぱい、いっぱい私のこと気持ちよくしてくれないと♥ 結婚してあげないんだからぁっ♥ あぁぁっ……♥ かなとのお大事同時のキス、気持ちいいよぉぉっ♥ 私のモノになってっ♥ 私だけのアイドルでいてぇっ♥ わ、私の赤ちゃん産んでっ♥ 産め、かなぁぁぁぁぁっ♥」
女の子同士で、赤ん坊は産まれない。
けれど、もしも百合妊娠が可能なら、ルビーはかなをどこか自分しか知らない場所に監禁し、生涯赤ちゃんを産んでルビーに愛されるだけの人生を送らせていただろう……妊娠させられなくて、本当に良かった。まだまだ芸能人の有馬かなを愛せるから。
かなは貝合わせが気持ちよすぎて白目を剥き、じゅぅぅぅっ……と口に突っ込まれたルビーの下着を啜りながら体を震わせる。
その小さな体を抱きしめながら、ルビーは「先輩の変態♥」と嘯き、首筋にちゅぅぅぅ……♥ と強めのキスマークをつけてみせた。
屋根が高い
2023-11-20 08:25:52 +0000 UTC邪バレンスタイン
2023-11-20 08:07:55 +0000 UTC