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屋根が高い
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氷と雪を細が繋ぐ~雪女の親子・氷麗と雪麗、まとめて優しい女の子様に娶られる

 ──姉妹と思わしき、絶世の美少女たちが浮世絵町を行く。

 その透明感溢れる美貌の並びに、周囲の空気は温度を下げたように明度を増しており、男女の別なく遠巻きに見つめているほど。

 そんな中、妹と思わしきストレートの黒髪の少女が、隣を歩くウェーブの軽くかかった美女へと話しかけた。


「それでお母様、いつまでこちらにいらっしゃるんですか?」


 “お母様!?”と周囲が凍り付く中、母と呼ばれた女性……雪女の雪麗は何処か冷たく聞こえる声で応える。


「お前がきちんと奴良組の役に立っているのが分かるまで、かしらね」

「うぅ……お、お役目は果たしていますから。そんなに信用ありませんか?」

「信用させてみせるのが、此度の仕事と思いなさい」


 母の言葉に首をすくめる娘・氷麗であったが、そもそも本人……もとい“本妖怪”が世話になっている、現代を生きる妖怪たちの任侠組織・奴良組で役に立てているのか悩んでいる為、強く言い返したりはできない。

 雪麗としては言い方は少し厳しくなりがちだが、遊びに来たという面が強かったので、ここまで娘が気にしてヘコむのを見て、ひっそりとフォローをしてやらねばと心に決める。口調は冷たく厳しくとも、実際には優しい母性に満ちた女性なのだ。

 そんな風に仲睦まじく並んで歩いていた雪女たちであったが、ふと不穏な妖気を感じ取って路地裏を覗き込む。

 この辺りは奴良組のシマであり、勝手に騒ぎを起こす者は放置しておけない……まして、こんな昼間からとなると人間に迷惑をかけている可能性が高い。

 頷き合い、路地を曲がった瞬間に純白の着物姿に変わると、氷麗と雪麗は滑るように中空を舞い、妖気の元へと向かっていく。

 普通の人間は“なんとなく近寄りたくないな”と思うだろう、弱めの結界を突き抜けた先、そこにはアザラシを思わせる妖怪に追い詰められている、高校生くらいの見目麗しい少女がいた。


「やめなさいっ!」

「奴良組のシマで、好き勝手することは許さない!」


 母娘がかりで冷気を吹き付けると、アザラシは「ひゃあっ! さ、寒い!」と悲鳴を上げて、飛び跳ねながら逃げ出していった。


「他愛もない輩……奴良組の傘下でことを起こす気概はまるで見えないけれど」

「あ、あなたたちは……雪、女……?」

「あー……ばっちり見られちゃいましたね。このこと、秘密にできますか? 周りに話したら……雪女との約束を破ると、どうなるか知ってますよね?」


 ふぅ……と冷たい息を噴き出しながら、氷麗は少女をじーっと見つめる。奴良リクオの世話役として共に学校へも通っている氷麗は、多少は人間びいきになっているところもあった。

 “雪女の約束は破られる”を散々に見てきている雪麗は甘いと感じたが、間違った対応というほどでもないので氷麗に任せてみせる。


「わ、わかりました……あの、お礼を……」

「あ、いえいえ、そこまでは」

「いいわね、あなたの家に行ってみたいわ」


 図々しく聞こえる物言いに氷麗は「ちょっと、お母様」と焦るが、雪麗は冷たい目で「家の場所を知っておくほうがいい」と耳打ちする。

 任侠の構成員として、氷麗よりも長く奴良組に仕えてきた母である。“いざという時”を視界に入れた容赦のない対応に、氷麗は戦慄と尊敬を同時に覚えた。


「わ、分かりました。どうぞ、こちらへ……」


 少女は黒髪・黒目のかなりの美貌の持ち主であり、氷麗や雪麗と比べても見劣りしないほどの怜悧な容姿の持ち主だった。

 並んで歩いていると、三人姉妹に間違えられるかも知れないというくらい、何処か似通った雰囲気がある。

 少女は自分の名を「柚希」と名乗った。雪女が助けた少女の名が“ゆき”とは、何とも不思議な縁を感じる。

 氷麗はアザラシもどきについて心当たりがないか質問するが、柚希はあまり積極的なタイプでないのか、それとも急に妖怪を巡る事件に巻き込まれて混乱しているのか、反応は芳しくないものだった。

 ただ二人に対する好意のようなものは感じられるため、何処かの組の刺客が演技をしているというようには見えない。


「そう言えば、ご両親は家には?」

「人の少ない田舎で、幸せに暮らしてます。私は通う学校が無いので、一人で東京に来て、高校に通いながら一人暮らしを」

「そう──」


 子供相手に気が進まないが、娘を守る為でもある……何かあれば消しても誤魔化せると考え、雪麗も少しだけ警戒を弱める。

 そうして、二人はそこそこの大きさのマンションの一室へと案内されて……片付いているというより、ほとんど物がない部屋の中へと踏み込んだ、その時だった。


「……ごめんなさい」


 突然、柚希の体から奇妙な妖気が放たれ始め、咄嗟に雪麗の方が放った吹雪は、柚希に触れることなく散ってしまった。

 消し去られた吹雪の奥から姿を現した柚希は、先までの黒髪黒目の少女の姿から変化しており、白髪で水色の瞳という幻想的な姿に変わっている。


「なっ……お母様の吹雪が!?」

「私たちと同じ雪女……いや、半妖か!」


 母娘の放つ雪の嵐や氷の散弾はいずれも柚希に届くことすらないのに、柚希の放った冷気は忽ちに氷麗と雪麗の足元を凍り付かせてしまい、しかも妖力で砕くことが出来ない。

 そこまで柚希が強力な雪女(のハーフ)には見えないのだが……困惑する氷麗に対して、雪麗は悔し気な声を上げる。


「西洋の吸血鬼と同じ……妖怪と人間の合いの子の中には、妖怪退治の力を持つようになる者もいる。雪女が人間の男と交わって産んだ娘には、雪女を討伐する力が宿ると聞いたことがあるわ……」

「り、リクオ様は別にぬらりひょんを倒す力なんてないのに! なんたる理不尽!」

「退治なんて……私はただ、お二人と仲良くしたいだけです」


 そう静かに告げると、半妖化した柚希は母娘の胸に“ふにんっ”と触れてきたのだが……この瞬間、二人は拘束された足を突っ張ってしまうくらいに、激しく仰け反りながら快感を覚えた。


「は、うぅぅっ……♥ お、お母様ぁぁ……♥ こ、これは、なんですかぁ……♥ んっ、んひぅっ……♥」

「ま、まさか、妖力だけではなく、私たちの体までもこの娘に弱く……んっ、ひあぁぁっ♥ そこ、ダメぇぇ……♥」


 氷麗はそもそも性の経験が全く無いし、雪麗も恋破れた後は氷麗を一人で雪ん子として産んだので、他人に体を触れられること自体がご無沙汰である。

 そんな状態で、あらゆる防御がゆるむ相手……柚希に胸を撫でまわされ、乳房を優しく揉まれると、母娘は互いに決して見られたくない雌の表情で喘いでしまい、胸の中に忽ちに恋心が沸き上がって来る。


「(こ、こんなのまやかしです……騙されて、掴まって、胸を揉まれて……それで恋に落ちるなんて、あり得ません♥ あっ♥ 痛くないか、こっちを窺いながら触ってくれてる……好き♥ いや、好きじゃないくてぇっ……んへぇぇっ♥)」

「(ぐぅぅ……雪女はただでさえ“惚れっぽい”種族……恋を忘れて十数年、体が久しぶりの愛撫に“しゅき♥ しゅき♥”って思い出してる……舐めるな、小娘! 元任侠幹部は甘くなっ……あぁっ♥ そこ、気持ちいいっ……♥)」


 眼にハートマークを浮かべて、腰が小さくだがヘコ♥ ヘコ♥ とかってに動き出してしまったところで、柚希がきゅっ……♥ と乳首をつねって来る。

 氷麗は「きっ、ひぃぃぃぃっ……♥」と声を漏らしながらもなんとか耐えようとするが、なんと雪麗の方が「あぁぁっ♥ 好きぃぃっ♥」と叫びながら、しょろしょろと失禁するほど激しく絶頂を迎えてしまった。

 強く厳しく、頼りになる母の失禁イキに、氷麗もしょぉぉ……と潮と混じった粘っこい小水を漏らしてしまう。

 真っ赤になる雪女の母娘の首筋を、それぞれにすんすんと嗅いでみせると、柚希は小さく「いい匂い……」と囁き、二人の胸はますますキュンキュンと高鳴ってしまう。


「雪女の口づけは、相手を氷漬けにして、魂を奪う……けれど、雪女同士ならいくらでもキス、できますよね……♥」

「あっ、あっ……さ、流石にキスは……んむぅぅぅっ♥」

「や、やめなさいっ、これ以上は酷い目に合わせ……んふぅぅぅっ♥ んっ♥ んちゅっ♥ れろぉっ……じゅずっ、ちゅぴっ……♥」


 氷麗は初めてのキスを受けて、同性相手にも関わらず蕩かされて「お゛へっ……♥」と軽イキしてしまい、雪麗は言葉だけは威勢がいいのだが、懸命に手を背中に回せて舌を絡めて年下の少女の唇を貪ってしまう。

 そんな二人へ交互に口づけを落として完全に準備を終えた後、氷の妖気が大量に放たれたかと思うと、そこには柚希がもう一人増えていた。

 雪女は自身の妖力を用いて、雪ん子という未来の雪女を生み出す能力を持つ……氷麗もこうやって、父親無しで生まれてきた……が、柚希はそれを更にシームレスに使用できるらしく、妖力を分けた分身を生み出してしまえるらしい。

 するりと柚希がスカートを挙げると、そこには半妖怪には多いとされる特徴……いわゆる半陰陽、ふたなりの特徴がみられて、大人し気な柚希の容貌に反して剛直と呼んでも良い肉竿が聳えていた。どうやら女性器も備えているらしく、ぴきぴきと陰核に纏わされる形で、二人の柚希の股間に二本の雌竿が具現化する。


「あぁぁぁ……お、お母様、ダメですぅ……♥ わ、私、なんだかもう、柚希が愛しくて♥ 完全に恋してしまっています♥ だって、だって柚希の攻め、とっても優しくて♥ 乱暴に貪ることも出来たのに、こちらを気遣ってくれてぇ……♥ このままじゃ前も後ろも同時に犯されてしまうのに♥ まるで抵抗できないんです……♥」

「気をしっかりと持ちなさい、氷麗! この程度の快楽に屈するなど、情けない……あなたには若をしっかりと教育していくという使命があるのです、同族相手の色恋など以ての外……だ、だから母がこの事態は納めましょう♥ ち、チ〇ポぉ……若いチ〇ポ、この熟れた体で受け止めますからぁ……あぁっ♥ 好きぃぃっ♥」

「んなっ!? お母様、完全に抜け駆けするつもりじゃないですかぁっ!? あっ……♥」


 母娘喧嘩を繰り広げていた氷麗と雪麗だが、その細い腰に手を当てられ、目元や頬にキスをされては抵抗が叶わない。

 そうして雪女の母娘は優しく抱きしめられるようにして……同時に前後の穴を、雌竿によって満たされてしまった。


「んふぅぅぅぅっ♥ んっ、あぁっ……ちゅぷっ♥ ちゅっ♥ んちゅぅぅぅ……れろぉっ♥」

「はうぅぅぅぅっ♥ ふ、むぁっ……あむっ♥ はむっ、ちゅるるるっ……じゅるおっ……♥」


 両方の穴を犯されながら、優しく甘いキスを落とされて、ケダモノのような喘ぎ声まで飲み込まれ、ひたすらキスハメ状態で突かれる氷麗と雪麗。

 何度も何度も絶頂に達し、口の端から涎が零れてしまうほどに舌を絡め合い、甘い唾液を啜り合って……とぷんっ♥ と胎の中へと精を吐き出される時にはもう、完全に二人の脳内は“私は柚希のオンナ♥”になっていた。

 足元の氷が溶け、氷麗は先に倒れた雪麗の上へと倒れ込む。

 ぶしゅぅぅっ……♥ と精液を逆流させる秘所を重ね合い、母娘で貝合わせをしたような姿勢になっているところに、一人に戻った柚希がのしかかりつつ、熱い告白をしてくる。


「私、本当は寂しがり屋なのに、いつまでもラブラブな両親に気を使って都会に出てきたんです。友だちや恋人を作りたいと思っていたけれど、雪女の血を引いている自分と関われば迷惑や危害が及ぶと思うと、上手くいかなくて……そうしたら、浮世絵町に雪女がいるって知って、どうしても会いたくて──こんな形になってしまいましたけれど、いっそ嫌われても触れ合いたいくらい、好きです」

「す、好き……♥ そ、そんな情熱的に告白をされてしまっては、ねぇ? お母様ぁ……♥」

「ええ……ここまで犯され、ハメられた今、私たち母娘はあなたのオンナ……娶ってもらえなければ、逆に困ります♥」


 優しさを感じる責めの数々に、愛の告白まで重なれば、恋をしたがる雪女が拒絶できるはずもなく。

 母は娘の、娘は母の、秘所を開いて柚希を誘い、柚希も二人の秘所へと肉竿と氷チ〇ポを同時に挿入する。


「ああぁぁぁっ♥ 好きぃぃぃっ♥ わ、私も愛してますっ♥ これから、このおちんちんを愛しますぅぅっ♥」

「二度目の恋っ♥ この年で叶うなんてぇ♥ もっと、もっとお情けをください、旦那様ぁぁっ♥」


 雪女の母娘と、半妖の少女のラブラブ交尾は、結局翌日にまで及ぶほど続いた。


「……めでたし、めでたし、と♥」


 半妖の少女たちをこのマンションに集めて保護し、その恋の相談にも乗ってあげる優しい大家さんは、アザラシの皮を脱いでその美しい妖精の姿……北アメリカに伝わる“セルキー”の姿を見せると、新たなカップル誕生を祝福するのだった。



「──なんだか、最近の柚希は明るくなったような気がする」

「そうですわねぇ。笑顔も増えましたし、なんだか楽しそうにしておられることが多い気がしますわぁ」

「そう、かな? 自分では、あまり自覚が無いんだけれど」


 クラスの友人……前から話しかけてきてくれていたのだが、受け入れられたのは雪女の母娘を娶ってからだ……である海道沙帆と匂宮鹿の子からの指摘で、柚希は自分の頬を撫でる。

 沙帆は真っ白な髪に赤い目という深海棲艦みたいな容姿をしているし、鹿の子は2mを軽く超える長身の持ち主な上に学校にメイド服を着てくる奇人だが、見回してみるとこの学校はそれくらいの変わった人間がそこそこ散見される為、柚希含めて目立っていない。こんな風に周囲が見れるようになったのも、奥さんたちが出来たお陰だ。


「さ、細さん、良かった今日一緒に帰らなっ……」

「ごめんなさい、用事があるんで。それじゃあ、先に帰るね」


 男の子からの誘いを華麗にスルーして、校門まで駆けていく柚希。

 沙帆が一言「あれはデートだね」と男子生徒にトドメを差す傍ら、氷麗と雪麗が揃って柚希を迎えに来ていた。ちなみに、雪麗は正式に浮世絵町へと引っ越してきた。


「さあ、デートに行きましょう、旦那様♥ 私はかき氷の食べ歩きが良いと思うのだけれど……」

「お母様! 柚希様がお腹を壊してしまいます! お揃いのマフラーを買いに行きたいのですが……」


 軽く言い争う母娘のお尻を少しだけ揉んで、「あへっ♥」「んひっ♥」と仲裁すると、二人を肩を組んで柚希は明るい未来へと歩き出した。




今回の攻め役

※細柚希(ささめ ゆき)

・半妖。雪女の母親と人間の父親を持つハーフであり、本人も知らなかったのだが雪女を始め、氷属性の全ての怪異に対して絶対的な支配権と優位性を持ち合わせる“百雪姫(ひゃっきひめ)”という特異な妖怪でもある。平素は黒髪黒目の大人しそうな外見だが、半妖化すると真っ白な髪と透明な水色の目に変わる。

・両親に大切に育てられたのだが、未だに愛情の冷めやらない夫婦から少しだけ浮いているように感じており、高校が地元に無かったことから上京して一人暮らしをするようになった。しかし『ぬらりひょんの孫』本編における事件が複数発生したことから、半妖の自分が関われば人を「不幸に巻き込むのでは?」と考え、孤独な立場に陥っていた。

・そんな中で氷麗の存在を知り、大家さんであるセルキーに頼んで一芝居打ってもらったのだが、まさか母親まで一緒にやって来るとは思っておらず、テンパったのと美女二人というシチュで恋心が暴走し、今回の事件の顛末となった。ちなみに、ちゃんと行為の最中に雪麗のことも好きになっている。

・エピローグに沙帆と鹿の子が登場したことからも分かる通り、柚希が通っているのは『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』のお花の蜜大学附属高等学校だと思われる。どれだけ“層”が濃いのだろうか、この学校……。

氷と雪を細が繋ぐ~雪女の親子・氷麗と雪麗、まとめて優しい女の子様に娶られる

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