──その街は昼間でも霧で覆われ、現実と幻想の境界が揺らぐ。
日の光が真っ直ぐに注ぐことはなく、しかして闇に染まる訳でもない、奇妙な街。
迷い込んだティファ・ロックハートは、なんとなく街の風景から崩落前のミッドガルを思い出し、何とも複雑な気分になる。
「私、どうしてここにいるんだっけ……? クラウドと一緒に、ライフストリームの渦に落ちて、それから……」
街にはあちこちで住人たちを見かけるが、彼女たちは大抵は二人組で仲睦まじげに寄り添い合っており、話しかけるのには勇気がいった。
已む無く白くけぶる街で歩を進めていくと、前方から髪を二つ結びにした少女が小走りで近づいてきた。
二人組でない上に、彼女の目には住人たちには欠けた気力・活力のようなものが見て取れる。
「ああ、やっと話が通じそうな相手が見つかった……あなた、この街の住人?」
「ううん、迷い込んだというか、いつの間にか居たというか。私は、ティファ。あなたは?」
「ゼシカ、ゼシカ・アルバートよ。わたしも似たような状況……ドルマゲスの杖なんて、拾うんじゃなかったかしら……」
ようやく出会えた話の通じる相手と、状況をすり合わせる二人だったが、どうにも話がすれ違う。
文化の違い、地名の食い違い、文化や文明レベルの差異……言葉は通じるのに、相手が話す場所はまるでお伽話の世界のようだ。
「これって、どういうこと? ま、まさか、パラレルワールドから私たちは来たってことなの?」
「パラレル……? でも、別の世界があるっていう話はどこかで聞いたことがあるかも」
二人の困惑がどんどん深まっていく中……霧の奥から「キャハハハハハハハッ!」とどこかで聞いた笑い声が響き渡った。
ゼシカは警戒の姿勢を取るだけだが、ティファは憎しみさえも籠った視線を声の方へと向ける。
「この声……まさか、スカーレット!?」
「キャハハハッ! よく気付いたわねぇ、ティファちゃん? そんなにあたしの声が恋しかった?」
「な、何をふざけたことを……!」
「あはははっ! スカーレット、こっちがあなたの標的? ということは……私の相手はあなたみたいねぇ」
「魔物……!? ウィッチレディ! どうして街の中に……!?」
「魔物じゃなくて、アモーレっていう名前があるの。そっちで呼んでちょうだい、ダーリン……♥」
現れたのはティファと因縁の深い金髪とワインレッドのドレスが似合う美女と、ゼシカが何度も戦ってきた青髪に氷のような肌を持つ美しい女怪だった。
ティファは憎き神羅の幹部を倒すチャンスだと、拳を構えて突進し、ゼシカも魔物を排除する為に、手の中に魔法の火球を生み出す。
「私のラッシュで、今度こそボコボコにしてあげる!」
「燃え尽きなさい、メラミ!」
スカーレットとアモーレは、ニヤニヤとティファたちの攻撃を眺めるだけで、反撃どころか回避しようとすらしない。
戸惑う二人の目の前で、ティファの猛攻が見えない壁で防がれたように虚空で弾き返され、魔法の炎もウィッチレディ……アモーレに着弾する前に消え去ってしまった。
「なっ……ど、どうして?」
「キャハハッ! 別に黙って無駄な努力を眺めててもいいんだけど、特別に教えてあげる。この街では、直接的な争いごとはご法度なのよ」
「ここで争うなら、きちんと“街の掟”に従って。“街の掟”は、もう少しすれば自然に頭の中に入って来るわぁ」
「自然と頭の中に……?」
どこか薄気味悪そうな顔をするティファとゼシカだったが、そんな二人の耳の中にふわり……と霧が舞い込んでいく。
表向きはまるで変化のないままだが、二人は途端にこの街のルールを完璧に理解し……それに従って改めて相手を打ち倒さなければという闘志が湧いてきた。
「そういうことだったのね……いいわ、この街のルールに従って、今度こそあなたを倒す!」
「キャハハッ! やってみなさいよ、小娘。言っておくけれど、お遊びみたいなビンタと違って、簡単には負けてあげないわよ……!」
「モンスターが街の中で好き放題するのを見過ごせないわ。わたしが退治してあげる!」
「退治されるのはどっちかしらねぇ……かかってきなさぁい!」
ティファとスカーレット、ゼシカとアモーレは、それぞれに視線を交錯し……今度は双方、勢いよく突進していく。
まるでコンビ戦の様相で激突した二組は……そのまま勢いよく豊かな胸をぶつけあわせ、ふわっふわっ、ぷにっぷにっ、ぱふっぱふっと夢中で乳合わせを始まる。
憎らしく思っているはずの相手を熱っぽく見つめ、互いの吐息の甘さを感じ取りながら、唇同士が重なった。れるっ……れぇっ……と舌が口内に挿入され、どんな美酒も敵わないほど甘露の唾液が交換されていく。
「んっ……んあっ……♥ なんで、こんな……♥ あ、あなたみたいな性根の腐った女の……ふぅー……すんすん♥ 匂いがこんなに甘いないなんてぇ……ほぉぉっ……♥ んちゅっ♥ ちゅむっ……♥ 唇も、すごくぷにぷにしてるわ……♥ んっ……胸の弾力もすごい……気持ちいい……♥」
「はむっ、じゅるるっ……♥ それはこっちのセリフよ♥ 生意気な小娘の癖に♥ はぁぁ……こんなクソ甘い匂いムンムンさせて♥ あの古代腫や、ウータイの忍者とハメまくってたんでしょう♥ あたしの獲物の癖に♥ 浮気してたに決まってる♥ ちゅるっ、じゅっ……ほら♥ さっさとあたしにメロメロになっちゃいなさいっ♥ あたしのこと、スカーレットお姉様って呼ぶのよ♥」
「だ、誰が……んっ♥ た、確かにお姉様って呼んだら、思わず傅いてしまいそうなくらい素敵な容姿はしてるけれど……あ、あなたなんか絶対に好きにならない♥ 絶対に私にメロメロにさせるんだから♥ ほら、私の若いおっぱい気持ちいいでしょ♥ あなたの乳首と……おほっ♥ 触れ合ってぇ……あぁ、好きぃっ……♥ 早く好きになって♥ 愛してるって言ってぇ♥」
……この街を訪れた女は、霧の中で必ず己の宿敵と出会う。
そして、この街においては暴力の行使は何人たりとも許されない。口づけ、乳合わせ、手マンにぱふぱふ、貝合わせ……ありとあらゆる性技を以て、相手をメロメロに惚れこませてお嫁堕ちさせたものが勝ちだと、街の掟として刷り込まれて常識改変されてしまうのだ。
その証拠に、不倶戴天の敵のはずのティファとスカーレットは、互いの胸がこすれ合う度に「んほぉっ♥ 絶対嫁にするぅ♥」「あひっ♥ きゃはは、一生添い遂げるんだからぁ♥」と甘い言葉を囁きかけあっている……本人たちだけは、本気で戦っているつもりなのだが。
その証拠に、ゼシカとアモーレも、端から見るとキャットファイトですらない……愛情たっぷりに相手を惚れこませる愛撫合戦を繰り広げている。
「ほぉら、ぱふぱふっ……♥ どう、私の胸はぁ♥ 甘い匂いも、柔らかい感触も♥ 並のウィッチレディとはレベルが違うでしょお♥ デスセイレスのお姉様に徹底特訓していただいて、巨乳の女だって魅了できるようになったんだから♥ ほらほらぁ♥ さっさと諦めて私のお嫁さんになりなさぁい♥ 一生アモーレだけを愛するって誓うのよぉ♥」
「ふほぉぉぉぉっ……♥ か、勝ち誇ってなんでもないって流すつもりだったのにぃぃっ♥ 体臭、甘すぎぃぃっ♥ こ、これを育てたデスセイレスにわたし、嫉妬してるぅ♥ アモーレの事、もう自分のオンナだって思い始めてるぅぅ……♥ やわらかぁぁ……ぱ、ぱふぱふだけで腰が抜けそうよぉぉ……♥ で、でも残念ね……その技には弱点があ……あんっ♥ 好きっ♥ あるわ……♥」
「何を強がってるのかしら、ゼシカちゃぁん♥ 可愛く甘えたら、アローザママみたいにあなたをイイ子イイ子してあげてもいいのよ♥ 可愛い魔族の娘として育て直して、おっぱいたくさん飲ませて常時呪われしゼシカ状態にしてあげる♥ 青肌母娘カップルとして沢山かわいい娘をこさえましょ……あひぃぃぃぃんっ♥」
並のウィッチレディ相手ならば余裕の笑みでぱふぱふを流せるゼシカですらも、腰をヘコつかせて嫁入り希望しかけたアモーレの極上ぱふぱふであったが、素早くゼシカが手マンしたことで、アモーレは思わず「はほぉぉっ♥」と呻きながら潮吹きしてしまう。
そう、ぱふぱふは下段がガラ空きになってしまう為、簡単に手マンや膝による愛撫が入ってしまうのだ。
「んあぁぁっ♥ て、手マンしたら、胸の匂いもキツく……♥ あ、頭が溶け落ちそう♥ は、早く決めないと、わたしがメロメロにされちゃうぅぅっ♥ ほら、ほらぁっ♥ アローザお母様の自慰を覗いて覚えた手マンで堕ちちゃいなさい♥ ゼシカのお嫁さんになるって言って♥ お母様にイチャイチャあいさつさせてぇ♥ ああ、アローザお母様の前で誓いのキスさせなさいぃっ♥」
「はひぃっ♥ ど、どれだけ魅力的な条件突き付けてくるのぉ♥ いきなり親を合わせるとか、そんなの素敵過ぎるぅぅっ♥ ま、負けないぃ……♥ まだ私のぱふぱふは負けてないわぁ……♥ おっぱいで顔挟まれてイキなさい、ゼシカちゃん♥ 私の匂い嗅ぐだけでマン汁垂らす淫乱嫁になりなさいっ♥ 結婚の挨拶の時にこっそりお尻の肉揉んであげるんだからぁ♥」
どっちが勝っても母アローザに魔物を妻として紹介することになる、困惑必死の上京すらも今のゼシカとアモーレにとっては夢のような時間だ。
二組はひたすらに相手を何度もイカせ、決定的な言葉を引き出そうと躍起になったが、まるでツンデレ同士で意地を張り合っているかの如く、マ〇コがぐしょぐしょになるだけで決着がつかない。
遂に痺れを切らしたのか、二組はそれぞれに自分たちの股間を晒し、うっすらと毛に覆われて桃色の媚肉が覗いている、たっぷりと使い込まれてぽってりと肉厚であるなどの違いはあるが、互いの秘所を擦り合わせ、むちむちの足を抱え合った。
「イけっ♥ イッちゃいなさい、スカーレット♥ あなたのことは許せない♥ やったことは、絶対に許してあげない♥ だから禊をするのっ♥ 私が泣くまでイカせてあげる♥ 悲鳴をあげても絶頂続けさせてあげるからぁぁ♥ あぁぁっ♥ 気持ちいいよぉっ♥ 改心して、スカーレット♥ 私の為に足を洗って♥ 綺麗な体でお嫁さんになってぇぇぇっ♥ 愛してるからぁぁぁぁっ♥」
「あっ、あっ、あぁぁぁっ♥ あ、あんた、先に言ったから、負け……ほへぇぇぇぇぇっ♥ も、もうそんなのどうでもいいっ♥ どうせ神羅には帰れないんだからぁっ♥ あ、あなた好みのオンナになってやるわよぉぉっ♥ きゃはははっ♥ これであたしたち、両想いぃぃぃっ♥ ティファっ♥ ティファぁぁっ♥ さ、最初から好きだったの♥ 一目ぼれよぉっ♥ おばさんのこと娶ってぇぇぇぇっ♥」
「魔物だっていい♥ アモーレが好きなのっ♥ アモーレ以外好きじゃないのぉっ♥ セックス♥ モンスターとセックス気持ちいいっ♥ もう人間の男にも♥ 女の人にも戻れないじゃないっ♥ あっ、あっ♥ 責任取って、取りなさいっ♥ 結婚して♥ 奥さんいなってぇぇぇっ♥ あぁぁっ♥ お母様、アルバート家は安泰ですっ♥ 素敵なお嫁さんを連れて帰りますからぁぁぁぁっ♥」
「あっ、へぇぇぇぇぇっ♥ ゼシカちゃんの胸がぶるんぶるん揺れてぇ♥ なんてやらしい光景なのぉっ♥ こ、こんなの一緒に冒険してるゲルダやミーティア姫にレズレされちゃうじゃないっ♥ ダメよ、ゼシカちゃんは私のモノなんだからぁぁぁっ♥ なるっ♥ お嫁さんになるわっ♥ アルバート家の御世継ぽこじゃか産むからぁぁぁっ♥ だから一生、私だけのモノになてっ♥ 好きぃぃぃぃっ♥」
絶頂を迎えるのは、ほぼ同時。
愛を叫び、互いの膣の中にとくとくと愛液を注ぎ込み合う最中、白霧は乙女たちの中にするすると入り込み続け……やがて裸で抱き合った恋人同士は、仲睦まじく街の中へと消えていく。
いつの間にか用意された住居で、永遠に敵味方を超えた愛を紡ぎ続けるのだ……。
※
「ここって……アンジェラさん? シャルロットさん、どこですか!?」
「セリーヌさん! プリシス! オペラさん! どこにいったの!? あ、あなたは?」
「私はローラントの姫、リースです……あなたは、エルフの方?」
「エルフ? 私はレナ・ランフォード。惑星が崩壊する中で脱出して……」
窓からスカーレットの少しだけ垂れた乳を露出させ、後ろから手マンしながらティファが新たな来訪者たちを見下ろす。
妻の「お゛ぉっ♥ しゅきっ♥」の唸りだけでマン汁を噴きながら、霧の向こうを見つければ、死人のような顔色をした紫色のマントを纏う美女と、黒衣の天使の姿が見える。
きっと彼女たちも幸せになるだろう……自分たちのように。
午後から遊びに来る……当然、乱交する為だ……ゼシカを始めとした“友人”たちを思い、街の住人としてティファはリースとレナの行く末を見つめるのだった……。
屋根が高い
2023-12-17 00:18:44 +0000 UTC奇跡剣@夢想ノ筆
2023-12-17 00:04:07 +0000 UTC屋根が高い
2023-12-16 08:47:20 +0000 UTCとろがけ
2023-12-16 08:18:30 +0000 UTC