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命短し、恋せよ刑事~レンアイワルドのスーパー戦隊Wヒロインカップル化記録:ツインカムエンジェル、愛のメモリー

※こちらのお話の続編ですが、前日譚という扱いになります!

(https://fallen02side.fanbox.cc/posts/6957535)



 ──これはシンケンガールズが、夜の一筆奏上を決めるより、少し前のお話。

 S.P.D……特捜戦隊デカレンジャー、宇宙警察地球署に所属する熱いハートの刑事たち。

 その中でも礼紋茉莉花ことジャスミンと胡堂小梅ことコウメ、いわゆる“ツインカムエンジェル”は、その日とある緊急通報を受け、現場へと向かっていた。

 通報の相手は宇宙海賊……といっても、かつてデカレンジャーが戦う力を失っていた時に、地球を守ってくれた戦士・ゴーカイジャーからのものである。

 彼らは現在、宇宙に散ってしまった“ワルドキー”と呼ばれる危険なお宝を探しているとのことだったが……その中でもジャスミンとコウメに負けるとも劣らない仲良し女子コンビ、ルカ・ミルフィことゴーカイイエローとアイム・ド・ファミーユことゴーカイピンク、その二人が「ツインカムエンジェルには話せない、特別な事情がある」と連絡してきたのだった。


「あたしたちにしか話せないことって、何かな? もしかしてアリエナイザーにワルドキーが渡っちゃったとか、宇宙警察の別の分署に証拠品として押収されちゃったとか?」

「あの子たち、名は体を表すで豪快なのはいいんだけれど、肝心の部分であんまり賢く立ち回らないからねぇ……“立ちまわれない”じゃなくて、地頭はいいのに。海賊の流儀なんだろうけど」

「とりあえず、久しぶりに二人に会えるのは楽しみ! ジャスミンは、報告することもあるしね~」

「ちょっと、氷狩くんとはそういう関係じゃなくて……」


 慌てて言い訳するジャスミンに、コウメは「誰も彼のことなんて言ってないのに~?」にニヤニヤと語り掛ける。

 そう、かつてジャスミンが心を救ったテレポーターの少年・日渡氷狩が宇宙刑事となり、地球署へと赴任してきたことからジャスミンと彼が交際に発展しそうだと、デカレンジャーの面々は盛り上がっているのである。

 一方的に弄ってこようとするコウメに、ジャスミンも反撃とばかりに「そこまで言われるんじゃ、こちらもカードを切りますが、よござんすか? よござんすね?」と博徒みたいなことを言い始める。


「そういうウメコもこっそりと仙ちゃんとの関係を……」

「今はジャスミンの話でしょ~! そ、そっちはまだ報告段階じゃないからいいの!」


 きゃいきゃいと姦しく語らいながら、車を走らせていた二人だが……ふと、窓の外になんだか見逃せないものが見えた気がした。


「んん? ジャスミン、なんか今変なものが見えなかった?」

「奇遇ね、頭がキューピッドみたいになってる怪人が見えたような……? いや、あんなエイリアンは地球に入国してないは──」


 直後、速度を落としていた二人の乗る車両に、雷の如く愛のパワーが降り注いだ。車の中からは「きゃぁぁぁぁぁっ!?」「あじゃぱぁーっ!?」と、どっちがどっちの悲鳴かわかりやすい声がする。

 そのままぐるぐると回って、近くのガードレールに突っ込むと車は止まった。


「まったく、油断も隙も無い。あれだけ百合百合しておいて、記念作品二連発で両方男と結婚とかされるところだった」

「やはり、あのお二人は女性同士で結ばれるのが自然な姿だと思います。ねえ、レンアイワルドさん」

「……狙い撃った自分がこんなこと言うのもどうかとは思うけれど、中の会話を盗聴して走行中を狙えとか、海賊汚いな、流石海賊汚い……だレンアイ!」


 ルカとアイムの指示によって、ツインカムエンジェルを愛で撃った存在……それこそ二人が見過ごしかけた、ワルドキーによって姿を現した怪人・レンアイワルドであった。

 しかし、ルカとアイムのあまりのアグレッシブぶりに、思わず突っ込み側に回ってしまうワルド。自分の想定を超えられると、途端に真顔になるのもワルド系列の怪人のお約束であった。

 反応がお気に召さなかったらしく、ルカに「なんだとぉ」とキーを抜かれ、消滅しかけるレンアイワルド。


「こ、今回の出番はここだけかレンアイ!? えぇと……今回から正式にシリーズとして『レンアイワルドのスーパー戦隊Wヒロインカップル化記録』と銘打たれたレンアイ! 仮面ライダーの世界でもレズハが築かれそうだし、特撮百合の時代が令和にこようとしているレンア──」

「なにかよく分からないこと言いながら消えてしまいましたわね」

「あいつの言うことなんて、ほとんど恋愛絡みなんだし、もう恋人のあたしらは聞き逃してもいいのよ。さ、迷える子羊たちを導いてあげましょ?」


 ルカは海賊らしい悪辣な笑みを浮かべると、車の中で気絶しているジャスミンとウメコへと近づいて行った。



「──戻ったか、二人とも。それで、ゴーカイジャーからの情報はどんなものだった?」


 デカレンジャーのボスであるドギー・クルーガーからの確認の言葉に、ジャスミンはなんだか憂いのある表情で「あの、えぇとですね……」と何やら言いにくそうな様子を見せる。

 そんなジャスミンの手をずっと握っているコウメは、普段の爛漫さが完全に消えていて、手を離したら消えてしまいそうなほど儚い空気を放っている。“仙ちゃん”ことデカグリーン・江成仙一ですらも話しかけるのを躊躇うほどだ。


「……申し訳ありません、整理して、それから報告すべき情報だと判断しました。今日は、私とウメコに預けてもらえませんか?」

「うむ──分かった。信用しているぞ、二人とも」


 返事をしたのはジャスミンだけで、ウメコはやっぱりジャスミンから離れようとしない。

 それどころか、腕を組んでぴったりとくっつき始め、ジャスミンもそれに引っ張られてウメコの席の方へ行ってしまうほどだ。


「(な、なにを聞かされたら、ウメコがああなるんだ?)」

「(なにか、とんでもない事件の始まりじゃなきゃいいんだが……)」


 ……如何な地球における正義と法の守護者デカレンジャーであろうと、推理しきれないこともある。

 既にとんでもない事件……ゴーカイガールズとレンアイワルドによる、戦隊ガールズ強制カップル化が引き起こされていることも。

 二人が聞かされたのが、ルカとアイムが付き合い始めたというずっこけるような報告だったのだが、何故か二人はとんでもない衝撃を受けて、ウメコなどこの通り甘える子供のようになってしまったことも。

 そして、ジャスミンの『整理してから~』とは情報を整理してからという意味ではなく……ツインカムエンジェルの気持ちを整理してからだという意味であることも。



 ……結局その日のウメコはずっとジャスミンにくっついており、勤務時間が終わって他の職員が全員帰還しても、まだ腕を組んだ姿勢のままだった。


「ね、ねえ、ウメコ……一旦、帰ろうよ? 私たち多分、いろいろ混乱してる。ほら、人生はワンツーパンチって言うしさ……」

「──ジャスミンは」


 ウメコはジャスミンの問いかけには答えず、自分から質問を投げかけてくる。

 質問を質問で返すのはあまりお行儀が良くないが、それを指摘できるほどはジャスミンのハートも今は落ち着いていない。


「ジャスミンは、なんであの時に運転を誤ったの?」


 それは100%レンアイワルドのせいなのだが、都合よくその部分の記憶は二人から消えている為、ジャスミンは言葉に詰まることになる。

 何しろジャスミンはサイコメトラー……触れた相手の気持ちが読みとれてしまうサイキックである。

 ウメコは言葉は離さないが、ずっとずっと……ジャスミンに気持ちを伝え続けてきている。これまではウメコのことはサイコメトリーなしでも分かると思っていたジャスミンは、その気持ちに大いに戸惑っていた……本当にこれまで気付かずに、無神経なことをし続けてきたからだ。

 まさかそれが、今日植え付けられたばかりの感情などと、ただでさえ仲が良かった二人は互いに疑うことをしない。


「……ウメコのことを、自分で話して……自分で、動揺したんだと思う。私も……私も、ウメコと一緒。ウメコが『ジャスミンが他の男の人と付き合ってほしくない』って思ってるのと同じで、私も仙ちゃんにだってウメコのこと渡せないって思った……!」

「ジャスミン~……ごめんねぇ……」

「謝ることないよ! あの二人を見るまで気付かなかった自分がホント嫌になる。ケ・セラ・セラなんてクソ食らえよ! ウメコは私の! 絶対離さないわ!」


 強く抱きしめられて、ウメコは遂に泣き出してしまった。けれど、それは決してネガティヴな涙ではない。

 二人は手を握ると、帰宅の準備を始める……ずっと手は握られたままだった。



「あっ、あっ、あぁぁぁっ♥ ズルいっ♥ ジャスミン、絶対ズルだよぉっ♥ さ、サイコメトリー、使ってるでしょ……おぉんっ♥」

「えー? 何を根拠にそんなこと言ってるの? 私は可愛いウメコのことなら、なんでもわかっちゃうだけなんだけどなぁ♥」

「おひっ♥ そこっ、そこ好きっ……♥ 入口の辺り♥ くちゅくちゅされるの好きだからぁぁ……♥ も、もう、あたしのこと全部ばれちゃうよぉ……♥」


 優しく愛撫されているだけなのに、自慰で触れる一番気持ちいい場所をことごとく刺激されて、ウメコは何度も仰け反りながらイッてしまい、ホテルに入ってまだ三十分ほどなのに肩で息を吐いていた。

 ホテルの前を通った瞬間に「ジャスミンとエッチしたい……♥」と考えたら、そのまま肩を抱かれて連れ込まれた。さっきまで何処かジャスミンの心の弱さが見えたのに、今はいつものスーパーイケてる美女に戻っている。

 夢中でジャスミンの胸に吸い付いて、乳首を口の中で転がしていると、頭を撫でながら「赤ちゃんみたい……♥」と囁かれた。


「あ、赤ちゃん……欲しい♥ ジャスミンの、赤ちゃん……♥ 二人が恋人同士だって、ううん、ちゃんと婦婦になるんだって証がほしいよぉ……♥」

「ウメコ……そんな可愛いことを言われたら、罪を適応しないといけないわよ♥ 可愛い罪で逮捕! 罰は私の腕の中で、終身刑なんだから♥」

「んむぅぅっ……ジャスミンの胸、好きっ♥ ここに住むぅぅ……♥」

「ずっとウメコにくっつかれて好き好き思われたら、私はずっとエッチな気分で勤務しなきゃだめじゃない♥ この、イケないデカ♥」


 イケないデカとは言われたが、ウメコはずっとイキっぱなしだ。軽く入り口辺りを触られただけで噴水みたいに潮を吹いてしまうし、胸をカリカリされるだけでも目が蕩けてしまう。

 それなのに……このまま貝合わせなんて行ったら……♥

 ウメコは壊れてしまうんじゃないかと怖くなりながらも、一生懸命に両手を伸ばしてジャスミンを抱きしめる。


「来てぇ……ジャスミンと、ラブラブエッチしたいよぉ……♥ あたしも、ジャスミンだけのモノにしてっ♥」

「ここまでウメコを狂わせてしまうなんて、これは私も逮捕されないといけないかもね?」

「んっ……ジャスミンが可愛すぎるから、逮捕しちゃうぞ……♥」


 くちゅっ……唇が触れ合って、舌と舌が絡んだの同時に、下と下も触れ合って、唇同士がこすれあう。


「(あぁぁぁっ♥ あぁぁぁーっ♥ ジャスミン、気持ちいいよぉぉっ♥ こんな気持ちいいの知らないっ♥ きっとジャスミンとじゃないと、こんな気持ちになれないのぉぉっ♥ 好き、好き、好きっ♥ 好きだよジャスミン、愛してるっ♥ ジャスミンのお嫁さんになれて、幸せだよぉっ♥)」

「はぁ、はぁ……♥ ウメコっ♥ もう二度と浮気させないからね♥ 私も、ウメコ以外みないっ♥ 十年後も一緒にいよっ♥ 世界中の誰よりきっと、ウメコのこと幸せにしてみせるからぁぁぁっ♥ あ、あっ……ウメコのとこすれて、すごっ……イッ、くぅぅぅぅぅっ♥」


 サイコメトリーを用いて、ウメコの気持ちいいところを全て充てていたジャスミンだが、そんな気持ちを流し込まれながらのセックスとなれば、ジャスミンの方のフィードバックも極めて大きい。

 絶頂の際には、頭の中で二度電撃が走る感覚……自分がイッているのと、ウメコが達しているのが重なって、抱きしめ合っているだけでずっと絶頂が止まらない。


「……ウメコぉ……明日から大変だね……」

「だ、大丈夫だよ……今の時代に女の子同士とか普通だし! みんな、いい人ばかりだから受け入れてくれるよ♥」

「うん……ウメコにそう言われれば、私は信じられるんだ……♥」


 十年後も両想いを誓いながら、裸でじゃれ合う天使たち。

 二人の愛が、これからも地球を守っていくことになるだろう……。

命短し、恋せよ刑事~レンアイワルドのスーパー戦隊Wヒロインカップル化記録:ツインカムエンジェル、愛のメモリー

Comments

割と当時はダブルヒロイン制自体が珍しかった戦隊で、明確なコンビですもんねー

屋根が高い

この二人がスーパー戦隊の百合カップルで一番王道な気がします

邪バレンスタイン


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