※こちらの話を先に読んでおくと、作中の状況がわかりやすくなっております。
・匂宮オリセの戦記外伝~リカ・F・ウェイトリィと殺業の乙女たちの懊悩
(https://fallen02side.fanbox.cc/posts/7088923)
──スレイン法国が滅びたのは、エルフの国との戦争が突然形勢逆転したせいでもなく、また悪名高き魔導国アインズ・ウール・ゴウンの介入があった訳でもない。
突如として“外界”から『瑠璃宮』と名乗る侵略者たちが姿を現し、魔導国を含めて何もかもを蹂躙していったからだ。
“世界の敵”であった魔導国を滅ぼした瑠璃宮だったが、スレイン法国はその構成員たちが異形種であったことから戦争を選択し……一日どころか十一時間で皆殺しの憂き目にあった。
アンティリーネ・ヘラン・フーシェも、スレイン法国最大戦力として瑠璃宮と交戦したが、応龍渡碗を名乗る瑠璃宮の妖女によってあっさりと《The goal of all life is death》も《死せる勇者の魂》も打ち破られ、恐慌状態に陥っているところで……突如、別の世界へと飛ばされた。
「なるほど、異界からの迷い人には慣れてるわ。少し窮屈をさせるけれど、私の管理下に入ってもらう」
そこでアンティリーネを保護してくれたのが、井河アサギであった。
信じがたいことだが、アサギを初めとしてこの世界には、アンティリーネ級の実力者が複数人存在しており、更なる超越者や複数人で相対すべき敵などが存在するらしい。
一宿一飯の恩として、アサギに手を貸してこの世界の異形種らと戦うのは、深刻に考え込む余裕がなくてありがたかった。虚無的に生きてきたつもりだったのに、元居た世界に随分と未練があったことを、気を抜けば思い出してしまいそうだったから。
それに、アサギはアンティリーネと互角かそれ以上に渡り合える存在で、かつ公平な人格の持ち主だったので、器用な形ではないがアンティリーネの情愛を注いでくれた……あれほど求めても、従者以外は与えてくれなかったものを、まさか他の世界に飛ばされて得ることになろうとは。
「アンティリーネ様、ご主人様にあまり近づき過ぎないでください! いいですか、あなたは強くて美しいんです! ご主人様と並べばお似合いそのもの! ですから、他の皆さんに誤解されてしまいますよ!」
……まあ同じようにアサギに保護されている、鶴の化生だという女に、ほめてるのか貶してるのか分からない調子で迫られるのは辟易だったが。
“いろは”と名乗る妖怪女は、アンティリーネと同じくアサギに保護されている存在で、基本的にはこちらの世界のそれこそイロハを教えてくれる親切なメイドである。なんでも大昔、いろはの先代だか初代だかに当たる鶴の化生が、アサギの遠い先祖に世話になったのだという。
しかし、いろはアサギに心酔しており、アンティリーネが親密になりすぎると、きゃんきゃんと吠えて威嚇してくる。
この女も恐ろしく強く、力ずくで黙らせることができないし、アサギへの感情は“そう”いうものではないにしても、愛を注いでほしいのは確かだった。
いろはが同じようにアサギへ心酔する八津紫と争っている間に、アサギを独り占めするようにくっついたり……殺伐としているのに法国で過ごしていた頃とはまるで違う、穏やかさすら感じる日々。
そんな時間の中で、アンティリーネは忘れていたのだ……自分がとことんまで、運命という奴に呪われているという、決まり切っていたはずの真実を。
「おごぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥ んぎぃぃぃぃぃぃっ♥ ぎひぃぃぃぃぃぃぃ~っ♥ んぐっ、ぎうぅぅぅぅぅぅっ♥」
「あひぃぃぃぃぃぃぃっ♥ ごしゅじんさ、まっ……あ゛はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥ 孕むぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥」
「も゛っ、のべないぃ゛ぃぃぃっ……おぼぼぼぼっ♥ んげぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥ あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥」
……穏やかな日々は幻の如く消え去り、アンティリーネはアサギといろは共々、最底辺の妖魔であるオークたちによって輪姦レイプされており、強制的に感度を三千倍にされて快感を引きずり出されていた。
即妊娠出産出来るように肉体改造された体は、もう何十回とオークをひり出しており、その状況はアンティリーネにとっての消えないトラウマと重なって精神を苛んでいく。
かつてエルフ王デケムによって人生を狂わされ歪められたアンティリーネは、今度はオークたちからの陵辱で人生を終わらそうとしている……エルフとオークの双方から蹂躙された者は少ないのではないだろうか。
このような無残な立場へと彼女たちが堕ちてしまったのは……悔しいがアンティリーネといろはのせいだ。
所属組織を滅ぼされ、活動を鎮静化させていたアサギの宿敵・朧が再び暗躍しているということで、アサギ・アンティリーネ・いろは斥候に向かったのだが、そこでアンティリーネは元居た世界の旧知を見つけたのだ。
クレマンティーヌ……スレイン法国から宝具を盗み出して蓄電した、裏切り者の殺人狂。
別に懐かしい相手でも、旧交を温め合う相手でもないが、瑠璃宮の侵略と支配は全世界に同時多発で起きていたので、自分のように転移してきた者が居てもおかしくはないだろう。
そこでアンティリーネは、クレマンティーヌと己の実力差について控えめに申告し……法国を出てから強化されている可能性は考えていた……どう謙遜しても「一撃で殺せる」以上の情報は伝えられなかった。
いろはが同時に「あちらの響さんは、初代のいろはが相対したことがあると聞いています! 幕末から飛ばされてきた、清廉な剣士だったそうです!」と申告し、恐らくは朧とクレマンティーヌに脅されているのだろうと判断された。
そうして、アンティリーネといろはの言葉を受け入れたアサギは……アンティリーネがクレマンティーヌを抑え、いろはが響を説得し、アサギが朧を撃つという算段で奇襲を仕掛けたのだ。
──まさかクレマンティーヌがアンティリーネを瞬殺できるほどの強化を遂げており、響がいろはの知る彼女と違って冷酷な人切りで、それぞれに蹴散らされた挙句アサギが嬲り潰されてしまうなど、想像もできなかった。
「(もう、ダメ……意識が、遠のく……せめてデケムを自分の手で殺せていれば、気持ちも決着がついただろうけれど、こうして産むだけの機械にされている状況に、心が耐えられない……ごめん、アサギ、ごめんね……愛してもらったのに、何も返せなかった……いろは、あんたのことは、本当は嫌いじゃなかったよ……ああ、次の出産を迎えたら、私はその場できっと狂う──)」
アサギといろはが、懸命に互いを励ましあい、アンティリーネのことも時おり激励してくれるのだが……もう、持ちそうにない。
涙がつぅ……と目から零れ落ち、意識が白く濁っていく。こんな境遇に堕としておきながら、クレマンティーヌは朧に妙にべたべたしながら付いて何処かに行ってしまい、尾張の瞬間を見届けることすらしない……あさぎといろはが居てくれたとは言え、最後まで誰にも顧みられない人生だった──。
そんな後ろ向きな回想の最中に、壁が凄まじい勢いで蹴り破られた。
真っ白に光を反射する銀の髪、生命力と激怒に満ちた金色の瞳、すらりと背の高い体を何処かの学校の制服に包み、全身に憤怒が渦巻いているのが分かる。
オークたちが大混乱に陥る中、背後から飛び出した影が次々とオークの群れを殲滅していく。
水城不知火と高坂静流……アサギの仲間の対魔忍たち。かつて敵に敗れて捕らわれたが、救出されてからは目覚ましい活躍をしていると聞いていたが……その動きは、アンティリーネどころかアサギをも上回っているのではないかと思える。
周囲のオークを対魔忍たちに任せ、銀髪の少女が真っ先にアサギたちを救出する。今のアンティリーネたちの体は、オークの体液や自分たちの分泌物で汚れ切っている。
「(いやだ……汚物を見るような眼で、見られたくない……)」
アンティリーネは母から向けられた視線の苛烈さを思い出し、震えながら銀髪の少女を見つめる。
「──よく耐えた」
自身の制服が汚れるのもかまうことなく、銀髪の少女がアンティリーネを抱き、背中を撫でる。
待ち人はここにいたのだと、ようやくアンティリーネは理解した。
※
──江戸時代は中期、天明の時分の頃である。
心優しきアイヌの巫女によって救われた、鶴の化生がいた。
彼女は“いろは”を名乗り、巫女と共に数多の邪悪なるものと戦い続け、やがて巫女が傷ついた大自然を癒すために精霊となって眠りにつくと、自身の子孫の中で最も戦う力に優れたる者に“いろは”の名を継がせ、巫女の愛した世界を妖魅でありながら守り続けてきた。
ある“いろは”は女を愛した。ある“いろは”は男を愛した。ある“いろは”は異界の門を渡った。ある“いろは”は戦火に涙した。
今代の“いろは”は、いろはとして生きることに疑問を抱いていた。何故己の個性を捨て、人に奉仕するような真似をしなければいけない?
人を嫌っていた訳ではないが、むしろ鉄砲で撃たれたことで巫女以外を嫌っていたからこそ、極端に走った初代いろはと異なり、劇的な経験のない彼女は人に奉仕する意味が分からなかった。尊敬する人も、守りたい人もいなかったから。
けれど、いろはという存在は、妖怪たちにとっては非常に魅力的に映る……見目麗しい人としての仮初の体を持ち、幼い時分は身を守る力に欠けるのだから、弱肉強食が息づく闇の世界では格好の標的だった。
当時はまだ滅んでいなかった妖魔の犯罪結社ノマドに狙われ、悍ましい欲望に晒されかけたところを助けてくれたのは……銀髪の年端もいかぬ少女であった。
礼を言うより先に、いろはの口からは疑問が飛び出た。何故、そんな危ないことをするのか。縁もゆかりも無い相手に、何故奉仕するのか。
「──世界は、少しでも安らかで賑やかな方が楽しい。後々になって、縁やゆかりができることもあるだろう。私はいずれ“あってはならないもの”を消すお役目を継ぐつもりだが、今の内に出来るだけ多くのモノを自分の意思で助けておきたい。己のお役目が尊いものだと思えるように。だから、これは自分の為にやったことだ。恩に着なくても構わない」
いろはにとって、その出会いは衝撃的であると同時に……自分が“いろは”を嫌がるのは、結局自分の意思でやりたいことも無いからだと悟るには十分だった。
だから、それからはお役目に従い、かつての“いろは”が世話になった対魔忍の後継に仕え、人を好きになろうと決めた。
彼女と再会した時に、着せてもらえなかった恩を、思い切り言葉にして返せるように──。
「おっ♥ おっ♥ おぉぉっ♥ オリセ様っ♥ オリセ様ぁぁぁっ♥ あっ、あぁぁっ♥ オリセ様のおチ〇ポぉぉぉぉっ♥ おっきくてぇ♥ 強くてぇ♥ 汚い豚精子ぜんぶぶりゅぶりゅって外に出ていっちゃいますぅぅぅっ♥」
あの日の銀髪の少女は“あってはならないモノを消す者”になり、彼女は“いろは”になった。そうして今、銀髪の少女……匂宮オリセによって、いろはの体は抱かれている。
これは淫らな改造を施されてしまった彼女たちを早急に治療する為のものだ……両性具有の遺伝子は並の神格存在すらも上回るほど繁殖力が強く、妖魔や悪神に犯された際には両性具有の肉竿──雌チ〇ポを迎え入れるのがもっとも手っ取り早い。
ましてや、相手は“血族の決戦兵器”匂宮オリセ……いろはの膣内は今や、子宮の奥までオリセ一色に染まっている。
「ズルい♥ ズルいわ、いろは♥ わ、私も、彼女と……オリセとセックスしたいのに♥ 独り占めしないで♥ 私も、オリセを愛するんだからぁ♥」
アンティリーネが、何故かいたくオリセを気に入ったようで、既に一度セックスしてもらって精液を垂らしながら、ぐいぐいといろはの体を引っ張って来る。アサギの件といい、女の趣味が悉く被る少女である。
「やぁですぅ♥ このいろは、もっともっとお腹の中に♥ オリセ様のおちんちん汁を注いでいただくんです♥ アンティリーネ様は、もうどっぴゅんしていただいた後ではないですかぁ♥ もう少し我慢してくださいっ♥」
「うぅ~……オリセの愛がほしいっ♥ ほしいのぉっ……♥ もっと注いでっ♥ もっと思い知らせてぇ♥ 私、間違ってたのぉ♥ 本気で戦った上で敗北したいとか♥愛してもらえなかったことの八つ当たり♥ 六大神と八欲王の血と♥ 狂ったように私を鍛えた母親を否定したかっただけだったってわかったの♥ 無償のオリセの愛がほしいよぉ♥」
まるで赤ちゃんのようにオリセに甘え、腰をヘコヘコと足に擦り付けて見せるアンティリーネの姿は、いろはも喉を鳴らしてしまうほどに扇情的だった。
そうやってオリセのチ〇ポ待ちをしているのは、アンティリーネだけではない。対魔忍スーツを卑猥な形に切り裂き、乳首と腋とビン勃ちクリストリスを見せつけるように腰ヘコ踊りを演じている、いろはの主人……井河アサギその人もだ。
「あはぁぁぁ~んっ♥ お礼を、お礼をさせてぇ♥ 私の家族救ってくれたオリセに♥ もっともっとお礼するのぉ♥ だ、だから、アンティリーネもいろはも少し譲ってほしいの♥ 二人は後からセックスすればいいでしょお……ああ、もう我慢できないぃっ♥ ほ、本当は、私がヤりたいだけだからぁぁぁっ♥ 早くパコってぇぇぇっ♥ 最強の対魔忍を産休に追い込んでぇぇぇぇーっ♥」
アサギもオリセの魅力に発情しているのは確かだが、最初のオーク精子排出セックスの段階で口走っていた内容を鑑みれば、アンティリーネといろはを家族とみなしているアサギは、それを救ってくれたことに感謝をささげたいのも本音らしい。
対魔忍として卓越した実力を持つアサギだが、妹のさくらや後輩の紫の為に隙を見せることが多く、クレマンティーヌと響に負けたのも先にいろはたちを傷つけられたからというのは大きいだろう。
忍の世界で情は弱さと扱われるが、対魔忍にとっては任務達成や己の命の為に他者を切り捨てるなど、魔道の入り口……唾棄すべき道なのだから。
已む無くといったところか、アサギ・いろは・アンティリーネは三人で四つん這いになって並べられ、どちゅどちゅと激しく突かれるものと、その左右で手マンを受けるものに分かれる。
同時に快楽を享受しながら、三人は奇妙な絆が深まっていくのを感じていた。
「あぁぁぁぁーっ♥ いろはっ♥ アンティリーネぇ♥ い、一緒にオリセに愛を誓いましょお♥ ただの家族でも、主従でもないっ♥ 揃って同じ人に妻帯されるのぉぉっ♥」
「おっ♥ おほぉっ♥ 素敵ぃぃぃっ♥ なるっ♥ 家族になるし、お嫁さんにもなるぅぅぅぅぅっ♥ オリセの子供なら産みたいのぉぉぉぉっ♥ んおぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」
「そ、それではぁぁっ♥ アサギ様をご主人様♥ オリセ様を旦那様として♥ 呼び分けてお仕えさせていただきますぅぅぅぅっ♥ んへぇぇぇぇぇっ♥ くるぅぅぅぅっ♥」
最後の治療の段階として、子供の急速成長効果が訪れ、三人の腹が一気に膨れ上がる。
『おあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥』
同時に破水し、赤ん坊をひり出しながら、アサギたちはケダモノじみた絶叫と共にオリセへの嫁入りを決めた。
これは井河アサギが再び最強の対魔忍に返り咲き、アンティリーネが誰の為に死を届けるかを定め、そして今代の“いろは”が完成する、前夜の物語である……。
※
「──ああ、各地の秘密結社も暗躍しているとリーフから聞いている。恐らく、大きな動きが近くあることだろう。
璃刃さんはまだ入院中ということだが……“帝都八忍”にも、一度連絡を取ってみた方がよさそうだな。
直接会うのは初めてだろうが、確か鹿の子がネットで惨蔵殿と“ヒポマイ”語りの仲間だったはずだ。今度の会談と同席させようと思う……」
屋根が高い
2023-12-23 11:08:19 +0000 UTCソウシップ
2023-12-23 10:09:21 +0000 UTC屋根が高い
2023-12-23 08:58:41 +0000 UTCとろがけ
2023-12-23 08:53:58 +0000 UTC