──色々あって正式にカミングアウトしたことは無かったのだが、結城明日奈ことアスナはバイセクシャルである。
それも長らくレズビアン一本だと思っていたのだが、当時の恋人であった兎沢深澄ことミトがアスナを見捨てる形になってしまい、絶望していたところをキリト……桐ケ谷和人に救われたことで、生まれて初めて異性に対して恋心を抱いた。
それも「男を好きになった」というよりも「キリト個人を好きになった」という感覚が強く、こんなことを思うのは失礼だと重々理解しておきながら「もしもキリトくんが可愛い女の子だったら……」と思うことが多々あった。
……そんなアスナにとって、キリトが『ALO』から『GGO』へアバターをコンバートした際に、どこからどう見ても可愛い女の子でしかない姿に変化した時、アスナの箍はぶっ壊れてしまったのだ。
「お願い! 色んなキリトくんを堪能してみたいの! 一度だけでいいから、あのアバターで……それも今度は、完全に女の子の姿でデートしてほしいの!」
「いや、どういうお願いだよ、それ!? まあ、アスナは女子校通いとかもあって、色々文化が違ってるんだなあっていうのは分かるし……仕方ないな」
なんだかんだとキリトもアスナにベタ惚れである為、頼み込まれると嫌とは言えない。
恋人からの可愛い(?)頼みだと割り切り、その嘆願を受け入れたのだが……。
「(ふふふ……女の子の体にさえなってもらえばこっちのモノよ♥ ミトのことを骨抜きにした私のテクニックで、二度と男の子に戻りたいなんて思えなくしてあげる……♥ いいよね、これまで男のキリトくんとしっかりお付き合いしてきたんだし♥ 最低でも同じくらいの期間は女のキリトくんを愛でたって……♥)」
まさか恋人がこんなことを考えているなど、思い当たりもしないのだった。
※
“死銃”事件が解決し、平和になった……勿論、PvPの過激な闘争の日々はゲーム内で続いているのだが……『ガンゲイル・オンライン』にて。
キリトはかつては男の娘アバターであったそれを更にカスタムし、若干の胸と股間の違和感を覚える、完全TSアバターでアスナを待っていた。性別のコンバートまで出てしまう辺りは、流石はポリコレ本場のアメリカ企業母体といった感じである。
既にキリトが男性プレイヤーであることは知れ渡っている為、ウザ絡みしてくるプレイヤーはいないが、遠目に見て「今日はなんだかセクシーさが更に増している気がする」「これがMOEか?」とざわめている者たちがいること、キリトは知らない。
「うぅ……性自認と異なるアバターで、あんまり長時間のプレイはしないようにってわざわざ注意書きがあるだけあって、なんだか変な感じだ……女の子ってこういう感じなのか? いや、ゲームの中なんだし現実とはまた違ってるんだろうけど。こんな薄い胸つけただけなのに、なんか肩が凝って来た気がする……直葉は大変だな、これ」
意外な形で妹の苦悩を知ることになったキリトは、何処かそわそわしながらアスナが来るのを待っていたが、非常に珍しいことにアスナは待ち時間ギリギリになって姿を現した。
まるで女装……今は本当に女の子になっているのだが……姿のキリトと対を成すかのように、髪をシニヨンに結い上げたボーイッシュな見た目は、なんだか下腹の方に異様な感覚を覚える程に格好いい。
「ごめんね、キリトくん。待たせちゃったかな?」
「い、いや、別にいいんだけど……珍しいな、アスナが時間ギリギリに来るなんて」
「ふふっ、、ごめんなさい、目を奪われるものがあったからね……♥」
実はアスナ、待ち合わせ時間より大分と早く来ていたのだが、完全女の子キリトが予想以上に自分好みドストライクだった為、遠目に見て反応を伺っていたのである。
そんな事実はおくびにも出さず、アスナは突然にキリトの顔を自分の胸に埋めるように、優しく抱きしめてみせた。
「んぷっ……!? きゅ、急に何するんだ……!」
「ん? 女の子同士だったら、これくらいは普通なんだよ? 今日はキリトくんのこと、キリトちゃんとして接するから、軽く流してくれたらいいよ♥ 男女としては、もっとすごいことだってしたことあるじゃない?」
「それは、そうなんだけど……こんなに気安くスキンシップするもんなのか?」
アスナとしては普通のことなのだが、その普通のラインはミト相手の恋人への接し方である為、決して普通という訳ではない。
しかしアスナは「セーフティだってかからないでしょ? 安全な接触ってことよ」とニコニコと説明し、キリトの疑問をあっさりと切り捨ててしまった。
……実はガンゲイル・オンラインは、本国で様々な権利団体から絡まれた結果、密かに同性間の身体接触に関してはかなり判定が緩くなっており……実銃で戦うゲームである為、行為の強制が“距離”的な意味で起こりにくいとされたのもあって……アメリカでは『ゲイL・オンライン』という通称が用いられるほど、同性カップルのマッチングの温床になっているという背景があったりする。
当然、究めて高潔な志でGGOをプレイしていたキリトがそれを知っているはずもなく、アスナの計算通りのデートはスタートした。
アスナが最初に攻めたのは……爪だった。
「“ネイルは女の子のガンプラ”って言葉があるくらい、爪のお手入れって自分をアゲていくのに有用なのよ。キリトくんも、爪くらいだったらいいでしょ? 手入れさせてほしいの♥」
「まあ、爪くらいなら……化粧とか着せ替えショーとかやられたら、辟易するけどな」
「(──甘いよ、キリトくん♥)」
ガンプラにハマる女子が少なからずいるように、ツルツルに磨き上げられて綺麗に整えられた爪は、男子の感性で見ても美しいものだ。しかも、恋人に手入れしてもらったもととなれば、少なからず誇らしい気持ちにもなる。
しかも、ゲーム内での会計時などに「綺麗な手ですね」「よく手入れされていますね」などとNPCが褒めてくれるのも既にチェック済……デート開始から僅か一時間、キリトはアスナの磨き上げて甘皮などを処理した爪を、時おり見つめてほくそ笑むまでになっていた。
「うぐぅっ!?」
「アスナ、どうした!? 体調が悪いのか?」
「う、ううん、なんでもない。キリトちゃんは可愛いなあと思って」
「それ、どういう反応すればいいか分かんないよ……」
照れる姿がまた可愛く、アスナは自分の中のビーストを懸命に抑え込むのに苦労した。まだだ、まだその時ではない……。
その後もアスナは、じわじわとキリトの中の“女の子の部分”を強調し、かつ肯定感を高めていった。
ファッションショーではなく、黒くて艶々の髪と整えられた爪に似合う、洗練された衣装に着替えるように誘導し、服を更にかわいらしい女の子ナイズされた黒基調のドレスタイプにした後は、それに合う靴を装備させる。
それらをひたすらに褒める、評価する、キリトの自尊心を高める。
この時、可愛いはまだ使わない……先に敢えて「可愛い」を誉め言葉に使ったのはまだキリトにとってそれが「嬉しい言葉」になっていないのを確認する為だ。
「すごくまとまったコーデだね!」
「やっぱりキリトくんって、アバターをセンスがずば抜けてる思う」
「隣歩いてるだけでワクワクしてきちゃうな……♥」
こんな言葉を並び立てれば、恐らくはデート開始時点なら恥ずかしがるだけだった格好をしていても……どこからどう見てもおしゃれでかわいい女の子の外見となっても、キリトはアスナからの褒め言葉を胸に堂々と胸を張ってみせている……小ぶりで柔らかそうな胸を。
「今日はありがとう、キリトくん。デート、すごく楽しかった……やっぱりおシャレな人と一緒に歩くと、いい意味で緊張感がモテていいね♥」
「なんか今日のアスナは褒め殺しだな……うーん、正直悪くないなって気分になれたけど」
「ねえ、キリトくん……私、もう少しキリトくんといたいな……♥」
すっかり自己肯定感つよつよになっているキリトは、可愛い女の子ファッションに身を包み、ヒールの高い靴すら履いてみせているのに「……そうだな」なんて笑って受け入れてくれる。
こうなってしまえば……言葉巧みにゲーム内のホテルへ、男女ならばセーフティがかかって行為にまでは及べないはずのスポットへ、キリトを誘導するのもたやすいことだった。
※
「あっ、あっ、あっ……♥ な、なんで、こんな……ふ、普通に触れるなんて……ん、あぁっ……♥」
くちっ♥ ぐちっ♥ くちゅっ♥
寝台の上で四つん這いになったキリトの秘所を、立派なおちんちんが生えていたはずの割れ目を、指で弄る。
ぷくっ、ぷくっと内から白い泡が沸き上がり、太股に愛液が垂れていくだけでも異様に興奮する。男の子のはず彼氏を、矯正しているという背徳感が胸に湧き上がってくる。
「ダメだよ、キリトくん♥ 今のキリトくんは世界一可愛い女の子なんだから♥ こんな魅力的な姿で同性と一緒にホテルなんてきたら、こうやって可愛がられてカノジョにされちゃうからね♥ 勉強になったから、もう私以外ときちゃダメだよ♥」
ちゅっ♥ ちゅっ♥ と秘所にキスする度に、キリトは「お゛ぉっ♥ んお゛ぉっ♥」と存在しないはずの器官と性感帯がもたらす、あり得ない絶頂にその身を預けることになる。
ぷしゅっ♥ ぷしゅぅぅっ♥ とマン汁を噴き、ヘコヘコと腰を振ってしまっている恋人……アスナの中の愛情が爆発寸前まで高まっていく。
「可愛いキリトくん♥ ここ、体験してみよっか……男の子はここの気持ちよさ、絶対にわからないんだよぉ……♥」
「へっ……あっ……く、くすぐった……♥ お゛っ♥」
アスナは完全に快楽で蕩けて呆けてしまっているキリトの背中に、その柔らかく豊満な体を押し付ける。このくらいのことは、男のキリト相手にもやってきたこと、女の子の柔らかな感触はあれど、そこまで特筆すべきことではない。
……そう思って油断していたところで、アスナはこれまでキリトが経験したことのない……経験しようもなかった快楽として、お腹の上を優しく撫でてから、ぎゅぅぅぅぅ……と両方の指で子宮を奥へと押し込む。
「お゛ぉ゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥ お゛ひぃぃぃぃぃぃぃっ♥ あ゛っ♥ あ゛ぁぁぁぁぁぁぁっ♥ これなにぃぃぃぃぃぃっ♥ でるっ♥ 出るぅぅぅぅぅぅっ♥」
「腰引くな♥ 逃げるな、逃げるな♥ 逃がさないよぉ、キリトくん……♥ ここは男の子のおちんちんも、あかちゃんも中にうけいれることは永遠にないんだから、せめて気持ちよくなって役目を果たさないといけないよね♥ ほら、もっとぐりぐりしてあげる♥ お腹の上から、私の指の感触教えてあげる♥ んー……それだけじゃ足りないなぁ……♥」
アスナはポルチオ刺激によって完全に性別の彼方へとフッ飛ばされてしまい、腰をヘコヘコと前後に動かしながら舌を突き出しているキリトの体を起こし、後ろ向きで抱きしめながら「舌出せ♥ 可愛い顔で喘いで♥」と軽くオラつきながら舌を啜り、そうして……キリトの女の子としての象徴、手入れした指を絡めとる。
「私の指を覚えるのは当然……女の子がどれだけ気持ちいいか理解できるように、キリトくんの綺麗な指も子宮で覚えちゃおうね♥ ツルツルに手入れした指を見る度に、キリトくんは女の子の快楽を思い出すの♥」
「あっ……や、やらぁぁぁっ……♥ ゆ、ゆるひっ……お゛ほぉぉぉぉぉぉおぉぉっ♥ ほぉぉぉぉぉぉっ♥ ふほぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」
美しく手入れされた指を、アスナが自分の白魚のような指に絡めながら、カリカリカリと乳首を掻いてフル勃起させ、そのまま子宮につぷっ……と腹の上から挿し込んでいく。
今日一日、散々ばらに褒められた個所が雌の快楽を全身に伝え、知らず知らずに仕込まれた女の子としての自尊心が、潮の混じった粘っこいおしっこを噴き出すことでドロドロに快楽に染め変えられていく。
仰け反って真っ白な舌を突き出し、ちゅっ♥ ちゅっ♥ とアスナのキスを受ける度に乳首をぷるぷるさせてマンイキを繰り返す姿は、どこからどうみてもアスナのオンナ……可愛すぎるイキ様に、アスナも自分は触れられていないのに思い切り潮吹きしてしまった。
「はぁぁ……キリトくん、可愛い♥ 最高のヒロインだよ、やっぱり……♥ それじゃあ、ここまでは女の子特有の快感……もう忘れられなくなって、この姿にならないと感じられない気持ちよさね? ここからは、男の子に戻ってもあと引く快感……思い出してはまた『女の子になりたい』ってなっちゃう快感、仕込んであげる♥」
もにゅっ……♥ と柔らかな尻肉を揉み上げると、またキリトが「っほぉぉっ♥」と喘いで潮を吹く。
アスナは自分の指を舐めて潤滑油にしながら、今日中に女の子の経験できる全ての快感をキリトに仕込むべく、胸をときめかせながらアナルの入り口をカリカリと爪弾き始めるのだった……。