その日、天野まどかは燃えていた。
ベイブレードショップB-pitの看板娘である彼女は、常々女性客が少ないこと……引いてはベイブレーダーに女性が少ないことを憂いていたが、その日に店へとやって来て店内を見て回っている年上のお姉さんの姿に、親身に接客せねばと考えたのである。
まどかの中では、勝手にベイブレードの未来を背負うくらいの気持ちになっており、だからお姉さんから声をかけられた時の反応も普段より更に色好かった。
「こんにちは、少し聞きたいことがあるのだけれど」
「はいっ! なんでもお伺いします!」
「ふふっ、元気ね、あなた……この子の修理は、この店で可能かと思って」
そう言ってお姉さんが取り出したのは、まどかもこれまでカタログでしか見たことの無かった、究めて希少なベイブレードであった。
かなりの年季が入っているが、何度も何度も修復を重ねられたらしく、相当大事に取り扱われてきたのだが分かる。
「これって……! 『クノイチビルゴ105F』!? 海外の大会報酬でしか配布されなかったっていう、伝説の!」
「ああ、知ってるんだ。私、ハーフなの。数年前までは海外で暮らしてて……これまでは何とか自己流でメンテしてきたけれど、流石に本職じゃないから限界が来ちゃって」
「いえいえ! ここまで大切に何度も修繕してるベイブレードなんて珍しいですよ! 大事なんですね、この子が」
「……昔の、恋人の形見なんだ。できたら、これからも使いたい。直せそう?」
珍しい女性客、それもベイをすごく大事にする人で、大切な想い出の一品。
ここまで揃って、まどかが発奮しないはずもない。彼女は茶色の髪を揺らして「任せてください!」と胸を張り、丁寧にベイブレードを分解していく。初めて見るベイブレードではあったが、特殊なギミックのあるタイプのものではないのは、カタログの情報で知っていた。
自分の部屋で修理する場合なら別だが、今は接客も兼ねているので店から離れることは出来ず、立ったままに修復作業になる……集中していたら、お姉さんがじっとまどかを見つめているのに気付き、急に恥ずかしくなった。
「あ、あの、お姉さん……」
「パラセ。匂宮パラセだから、パラセでいいよ、まどかちゃん」
「パラセさん……あれ? 私、名前って名乗ったっけ……?」
まあいいやと流すと、まどかは手を止めることなくパラセへと語り掛ける。
「じっと見られると恥ずかしいんで、普通に話しかけてもらっていいですよ? 大丈夫です、預り物の大切なベイブレードを、傷つけたりは絶対しませんから」
「そう……それじゃあ、もう少し砕けた喋り方をしてくれてもいいよ。私も、その方が話しやすいし」
「そうですか……じゃなくて、そう? それじゃあ、こんな感じでお話しよっか、パラセさん」
そこからは、パラセから彼女が居たというギリシャの話を聞いたり、女の子同士ではなかなか盛り上がる機会のないベイブレード談義をしたりして、随分と盛り上がった。
完全に初見のベイブレードでも、まどかは一日あれば修繕することができるくらいの技術がある。話しながらでも手は独立して動き続け、笑ったり驚いたりしても手元が狂うことはない。
それをしばらく見つめていたパラセだったが……やがて彼女は、まどかへのスキンシップが段々と激しくなってきた。
背中に回ってぎゅっと抱き着いてきたり、髪に顔を埋めて深呼吸されたり、お尻を鷲掴みにされたり……普通だったら「痴漢! 変態!」と憤って店からたたき出すくらいは、まどかは気の強いところがあるのでやりかねないのだが、パラセは貴重な女性客であり、女性同士のスキンシップだという意識もあり、またその手つきはやらしいのに口調は変わらず親し気なままだ。
もしかして、海外ではこれくらいは普通なんじゃ……そう思っている間に、お尻の触り方は更に性的なニュアンスを帯び始め、少し痛いくらいに揉み上げてから、優しく撫で上げたりと多彩な動きをパラセは取るようになっていく。
「やっ、あっ……♥ あんっ……やぁぁっ……♥」
まどかの喉からも甘ったるい声が漏れ、このままじゃ不味いと危機感が募る。素早くベイブレードをくみ上げると、まどかはそれを返却して適当な理由を付けてパラセに帰ってもらおうとしたのだが、お尻をひと際強くぎゅっと揉まれながら、胸をカリカリと爪で引っ掻かれ、ベイブレードを落とさないようにと注意している間に、カウンターの奥の店の中から見えぬくい場所へ押し込まれてしまった。
「やっ、やめっ……パラセさん、何するの!? こんなの、変だよ! あっ……♥」
「変じゃないよ。私はベイブレードで色んなものを失った……家族、友達、恋人……それでもベイブレードは捨てられない。それなら、べブレード絡みで色んなもの手に入れないと、バランスが悪いよね?」
「あっ、あっ……やめっ……んんっ♥ や、優しく揉むの、だめぇぇ……♥ あっ、あんっ……♥」
物陰に連れ込まれての、痴漢プレイ……まるで安いAVのような展開に巻き込まれているのに、まどかはパラセの指使いがあまりにも巧み過ぎる上に、ちゅっ♥ ちゅっ♥ と首筋や耳の裏にキスされる度に背中を反らしてしまうほど気持ちよくさせられて、弱々しく壁に寄りかかっていることしかできない。
まどかの取っている姿勢は、下履きを脱がされて下着を見せつけるように突き出している姿勢であり、まるで自分から誘っているようだ。
そんなお尻を時に強く、時に優しく、指先で秘所を撫で回すように揉み上げられて、まどかは遂にしょろしょろと失禁してしまう。
「やぁぁっ……♥ 見ちゃダメぇぇっ……♥」
「まどかちゃん、そんな飛び道具出したら反則だよ? まどかちゃんはこれで、私に反則負けだね……こうやって大事なベイブレードを直してもおらっておいて申し訳ないけれど、これはお仕置きしないとダメだよね♥」
「あっ……♥ あっ……♥ キス、ダメなのぉ……んっ♥ 気持ちいい……♥」
ちゅっちゅっと唇を軽く吸われながら、お尻を更に撫で回され、つぷっ……♥ とお尻の穴へと指を挿入されてしまう。
苦しいのに、熱くて、気持ちいい……まどかはもう喘ぎながら、パラセに縋り付くことしかできない。
「あっ……お客さんが入ってきた」
「ひぅっ……♥ ぱ、パラセさん、止めて……♥ み、見られちゃうよぉ……♥」
「見せつけちゃおうか、私とまどかちゃんはエッチな関係だって♥ こういうことしちゃう、女の子同士のセフレだって……♥ 知ってる? エッチなことをする為だけの友達を、セフレって言うんだよ♥ まどかちゃんには、この子……ベイブレードを修繕するのもしてもらいたいけれど、私とセフレになろ♥ 頷いてくれたら……今よりもっと気持ちよくしてあげる……♥」
「い、今よりも……? お尻、ぐりぐりされたり……んはっ♥ はふぅっ……♥ 唇やほっぺに優しいキスされたり……あんっ♥ キス優しい……♥ 私、パラセさんが悪者だって思えないよぉ……♥」
「ほら、セフレになっちゃお? なれ♥ セフレになれ♥ お客さんにバラすよ♥ エッチだって近所中にバレちゃうよ♥」
脅すような言葉を口にしながらも、お尻に居れた指は決して無理やりほじったりせず、ゆっくりと拡張しながら第一関節くらいまで挿入されていて、キスもお尻を揉む手つきもとても穏やかで、まどかへの悪意は感じられない。
まどかは弓のように体を逸らせ、下着を貫くような勢いで粘っこいおしっこ……愛液を噴き出してしまってから、弱々しい口調で「な、なるぅ……♥ パラセさんのセフレにして……♥ なりたい、なりたいよぉっ……♥」と甘えた声で告げてしまった。
「うん、とっても良い子♥ ちなみに、お客さんなんて本当は入って来てないから安心してね……今日中に気持ちいいこと、全部教えてあげる……♥」
「あっ……はふぅぅっ……♥ 好き、これ好きぃぃ……♥」
……その日のうちに、まどかはお尻を弄られるのが大好きな、エッチな女の子としてパラセに躾けられてしまった。
※
「──あぁぁっ♥ 指、ぐちゅぐちゅ好きぃぃっ♥ もっと痴漢してっ♥ お外でお尻触られるの好きっ♥ もっと、もっと人がいるところで可愛がられたいよぉっ♥」
「まどかちゃんったら、あっという間にエッチな女の子になっちゃったね♥ お友達からは、変に思われたりしてない?」
「し、知らない……♥ お姉さんに呼び出されたら、いつでも駆けつけてたら♥ すっかり疎遠になっちゃった♥」
町中の路地裏で、お尻を弄られながら足を開かされ、下のお口同士でラブラブちゅーしながら、まどかは涎を垂らした堕落した顔で言う。
セフレ認定で気軽に呼び出されていると、ベイブレード仲間だった銀河たちとも時間の都合が合わなくなり、そうなるとどんどん距離が出来ていくという悪循環。
けれど、今のまどかにとってはパラセとのセックスよりも大切なものと言えばベイブレードくらいしかなく……そして、ベイブレードに関しても、パラセがいれば幾らでもお話できるのだった。
「ねえ、まどちゃん……♥ まどかちゃん、もうすっかりセックス大好きになっちゃったよね……♥ 私ね、もっともっとビッチな女の子が好きなの♥ 私に一途な娘って、重すぎてカノジョにはしてあげられないな……まどかちゃんは、セフレから私のカノジョになりたくない? いずれは、結婚もしたくなぁい?」
「し、したいっ……♥ なりたいっ♥ パラセさん、好きっ♥ わ、私と結婚してぇ……♥」
「だったら……もっともっと、沢山の女の人とエッチする、貞操観念死んじゃってるロリになってほしいなぁ♥ まどかちゃんも、修繕だけじゃなく本格的にベイブレード始めようよ♥ その為にもお金かせご♥ 私、まどかちゃんみたいな娘とエッチできるなら、幾らでもお金払っちゃうって女の人、知ってるんだけどなぁ……♥」
……あとはもう、雪崩のように堕落の坂を滑り落ちていく。
まどかは積極的に大人のお姉さん相手にママ活するようになり、その持ち前の愛らしさもさることながら、昔やっていたor今も興味があるけれど出来ていない元ベイブレーダーと話が合うことで、大人のお姉さんたちから引っ張りだこになっていった。
「ふふふ、娘よりも年下の娘をパコれるとか最高……♥ ベイブレードやってる女の子で、こんなエッチでビッチとか最高だわ♥ 話の通じない夫よりも、本気になっちゃいそう♥ いくらでもお小遣いあげるから、これからもおばさんのおマ〇コぺろぺろするのよ? まどかちゃん専用に、お風呂で洗わないようにしておいておくから……♥」
「えへっ、ありがとうございますぅ……お姉さんのおまんまん、いい匂い♥ むんむん匂いしてきて興奮しちゃう♥ マン汁、一滴も残さずに飲んじゃいますからね……♥」
そうやって手に入ったお金で、自分の店の賞品を買ってはベイブレードの腕前を磨く日々……結果的に店の売り上げも上がり、家族からはまったく疑われないまま、まどかはどんどんエッチな女の子になっていく。パラセに相応しい、ロリビッチへと。
「あっ、あっ……おねえさん、おしっこするところ、むずむずするよぉ……♥」
「大丈夫だよ、すぐに気持ちよくなるからね……♥ 女の子でベイブレードを始めるなら、エッチできたほうがいいよ♥ 年上のお姉さんたちから、いっぱいエンジョしてもらえるから……♥」
遂には店にやってきた、ベイブレードに興味を持った年下女子にまで手を出す始末。
どうしようもないロリビッチは、ますますパラセとの関係にハマりながら、ベイブレードの道を究めていくのだった……。
今回の攻め役
※匂宮パラセ(におうのみや ぱらせ)
・ベイブレーダー。大変見目のよい、ハーフの女の子。見た目は高校生くらいの女の子だが、ベイブレードを使って世界征服を企んでいた悪の組織『メイルシュトローム』(ネメシスとも何かしらの関係があったらしい)と、その背後に居た海神ポセイドンを始めとしたギリシア神話の神々との戦いに勝利し、世界を救った大英雄である。
・戦いの中で妹と母親、幼馴染二人と親友、そして戦神アテナの生まれ変わりだった恋人を失っており、それが原因となって「ベイブレードを嫌いになりたくなりから、ベイブレードで何かを得たい」と考えて、ベイブレードをやっている希少な女子に手を出すレズビッチになってしまっている。要するに、闇落ちした女主人公。
・好みのタイプに「自分に一途でない、ビッチな女の子」を挙げているのも、恋人が自分を庇って亡くなったトラウマによるもの。だからパラセは他人によくも悪くも様々なことをもたらすが、対価に見合った行為以外で他人から「何かを受け取る」ことに病的に憶病になっている。
・『メタルファイトベイブレードZERO-G』の時代には、まどかの献身的な愛もあって完全に立ち直っており、正式にまどかと結婚した。現在は匂宮オリセの後見人の一人。
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2024-01-07 19:08:10 +0000 UTCまりね
2024-01-07 13:43:34 +0000 UTC