※大変お待たせしておりますが、こちらはフォロワーさん全員参加企画【泥濘のトライオン】に連なる話ですので、全体公開とさせて頂きます。
遊戯王の世界でイシズたちを嫁にした後、NARUTOの世界に行く前に葉子は異世界に迷い込んだようなのですが……?
なんとか今月中にポケモン編とゼノサーガ編を投稿したいところ……もうしばしお待ちくださいm(__)m
──牧歌的な風景の広がる森の中を、一人の少女が行く。
前髪を長く伸ばして目元を隠し、彼岸花の染め抜かれた着物姿。体つきは極めて豊満であり、匂い立つほどの女盛りぶりを周囲に誇っている。
寺社仏閣の並ぶ古都を歩いているならば風景と馴染むこともあろうが、ほとんど手の入っていない森を行く姿は完全に浮いている。なんなら幽霊や妖怪の類ではないかと疑ってしまう程だ。
「高い木が沢山、でございます……幾つの箱を作れることでしょうか」
当人は自分が周囲の風景に馴染んでいないことなど、まるきり気にする様子もなく、樹木の肌など艶っぽく撫でたりしながら歩き続けており、今の状況を憂いているようには見えない。
ただ人を探しているのは間違いないらしく、時おり立ち止まってはキョロキョロと、うっそうと視界を遮る森の中を見回してまわっていた。
「貞絵さんが好きそうな場所……ではございます。けれど、どちらに行かれたのでしょうか?」
彼女の旅の途上にあり、同行者の名を呟きながら森をのっそりと歩み続けていたが……その耳が、悲痛な声を捉えた。
「……」
目元は隠されているが、それでも少女の表情が変わったのが分かる。
それまでとは比べ物にならない、まるで色のついた風が吹き荒れているかのような速度で以て、少女は声の聞こえた方向へと走り続けた。
※
「──進歩!」「革命!」「行使!」「総括」「自己批判せよ!」
「──進歩!」「革命!」「行使!」「総括」「自己批判せよ!」
「──進歩!」「革命!」「行使!」「総括」「自己批判せよ!」
狂信的な声が、村の中には響き渡っていた。
村人たちが怯えながら見守る中心で、異様な真っ赤な装束に身を包んだ男が「イヤーッ!」とシャウトをあげながら、幼い少女の体に向けてベアリング弾を発射する。
犬を思わせる耳が、赤紫色髪から飛び出している愛らしい少女の体に、痛々しい鮮血と共に穴の形に傷が刻まれ、可聴域を超えた絶叫が彼女の喉から漏れた。
「やめろぉっ! やめておくれよぉっ! あたしをその子の代わりにしておくれ……!」
「貴様ぁぁっ……! 幼子相手に悍ましい暴力を奮うとは、それでも人間か!」
「──薄汚い資本主義の豚どもが、人間の感情の真似事か? 欺瞞! 不愉快だ! 総括! イヤーッ!」
「い゛にゃあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!」
縛り付けられ、本人たちも何発かベアリング弾を撃ち込まれたらしく、血を流しながら亜人の女性と赤髪の女騎士が懸命に懇願しまた批判するが、男の決断的な態度は一切揺らぐ様子はない。
既に死を目前に控えるほど全身にベアリング弾を撃ち込まれた、他の“ビューマ”と呼ばれる亜人たちとは異なる尖った耳を持った少女も、既に助かる見込みがないというのに「やめて……ください……その子は……悪く、なっ……」と自分の最後の時間を使って幼子の命乞いを行っていたが、赤装束の男と彼に従って狂信的な言葉を吐く部下たちは決して日和る様子を見せなかった。
彼らは英雄だった……このエルム村へと転移してきた時、圧倒的な身体能力と恐るべき連携の技によって、帝国北部の領主オスロー・エル・ギュスターヴを打倒して見せたのだ。
しかし、そうやって革命の火を推し進めた後は、赤い男──フリックショットと呼ばれている彼はエルム村の住人や、革命に協力したレジスタンス『蒼の団』のジャンヌ・ド・ルブランたちへ己の思想を押し付け、現在処刑されつつある幼い少女……元奴隷のルーに手ずからオスローの部下たちを処刑させようとしたのだ。
ルーが拒否すると彼は「奴隷階級の現存を許すのは目覚めぬ奴隷こそが偽りの安寧を求める為! イディオットが!」と叫んで襲い掛かり、庇おうとしたエルム村の住人リルルを蜂の巣にした上で、抵抗した村長の娘ウィノナとジャンヌを拘束して幼子が殺害されるのを見せつけようとしているのだ。
「進歩的・革命的・反ブルジョワ的思想の体現者である私は、センチメンタルには決して流されることは無い! 革命を成し遂げるためであれば無産階級へ協賛する者は幼子であろうと批判の対象である! 総括、イヤーッ!」
「やめろぉぉぉぉぉぉぉっ!」
既に弱り切っているルーの体に、これ以上ベアリング弾が撃ち込まれれば、残酷な死は免れないだろう。
死に逝くリルルも、涙を流すウィノナも、食いしばった歯から血の泡を噴くジャンヌも、これが本来ならばこの世界にやって来るはずだった七人の超人たちの運命が変わり、四人は性奴隷として肉体改造され三人は全てを忘れて日常を送っている為に、世界の理が「帝国を滅ぼす」という行為を代替させる存在を送り込んだ結果だなどと、思い至りもしない。
フリックショットが指から打ち出したベアリング弾が、ルーの幼い体に着弾する……その直前。
ふわりと……血の匂いに満ちたエルム村の広場に濃厚な甘い匂いが漂い、同時にフリックショットのベアリング弾が逆行して彼に襲い掛かった。
「なに!? イヤーッ!」
「アバーッ!?」
「アバーッ!?」
フリックショットがバク転で逆行してきたベアリング弾をかわすも、部下たちの脳天が撃ち抜かれて一撃で惨死する。
死を目前としているリルルは、冗談抜きで天使がこの場に降り立ったのだと思った。
それほどまでに美しい人が……黒い髪をなびかせて、ルーを庇うように立っていた。
甘い匂いが場に満ち溢れ、リルルもルーも、死にゆく体を一時忘れて、生きる力がめきめきと湧いてくるのを感じ取る。
これは彼女の放つ体臭が同性に対する強力な魅了効果を持っており、二人の体が一時的に死を目前にして生殖活動を行わんとする本能を目覚めさせたからである。ウィノナもジャンヌも、このような凄惨な事態にも関わらず、口からは涎をぽたぽたと零して見つめている。
「天使……様……」
「──もう少しだけ、頑張ってくださいませ。すぐに赤さんの元へ連れていって差し上げますので」
「その着物の機能性を無視した芸術的意匠! カネモチ・ディスクトリ!」
フリックショットは吐き捨てるように言い放ち、相手が憎悪すべきブルジョワジーであると判断したらしく、しかしそれでも一応のアイサツを行う。アイサツは大事だ、古事記にも書いてある。
「ドーモ、フリックショットです」
「──匂宮葉子と申します」
真の救世主は、フリックショットですらも息をのむほど美しい所作で以て挨拶をしてみせると、リルルとルーに見せた優しい笑みとはまるで性質の異なる、絶対の無を湛えた表情で続く言葉を放つ。
「そして、さようなら」
「ナニ、グワ―ッ!?」
挨拶を終えた直後、リルルやルー、ウィノナたちに打ち込んだベアリング弾の内、貫通したり傷口から零れたりしたものが、一斉に浮き上がるとフリックショットとその手勢に向かって正確に撃ち込まれた。
一度は共闘した相手だからこそ、長く苦しめて反省と総括の上で殺すつもりであった為、かなりの数のベアリング弾を撃ち込んでいたせいもあり、まるで機銃掃射の如く降り掛かる弾丸の雨。フリックショットは何とか身を守って耐えているが、盾を構えていた部下たちは回り込むような軌道で撃ちこまれた弾丸で以て、鮮血を散らしながら散っていく。
「ヌゥゥーッ!? ファシスト的な搾取構造に疑問を持たず、目前のセンチメンタリズム的ギリニンジョ―・メイルストロム遊戯にうつつを抜かす奴隷的存在め! そうか……!」
「御大層な理由さえ用意すれば、幼い子供を犠牲に出来るようなイデオロギーの使徒こそ、他者の思想の奴隷でございましょう……いえ、議論するつもりは無いのです。もう十分、時間は稼ぎましたので」
「なっ……アバーッ!?」
匂いには形は無い。この場における血の匂いを消し去るほど、濃厚に立ち込めている甘い匂いは、葉子の体臭である。
それはフリックショットの赤い装束にも沁み込んでおり……彼が「欺瞞的に用意された泡沫的なトランキライザー的遊戯」と侮蔑するパチンコの玉──即ちベアリング弾にも沁みついていた。
そして、これらのベアリング弾は内側に小さな空洞が存在しており……広い意味で見れば“箱”に当たるのである。
フリックショットの体は一瞬で圧縮され、小さなパチンコ玉の中にぐしゃぐしゃに粉砕されて収納された挙句、俳句も読めずに小爆発を起こしてこの世から消え去った。「サヨナラ!」という声は、あまりにも微かで誰の耳にも届かない。
フリックショット如きは相手にもならないほど残虐な処刑を成し遂げた葉子は、もう惨殺した転生者に対しては一瞥もすることなく、ウィノナとジャンヌの拘束を解くと「人が入れそうな大きさの箱はございますか?」と冷静な口調で問いかけた……。
※
──ぱんっ♥ ぱんっ♥ ぱんっ♥
「んおぉぉぉぉぉっ♥ は、葉子様の雌おチ〇ポぉぉぉっ♥ お゛っ♥ お゛ぉぉぉぉぉっ♥ す、すごいですぅぅぅぅっ♥」
「ふふふ、リルルさんの乱れ様も素晴らしいものです……ここ、性感帯でございましょう? かりっ……♥」
「あへぇぇぇぇぇぇっ♥ しょこっ♥ しょこ、弱いんですぅぅぅぅっ♥ んはぁぁっ♥ あっ、あぁぁぁぁっ♥」
……先まで半死半生であったリルルだが、葉子が己の匂いを沁み込ませた箱を使って呼び寄せた嫁の一人、“赤衣の天使”こと赤青黄の治療によって、完璧な回復を遂げていた。
嫁たちと合流した葉子によってエルム村はただちに保護されることとなり、これもまた嫁の一人であるイシズ・イシュタールの力も借りて『幻想の箱庭 エルム村』というフィールドカードとして、住人達ごと旅へ同行させることになった。
ジャンヌだけは村の住人では無いのだが、フリックショットのせいで彼女も帝国からは反乱者として扱われてしまっているのに加え、葉子の匂いに惚れこんでしまったのもあって、彼女も妻として妻帯された。
リルル、ルー、それのウィノナとジャンヌ……自分たちの命を救ってくれた葉子に惚れこんだ四人は、それぞれに体を捧げて忠誠を誓っており、葉子も美少女たちを救えてご満悦といった様子だ。
「あぁっ♥ 葉子殿♥ 葉子殿ぉっ♥ 胸に顔挟んだままのパンパン♥ 気持ちよすぎるぅぅぅっ♥ わ、私は♥ ジャンヌは♥ 騎士として真に仕えるべき主を見つけた♥ どうかこのまま♥ 私を孕ませてくれぇ♥」
葉子の匂いがたっぷりと籠った胸の合間に顔を挟まれながら、ジャンヌは激しく突き上げられており、甘い匂いに心を奪われて潮吹き絶頂を繰り返している。
それは先までハメられていたリルルも、一足先にパコられて息子の妹を仕込まれたウィノナも、そしてキンタマに顔を埋めてイキっぱなしになっているルーもそうだった。
「んふぅぅっ……腋♥ 葉子様の、腋ぃぃ……♥ おっ♥ 膣内射精されたあそこが、じんじんうずいてしまいますぅっ♥」
「はぁ♥ はぁ♥ この匂い、たまらない♥ もう子供もいるのに♥ あたしとしたことが完全に新しい恋を知ってしまったよお♥」
「葉子様、好き、好きぃぃ……♥ ルーのセンセイになってくださいぃぃっ……♥」
「ふふふ、皆様、わたくしの匂いに夢中でございますね……♥ 辛い出来事は、幸せで打ち消すのが一番でございます♥ これからは皆様のこと葉子が幸せにしますので安心してくださいませね♥」
力強い妻帯&幸福宣言で、四人は同時に絶頂し、びちゃびちゃとマン汁噴きながら匂い責め絶頂を迎える。
葉子のむわぁっ……♥ と鼻腔に張り付いてくる匂いと来たら、どれだけ夢中になって嗅いでも飽きることはなく、その甘い香りにハマればハマっただけ、恋する気持ちが高まっていくのであった。
「はぁぁぁ……♥ 葉子殿、愛している……♥ しかし……その、私の生まれた世界なのだが、あの世界は大丈夫だろうか……こうやって離れる身で案ずるのは偽善じみているが、一応は救世主として呼ばれたフリックショットも死んでしまったし……」
「ああ、それは大丈夫でございますよ。ちゃんと責任を取るようにと、今回の件の原因になった方へ連絡しておきましたから……」
?マークを胸の谷間で浮かべるジャンヌに、ニコニコと葉子は微笑みかけている……。
※
──その日、超人的な高校生たちの襲撃も無く、別の世界で殺戮者にスレイされたプロレタリアートの革命も無いまま、強大な帝国は滅び去った。
たった一日……“何か”が通り過ぎた帝国では、二十歳以上のほぼすべての人間が死に絶え、滅亡したのである。
一部の冷遇されていた心ある臣下たちはヤマト皇国に恭順し、ここに覇道の半ばで帝国は完全にその名を歴史から消した。
……ほとんど怪談話のようなものだが、ニ十歳に満たない子供たちの中には、こんな声を聞いたと証言する者も居たのだが、一週間もすると内容を忘れ去ってしまっていた。
『──むぅぅぅぅぅぅらぁぁぁぁぁぁぁさぁぁぁぁぁぁぁぁきぃぃぃぃぃぃぃぃかぁぁぁぁぁぁぁぁがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ』
屋根が高い
2024-01-13 09:04:43 +0000 UTC屋根が高い
2024-01-13 09:02:54 +0000 UTCとろがけ
2024-01-13 08:58:30 +0000 UTCソウシップ
2024-01-13 08:48:58 +0000 UTC