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柴崎しょうじ
柴崎しょうじ

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初心者が漫画を描くには

知り合いが漫画を描きたいという話をしています。

その人は今まで本格的に絵を描いたことがない人で、普通に社会人として働いているので時間もありません。

そういう人がどうやったら手っ取り早く漫画を描けるようになるのかを最近ちょっと考えたりしています。


まず、漫画を描くのに必要なのは「絵が描けること」と「演出ができる」ことの2つです。

僕も大人になってから漫画を始めた人間ですが、絵自体は小さい頃から遊びで続けていてたので、絵が描けることは自然とクリアしていました。

演出については特別なスキルは必要なくて、参考にできる漫画や映画をそれなりに持っていて、それ以外に適宜資料を集めて組み合わせることが出来れば誰でもできます。

ここで大事なのは、演出は知識ですが、絵は経験ということです。

そして、知識を増やすことに比べて経験を積むのにはものすごく時間がかかります。


社会人というのはとにかく自分の時間がなくて、僕も少しだけ普通のサラリーマンをしていた頃は1日のほぼ半分を会社で過ごしていました。それでも少しでも絵を描く時間が欲しくて毎日夜9時頃に家に帰って10時には寝て、夜中の2時に起きてから出勤する朝7時過ぎまで絵を描くという生活をしていました。今考えると我ながらすごいことをしていましたが、それでも1日5時間が絵に使える限界でした。


なので、まず僕から言えることは時間を確保するために仕事を辞めろということです。

その人はまだ若くて貯金もあるそうですし、やる気のあるうちに思い切って行動してみたらいいんじゃないかと思うんですが、流石に仕事をやめるのは怖いそうです。

そこは人それぞれなのでなんとも言えないところですね。


それで今なんとなく有効そうだなと考えているのは、好きな漫画を模写することです。

絵の上達というのは、正しい人間の体の仕組みとか物の質感とかを一つずつ体に覚えさせてそれを自分流にアレンジしていく作業です。

自分が好きな漫画であれば、最初の正しい仕組みを覚える工程をすっ飛ばしていきなりアレンジ後の状態が載っているので、その形を先に覚えれば大幅に時間が短縮できます。


絵はデッサンとかから始めるんじゃないのと思うかもしれませんが、漫画絵に関してはデッサンから始めるのは超遠回りだと思います。

実際にデッサンはものすごく大事なのですが、それが実感できるのは自分の想像だけである程度キャラや背景が描けるようになってからです。童顔なのにセクシーな女の子を描きたいとか細マッチョなイケメンを描きたいとか、体の仕組みを知っていないと説得力が出ない表現があるので、デッサンはその時から始めればいいでしょう。

デッサンを後回しにするのにはもう一つ理由があって、困ったことに先にデッサンから始めてしまうと顔は可愛い女の子なのにやたらガッチリしていたり、スラッとしてるはずのイケメンが短足だったりしてしまいます。現実の人間は漫画のキャラより目は小さいし肩幅は広いし腰もくびれていないからですね。僕はそれでめちゃくちゃ苦労しました。


目的は最短で漫画を描けるようになることなので、まずは自分の理想のキャラの足の細さとか目の大きさとかを覚えていくことが早くて確実な方法なんじゃないかなと思います。そして、模写とはいえ自分が好きな絵を実際に自分の手を動かして描いているという経験は現実なので、白い紙とにらめっこして「どこから始めればいいかわからない・・・」と手探りで時間を浪費するよりずっと楽しく継続して絵を始めることが出来ると思います。


絵を真似ること事態どうなのという意見も、3作品も模写し終えればそれぞれがいい具合に混ざりあって自分の絵が完成します。


という感じで、経験ゼロの社会人が早く漫画を描けるようになるために必要なことを「絵」にしぼって考えてみました。まず絵が描けないと演出もなにもないので、その人がちゃんとそれなりに描けるようになったらいつか演出についても書きたいと思います


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