2024年ダイジェスト振り返り
Added 2024-12-28 12:26:03 +0000 UTC1月
忘れもしません、1月1日に急に思い立って「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」通称「ゲ謎」を観に行きました。
僕が観に行った頃は今ほどフィーバーフィーバーしてなくて、まだギリギリ「話題にはなってるけど知る人ぞ知る」っていうくらいだったと思います。だから何だという話ですが、要するに情報や感想が溢れかえる前だったので、まっさらな気持ちで観ることができました。
そもそもなぜゲ謎を観に行ったかと言うと、僕にとって鬼太郎というコンテンツが神だからです。
というのも、僕が生まれて初めて意識的にキャラクターの絵を描いたのは鬼太郎の一反木綿でした。模写をしたり、薄い紙を鬼太郎のアニメの絵の上においてトレースしたり、鬼太郎は僕の創作という行為のスタートであり、始めての二次創作対象でもあります。
公開から2ヶ月近く様子を見たのは、ゲ謎が鬼太郎メインの作品ではなく「目玉のおやじにまだ体があった頃」というとんでもない変化球だったからです。
観に行ったことは結果的に大正解でした。鬼太郎はほぼ出てきませんでしたが、一本の作品として非常に完成度と満足度の高い映画でした。
そして僕はこのゲ謎で「龍賀沙代」と「水木」というキャラクターに出会いました。2024年はこの二人のことばかり考えていた気がします。
水沙代について語るとそれだけで体力が尽きてしまうので、ここでは割愛します。
2月
1月の楽しいスタートから打って変わって最悪の月でした。
去年一昨年とお世話になった青騎士と距離を置くことになり、その後某社から声をかけてもらって、前年の11月頃から新作漫画に取り掛かっていました。スタートダッシュはいける!と思ったのも束の間、編集さんと「ああしよう」「こうしよう」が積み重なって結局僕の方がギブアップしました。
散々頭を捻って時間もかけて成果ゼロはかなりメンタルに来ます。
前回の日記でも書きましたが、企画のスタートで色々決めようとしたらダメですね。とにかく一回ネームを切ってみないと、メモ書きばかりが増えて時間と自信は無制限に消えていきます。
漫画家になるのは若い方が有利というのは、人生経験が少ないことの思い切りが良い方向に働く場合が多いからなんでしょうね。僕も実際、20代前半で仕事をやめて無職の状態で無計画に上京しました。そうして暇つぶしに描き始めた漫画が仕事になったので、若いってことはそれだけで無限の可能性があります。
3月
自分は一般漫画でやっていくのは無理かもしれないとヘコみにヘコみ、ずっとゲームばかりしていました。ペルソナ3Rに始まり、スプラトゥーン3サイドオーダー、牧場物語2、ダークソウル3,SEKIRO。
漫画を描きたいなんて1ミリも思いませんでした。
ゲームが楽しくてしっかり現実逃避ができましたが、色んな焦りとか悔しさとかで全体的にどんよりしていた月です。
4月
成年誌ホットミルクの原稿作業をしていました。成年漫画はやることが決まっているので手を動かせば完成するのが救いですね。
僕はなぜか成年漫画は好き勝手に描いてもたくさん褒めてもらえるので、これだけがまだ漫画を描き続けられる心の拠り所です。
5月
エルデンリングDLCの発売が迫ったことで一人でテンションが上ってひたすらエルデンリングを遊びまくっていました。
この頃の日記を見ると、とにかく漫画に身が入らなくなっていることをひしひしと感じます
6月
エルデンリングのDLCが発売してまたゲームばかりしています。他にもジャッジアイズとかラチェット&クランクとか、PS5で積んでいたゲームを遊んでいました。
一応、ホットミルク次回作のネームにも取り掛かっていたみたいです。
7月
夏コミの作業をしていました。1月に観たゲ謎の水木と沙代の一般向け本です。
この頃はゲ謎が大ヒットコンテツになっていたので水沙代の本もたくさん出るだろうと期待していたのですが、会場でも通販でもまっっっっっっったく見かけませんでした。実際には数サークルさんが出されていましたが、ゲ謎というコンテンツの巨大さから見ると浜辺の砂粒一つレベルです。
あんなに劇的な関係性の二人を観て漫画を描きたくなる人がいなかったことに悲しさを覚えました・・・
8月
ホットミルクの作業。この時描いた「可愛い人」が大変評判がよくて、電子サイトのkomifloのランキングでなんと2位になりました。
この作品は今まで描いたことないヒロインと主人公だったので、実は一番自信がありませんでした。
この「良い評判になる自信はないけど思いついたから描いちゃえ」というマインドで一般漫画も描けばいいはずなんですが、どうしても余計な創作論とか売るためにどうするとかが頭の中で暴れ出してしまうのが悩みどころです。
ちょっと関係ない話ですが、最近縦読み漫画の勢いがイマイチに感じます。これは完全に僕の主観と妄想なので話半分に読んでもらえると嬉しいです。
ウェブトゥーンという縦読み漫画は複数人が集まって「売るための企画」として漫画を作っている気がします。だから初めは勢いがありましたが、意見をすり合わせて作った似たような物ばかりが出てくるので段々と存在感が消えていきます。
一方、日本でメインの一般的な漫画は、それぞれの作者が売れるかどうかを度外視して描きたいものを描いていることが多いです。それが次々に新しい視点の作品を産み、いつまでも業界に勢いがあり続けるんだと思います。
9月
ポケモンをやってるだけで終わっていました。ここでも長々書いた「レトロポケモン冒険記」のやつです。一ヶ月もずっとポケモンをやっていたなんて、子どもなんだか大人なんだかわかりません。
10月
ホットミルクの単行本作業が始まります。
単行本作業というと基本的には「表紙等のカラー作業」「一度描いた漫画の気になる箇所の修正」「単行本用の新規描き下ろし」の3つになるかと思います。僕はこの「単行本の新規描き下ろし」に気合を入れてしまって、丸々1作品を描き下ろしました。僕がやりたくて好きでやったことなので原稿料は出ません。
結果的に描いたものは大満足なんですが、この労力は次の単行本の収録作品に使えばよかったんじゃないだろうかとも思います。
タダ働きをして単行本の発売は遅れて、描き下ろしをしたメリットよりデメリットの方が圧倒的に多かったなと、今振り返ると複雑な気分になります。
一応何度も言いますが、自分が勝手にやったことです。
11月
引き続き単行本作業。
年末が近づいて、今年は全く漫画を描いていなかった事実に苦しんでいました。
「ゲームばっかりやっとるやんけ」というのは自分でわかっているんですが、やっぱりどうしても一般漫画の失敗からメンタルが立ち直れずにダラダラ1年が消えてしまいました。去年の2023年も漫画がうまく行っていなかったので、完全に糸が切れた形ですね・・・
12月
まだ単行本作業をしています。いつまでやっとんねん。
漫画に集中できなくて、ちょっと手を動かしたらその何倍も休むようになっています。作業から逃げても原稿は進まなくて、サボればサボるほど焦りでストレスが溜まる悪循環です。
真面目な話、せめて人生が300年くらいあれば1年や2年思い切って完全にオフにできるんですけどね・・・
この症状は果たして回復するのか。来年の僕から目が離せません。
流石に年始のダメージはもう回復してきた気がするので、前回の日記に書いたように来年からは心機一転、ウケるかどうかは度外視した頭に浮かんだものをとにかく出力しまくる年にしたいと思います。
というわけで2024年のダイジェスト振り返りでした。ここまで長々読んでいただきありがとうございます。
とても暗い一年でしたね・・・もちろん楽しいこともたくさんありましたが、漫画に焦点を当ててみたらあまりに悲惨過ぎて逆に笑っていい気がします。
思えば僕はFANBOXで全く有料記事をあげないし、たまに出す記事もこんな生産性のないものばかりです。
それでも支援を続けてくださる方がいるおかげで、リアルに生活費が助かっています。
みなさんが応援を続けてくださるのは僕の漫画に対してだと思っているので、来年はその期待に必ず応えます。
それでは、良いお年を