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皐月ウサギ
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逆月病院患者録 シン先生の場合(2w)

Aパート

「んふふー、シン『くん』おはよー!」
「あぅ……、ち、チヨせんせぇ……、お、おはようございます……」
「これで10日間連続だねぇ……、ふふっ、もう『13歳』だよ、シンくん?あと一日で小学生まで逆戻りだねぇ?」
「そ、そんなぁ……」

入院して10日目、僕のオネショは一向に治る気配もなく、毎朝濡れたオムツで目が覚めるのが当たり前になってきていた。それも、最初は少し病衣が濡れているぐらいだったのに、もうオムツでは吸収しきれなくなってしまったのか、すっかりまっ黄色になったオムツからあふれ出たオシッコで、病衣は全滅、上着の背中まで冷たくなって、布団もぐっちょりで、今朝はそれで気持ち悪くなって目が覚めたんだ。たぷたぷになったオムツのせいで股も閉じれないから、ベッドの端っこに座ったりすると膝を開いてないと気持ち悪くて、結局僕は濡れた布団の上にぺたんと座ったまま、カレンダーとにらめっこするしかなくて。看護師さんが戻ってくるまでの間を見計らって、毎朝僕の様子を診に来るチヨ先生に笑われてしまう。

「それにしても、たくさんオネショしたねぇ?きっとこれ、1回分じゃあないねぇ、ふふ。夜の間のオシッコが多いんじゃないかなぁ……」
「う、うぅ……」
「じゃあ、もう少し分散するように、お薬変えてみようか。今までは晩御飯の後だけだったけど、今日から毎食後にお薬増やすようにするからね!ふふ、にっがいよぉ……!?」
「え、えぇ……!?に、にがいの、やだなぁ……」

うっ、と僕が顔をしかめると、チヨ先生はバインダーに何やらメモを書きながら、ニンマリと笑った。

「大丈夫だよー、飲みやすいようにちゃんとゼリー付けてあげるからねっ」
「ぜ、ゼリー!?」
「あれ?テレビで観たことなぁい?ちっちゃい子がお薬飲みやすいようにするあれだよ!ふふっ、シンくんは何味がいいかなぁ?苦いお薬にはチョコレート味かなぁ?」
「うっ、べ、別に子どもじゃないんだからっ!お薬ぐらいお水で飲めますよぉっ!!」
「……ふぅーん?」

むっとして僕がチヨ先生に言い返すと、先生はいつもの半目を開いて得意げな顔をしながら、ふふーん、と鼻を膨らめた。すたすたとベッドの端っこまでやってきたチヨ先生は、ベッドの上に手をついて、僕の顔を覗き込む。

「オネショ、こんなにいっぱいしてるのにぃ?」
「うっ……」
「でも、そうだねぇ?シンくんは今中学生ぐらいだから、ゼリーは卒業したぐらいかなぁ?じゃあ、今日はちゃんとお水で飲もうねぇー」
「う、うぅ……い、いいですよぉ……」

チヨ先生に覗き込まれて、僕は顔が真っ赤になる。そんな僕のことを楽しそうに見ると、チヨ先生は立ち上がって、カレンダーにバツ印を付けていく。

「じゃあ、今日も治療頑張ろうねぇー、シンくん!また来るからね!バイバーイ」
「が、がんばります……、うぅ……」

――この後、看護師さんが持ってきたお薬は本当に苦くて、チヨ先生にゼリーを断ったのをちょっと後悔してしまって。僕は余計に恥ずかしくなった。

* * * * *

「…………」

ところで、今まで大きな病気もしたことがなかった僕は、入院生活というのは初めてだったんだけど……。それこそ、学生の時からアルバイトに実習に忙しくて、就職したら就職したで休みの日も教材作りとかしてたりしたから、最近はぼーっと日中を過ごすなんてことがめったになくって……。なんていうか、こう、僕は時間を持て余していた。

「ふあぁ……」

何もしないと寝てしまうので、チヨ先生に図書室の場所を教えてもらってからは、僕はずっと図書室で本を借りてきては、部屋の椅子に腰かけて本を読むようにしていた。最初は、ちょっと難しそうな歴史小説とか借りてきていたんだけど、読んでいるうちに眠たくなってしまうから、最近はファンタジーの冒険小説を借りてくるのが多かった。今読んでいるシリーズは結構面白くて、内容も単純で分かりやすいし、すごくいい暇つぶしになっている。時々あくびが出るのは、たぶん集中しすぎて脳に酸素がいってないんだとおもう、たぶん。

「ん、んんー、疲れたぁ……」

時計を見ると、もう1時間とちょっとぐらい経っていた。ちょうどキリもいい、ちょっと休憩しよう。

「……トイレ」

そういえば、朝トイレに行ったっきり、まだ行ってなかった気がする。僕は椅子から立ち上がると、部屋を抜け出した。トイレは部屋を出て右に行った突き当り、ちょっと離れたところにある。もうだいぶ、この廊下も通いなれた。

ん、だけど。

「……う、あれ?」

おかしいな、なんか、すごく遠く感じる。あれ?あんなに、遠かったっけ……?別に部屋は変わってないし、もちろんトイレの場所だってそのままだ。なのに、すごく遠く感じるのは。

「や、やばい……、と、トイレぇ……!?」

オシッコに行きたくて、全然早く歩けないんだ。もう、股間を押さえてすぐにでもダッシュして行きたいぐらいなのに、そんなことをしたら二、三歩出ただけで溢れてしまいそうで、ゆっくりしか動けない。それも、オシッコが出てしまわないように、前かがみになりながら、膝をぶつけながらしか歩けないぐらい、すごく限界に近い状態。

「な、なんでぇ……!?う、うぅ……!?ま、間に合えぇ……!」

オシッコって、我慢しすぎるとこうなるんだ……!?膝がすごくガクガクして、もう居ても立っても居られない。壁の手すりをつかみながら進むのがやっとだ。右手で手すりにすがって、左手で股間を押さえて、僕は何とかトイレに向かって歩こうとする。

でも。ダメだ。もう、出ちゃい、そうで。

「う、うぅ……、くうぅぅ……!!」

そんな時、ふと、手すりの切れ間がやってきた。

「あ……っ!?と、トイレ……!?」

やっとたどり着いた入口、僕は壁を伝って何とかトイレの中に入る。それから、ふらふらと男子便器の前まで進んで。

「は、はやくぅ……、うぅ……!?」

三つ並んだトイレの、いちばん入口に近いやつ。足が不自由な人が使えるようについている手すりにもたれかかるようにして、僕は上着をまくった。ズボンの下にちらりと見える、白いひだひだ。

「だ、めっ……、間に合わな……!!」

両手でズボンの脇を持って、僕はずるっ、とズボンと一緒にオムツを下げる。

「ふあぁっ!?」

それと、僕のアソコからオシッコが出たのは、ほとんど同時だった。びじゃっ、と勢いよく溢れたオシッコ、アソコを手でつまむ隙もなくて、黄色い液体があちこちに飛び散ってしまう。

「ひゃっ、だ、だめっ!うぅぅ……!!」

僕は慌てて、両手でアソコを持って、小便器の真ん中に狙いを定めた。じょぼじょぼと勢いよく音を立てて、白い背景の中に描かれていく黄色いアーチ。ばしゃっ、と小便器の真ん中にある皿にかかって広がったオシッコから、むわりと湯気が立ちのぼる。

「ふあぁぁぁぁ…………っ!!」

お腹がすごく張っていたことに、僕は今更ながらに気が付いた。みるみるうちに空っぽになっていく僕のお腹の中、ぱんぱんになっていた下腹は痛いぐらいだったのに、すごくすっきりして。オシッコがどんどん流れ出ていく感覚は、そんなことを言うのもおかしな話なんだけど、すごく爽快感があった。

「止まらないよぉ……!!うぅ……!!」

ぶるっ、と尻尾の付け根から身体が震える。それが、痺れるような、蕩けてしまいそうな、そんな感覚を、背骨から頭の先まで走らせる。

「んふぅ……、んん……」

やっと勢いがなくなったオシッコは、ぴちょん、ぴちょん、と二、三滴の雫を便器の中にこぼして、終わりを迎えた。僕はやっとオシッコが終わった安心感に、はあぁ、と大きく息を吐き出す。

「…………っ!?」

終わって、僕はすごく恥ずかしくなった。
誰も来なかったからよかったけど……。慌てて下げたズボンとオムツは、太ももはおろか、膝でも止まらず、足首まですとん、と落ちていて。僕はお尻もアソコも丸出しで用を足していたらしい。おまけに、飛び散ったオシッコでトイレの周りは濡れているし。水色のズボンも、オシッコが引っかかったみたいで、青色くなっていた。……そんなぁ、オムツの中もちょっと黄色くなってるぅ……。

「し、しまったなぁ……、うぅ……」

で、でも、トイレでオシッコできたし、これはセーフだよね……?セーフだよね……?だって、これ、ほとんど、おもらし……

「い、いやいや、そんなことないっ!だって間に合ったもんっ!大丈夫だもんっ!」

ふと頭によぎったことを振り払うために、僕はふるふると首を振った。オネショだけじゃなくて、おもらしもしちゃうなんて。それじゃあ、ますます僕が子どもみたいじゃないか……!!

「うぅ……、ど、どうしよう……、結構汚れてるかなぁ……?」

僕は恐る恐る、ズボンとオムツを引き上げる。ぎゅっ、と上げたオムツの中は、やっぱりちょっと湿っていて、僕は顔を引き攣らせた。ズボンは……

「わ……!?だ、だめだぁ……!?こ、これは……」

鏡に映った僕の股は、本当に漏らしてしまったみたいに、結構広く青色に変わってしまっていた。こ、これじゃあ、チヨ先生に見つかったら、なんて言われるか……!?

「う、うぅ……、どうしよう……」

と、とりあえず、看護師さんに着替えを貰わなきゃ……。
僕は精一杯上着を下に引っ張って前を隠すと、自分の部屋を通り過ぎてナースステーションまで小走りで向かう。

「あ、のぉ……、すいませ」
「あれぇ?シンくん、どうしたのかなぁ?」
「んにゃぁっ!?」

急に後ろから聞き慣れた声がして、僕は思わずぴんっ、と尻尾を立てた。ナースステーションを覗き込む僕の後ろからひょっこりと顔を出したのは。

「ち、よ、せん、せぇ!?」
「んんー?どうしたのかなぁ?シンくん。あれぇ?そんなに上着引っ張ると、破れちゃうよぉ?」
「あっ!?だ、だめっ!?」

チヨ先生の手が、僕の手をそっと退ける。上着の端っこから、僕のパジャマのズボンが、ズボンが……!!

「あれぇ?シンくん、もしかして、おも」
「ち、ちちっ、ちがうっ!ちがうもんっ!!ちゃんとっ、トイレ間に合ったもんっ!!ちょっと、」
「ちょっと?」

言いかけた僕の顔を、チヨ先生がニンマリと笑って覗き込む。僕はかぁっ、と顔が熱くなるのを感じて、先生からちょっと目を逸らした。

「ちょっと……、か、かかっちゃった、だけで……」
「ふぅーん……、そっかー」
「う、うぅ……」

先生は信じているのかいないのか、よくわからないけど。なんだかニヤニヤしながら、白衣のポケットに手を突っ込んだ。

「でも、汚しちゃったなら看護師さんに交換してもらわないといけないねぇ?ちゃんと自分でお願いできるかなぁ?」
「で、できるもっ!?……で、できますよぉ……うぅ……」
「ふふっ、じゃあちゃんとお願いするんだよー、シンくん。また様子見に行くからねぇー」
「うぅ……、はぁい……」

ニンマリと笑ったチヨ先生は、ポケットから手を出すと、「じゃあねぇー」と振りながら廊下を歩いて行く。僕は恨めしそうにその背中を見送って、はっ、と看護師さんの方を見た。

……うわぁ、すっごく、恥ずかしい……。

「あ、の……、ご、ごめんなさい……、ず、ズボンと、お、むつ……ください……」

――うぅ……、僕、この先、どうなっちゃうんだろう……。


__________________
Bパート


「あぅ……!!くぅ……っ!!」

と、トイレまであとちょっとなのにぃ……!!あっ!ま、またっ!くっ、うぅ……!!

「だ、だめぇ……!!と、とまってぇ……!!」

ズボンの上から握りしめたオムツが、ぐしゅりと音を立てる。手の中が生温かくて、少し湿っぽい。……今、オシッコが出ちゃったからだ。トイレまで、あと3メートルもないのに。

「くっ、うぅ……!!ま、まだ……!!」

グスン、と鼻をすする音が廊下に響く。僕は股間を両手で握り締めたまま、トイレへ駆け込んだ。小便器の前に立つと、そっと手を離して、パジャマの上と下を掴む。僕のアソコが飛び出して、水滴がぴっ、と跳ねた。

「うぅぅぅ……」

ちょぽちょぽ、と音を立てて、僕のアソコから雫がしたたり落ちる。ぜんぜん、勢いはない。ほとんど絞り出すような感じで、少しだけ出るだけだった。

「うぅ……、そんなぁ……」

もう少し、我慢できたはずだった。でも、これだけしか出ないなんて……。ほとんど、もう出ちゃってた、ってこと……?

「や、やだっ!そんなこと、そんなことないっ!!」

でも僕は『失敗した』のが恥ずかしくて、ぶんぶんと頭を振った。すっかり重たくなったオムツとズボンを引っ張り上げて、ボクはトイレを出た。

――入院してもう13日。僕の『症状』は、さらに悪化していた。
最初は何とか間に合っていたのに、ここ2、3日はトイレに着く前にオシッコが出ちゃうことが多くなっていた。最初は、ちょっとだけ漏れちゃうだけだったのに。出ちゃっても、オムツはまだ気持ち悪くなかったのに。今日はもう、オムツがこんなに重くて、キモチワルイ。
チヨ先生には小学生だってバカにされるし、昼間もオムツがないとダメだし。オネショは治るどころか、オムツから溢れちゃって地図がどんどん大きくなっていくし……。早く治して、退院したいのにぃ……!!

「……ううん、出たもん。トイレで出たもん。ちょっと、ちょっとオムツに出ちゃっただけ……、別に、失敗なんて……!!」

ぐっ、と下唇を噛んで、ボクは部屋の扉を開けた。ちょうど目に入ったカレンダーには、14コの『×』がずらり。ぐすん、とボクは鼻をすすると、股間に手をやった。
もうだいぶ、タプタプになってる……。そろそろ替えないとマズいかなぁ……。でも、看護師さんに言ったら、またチヨ先生にバカにされちゃいそうだしなぁ……。あと一回、一回ぐらいなら……

「シンくーん、入るよー」
「んぇっ!?」

コンコン、と音がしたのとほとんど同時ぐらいに、部屋の扉が開いた。尻尾と耳がぴっ、と立ったのが分かる。恐る恐る振り返ったボクの事を、看護師さんは「んんー?」と少し大げさに首を傾げて見た。

「あれ?シンくん、どうしたの?」
「……な、なんでも、ない、ですぅ……」

こそっ、とパジャマの上を引っ張って、ボクは前を隠すと、布団の上にもぞもぞと上がった。掛布団を引っ張ると、看護師さんが端っこを掴まえてくる。

「シンくーん?隠し事してないかなぁー?」
「そ、そんなことない、です……!!」
「ホントぉー?シンくん、嘘つきはぁ……!!」
「あっ!?」

わさっ、と僕の手からはぎ取られる布団。足の間からボクの股間を見て、看護師さんは「もーっ!」と口を尖らせた。

「やっぱりっ!!もうお股パンパンじゃないっ!!オムツ汚したらちゃんと言わないとダメでしょう!?」
「あうっ!?ご、ごめんなさい……!!は、はずかしく、て……」
「すぐに替えのオムツ持ってくるからねー!待っててね!」

そう言い残すと、看護師さんはパタパタとスリッパを鳴らして僕の部屋からあわただしく出ていく。

「あうぅ……!!お、怒られるぅ……!!」

部屋を出ていく時の看護師さんの顔を思い出して、ボクは真っ青になった。目の端っこにじわっ、と熱いものが溜まってきて、ボクはぎゅっ、とパジャマの裾を掴んた。

「シンくんお待たせ!ほら、早く替えちゃおっ!お股痒くなっちゃうよ!?」

またパタパタと戻ってきた看護師さんは、手に持ったオムツと蒸しタオルを僕に見せた。布団の上でぐずっ、と鼻を鳴らしたボクは、ぶんぶんと首を振る。

「いい……、自分で、替えます……っ」

もう恥ずかしくて、恥ずかしくて、僕は今すぐ逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。膝を抱えて、たてがみ越しに看護師さんを見ると、看護師さんは「もうっ」と腰に手を当ててボクを覗き込んだ。

「わがまま言わないのっ!早く降りておいでっ!」
「やだ……!!自分で替えれるもん……っ!!」
「ダメっ!」
「やぁ……っ!!」

どうしても看護師さんに替えてほしくなくて、ボクはきゅっ、と背中を丸くした。でも、看護師さんも看護師さんで、「ダメったらダメっ」とボクの事を覗き込んでくる。

「お股痒くなってもいいのっ!?」
「いや……」
「オムツ、気持ち悪いままでいいのっ!?」
「や……」
「そうだっ!チヨ先生に言いつけてあげようかっ!」
「やぁ……っ!!」
「じゃあ、替えてあげるから降りといでっ!!」
「やぁーっ!!」
「もうっ!!降りてこなきゃお仕置きですからっ!!」
「や、やぁっ!!」

ベッドまで上がってきた看護師さんは、じっ、とボクの事を見た。うぅ……、こ、怖いよぉ……!!

「ご、ごめんなさい……」
「……降りてくる?」
「う、うん……」
「……オムツ替える?」
「うん……」
「よしっ」

看護師さんはベッドから降りると、ニッコリ笑って、ボクを手招きした。それでホッとしたボクは、もぞもぞとベッドから這い降りたんだ。

「でもシンくん、オムツ汚しちゃったの教えてくれなかったから、お仕置きだからね?」
「んぇっ!?」
「はーい、オムツは看護師さんに替えてもらうこと!いい?」
「う、うぅ……はぁい……」

ボクの前にしゃがむと、看護師さんはボクのズボンに手を掛けた。するりと脱がされる、ボクのズボン。中からは、すっかり重たくなって黄色くなったオムツが。

「あぁー、もうっ!こんなにしてっ!」

びりっ、びりっ、とオムツの脇を破くと、看護師さんはボクの股から汚れたオムツを抜き取った。もう限界近かったオムツはオシッコを吸いきれなかったみたいで、ボクのアソコの周りはぐっちょりと濡れてしまっていた。

「ちんちん拭くからねー、じっとしててねー」
「あうぅ……」

きっと最初は温かかったんだろう、すっかり冷たくなった蒸しタオルがボクのアソコの周りをキレイにしていく。ボクは、邪魔にならないようにパジャマの上着を持っていることしかできなくて、恥ずかしくて顔を真っ赤にしてそれを見ていた。

「よし、綺麗になったぞー!はい、シンくん、足通してー」
「う、うん……」

看護師さんが広げてくれたオムツに、ボクはそろりと足を入れた。するすると毛を逆撫でて引き上げられるオムツに、ボクのアソコはすっぽりと白く覆われて。

「はいっ、出来上がり」
「あ、ありがとう、ご、ございます……」
「ふふっ、よく言えましたー!」

顔を真っ赤にしてお礼を言うと、看護師さんはニッコリと微笑んでボクの頭を撫でてくれた。

「あれぇ?シンくんどうしたのぉー?」
「んぇっ!?ち、チヨせんせっ!!?」

ちょうどその時、ひょこっ、とドアの影からチヨ先生が顔を出した。それを見た看護師さんが、「あぁ!チヨ先生っ」と手を打つ。

「シンくん、オムツ汚しちゃってたのに教えてくれなかったから、今お仕置きしてたんですよー!」
「んえぇっ!?だ、だめっ!!言っちゃだめっ!!」
「ふっふーん?」

袖の余った白衣で、口元を隠して笑うチヨ先生。うぅ……、絶対バカにしてる……っ!!

「だめじゃない?シンくん、幼稚園児でもオムツ汚しちゃったらちゃーんと教えてくれるよぉ?シンくんは小学生・・・なんだから、ちゃんと教えられると思うんだけどなぁ?」
「う、うぅ……、ご、ごめんなさい……」

チヨ先生はニマー、と笑うと、人差し指を立てて言った。

「いいかなぁー、シンくん?オムツ汚しちゃったら、ちゃーんと看護師さんに言うんだよぉ?約束だからねぇ?」
「わ、わかりましたよぉ……」

うぅ……、恥ずかしい……。でも。

――看護師さんに見つかる前に言いに行けば、怒られないよね?

この時のボクは、まだこんな甘いことを考えていたんだ。


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