※この記事には「堕獄の花園、嘱目の人鳥。~Sanatorium・Garden~」のネタバレを含みます!
今回ティラノゲームフェス2020に出した堕獄ペンギンの細かい解説をしたいと思います。
何でかって言うとね、前回の饅頭ペンギンは佳作賞取ったから、みたいな形になっちゃったからですね。
今年取れるかどうかなんて確証も無いので先手を打つんだよぉ!!!!
非公開画像とかそこらへんは有料記事になると思われます 恥ずかしいからね
■前作から今作までの流れ
曼殊沙華とアルビフロラが出会う(2061年)
↓
曼殊沙華が自殺未遂をする
アルビフロラと曼殊沙華が研究所に移る
↓
2年後(2063年)
曼殊沙華がドールとして蘇生(記憶喪失)
アルビフロラも同時にドールとして蘇生(故意で曼殊沙華の記憶を消した)
↓
1年後(2064年) 3月中旬ごろ
堕獄ペンギン本篇
■前作からの変化
・前作「横行する饅頭、独白する人鳥。」から、約3年後のお話となっています。
前作との差別化、違う部分、似たような部分は多々あると思いますが、
一番変化したのは「曼殊沙華」でしょう。
プレイ中多くの人は「曼殊沙華前作と性格変わったね」と思われたかと思います。
実際私も描いてて「こいつ変わったなぁ」とか思ってました。
曼殊沙華ってこんなわたがしみたいにふわふわで後ろ姿は毛量が多い猫みたいだっけと。
今作のテーマの一つは「曼殊沙華の考え方や価値観の変化」だからです。
ドールとして蘇生し、昔の記憶を殆ど失った曼殊沙華は、
所謂「普通の生活」を送ることが出来ました。
曼殊沙華は享年約30歳となりますが、
30年のうちの25年間は、義父や知らない大人達によって
「普通の生活」と言うか「人間的な人生」を送ることは出来ませんでした。
極端な話、記憶を失ってアルビフロラやアイ達と普通の生活を送ったことで、
「自分で考える力」や「他人の意見や価値観を取り入れる力」を得たというわけです。
多くの人間は、成長途中の上でこれらを自然と学んでいくものだと思いますが、
曼殊沙華の場合はそれらを学ぶ力や心、場所や時間すらもありませんでした。
例えそれらを学べたとしても、記憶が残った状態の曼殊沙華には上手く噛み合わなかったと思っています。
曼殊沙華が記憶を取り戻した辺りで錯乱状態を起こしていたのは、
過去の自分の価値観と、今の自分の価値観が噛み合わなかったからです。
ですが最終章でアルビフロラに思いをぶつけ、ぶつけられたことで、
ようやく価値観や考えが上手く噛み合うようになり、
過去の自分が向き合えなかったアルビフロラと向き合うことがしっかり出来た。
…………と言った流れです。
アゴシリーズの中でも一番変化のあった子になるんじゃないでしょうか。
他にも前作は縦の状態だったメッセージウィンドウが横になっているのは、
曼殊沙華が他人との壁を感じることが殆どなくなったからです。
また前作のメッセージウィンドウは完全な黒でしたが、
今作のメッセージウィンドウはややバックが透けています。
これも「曼殊沙華の視野が広くなった(=見たくない部分が減った)」といった部分ですね。
ただ根底には強者と弱者の意識があるので、
立ち位置は全作通り上手下手が使われています。
本来は語り手であるアイの視点に沿ったメッセージウィンドウ等を使うつもりでしたが、
前作を踏まえた結果、現在に至ります。
因みにアルビフロラは変化というよりも「強化」に近いです。
前作よりも曼殊沙華に対する執着が強くなり、
知能や体力も随分レベルアップしてます あと身長も。
これらに関しては曼殊沙華を守りたいという意識の表れですが、
先走る癖や知りたがりな体質は相も変わらずです。
■研究員達と箱庭館
・今作で曼殊沙華と触れ合ったのは研究員達でした。
アルビフロラの同僚であり先輩であるこの人達ですが、
前作の面子よりも随分人間味があって優しい人達が多いです。
これに関しては意図的というよりも、
曼殊沙華に会わせたいような人達はどんな人だろうな、と思った結果です。
ネグレクトを受けていながらも母親を愛した渉
家族を愛していたが故に縁を断ち切ろうとしたパサ
愛していた家族を理不尽に奪われたスターチス
大事な家族を失い愛した人から裏切られた小春
愛しているからこそ殺すことが出来たメイ
研究員達は皆、愛絡みの行動を起こしています。
各章のタイトルも「愛憎」や「情愛」等にするつもりでした。
今作のジャンルは「地獄の中で愛を知るノベル」です。
極端に言うと、今作は地獄のような人生でも愛を貫いた人達と出会う曼殊沙華の話です。
勿論その愛は他の人から見れば愛とは到底呼べないものかも知れませんが、
アルビフロラが曼殊沙華の記憶を消して、ビデオを売っていた組織と戦っていたように、
形は違えど、研究員達は確かに愛を持っています。
(見方を変えれば、この方達の愛って半ば「呪い」に近いような気もしますが…)
そんな色んな愛を曼殊沙華に知って欲しかったので、こういった人選となりました。
随分優しくてまともそうな人達に見えますが、
これに関しては「生命町にある箱庭館」という閉鎖的な空間に居るからこそです。
研究員達の愛も、外の世界に行けばただの犯罪行為ですから。
その点を考えるとこの箱庭館って悪く言うと「傷のなめ合い」みたいな状態なんですが、
言い方を変えれば集団カウンセリングみたいな状態でもあります。
似た様な人物達が集まったこの箱庭館では、
相手の行動をとがめるような人物は誰も居ないので、
研究員達も安心して自分の目的と向き合える……といった背景があったり、なかったり。
何だかんだで研究員達をかなり気に入っています。
やたらとバランスが良いと言うか、動かしやすい面子です。
■医学や化学、世界観について
・前作では「退廃的」とか「近未来要素は感じられない」と思われた方は少なくないと思います。
そういった点を見ると、今作はやや近未来的に感じられた方も多い方と。
今作や前作、及び他の作品を含む「アングラゴア・ワールドシリーズ」は世界観を共有しています。
大前提として、2018年に第三次世界大戦が起こり、無陰陽者や様々な物が生まれました。
多くの方はご存知かと思いますが、世界の医学や化学が発展する瞬間は、やはり戦時中でしょう。
その点を踏まえ、このシリーズの医学や化学は発展を遂げています。
では何故前作はそういった部分が見られなかったのかと言うと、
生命町にそういった要素を持ち込む人が極端に少ないからです。
医学や化学に精通している上野所長はそういったことを話すことは基本しませんし、
研究員達もあまり外には出ないので、そういった情報が流通することはありません。
というかそういう情報を仕入れても、好き勝手話すような人は町には居ないでしょうし。
また、生命町に居るような人は、時代についていけなかった人や、時代や世間から疎外された人達です。
そういった点もあり、前作はやや退廃的な雰囲気が残る作品となりました。
他の作品でもあまり近未来的な要素は出てきませんが、主に生命町付近が舞台となっているが故です。
なので生命町以外の舞台になったら、多少は近未来的要素が出てくるのかも知れない……?
■キャラクター各々
・ここからはキャラクターについて色々お話します。
〇曼殊沙華
・今作の主人公且つ、一番変化をした人物です。
髪が伸びて、目にハイライトが入って、ペンギンを抱っこする曼殊沙華……。
可愛いですね。
少女的な可愛らしさ、というより「守りたくなるような、幼い子供のような可愛さ」をイメージしています。
そういった点は無性別キャラらしいな、と思ったり。
実際作中での曼殊沙華の精神年齢は小学校低学年くらいを想定しています。
幼児退行と言うより、普通の人間としてやっと構築されてきている……といった感覚です。
前作まではアイと感覚や記憶を共有していましたが、
今作ではそれらが完全に出来なくなっています。
その為、心理描写等中々曼殊沙華のことを詳しく書くことは殆ど出来ませんでしたが、
「全く別の存在になってしまっても、アイは曼殊沙華を大事にしている」という部分を書けたので個人的にはモーマンタイ。
今作が前作よりも狂気的な要素、幻覚のような物の描写が無いのも、
曼殊沙華とアイが感覚等を共有していないからです。
アルビフロラに対する曼殊沙華の思いなどは、作中で見た通りです。
アイやペンギン達に対する「大好き」とはまた別の「大好き」な存在ですね。
この「大好き」を明確な言葉で区別するのは私としても難しいのであえてしませんが、
「一緒に地獄の果てに落ちても良い人」であることは間違いないでしょう。
余談ですが、今作以降の曼殊沙華のフルネームは「マンジュシャゲ≠ウェスタ」となります。
まるで某サーカス団の主軸七人みたいな名前だなぁ。
まぁ作中ではもっぱら「曼殊沙華」呼びのままでしょうが。
あと今作に関しては足を引きずる描写等は殆どありませんでした。
これに関しては、現在の曼殊沙華の身体の殆ど(両足、右腕、右目)が義足、義腕、義眼となっているからです。
まだ不慣れなのでこけたりはするでしょうが。
因みに曼殊沙華の精神状態が悪化すると昔同様に足を引きずったり幻覚を見るようになります。
〇アルビフロラ
・今作のもう一人の主人公。
前作に比べて身長も伸びてます、曼殊沙華と身長差が大体25cmくらいです。
服装もかなり変わっていますが、研究所に勤めているので白衣を着ることに。
一応前作のトゥルーエンドで白衣姿は見れますが、そちらとは白衣のタイプがかなり違います。
多分上野Pが見繕ってくれたんやろなって……。
キャラデザ的には「曼殊沙華と対照的」な部分を強調する為に着せた部分も強いですね。
前作以上に裏での行動が描写されていないので、
「こいつ……何か隠していやがる!」感がかなり強くなりました。
もっとも、そこの部分は前作同様に曼殊沙華を思っての行為でしたが。
前作よりも行動的で、でも先走りしすぎて、ちょっと嫉妬深くなっています。
これに関しては性格が変わったというよりも「焦っていた」といった感覚でしょうか。
見た目は大人っぽくなっても、やっぱり子供っぽい部分は残ってるだろうなと思ったり。
普段は他の研究員とも普通に仲が良いと思います 犬っぽいって可愛がられてる。
前作以上に曼殊沙華への思いが重くなっています。(ダジャレ)
そりゃあ目の前で自殺未遂されて3年近く思いを告げることも出来ずに居たらこうなるわ~~~!!!!
ここまで来たら妬み嫉みに感情が進化していきそうですが、
アルビフロラは絶対曼殊沙華に対して妬み嫉みに近い感情は抱かないだろうな、と思っていました。
自分を初めて受け入れてくれた存在である曼殊沙華ですので、
やはりマイナスな感情は生まれないんじゃないかな……と。
アルビフロラが料理を出来るようになったのは研究所に勤めるようになってからです。
鍵っ子で家族と団らんしながら食事をすることが無かったアルビフロラは、
食事に対して執着や関心がある人物ではありませんでした。
ですが曼殊沙華に普通の人生を送ってもらう為に、
自ら勉強して料理が出来るようなった……という背景があったり。
多分曼殊沙華の為なら何でも出来るようになります てかなってますね。
曼殊沙華同様、今作以降は「アルビフロラ≠ジュノン」がフルネームとなります。
こちらももっぱらアルビフロラ呼びでしょうが。
〇アイとペンギン達
・今作の語り手であるアイと愉快な仲間達。
全員合わせて「ギャングペンギンズ」というチーム名もありますが今作では出てきませんでした、残念。
アニマトロニクスという特殊な存在ですが、要は「本物の動物に限りなく近い生物兵器」です。
実際は戦えますが彼等は戦い方をよく知らないで戦えません。
設定上「曼殊沙華の深層心理を基に作られた」という設定があるので、
いわば曼殊沙華の別の人格……みたいな存在です。
なので各々の名前も色々な国で「私」を指す言葉となっています。
曼殊沙華と感覚や記憶を共有出来なくなったアイですが、
曼殊沙華に幸せになって欲しいという気持ちは前作同様変わりません。
アイは曼殊沙華にとって、両親のような見守ってくれる存在……をイメージしています。
他のペンギン達は親と言うより兄弟や姉妹のような存在でしょうか。
余談ですが、ペンギン達は曼殊沙華の身体を一時的に借りることが出来る、という裏設定があります。
外見は曼殊沙華、中身はペンギン……簡単に言うと多重人格みたいな物です。
今後何かしらの作品で出た場合には、そういった曼殊沙華inペンギンが見れるかも……?
〇リコ
・ケモケモしいお狐様。
アイ達同様アニマトロニクスです こっちは戦えるよ。
設定上こちらも「アルビフロラの深層心理を基に作られた」という存在です。
リコの名前はアルビフロラがアルビフロラという名前を貰う前の名前です。
この法則で行くとアイの名前って……?
リコもまた、アルビフロラの為に頑張っていたという、
他のキャラ達同様の行動をしていました。
今作に置いては何かと周りに振り回される側でしたが、
立場的には狂言回しに近い存在だと思います。
まぁ一番の狂言回しは他の誰でもないアル曼殊ですが。
作中でも結構キツめなことを言う子でしたが、
根はしっかり者で優しい子だと思われます。
でも口は悪いよ。
一応種族的には「ホッキョクギツネ」辺りをイメージしています。
なので夏ごろには毛が生え変わってるのかもしれない……。
〇上野所長&ロア
・い つ も の
上野所長に関してはこいつどの作品にも名前が出てるな……という感想ですね。
ロアは今作も可愛い。
今作のメインは曼殊沙華とアルビフロラですので、
登場シーン自体はかなり少なくなっています。
でもキメるシーンではしっかりキメていく、そんな存在です。
あと前作よりもやや優しくなっています 多分。
おまけ部分を見ても何となく伝わるとは思いますが、
上野所長は研究員達とそれなりに仲良しです。
何だったら所長にとってはお気に入りです。
まぁ自分からスカウトするくらいですからお気に入りでない訳がないのですが。
あとロアは今作も可愛い。
〇楪渉
・研究員の中でもアルビフロラの次に若い研究員です。
「楪」は鏡餅にみかんと一緒に乗ってるあの葉っぱですね。
なのでそれをイメージしつつキャラデザしました 多分一番それっぽい。
渉は一番最初にキャラのイメージが固まった存在です。
某海外ドラマのとあるエピソードに強く影響されて作られています。
前作がどぎつい奴等連発だったので、軽くジャブを打つ気持ちで一章担当キャラに。
初期は病気の母親に友達(死体)を紹介するだけの可愛い奴でした。
一応渉の過去を軽く話しますと、
渉は母親からネグレクトと同時に軽い虐待を受けています。
でも渉は母親が大好きでした。
母親が怪我をすれば心配して泣くし、母親が笑えば渉も嬉しくて笑う といった感じに。
なので渉は母親に対して「愛情」と同時に「恐怖」を覚えています。
恐怖心があるから、母親からもらった人形を未だに求めている。
愛情があるから、母親の為に何でも出来てしまった。
研究員の中では一番生々しい過去を持っているのが渉です。
因みに渉は煙草を喫いません。
美容=健康と考えているからです でもお酒は割と飲みます。
〇パサ・バルベルデ
・フルネームは「パサ・バルベルデ・富良野」。
スペインでは「名前・父親の苗字・母親の苗字」という表記になるそうな。
まぁパサさん日本生まれ日本育ちだからスペイン語分かんないんですけどね!(英語は話せる)
まず初めに「葡萄」というワードは決まっていたのですが、
そこからさてどんなシナリオにしようかなと考えまして。
そう言えば前作に登場した薫莉って葡萄とカラーリング近いよね……、
あと薫莉さんフランス人と日本人のハーフだったね……。
せや!薫莉さんのいとこにしたろ!と思い今に至ります。
ワイン=キリストの血、という連想ゲームで血縁の研究をすることも自然と決まりましたね。
普段は明るく陽気な性格、でも根は落ち込みやすく抱え込みがち、
といったスペイン人と日本人のテンプレな部分が強く出た性格です。
薫莉とは和解は出来た物の、やっぱり抱え込んで落ち込む部分は残ってるんじゃないかなと。
パサ自身、自分のそういった暗い部分が嫌いで、
それを誤魔化す為に普段は明るく振る舞ったり、酒と煙草に逃げている、
という人間臭い人物です。
〇富良野・S・薫莉
・パサのいとこです。
前作にも登場したキャラの中でも、トップクラスでまともな人物ではないでしょうか。
まぁ元ヤクザって時点でまとももクソもないけれど。
今作では曼殊沙華とそれなりに仲良くなっています、
面倒見が良いんでしょうね薫莉は。
パサとの関係性についてですが、
薫莉自身パサを妬んだことは一度もありません。
幼少期から自分の面倒を見てくれて、一番仲良くしてくれたパサを妬む、
ということ自体薫莉には出来ないことなのでしょう。
薫莉にしては珍しく、今作は誰かに手を差し伸べる側になっています。
余談ですがパサと薫莉の酒と煙草の趣味は全く一緒です。
でも薫莉の方がお酒にちょっと強いです。
〇桃浜匙スターチス
・名前に一番悩んだ。
直球で分かりやすい元ネタでも良いかな、と思いつつ。
今作では物語の承、の部分を担当しているような人物です。
当初の設定は亡くなった家族に手紙を送り続ける文学者、という人物でした。
後に生物学関係等に統一、ネタ案にあったケロッグ博士をここで出すことに。
あれですね、コーンフレーク生み出した人ですね。
そこから禁欲=それに伴う恨みなどの設定が積み上がり、
現在のスターチスが存在しています。
詰る所スターチスの元ネタというかモチーフはケロッグ博士だったわけで。
理不尽に家族を奪われたスターチスですが、
スターチス自身も理不尽を振りまく立場であることを理解しています。
自分自身を見下しつつもそれを受け入れざるを得ないというスターチス。
そんなスターチスが救われる日は来るのでしょうか。
多分来ない(無慈悲)
初期はもうちょっと軍人っぽくて自他ともに厳しい人でした。
一応研究員達や弱い立場に居る人達に対して禁欲を強制することは基本ありません。
あまりにも不健康だったら怒るでしょうが。
曼殊沙華達が研究所を去った後、パサ達に健康煙草を進めているとか何とか。
〇傾籠小春
・舌ピ三つ編み口悪不良後輩キャラ。
要素が多い 作画コストも高い。
でもそんな小春が好きです 動かしやすいし。
キャラデザに関しては配色がスターチスと被るかもと考え、
白黒で喪服をイメージした配色がメインになりました。
喪に服すべきが相手が常に近くにいるもんね。
当初は生きてる脳状態とかもうちょいえぐい要素が沢山ありました。
もうちょい性格にサイコ感があって、もうちょい暴力的でした。
物語上「ドール」の解説を詳しく話してくれる存在ですので、
もうちょいとっつきやすくしようと考え今に至ります。
今の小春は柴犬感覚で見ています かわいいね。
大好きな両親を唐突に失い、大好きなべるから裏切られた小春ですが、
今後立ち直れるか……は正直私も検討が着きません。
少なからず今後もべるを許すことは出来ないでしょうし、
べるに酷いことをした自分自身を許すことも出来ないでしょう。
でも二人の仲自体めちゃくちゃに仲が悪い……という訳でもないかなと。
何だかんだ一緒に暮らしてますし。
〇庵志矢べる
・名前から一番元ネタが想像できない奴代表。
モチーフ自体は「カーネーション(白)」です 要素どこ?
当初は小春と仲良くなったことが原因で同級生にハメられて誤解のまま小春に殺される、
という可哀想な人でした。
しかし何がこうなったのか現在は隠れサイコパスキャラに どうして。
べる自体優等生だけど性格はかなり歪んでいます。
でもそれは他のキャラのように家庭に問題があったり、
とかでなく生まれつきのサイコパスですね。
なので遅かれ早かれやべー奴になるのは確定してます。
毎晩毎晩小春から暴力を受けていますが、
べる本人は困ったり辞めて欲しいとは思ってないですね。
寧ろ小春から手放されたら泣き喚きそう。
今作において一番思想がぶっ飛んでますね。
因みに小春の舌ピとか開けたのはこの人です。
ピアス開けたのは完全にべるの趣味ですね。
あと後天性の無陰陽者です。
〇メイ・マンユエ
・正式名は「梅 満月」です。
一応江西省のド田舎……というか集落生まれという設定。
贛語で喋るという設定もありますが何分私はそういう部分に疎いので、
多分今後一生発揮されない設定かも。
大学では方言が強すぎるあまり馬鹿にされて、
母国語を喋るのを恥ずかしがるという設定もあったり……。
軽くいじめも受けていましたが、本人はそう言う部分はむしろケロッとしています。
自分の故郷や両親等を馬鹿にされる、とかの方がメイ的に大ダメージです。
今作一優しく、今作一殺人数が多い人物。
本人自体「助けた」という認識よりも「殺した」という認識が強いです。
でもそこを自分の中でハッキリ割り切ってる人物でもあります。
この研究所の中でも一番そういう部分に関して冷静に見れる人物かも知れません。
ただメイの場合は家族達への愛、家族達からの愛、というより、
「呪い」に近いものになっている印象もありますが。
当初は病気の祖父を安楽死させようとした際感謝され、
以降憑りつかれた様に安楽死に執着するというキャラでした。
そう考えると現在のメイはかなりまともなのでは。
まぁ愛という名の呪いに掛かってることに変わりはありませんが。
因みにメイの髪型、初期設定では肩に掛かるくらいの長さで、
現在のように後ろで結っては居ませんでした。
年齢の近い渉が何となくで結ってくれて以降、その髪型が気に入っている……という裏設定。
渉とメイは何だか仲良しさんなイメージです 可愛いね。
〇小野立花
・おまけで出て来た研究員さん。
出自はフォロワーさんに触発されて作った飛鳥文化の創作キャラです。
元ネタというかモチーフは言わずもがな。
本来は本篇にも登場する予定だったのですが、
設定のややこしさと時間の都合上ボツになることに。
なのでおまけでちょこっと出しています。
今後どこかで普通に出てきそう。
簡単に立花を説明すると、
自分の前世を小野妹子と思い込み、
現世を救う為に聖徳太子を(形だけとはいえ)復活させた人物です。
まぁ年を取るごとに小野妹子の思い出とかは抜けるんですけどね。
一応立花の過去に関しては下記のURLの漫画で分かるぞ!(クソダイマ)
https://penguinsikumo.fanbox.cc/posts/807790
〇薨紫徳飛鳥
・名前わかんねぇよぉ!!!!(こうしとく と読みます)
こちらも立花同様飛鳥文化の創作キャラです。
元ネタが分かりやすすぎて逆に言いづらい。
こちらも本来本篇に登場する予定でした。
最初に曼殊沙華を「子猫」と言う役割だったのに……(?)
やや暴走気味な立花を宥めつつも、
自身を求め縋る立花を甘やかしてしまう、みたいなシナリオでした。
軽い設定を話しますと、
元々立花のいとこだった人物の記憶を消し去り、
聖徳太子の情報で上書きされた「作られた偉人」みたいな存在です。
あくまで情報だけなので、妹子との思い出みたいなのは一切ありません。
ちなみに当初は身長160cm(靴を脱ぐと140cm)だったんですが、
諸事情あって現在は156cm(靴を脱ぐと140cm)に。
〇三田耜ユキ
・この子のせいで「好き」を何度「耜」と誤変換したことか。
あまり知られている人物がモチーフではないのでお話しますと、
「犬上御田鍬」という最初の遣唐使と「雪丸」という聖徳太子の愛犬がモチーフです。
設定上、犬上御田鍬を飛鳥同様蘇らせようとした物の資料や情報が足りず、
雪丸と共存させる形で復活をさせたという荒業の産物みたいな奴です。
人格的にはメインは犬上だけど、雪丸の方がやや主張が激しいです。
わんちゃんだからね。
飛鳥に忠誠は誓っていますが遊んでもらいたいと良く思っています。
わんちゃんだからね。
立花をライバル視しつつも何だかんだ懐いています。
わんちゃんだからね。
■その他諸々
・まずBGMに関して。
今作は前作に比べややBGMの流れるシーンが多くなりました。
これに関しては、曼殊沙華が音楽に触れる機会が増えた結果、といったところでしょうか。
基本的に流れるのは「愛の夢」という曲ですが、
一部シーンでは「愛の挨拶」が流れます。
愛の挨拶を作曲したエドワード・エルガーは、
アリスというピアノを教えていた女性と惹かれ合い、
宗教の違いや身分の違い、周囲の反対を押し切り結婚をしました。
その際エルガーがアリスに送ったとされるのがこの曲です。
そういった点もあり、今作はこの曲を使いたいなと切実に考えていました。
また今作に置いて「愛を夢見ている」のは、
曼殊沙華以外にも沢山います。
そこに関しては言わずもがな、かなと。
おまけで流れるのは「楽しい農夫」です。
これに関しては私の趣味です(素直)
■作った感想
・もうちょい手際よく作れや(ガチギレ)
まずシナリオにさんざん悩みました。
短編集にするか、長編にするかとか。
前作が前作なので、あまり甘くし過ぎてもギャップが大きすぎて違和感になるだろうし、
かと言ってこれでハッピーなエンドでなければあまりにもあまりだし。
いっそ最悪なエンディングも作ろうかな~と考えていました。
考えていましたが、やっぱりこの二人には幸せになって欲しいな、と思う自分が居まして。
それはプレイしてくださった多くの人達が二人を幸せを望んでくれたのも勿論、
自分自身も二人には幸せになって欲しいな、という思いがありました。
優しくなったな私。
今後も曼殊沙華とアルビフロラやペンギン達、
研究員達も色んな所で出していきたいなぁと思います。
■最後に
今作「堕獄の花園、嘱目の人鳥。~Sanatorium・Garden~」は、
前作「横行する饅頭、独白する人鳥。」の続編であり、
どぎつい要素や暗い話でありながらも、多くの人にプレイして頂いています。
今作は前作同様、多くの人の支えや応援があって出来た作品です。
この場を借りて、改めてお礼を言わせていただきたいと思います。
今後もアゴシリーズに登場する人物達の、
不確かで不格好な愛情を、見守って差し上げてください。
Naoi Ikumo@アングラ人鳥歌劇展
2024-02-20 13:53:33 +0000 UTCRinaHong
2024-02-20 07:39:49 +0000 UTC