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『pixivリクエスト作品』淫魔な娘と人間パパが疑似近親スケベ♡淫魔覚醒純愛合法レ○プするドスケベ小説

 こんがりとキツネ色に焼かれた表面に、バターを塗ってかじる。すぐ隣からはコーヒーの香りが漂い、私の鼻をくすぐっていた。このまま優雅な一日を送りたいところだが、そうもいっていられない。テレビに映った曜日は水曜日。平日のど真ん中、これから仕事が待っている。

 私はテレビに流れたニュース映像を、ぼーっと眺め続けていた。


『昨日、連続強姦事件の犯人として指名手配されていたサキュバス、中田椎奈容疑者(26)が逮捕されました。取り調べにおいて中田容疑者は「生活に困窮して、夢魔外来に通うことができなかった。本能が抑えられず、被害者の方には申し訳ないことをした」と容疑を認めており――』


 テレビ画面には、紺色の制服に身を包んだ警察官たちに囲われ、一人の女性が連行されている。美しい女性だった。やつれてはいるが、目鼻立ちは整っていてアイドルだとか女優と言われても信じるほどだ。ただ人間と違うのは、頭の左右に生えた大きな角と、脚の間に垂れている細い尻尾。彼女を前にはカメラ陣が。そのさらに手前には、プラカードを持っている連中が集まっている。「反サキュバス差別」「淫魔は出ていけ」「夢魔にも人権を」「淫らな悪魔に鉄槌を!」と、言いたいことは様々だ。


「ふぅん」

「お父さん?」

「……」

「お父さん、コーヒー入ったよ」

「ありがとう。玲奈」

「ん」


 私の視線とテレビの間を遮るようにのぞき込んできたのは、黒い長髪の少女だった。彼女はほとんど動かさない無表情のまま、私の手元にコーヒーカップを置くと、続いてベーコンエッグとサラダが乗った皿と一緒に運んでくる。さらりとした長いストレートの髪が耳から零れ落ち、彼女はそれを耳へとかけ直す。少女・玲奈は朝食の準備を一通りを終わらせた後、湿った視線をよこしてくる。


「お父さん……また夜遅くまでお仕事していたんでしょう」

「そんなことはない」

「嘘。昨日の夜、お部屋からキーボードの音聞こえた。ちゃんと寝て」

「手厳しいな玲奈は。悪い、気を付けるよ」

「心配だから」

「……悪いな」

「ん」


 頭を撫でてやると、彼女は私に腕を回し、抱き着いてくる。彼女の来ている制服は、この近辺を学区にする中学校の制服だった。やや幼さの残る彼女の顔立ちを見ると、それもうなずける。しかし一方で、首から下は中学生と言うには……あまりに発育が良すぎている。バストを覆うワイシャツは、パツパツに張って細かな線が走っており、お尻もスカートが垂れ下がるというよりも乗っている。流石にパンツが見えるということはないにしても、前下がりになったプリーツスカートは彼女のお尻がどれだけ後ろに出ているのかを物語っていた。


「心配かけて悪い。いつもありがとう」

「いいの。お父さん、無理しないで」

「大げさだな。別に命に係わる仕事でもないだろう。単なる研究職だ」

「中年男性の過労がニュースになっているから」

「子供がそんな心配するな。ほら、学校行ってこい。わかってるな、門限は」

「門限は6時。連絡は必ず。大丈夫、わかってるから」

「よし、偉い」

「ん……♡」

 

 私の声に気をよくしたのか、玲奈は表情をほんの少しだけほころばせ、よりいっそう強く体を押し付けた。すりついたり、頬ずりしたりと、思う存分に体温を感じてから、彼女は離れていく。アイロンのかけられたシャツとプリーツスカート。セーターにブレザーを着込んだ姿は、正しく理想的な女子中学生。健やかに育った娘の背中を見送りながら、私はスマートフォンを取り出した。メモ帳の中から「経過観察」と題されたファイルを呼び出し、記載。


「〇月×日 角、尻尾等の夢魔兆候なし。本日も異常なし……」


 手短な記入が終わると同じくして、口からは細く長いため息が溢れる。履歴には何日も、何か月も、幾年にもわたって記録が続いていた。最初のころは何行も書かれていたその記録は、年を経るごとに少なく、簡素になっていく。積み重ねられた記録の山を眺めた後、また小さくため息を付き、


「……仕事、行くか」

 

 私はコーヒーを飲み干した。




--------------------------------------------------------




「山下先生ぇー、今朝のニュース見ました?」

 

 学生から出されたレポートを眺めていると、隣から声をかけられた。視線を向けると、白と紺のカップを両手にそれぞれ持った若い女子学生が私の方を見てきている。整った容姿の、線の細い学生だった。彼女は白い方のカップを私の手元に置いてくれると、自分のカップをすぐ隣に置く。私の何も入れないブラックコーヒーの横で、コーヒーフレッシュ4杯、スティックシュガー5本が紺色のカップに注がれていった。私は白のカップを手に取り、口元に近づける。


「ありがとう。あの、連続強姦事件だろう? 気の毒にな。被害者も、加害者も」

「本当ですよね。まだまだ世の中理解が及んでないっていうか。夢魔って呼び方にも浸透してないし、淫魔ってプラカード振ってる奴ら、正気かって思いましたよ」

「夢魔達は総じて容姿がいい……強姦事件となっても、罪が軽くなりやすい。だからこその差別意識だろう……まあ、河野君は当事者だからね。そうも言っていられんか」

「アタシはラッキーでした……山下先生には感謝してますよ、本当に……まあ、先生みたいなイイ男はそそられますけどね……♡」

「河野君、角」

「おっと。はは、すいません……」


 彼女はそういうと頭の横から飛び出てきた角に手を触れた。慌ててその角を撫でながら……かろうじてコーヒーと言えるそれを口にすると、少しずつ角が縮んでいく。苦笑いする彼女に軽く手を挙げて笑みを浮かべつつ、私は窓から外を見下ろした。

 都内にあるとある大学、そのキャンパス敷地内には様々な人種が歩き回っていた。黄色とか、白黒なんていう時代は過ぎ去り、コーカソイド、モンゴロイドという分類も一緒くたにされ、私達は一様に“人間”と称された。それら人間と共に歩いているのは、実に様々な種族だった。

 豊かな体毛と動物のような耳を持つワーウルフ、ケットシー、ハーピー。体全体あるいは一部に鱗を持つドラゴニュート。文字通り雪のような白い肌のヴァンパイア。容姿端麗なエルフ。筋骨隆々としたドワーフ。緑色の肌を持ったオーク。そして……サキュバス。英語圏と異なり漢字表記が公的文書で用いられる日本においてはそれぞれ獣人、竜人などとそれぞれ表記されている。サキュバス(男性であればインキュバス)は夢魔と称されることが多いが、十数年前までは公的文書でも淫魔と記されることが多かった。


「ていうか、未だになんで夢魔とか言ってるんですかね。いちいちそんな漢字表記するから変な差別とかできるんすよ。淫魔とか、吸血鬼とか。そりゃ知らない人が見たら勘違いするのも当然じゃないっすか」

「まあ、単純に金と手間の問題だよ。カタカナ表記に変えるというだけで文字数が膨れ上がり、その分印刷量も膨れ上がる。文書だけじゃなく、病院をはじめとした各種案内板。影響を受ける場所は多岐にわたる。割り切るしかないさ」

「ちぇー……でも先生は本当にすごいですよ。アタシに特効薬教えてくれたのも先生でしたし。娘さんも、ずっと人間として過ごしているんですもんね?」

「ああ。引き取ってから今年で15年。肉体的にはサキュバスの兆候は出ているが、人間の女性でいう“発育がいい”の範囲内だろう。角も尻尾も出ていない。性的なものからは引き離している」

「食用精液の摂取もないんでしたよね? 彼氏とかは?」

「そこが心配だったが、今のところ興味がないらしい。その部分さえクリアできれば、私の研究も実を結ぶんだがな」

「そうなったら、史上初ですよね。性刺激や体液接種を介さず、親子の愛情だけで夢魔性を抑え込むことができたとなったら、いろんな人が救われますよ」

「そうか……そうだな……そうだといい」

「……娘さん、心配ですか?」


 隣からのぞき込んでくる河野君に、私は小さく頷いた。コーヒーの黒い水面は鏡のようで、そこには私の顔が浮かび上がっている。史上初の試みがもう少しで成功するかもしれない。そう考える男の顔としてはいささか……いや、ずいぶんと曇りが見えた。


「情が湧きすぎた」

「……」

「研究目的として引き取った孤児とはいえ……流石に十数年。父娘として過ごしていたからな。当然と言えば当然だが……これが本当に彼女のためなのか、わからない自分がいる」

「でも、夢魔性で苦しんでいたり、迫害を受けている親子は多いです。きっとそんな人たちが」

「私も当然、夢魔が性犯罪者まがいの色情狂だなんて、おくびにも思っていない。私達は少し違うだけで、そこに貴卑は無いはずだ。だが……生まれ持った特性を抑え続けた生き方が、本当に……あの子のためなんだろうか……」

「先生……あの……」

「……つまらない話を聞かせたね。おっさんのボヤキだ。気にしないでくれ」

「すいません」

「謝らないでくれ。そろそろ次の講義だろう? さ、行きなさい」

「はい……失礼します。カップ、給湯室に戻しておきますね」

「ああ」


 気まずい空気が流れたまま、河野君は研究室から去って行った。私のデスクに置かれたコルクボードには、玲奈との写真が飾られている。生まれて間もなかった頃から、毎年一枚ずつ。単なる研究の経過報告としてはいささかポップな印象のフォトボードとなっていた。それを眺めていると、スマートフォンに着信が一つ。


『玲奈:今日は6時に買えるね。お夕飯は作っておくから、ゆっくり帰ってきて』

「……子供が気を遣うなというに」


 私はコーヒーを口に含みながら、メッセージに返信した。




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 木曜日の朝。私はまたテレビを眺めながらトーストを口にしていた。テレビの画面では相変わらず、連続強姦事件の特集を行っている。コメンテーターらしきフォックスタイプの眼鏡をかけたエルフの女性は、金切り声で司会に向かって話していた。


『このように、やはり夢魔の皆さんには申し訳ないですが、ある程度の隔離は必要なのです。夢魔はその生態、生活様式からして他種族とは大きな隔たりがあります。彼らの常識は他種族では性犯罪となるのです』

『ちょっと待ってください、それは夢魔差別でしょう! 今回の事件も中田被告は容疑を認めております。今回の事件が起こったのは夢魔に対して生じている社会的不利が招いた事件で』

『しかしそれは他種族も同様でしょう。夢魔だけが特別ではない。私達獣人の国民は満月付近の夜間外出は制限されております。それと同様にあくまで前向きな社会的区別をですね――』

『――それを語るのであれば我々ヴァンパイアへの迫害の歴史も振り返っていただかなければならない。他種族との交流を避け古城や郊外に住まい続けた結果、より一層深いヴァンパイアへの偏見が助長さ――』

「お父さん」


 ぼんやりと眺めていたテレビとの間に、玲奈が割って入って来た。切りそろえた黒髪の下、大きな瞳が私のことを見つめてきている。表情自体は昨日と変わらない。ただ、少しだけ不機嫌そうに見えた。


「家の中で、仕事のこと考えるの禁止」

「ああ、すまん」

「家の時間はプライベートの時間。じゃないと、仕事に支障がでるって。学校の先生も言ってた」

「……そうだな、そのとおりだ。ありがとう、玲奈」

「今日のコーヒー」

「ああ」


 彼女の言う通り、テレビのチャンネルを変えながらコーヒーを口に運ぶと……ふと、違和感を覚えた。


「……?」


 ブラックじゃない。カフェオレだった。妙だ。別に飲めないわけじゃないし特別こだわりがあるわけでもないが、私が飲むコーヒーは常にブラックだ。玲奈もそれをわかっているはずだ。


「玲奈」


 彼女をよびかけると娘はすぐに振り返る。長く黒い髪は、つやつやとしているが脂っこいということはなく、たったそれだけの動きでもさらりとなびいていた。黒い髪の合間に見える白いうなじと、整った顔。ツンとしているとか、しっかりしているとよく言われる彼女だが、私だけはその表情の違いが少しわかる。ほんの少し、抜けた表情の玲奈は、私のことをじっと見つめて……。

 

「どうかしたの?」

「え?」

「私のこと、呼んでた」

「あ、あぁ……コーヒーに、ミルクが入っていたから」

「嫌、だった?」


 彼女は小さく、何か喉の奥につっかえるように言った。私は首を振る。


「いや、そうじゃない。ただ、いつもと違うから。どうかしたのかと思ってな」

「そう。……オムレツ、すぐできるからね?」

「お、おお……」


 妙だ。何かが。フライパンの上でかき混ぜられる卵を見据えながら、私はほんのりと甘いカフェオレを口に含んだ。一口飲んだ私を見て、彼女は小さく微笑んでいる。新しい味を発見できたことが嬉しいのか。私が抱いた違和感を余所に、オムレツはあっという間に出来上がってくる。テーブルに皿を置いた玲奈は、エプロンを取って私に向かい合った。


「ねえ、お父さん」

「どうした?」

「コーヒー、美味しい?」

「ん、ああ。そりゃいつも美味いが」

「変な味、しない?」

「大丈夫だ。変になってたりしないぞ。ちょっと驚いただけだ。いつもと同じで美味しい。いや、いつもよりか」

「よかった……」

「……?」


 玲奈は不意に、私に抱き着いてきた。今まで学校へ向かう直前にハグをするということはよくあった。なんてことのない親子のコミュニケーションだ。しかし、今日は妙に意識してしまう。張りのある、大ぶりの胸と、柔らかな香り。彼女の長いまつげがここからだとよく見える。私の腹に抱き着いたまま見上げた玲奈は、私に小さく微笑んだ。


「お父さん」

「なんだ……?」

「大好き……♡」

「どうしたんだ、甘えん坊だな」

「ん、こうしてたい……♡」


 なんて、可愛らしい娘なんだろう。中学生になって、もう反抗期を迎えるかと思いきや……。彼女の背中に腕を回し、抱きしめてやる。すっぽりと包まれ、彼女の体が触れている部分が幸せで……心地良――。

 夢心地だった私を、電子音が現実に引き戻す。見るとテーブルに置いてあったスマートフォンが、けたたましく鳴り響いていた。時計を見ると、いつの間にかもう出社しなければならない時間を過ぎていた。


「ま、まずい……! 今日は朝一でミーティングだった……!」

「え、お、おとうさ」

「玲奈。お前も遅刻だ、早く行きなさい」

「うん……」


 慌てて身支度を整える。スマートフォンで同僚に言い訳を伝えつつ、寝間着のズボンをズリ下げた。妙に引っかかる。いったいどうしたと視線を下げると……私のイチモツは、漏らしたのかというほど、強く、激しく、勃起していた……。


「お父さん、行ってきます……♡」


 遠くの方から、玲奈の声がひっそりと聞こえていた。




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「しかし、珍しいですね。山下先生が遅刻だなんて」

「君の荒事の方が珍しいよ」

「いやぁ、お恥ずかしい」


 私はため息交じりに、手にした絆創膏を張り終えた。苦笑する河野君の顔には、いくつも痛々しい傷痕があった。爪のような痕は獣人との喧嘩だという。恥ずかしながら、我が校には粗暴な獣人の学生も多い。些細な事から暴力沙汰につながることもままあるため、准教授以上には常に救急箱の用意が義務付けられている。私が学生だった頃、そんな事があればそれこそ種族間の抗争に発展しかねないが……時代の流れというやつだろうか。彼女の反応は、せいぜい犬の糞でも踏んだ程度のものだった。


「で、一体どうしたんだ」

「単なる勘違いですよぉ。その、ネコちゃんの彼がアタシに惚れちゃって。で、その子がシェイク飲んでたんですけどね? それをアタシの母乳だと勝手に勘違いしてて……まあ、あとはひっかかれて。ここにいるって感じですね」

「まだそんな迷信を信じている奴がいるのか……獣人のほうがその手の迷信には強いだろうに」

「ですよね~滋養強壮の効果はありますけど」


 サキュバスが今でも淫魔と蔑まれる理由はそこにある。サキュバスの体液に滋養強壮の効果があることは認められている。だが、現在ほどインターネットや娯楽の多くなかった世界では、彼らの体液は強すぎたのだ。娯楽の少ない山間部などで唾液が混入したり、サキュバスの汗が気化したものを長期間吸い続けると強い性的興奮を覚える。それを人々は「淫魔の虜にされた」と称したのだ。

 今でこそ、それらの効果が発揮されるメカニズムは解析されており、何より私が証明だ。もし淫魔の体液が混入した程度で興奮していたら、私なんて日常生活を送れないだろう。


「あーでも、ずっと昔はそうだったみたいですよ?」

「昔?」

「いや、本当かウソかわからないですよ? アタシのボケた婆ちゃんの話ですから。婆ちゃんの、そのまた婆ちゃんのむかーしむかしのサキュバスは、本当に落としたい相手には自分の体液を飲ませたんですって」

「迷信だろう?」

「あ、でもでも、続きがあるんですよ。婆ちゃんが言うには、本気で落とすにはとっておきの魔法を使うんですって」

「魔法? なんだ、特別な薬の調合法が」

「も~、鈍いな先生は~。いいですか、今も昔も、異性を落とす無敵の魔法があるじゃないですか」

「……?」

「愛ですよ、愛情。心の底から愛しあった人に自分の体液を飲ませると、時を忘れたみたいに結ばれるんですって。抱きしめ合うだけで幸せいっぱい。世界はもう自分と相手の二人だけ、になるんですって~。ロマンチックですよねぇ」

「…………」

「まあ、迷信ですよ迷信。消しゴムに好きな人の名前書いて、使い切ったら結ばれるみたいな。そもそも、そんなに愛している人だったらわざわざ 体液なんか飲ませなくっても結ばれるでしょうし。あれ、先生? なんか顔色悪いですよ、先生? せんせー?」


 河野君の無邪気な声が、私の意識から遠ざかっていく。背筋を冷たい汗が流れていった。

 



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 まずい、まずいことになった。

 手遅れになる前に。いや、すでに手遅れだろうか。家に帰ると部屋は暗い。しかし確かに、人の気配はあった。気を強く、気を強く持つんだ。大丈夫、抗夢魔薬は飲んだ。仮に魅了されたとしても抗えるはずだ。よし、行くぞ。

 気を強く持ちなおし、ドアを開いた私の決意は……あえなく泡沫と化すことになる。


「ん……ぁ、ンン、ぁ……はぁ……♡♡♡」


 女の声。生物学的というよりも、もっと深く本能に訴えかけてくる……。玄関からすぐの廊下。私の目の前で、彼女は一人、オナニーにいそしんでいた。私に顔は向けていない。背中を向けたまま、床にぺたんとアヒル座り。ただ、いつも履いているプリーツのスカートはなく、少女らしい薄布が尻に食いついている。そして薄暗い床でもはっきりとわかるほどの、床に広がった、女の汁……。


「ン……おとぉ、さん、ぁ……♡♡ はぁ……♡」

「……」

 

 ダメだ、喋れない。彼女に声をかけようとしても、本能がそれを遮る。いや、必死に理性がとどめようとしているのだろうか。スーツのズボンが激しく押しあがっていた。背中からしか見えないのが、逆に私をそそらせる。彼女の顔の付近に見える小さな布は、私の下着だった……。


「おとう、さん……?♡♡♡♡」

「……」


 遅れて玲奈は私に気が付いた。肩越しに見た彼女の視線は、おおよそ15歳の少女とは思えない、淫らで……艶めかしい。彼女が座ったまま、私の方に近づいてくる。いや、違う。私の方が近づいて行っているんだ。気をしっかり保とうと、奥歯を強く噛み占める。しかしそれも無駄なことだった。玲奈の表情は変わらない。いつもと同じ、無表情に近い、ごくわずかな表情の変化。それでも、私からしてみればはっきりとわかる。心の底から安らいだ顔で、彼女は両手を広げ、私に語る。


「ぎゅって、してぇ?♡♡♡」


 一拍、二拍、三拍。私の意識が記憶していたのはここまで。次の瞬間、放り出されたように、私の理性が見た映像は。視界いっぱいに広がった。玲奈の顔と、白く丸い胸だった。


「あっ、お父さん、ぉ、とぉさん♡♡ んっ、はぁ♡♡♡ いいよ、いっぱい、のんで?♡♡♡」


 頬を赤らめ、いつもならほとんどしない笑顔をいっぱいに咲かせながら、彼女は私の頭を撫でていた。私はそれを受けて、目の前の白い果実、その中央にあるピンクのへたにしゃぶりついた。粒粒とした、苺のような舌ざわり。それを舐めているだけで、頭の中は幸福で満たされていた。私はもはや言葉を発することなどできない。今こうして考えている私を背後に追いやって、あそこにいる私は、ただひたすらに快楽を貪り味わっていた。


「ぁっ、ぁ、ぁ、あぁ~♡♡♡ ぁっぁぁ……♡♡♡♡ きもちぃっい、きもち、ぃっ♡♡♡ おっぱい、おっぱい、きもち♡♡ ンぉ、ぉっ、ぉぉ~~……♡♡♡♡」


 舌をこぼして、顔を真っ赤にしながら玲奈は声を漏らす。その声を漏らしていることの証拠か、それもこれも全て手の平で踊らされているのか。私の口の中にもたっぷりと母乳があふれてくる。サキュバスの体液。しかも相手が、性行為を行おうとしている今、それを直で摂取することがいかに危険か。理解していない私ではない。女性であればたちまち肌がきれいになり、錯乱にも似た発情状態へと移行する。一方男性であれば、闘争本能の激化。筋肉が隆起し、血流が増加。それに伴う、勃起力の向上。私はシャツやズボンを破り捨てて、鍵もろくに締めていない玄関先で裸になると、娘にチンポを突き付けた。

 

「すごぃ……おとうさん、かっこぃ♡♡♡」

「フーーーーッ……フーーーーッ…………!」

「は、はぃ……♡♡♡ すぐに、ご奉仕、します……♡♡♡」


 いったいどこでそんな言葉を覚えてきたんだ。玲奈の見てきたものは全て、管理してきたはずだ。そんなものは見れるはずがない。学校には教員に事情を話して常に監視の目を光らせてある。なら、どうして……。私がそんなことを考えている間に、事態は進行していく。グロテスクに勃起したチンポの先端。まだ風呂にも入っていない、汚れた肉棒。その先端は既に我慢汁でべたべたに汚れている……。私は震え、彼女は見つめ続けていた。柔らかい唇が、触れて……。


「はぁむ、ず、ぢゅっる、ぢゅるるる♡♡♡」


 しゃぶり始める。本当に、どこで覚えたんだ。いや、覚えるはずもない。だとしたらこれは、サキュバスの、本能なのか。精を得るために、最も効率のいい方法を知っているのか。彼女の舌遣いは、私が手でするときなんかよりもずっと刺激的だった。加えて普段は女など抱きはしない。恋人がいたときもはるか昔のことだ。十数年ぶりの女の肉に、チンポはすぐさま限界を迎えた。


「ンんッ、ん゛っ、んっふ、ん゛ふぅぅ~……ふ、ふぅぅ……♡♡♡♡」


 早すぎる。何もかもが。サキュバスに生の精液を与えることがどういうことか。しかも彼女は生まれてこの方性を遠ざけ、初めて摂取する生の精液だ。


「ん゛っ、んっぷぁ、あぁっはぁぁ~~……♡♡♡♡」


 黒い髪の横からは、大きくつかみやすそうな角が生え、腰の後ろからは一対の飛膜が張り、パンツを押し破って尻尾が飛び出る。紛うことなき……いや。むしろそれは昨今社会にあふれるほどいるサキュバスや夢魔というより。むしろ……もっと始祖に近い……。


「美味しかった、お父さん……♡♡♡」


 淫魔。


「お父さぁん……まだ、すっごい大きくて、硬くてぇ♡♡ かっこいいまんまだねぇ♡♡」

「……」

「ベッド……行こ?♡♡♡」


 ダメだということはわかっている。しかしもう私の体は、私のものではなくなってしまった。


「フゥーーーーッ、フッ、フっ、フゥゥルルル…………」

「ふふ、お父さん……わんちゃんみたい……可愛い♡」


 玲奈の望むがまま、玲奈を望むためだけにある男の体だった。確かに感触はある。唸る喉も、そこを通る空気の感触も全て自分のものだ。体の真ん中で、いきりたって柔肌に押し付けられる肉棒も。


「ほら、おいでぇ♡ ここ、入りたいんだよね?♡ いいよ、ここはお父さん専用♡」

「ぐ、うぁぁ、あ゛ッ!」


 唸りと共に娘に勧められるまま、ねじ込まれていく硬い肉棒。割れ目を掻き分け、滑りと熱、そこらじゅうから締め付けてくる感触は、悲しいくらいに心地いい。生まれて初めてのはずの挿入に、玲奈は……


「ぉっ、お゛っ♡ お、ぃい、んぃぃ、あ、んぉっ、お♡ お〜〜〜〜…………♡」


 舌をこぼし、恍惚の表情で悦んでいた。


「あ、ぁ、あっぐぅ、ん♡ きもちっ、きもち、いぃ♡ お父さんの、おちんぽ、きもぢぃ♡」

「ぅ、っグゥぅ」

「おとうさぁん、おとぉ、さんっ♡ お゛っ、んぉ、ぉお゛♡ もっと、もっとほじくって、ほじくってぇ♡ たくさん、おく、も、ぉっ、っと、ぉお゛♡」

「う、ぅぅう゛ッ」


 玲奈の声はあまりに心地よかった。いいや、声だけじゃない。その表情も、揺れる柔肉も。こちらを手玉に取るような余裕綽々の女ではない。あくまでも小さな少女が、目の前の快楽に耐えきれず、ただ欲望のままに楽しんでしまう姿。それが雄の本能を刺激させる。こいつを犯す。こいつを犯す。こいつを孕ませる。身籠らせる。私の視界はピンクのベールに包まれたように、凶暴なまでの性欲に支配されていた。

 相手が愛情を注いだ娘だということも、曲がりなりにも自分の研究対象であるということも忘れ、ただただ力の赴くままに、覆い被さり、犯していく。


「ぁ、ぁっ、ぉっ、お゛♡ きもちぃ、きもちぃ、の、きたぁ♡ ぁ、あ゛♡」


 悶える彼女の両足首を掴み、そのまま上へ。上を向いて揺れる腰を、そのまま全体重をかけて、犯し潰す。


「お゛っ、ぉっ、お゛ぉぉお゛っお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ きもぢぃの、ぎもぢぃの、ふわってするの、きたの、に♡ ま、またぎもぢぃの♡ ぉ、お゛ぉおお゛♡」

「ふぅ゛ぅうーーーーッ、ふん゛、ふぅン゛」

「ごめなしゃ、ご、めな、あ゛ひゃ、ぃ、ぃい゛♡ わるいこ、悪い子で、ごめんなさぃ♡ お゛っ、ぉお、お゛♡ おとうさん、にっ、隠れておマンコ気持ちよくなってごめんなさい♡ あ、ぁぁあ゛っ、んっぐ、うっぎゅぅううぅぅう♡♡♡♡♡♡」

「ぅ、う゛っ、ぅううっぐぅうっ」

「おとうさ、わたし、私が、えっちな、子だから♡ こんなに、おっきく、なってるんだよね?♡ ぉ、お゛♡ ごめん、なさぃ、ごめんなさぃ、ごめんぁ、さぃ♡ ぜんぶ、ぜんぶわたし、お父さんのもらう、だから、だからぜんぶ♡」

「あ゛ぁあ、あ゛、あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

「わたしに、ちょう、だぃ?♡」


 途端、全てが、流れ込む。


「ぉ、お゛ぉお゛ぉお゛ぉお゛ぉお゛ぉっぅぉ、っ、おお゛ぉお゛ぉお゛お゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 二人で過ごした、親子の家。その家に今、雄のうめきと、雌の叫び。二つの性の合間から漏れる、絶頂と快楽の音が漏れ、染み込んでいった。




--------------------------------------------------------




 どれほど時間が経っただろう。リビングの床に置いていかれたままのスマートフォンが鳴り響いていた。

 拾い上げると、画面には河野君の名前が表示されている。緑の通話ボタンをタップし、耳に当てると彼女の声がした。


「もしもし?」

『あ、やーっとつながった。先生大丈夫です? なんか今日、無断欠勤らしいじゃないですか。もしかしてー……誰かオンナ、作っちゃったんじゃないですかぁ?』

「河野君。そういう発言が、淫魔差別を生むのだよ」

『冗談ですよぉ、冗談。わたしと先生の仲なんですから♪ でもまぁ、元気そうで何よりでしたよ。昨日の先生、なんかちょっと思い詰めていたっぽいんで』

「悪いな。じゃあ、そろそろ切るぞ」

『はーい。あ、ちな』


 彼女の声が最後まで聞こえることはなかった。耳に当てていたスマートフォンがひったくられると、彼女はそのまま通話を切ってしまった。無表情に近い顔。だが私にははっきりと分かる。これは不満の表情だ。


「女の人の声がした」

「ゼミの学生だ。それだけだ」

「どーだか……お父さん嘘つきだからなぁ~」

「それはまぁ、悪いと思っているが……」


 玲奈の姿は、すっかり変わってしまっていた。黒い長髪の左右からは、大きな角が生えており、腰元に生えた一対の翼は翼竜を思わせる。尻尾もしっかりと生え、スマートフォン程度の重さなら問題なく扱えるようだった。頭の上から足の先まで、どこをどう見てもサキュバスとして覚醒している。彼女は私を見ると、とがった爪を私の胸板に突き立てる。


「ずっとずーっと嘘ついてた。私、人間だと思ってたのに」

「さ、サキュバスが精液や愛液を接種せずに性衝動を押さえられる実験だったんだ」

「愛娘を実験対象にしているなんて、もっと最低」

「面目ない……」

「お母さんが死んだっていうのも嘘なんでしょ」

「う、うむ……」

「本当最低。最低の嘘つき」

「……」

「でも……これでようやく、分かった……♡」


 突き立てられていた爪が、するりと滑って脇に逃げていく。そのまま私の胸板に玲奈の胸が押し付けられた。柔らかい肉の上で、かつての純真さなどどこへやら。妖艶な笑みが私を射抜く。


「昔っから、男の子なんて興味なかった。人間も、サキュバスも、獣人もドワーフも、オークも、エルフだって。私、ちょっと変なんだと思ってた。でも、それも当然だったんだよね……♡」

「玲奈……♡」

「だって私にはずーっと、お父さんがいたんだから……♡」

「お、おい、あ……」

「……おっきく、なったね♡」


 変わったのは彼女だけではない。数日前は抱きつかれたってなんともならなかった私の肉棒は、今こうして激しく勃起し、彼女の股ぐらを押し上げている。頬を染めたまま、彼女は小さく微笑んだ。


「これからよろしくね、あ・な・た♡♡♡」

 


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Comments

話もエロも本当によかったです! 特に、はじめは笑わなかった玲奈が満面の笑みを浮かべるようになり、更に下品に喘ぐ姿は激シコでした💕

ツマミのキワミ

ありがとうございます♪ 話が面白いと言っていただけて何よりですわ! ちょっとエロには自信なかったのですが、そう言ってもらえると嬉しいです💕💕

緒又しゆう

最高にエロかったです💕 そして話が面白くて、先の展開がどうなるのか気になりながら読ませてもらいました✨ 話の面白さと内容のエロさが合わさって本当によかったです🥰

ツマミのキワミ


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