絵を描く人なら頻繁に使っているはずの色調補正。
トーンカーブもその一種です。
色調補正には2種類の呼び出し方法があって適用範囲など微妙に違います。↓
知ってると思うけど、一応。
-------------------
色調補正は
初心者は『明るさ・コントラスト』
中級者は『レベル補正』
上級者は『トーンカーブ』
を使用するのが一般的なイメージかもしれません。
実際に上から順に操作が難しくなり、出来る事も多くなります。
今回の覚書はいきなり上級者向けのトーンカーブなわけですが…😅
実はクリスタのトーンカーブはPhotoshopのものより機能が削られた、言わば簡易版だったりします。
ググって出てくるPhotoshop版の講座よりは簡単で覚えやすいので、とっつきやすいと思います🙆
---------------
トーンカーブの話の前に、基本的な知識についてから始めます。
基本的とはいえ、私も最近まで知りませんでしたが…(白目)
----------------------------------------------------------------
なつかしサークルカット。
カラー画像をグレースケール化したものですが、左右でわずかに違います。正しく変換されたのは一体どちらでしょうか。
正解は 右 です!⊂((・×・))⊃
---------
サークルカットでなくとも、『全体のカラーバランスをチェックするために一旦グレスケで確認しましょう』とか、どこかの講座で見た事があるかもしれません。
グレスケを活用する機会は結構あります。
そういう時、どうしてますか?
色調補正の『色相・彩度・明度』で彩度を下げる?
これをやってる人は間違いです! 今すぐやめて下さい!
…と、絵描きYoutuberみたいな発言をしましたが…😅
本当にこれは止めたほうがよくて、グレースケール化は色を明度ではなく輝度(きど)で変換するのが正しい方法です。
"輝度"とは人間が感じる色の眩しさの事。(一応計算方法はあります)
"輝度"は"明度"とは似ているようで全くの別物です。
ともかく、この違いを見れば一目瞭然です。
まず虹色のグラデーションの箇所に注目。
体感的には黄色が一番眩しく見えるはずなのに、図真ん中では全て明るさが一緒になってしまっています。
輝度で変換されたものはきちんとグラデーションを保っている事がわかります。
次に選択されている赤色に注目。
この赤色の明度は50%、輝度は30%です。
明るさが全然違うやんかーーい!!☝️😅💦
…そしてこの輝度ですが、変換作業なしでは直接数値を確認する事が 出 来 ま せ ん 。
(HLSの"L"って輝度のはずなんだけどな…?)
ですが、画像を簡単に輝度で変換する方法ならあります。
レイヤー1枚だけなら、レイヤープロパティからグレーを選ぶだけです。
以下のレイヤーを全てグレーにしたい場合は、
新規レイヤーを作り、適当な無彩色で全て塗りつぶして、レイヤーモードを色相・カラー・彩度のいずれかにして下さい。
(わかりやすく、彩度にしました)
どちらも元赤色だった箇所をスポイトで取ると、30%になっている事がわかります。
------------------------
■おまけ スポイトの設定の違い
私はいつも上の設定で、必要な時だけ下に切り替えます。
乗算などを使う時にも、元の色を知りたいのか表示上のイメージの色を知りたいのかで使い分けると🙆
(スポイトは他にも設定があるのでサブツール詳細でチェックしてみると良いです)
----------------------------------------------------------------
ここからやっとトーンカーブの話に入ります。
今回はまずグレースケール画像の場合の説明。
使用する画像はこちら。
背景の白を含む6色で構成されています。↓
%数値は輝度。
トーンカーブで調整しようとすると、こんなグラフが出てきました。
③の棒グラフ(ヒストグラム)の方に注目してみます。
調整前の画像の情報が視覚化されています。
255という最大値は今はスルーで、上部の25%毎の区切りで確認して下さい。
背景の白(輝度100%)の使用量が一番多く、次点で輝度50%が多い事がグラフで表されています。
10%の輝度の情報量が一番少ない事もわかります。
このヒストグラムを頼りに調整する位置を見つけます。
肌色が多い😳キャラクターイラストなどはだいたいこんな風になります。さすがに色数が増えるとよくわからんですね。
ヒストグラムは正確に読み解く事は難しいです。
編集の時に使用量を見る機会は少ないので、とりあえずグラフの横軸の意味が理解できたらそれで良いです。
----------------------------------
画像の調整は④の線グラフで行います。
グラフは横軸・縦軸ともに0%~100%の輝度として見てください。
とりあえず例として一番わかりやすい、中央の輝度50%を75%に調整してみましょう。↓
クリックすると新たにマーカーを作成出来ます。
グラフを上に引き上げて、マーカーではなく線を75%の位置に合わせます。↓
決まったら決定を押し、元50%の輝度だった所をスポイトで確認してみます。
75%になってますね!╭( ・ㅂ・)و ̑̑
マーカーを動かした結果、全体的に曲線になりました。
他の箇所も、曲線に合わせて輝度が変更されます。
他の例。
一番右端のマーカーを下げると、全ての輝度が0%まで引き下げられた事によって、真っ黒になりました。
--------------------
左端のマーカーを上げると、全ての輝度が100%まで引き上げられたので真っ白に。
--------------------
グラフを反転させると画像の色も反転します。
(色調補正の『階調の補正』に相当)
--------------------
明るい所はより明るく、暗い所はより暗くなるグラフにしてみました。
いわゆるコントラストを高くした状態になります。
細かいグラフ操作によってレベル補正より細かく調整出来るようになります。
----------------------
他にもこういう普通の塗りを
トーンカーブで金属風にする事も可能ですヾ( ^ω^)ノ
色はレイヤーモードを使って別で付けた方がいいですね。
覆い焼きカラーがオススメ。
---------------------------------------------
マーカーを2個、寄せて作成するとグラフが曲線から直線になります。
輝度を全て50%に、なんて事も。
輝度100%、もしくは輝度0%を調整する時は端のマーカーを移動させないと変更出来ないので注意。
-----------------------------
こうやって曲線or折れ線で調整して、明るさから色まで自由に変更出来るのがトーンカーブです。
他の色調補正レイヤーの存在って一体……となる万能感ですが、
操作が面倒なのでちょっとした修正はレベル補正などを使う方が楽だったり😅
また、手動で細かく調整が出来てしまう故に、グラデーションが潰れてノイズがや色ムラが発生する場合も多々あります。
イラストの場合は色数が少ないので目立ちやすいです。
自然に調整するために、
・マーカーは増やしすぎず
・マーカー間はなるべく曲線にして
・とにかく線グラフの細かいガタガタは避ける
この3つはイラストでトーンカーブを使う上で一番気をつけるべきポイントかなと思います。
-----------------------------------
■おまけ Photoshopとのトーンカーブの違い
こちらがPhotoshop(CS5)のトーンカーブです。
もう見た目が上級者御用達って感じがしますね🙄ワカラン
なんとこちらでは画像の方をクリックすればヒストグラムを読み解かなくても、
該当箇所のマーカー位置がわかります。なにそれ欲しい……😭
操作感も違います。
例えば輝度75%に引き上げる時、マーカー自体を75%に上げればいいだけです。
でもこんな風に曲げなくていい所も大きく変わってしまう事もあるので、クリスタのゆるやかな操作に慣れていると戸惑います。
Photoshop版は良く言えば操作がダイレクト、悪く言えばオーバー。
Photoshop版のトーンカーブ講座を見る時はマーカーの位置に気を付けて。
---------------------------
次はRed・Green・Blueのグラフの見かたと
色自体の調整方法についてです。