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江戸山乱理
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『昼下がりの全裸身体測定』(4)

『昼下がりの全裸身体測定』(4) 61  ふと、智史は股間に変な窮屈さを感じた。見下ろすと、おちんちは勃起していて、ブリーフの前はピンと突っ張った状態になっていた。  保健室のブリーフは自分のよりも若干小さいせいで、勃起したおちんちんは中で締め付けられてしまい、そこには密かな心地良さがあった。 (なんか、ギュッと圧迫されて、ちょっと気持ちいいかも……。いや、そんなこと思ってる場合じゃないぞ)  ブリーフ一枚の状態なので、傍から見れば勃起は丸わかりだった。智史は焦ったが、隠しようもなかったので、正面に立っている杏梨にはすぐにバレてしまった。 「ん?」  杏梨の驚いた声を上げた。それを背後から後輩女子が見て、 「どうしたんです?」  と訊いた。杏梨は、 「これよ」  と視線を下に向けた。後輩女子は智史の肩越しにのぞきこんで、勃起で膨らんだブリーフを見て、 「わぁ」  と声を上げた。 「……」  智史は赤くなってうなだれ、二人は無言で顔を見合わせた。  しばらく、気まずい雰囲気が漂った。 「智史君、そこ、どうしたのよ?」  杏梨が変に明るい声で訊いた。 「……」 智史は黙っていた。 「自分で言えないなら、中がどうなっているか、見てみようか?」  杏梨はそう言うだけでなく、実際にブリーフを脱がそうとした。 (え?)  智史はいやがったが、前後から同時に両手首をグッと抑えられたので、抵抗を許されなかった。杏梨は空いている片手を伸ばし、悠々と智史のブリーフの前部分のフチに指をかけた。 「脱がすね」 「ダ、ダメだよ……」 「いくよ、それっ」 「ヒィッ」  智史の叫びも虚しく、ブリーフはズルリと膝まで下ろされた。勃起してそそり立ったおちんちんが露わになった。後輩女子も、肩越しにのぞきこんで、 「おお」  と驚きの声を上げた。依然として、智史の両手首は二人に前後からつかまれていたので、おちんちんもお尻も隠しようがなかった。 「み、見ないで……」  せいぜい懇願するようにつぶやくだけだった。ジロジロと二人の視線が当たっているせいか、おちんちんはさっきよりも固く勃起した。 「ふーん、智史君、乳首を弄られて勃起しちゃったの?」 「ち、違うよ……」 「ほんとに?またウソでしょ。試してみようか」  杏梨はおちんちんを見ながら、智史の右の乳首をギュッとつねった。直後、それと連動するように、おちんちんはビクンと跳ねた。 「ほら、乳首で勃起してるじゃん」 「うぅ……」  後輩女子も同じことをすると、同じようにおちんちんは反応した。二人は争うように、左右の乳首を弄ると、その都度、おちんちんはビクンビクンと痙攣した。 「おお、すごい、すごい。これ面白い」  二人のはしゃぎ声は賑やかだったので、智史の喘ぎ声は掻き消された。 62  後輩女子は智史の勃起したおちんちんをジッと凝視していた。杏梨はそれに気付いて、 「やっぱり、男子のおちんちん、気になる?」  と訊いた。 「え、いや……」 「そんなに気になるんなら、触ってみれば?」 「触る?いいんですか?」 「うん、いいよ」  杏梨は智史本人の意向などを斟酌せず、女子同士で話を進めた。 (おいおい、なんで勝手に決めるんだよぉ……)  智史は思ったが、ブリーフをずり下げられている今の状態では、そんな強気なことは言えなかった。後輩女子は早速手を伸ばしたが、いざ触れるとなると、少し躊躇した。 「うーん、なんか、ここって汚くないかな……」 「そんなことないよ。じゃあ、私も触ってみようか」  杏梨自身がまずはおちんちんを二本指でつまんだ。 (うっ)  智史は溜息をもらした。  杏梨が触るのを見て、後輩女子も勇気づけられて、おそるおそる人差し指の先で、おちんちんの裏筋の辺りをツンと突いて、ツーと皮膚の上を這わせた。 (ふぁ……)  智史の背筋にはゾクゾクした感触が走った。 「へぇー、男子のおちんちんって、初めて触ったけど、結構硬いんですね」 「一応、これでも勃起してるからね」 「勃起か……。でも、その割には小さいような気もしますけど。こんなもんですか?」 「そうね。智史君のおちんちんは小さい方だね」 「私と親指と長さ同じぐらいじゃないかな?」  後輩女子はおちんちんのすぐ横に自分の親指を近付けて、長さを比較した。  智史は二人の女子から、「小さい、小さい」と言われ、心中、忸怩たる思いがあった。 (もっと大きかったら、それを見せつけて、二人を圧倒してやれるのになぁ)  という妄想をした。しかし、現実は、勃起した状態でも、後輩女子の親指にも負けてしまうぐらいの情けないおちんちんだった。  後輩女子が怯んでいたのは最初だけで、すぐにおちんちんに触るのに慣れて、手も口も積極的に出してきた。 「カチカチだけど、大きさはこれで限界なんでしょうか?もっと大きくならないのかな」 「ちょっとギュギュってしてあげたら?そうしたら、もっと大きくなるかもよ」 「こんな感じですか?ふふ、おちんちんて、よく見たら可愛い形してる」  後輩女子は智史の嫌がる素振りなど気にせず、おちんちんをつまんで、左右に揺らしたりして、遊び始めた。 「こういう風に先っぽまで皮が被ってるのって、包茎っていうんですよね」 「智史君、まだ剥けてないんだよね。お子様なんだよね」  おちんちんは勃起しながらも、先端で包皮が余って垂れていた。後輩女子と杏梨はその部分をつまんで、モミモミと揉んだり、グイグイ引っぱったりした。 「おお、これ、結構伸びるぞ」 「あんまり引っぱっちゃ、痛がるよ」 「おちんちんはまだこんなに小さいけど、やっぱり一応は生えてるんだね、智史君」  後輩女子は今度は産毛をつまんだ。 「たまたまも小振りだよ。握ってみる?」 「ほんとだ、可愛いなあ」 「んっ」  智史はじっと耐えていたが、そのむず痒い刺激には堪えきれず、小さく叫んだ。 「強く握り過ぎた?ゴメン、ゴメン。でも、男子って皆、いつもこんな変なものをぶらさげてるんだよね。そう考えたらなんかおかしい。あはは」  後輩女子は手の平の中で小さい二つの玉をコロコロ転がしながら、誰に言うともなくつぶやいた。 63  しばらくの間、後輩女子と杏梨は智史の体を弄んでいたが、やがてそれも一段落して、二人はおしゃべりの方に熱中し始めた。智史の痩せた胸を指して、 「痩せてるね」 「華奢で女子みたい」  などと言いながら、クラスの他の男子と比較したりした。  智史は依然として、ブリーフを膝まで下ろされて、後輩女子と杏梨に前後を挟まれたままの状態だった。時折り、乳首をつままれたり、お尻を撫でられたりして、体をベトベト触られながら、二人の女子の会話を聞くともなく聞いていた。  二人の話題は彼女たちの女友達の噂話に移った。それは智史には良く分からない身内話だったので、智史はしばらく蚊帳の外に置かれたようになった。退屈になるだけでなく、尿意も徐々に高まってきた。しかし、二人はおしゃべりに夢中だったので、智史は「おしっこに行きたい」などと訴えて、水を差すのは気が引けた。 (おしゃべりは、すぐ終わるだろう)  智史は高をくくって我慢していたが、二人の女子同士の会話はダラダラと続いた。尿意は徐々に強くなって、智史はモジモジし始めた。しばらく耐えていたが、 (うう、待っててもキリがないな。しょうがないから、おしっこって言おうか……)  と思ったら、ちょうどその時、杏梨は会話を打ち切った。 「ねえ、そういえば、時間、まだ大丈夫なの?」 「あ、そうだ。私、こんなことしている暇はないんでした。私、もうそろそろ行きますね」 「うん、その方がいいね。長い時間、引き留めてゴメンね。じゃあね」 「はい、では失礼します」  二人はお互いに手を振って別れた。別れ際に、後輩女子は智史のお尻をポンと最後に一回叩いてから、去って行った。 (ようやくか)  智史はホッとしたような、残念なような、複雑な気持ちになった。そして、尿意の方は、お手洗いに行けると思って、気持ちが緩んだせいか、さっきよりも格段に強くなった。 九章 廊下の真ん中で粗相 64  後輩女子の姿は廊下の角の向こう側へ消えた。  杏梨はそれを見送ってから、クルリと智史の方へ振り返った。 「智史君、いきなり後輩の女子に会って、ひどい目に遭っちゃったね。いや、ひどいってことはないかな?ふふふ」 「……」  智史は返答に困った。 「智史君、ブリーフ、いつまでそうしてるのよ」  智史はアッと気付いて、膝まで下げられていたブリーフを慌てて元に戻した。下着をちゃんとはくと、やはり落ち着いた。しかし、まだ杏梨は突っ立って、智史と向かい合っていた。 (何だよ。早くお手洗いに連れてってよ……)  智史は思ったが、杏梨は智史の胸に顔を近付けた。 「そこ、大丈夫?痛くない?私、かなり強く握っちゃったかも」 「うん、大丈夫だよ」  智史はそう言いつつも、左右の乳首はまだジンジンと疼いていた。智史はそれを密かに心地良く感じていた。杏梨は乳首を見つめた。 「ちょっと赤くなってるよ」 「そうだね、でも……」 「舐めてあげる」 (えっ、なんて?舐めるって言った?まさか……)  智史は自分の耳を疑った。しかし、杏梨は智史の手を取って、強引に廊下の柱の陰に引き込んだ。 「もし誰か来たら、教えてね。それと、私がこんなことをしたって、誰にも言わないでよ」  智史はまだ半信半疑で、戸惑っていたが、正面で杏梨は腰を屈めた。杏梨は智史の両脇腹を挟むように両手を置いて、顔を近付けてきた。上目遣いで智史を見ながら、唇を開いて、舌を突き出した。そして躊躇することなく、智史のピンク色の乳首をペロッとひと舐めした。 「ひっ」  智史は思わず悲鳴を上げた。杏梨は舐めるだけではなく、乳首を舌先でグイグイと押して、左右に転がしたり、唇で挟んで、口の中に含んで、チュウチュウと音を立てて吸った。さっきのように指でつままれて捏ね回されるのよりも、舌でペロペロされる刺激は比べ物にならない位に甘美だった。智史はゾクゾクとした感触を覚えた。 「ふぁ……」 「こういうことされるのって、どんな感じ?智史君」 「くすぐったい……」 「指でされるのと、どっちがいい?」 「ペロペロしてもらう方がいい」 「ほんと?じゃあ、これはどう?」  杏梨は指も使い始めた。右の乳首を舐めながら、左の乳首を指で揉んだ。しばらくそうしたら、今度は逆にした。唾で濡れた乳首を指でギュッとされると、さっきとは一風異なる快感が湧いてきた。智史の膝はガクガクと震えた。 「なんだ、智史君、指でされるのも、好きなんじゃん」 「ん……」 「女子に乳首を舐められて、あえぐぐらい感じてるんだ?」 「僕、すごく変な気持ち……。あっ、あん……」 「智史君、可愛い声、出すのね。今、誰も来てないでしょ?じゃあ、もっと大きな声を出してもいいんだよ」  杏梨は智史の右の乳首にグッと前歯を立てた。それと同時に、左の乳首を潰れそうなぐらいの強さでギュッとつまんだ。 「んあっ」  智史は叫んで、ビクンと背中をのけ反らせた。 「イヒヒ」  杏梨は悪戯っぽく笑った。 「やめて、噛まないでよぅ」 「ゴメン、ゴメン。じゃあ、やさしくチュッチュってしてあげるね。そうしてほしい?」 「うん」 「じゃあ、自分でそう言って」 「お願い、僕の乳首、チュッチュってして」 「ふふ、いいよ。智史君の乳首をもっと、もっといっぱい可愛がってあげるね」  その言葉通り、杏梨は智史の胸に唇をつけて、ジュバジュバと唾液の音を立てながらむしゃぶりついて、一心不乱に乳首を愛撫した。 「あっ、いい、そこ。んっ、んんっ……。杏梨、すごいよぅ」  智史は廊下の真ん中でよがり声をあげて、あまりの気持ちよさに我を忘れて、自分の胸に杏梨の頭を押し付けるように抱きしめた。 「ふふ、智史君、そんなにギュッとしたら、苦しいよ」 65  智史は乳首の心地良さに浸っていた。このままずっとされたら、おちんちんを刺激されなくても、いってしまうのではないかと、半ば本気で心配になった。 (乳首を舐められて、ブリーフの中でビュクビュク射精したら、杏梨はどんな顔をするんだろう……)  しかし、実際には、それよりもおしっこの方がそろそろ我慢の限界に近付いていた。そして、一旦、尿意の方へ意識が行くと、そちらばかりに気を取られて、乳首の気持ちよさも削がれてしまった。  智史は股間に手をやって、おちんちんを抑えた。杏梨はそれを見て、 「どうしたの?」  と訊いた。 「あの、僕、おしっこに行きたくて……」 「あら、そう?いいよ、じゃあ、先にお手洗いに行こうか」 「……」  智史はもっと舐めてもらいたかったので、こんな形で中断するのは残念だった。  杏梨も一瞬だけ物足りなそうな顔を見せたが、特に気分を害することはなく、あっさりと、 「智史君、じゃあ、行こうか」  と言って、立ち上がった。唾液にまみれた口元を手の甲で拭うと、さっそく智史の手を取って、お手洗いへ向かった。  智史は杏梨に引っぱられて、足を踏み出した。しかし、尿意が切迫し過ぎていたため、足元がふらついた。 「おっとっと」  前のめりに転びそうになって、反射的に片足を踏み出したので、つま先に力が入った。その拍子に、おちんちんの先から何かの液体がジュっと出た。 (えっ、何?射精した?)  さっきまでのことがあったので、一瞬そんな錯覚をしたが、ジュワッともれたのはおしっこだとすぐに理解できた。 (射精じゃなくてよかった……。いや、喜んでいる場合じゃない)  そんなことを思っている間にも、ブリーフの中では、おしっこはサーッと出続けて、その布地に染み込んでいった。 (早く止めないと……)  焦りながら、おちんちんにグッと力を入れたが、おしっこの勢いは意外に強くて、一旦出始めた流れは抑えが効かなかった。おしっこはジャーともれて、ブリーフを濡らし続けた。 (うっ、かなり濡れた。前はもうビシャビシャだ)  おしっこで温かく濡れた染みはブリーフの前の部分から、股の部分へと急速に広がって行った。すぐにブリーフの布地の保水力の限界を超えて、股間からひと筋のおしっこが太ももを伝ってツーと垂れた。おしっこは止まるどころか、勢いを増して、本流が噴き出し始めた。 (わぁっ、ダメ、ダメェ……)  心の中では絶叫したが、声に出すのは辛うじて我慢できた。ブリーフから床におしっこをボトボト零しながら、智史は杏梨に手を引かれるままに、廊下を静かに歩いた。歩いた後には、床におしっこが点々と残されていた。 (どうか、このまま杏梨に気付かれませんように……)  智史は杏梨の背中を見ながら、祈るような気持ちで思った。 66  しかし、そのような虫のいい願望が通るはずはなかった。杏梨は後ろの智史の様子がおかしいことに気付いたのか、おしっこの落ちる音が聞こえたのか、振り返って、 「智史君、どうかした?」  と訊いた。 (ひっ)  智史は引きつって泣きそうな顔になった。杏梨はそれを見て、何事かが生じていると悟った。しかし、まさかおもらししているとは思いもよらず、事態を把握するまでに、しばらく時間がかかった。 「智史君?」 「……」 「ん、あれ?ええっ!?」  ようやく杏梨は、智史のブリーフが濡れているのに気付いて、素っ頓狂な声を上げた。 「ち、違う、これは……」  智史はとっさに片手でブリーフの前を抑えたが、それはおもらしを止めるためには何の効果ももたらさなかった。依然として、おしっこは太ももを伝って流れ落ち、靴下を濡らし、床に溜まった。  智史は余程たくさん我慢していたのか、おしっこは後か後からドバドバと出てきて、くの字に曲げた内股はおしっこにまみれて、足元の水溜まりは見る見る広がっていった。  杏梨は呆気にとられながらも、おしっこをもらし続ける智史の姿を無言で食い入るように眺めていた。智史は苦悶の表情を浮かべつつも、そこには一抹の気持ち良さを感じているようだった。  智史は二十秒程もかけて膀胱をすっかり空にすると、ガクンと肩を落とし、ハァハァと息を切らせた。おしっこの水溜まりの中に立ち、グッショリ濡れたブリーフに手を当てて、バツの悪そうな表情を浮かべた。 「おもらししたの?ウソでしょ」  杏梨は全てを見届けてから、露骨に呆れた口調で言った。 「うう」  智史は嗚咽をもらして、泣き出した。下半身はおしっこで、顔は涙で濡らした。 「そんなに我慢してたの?なんで言わなかったのよ。お手洗いはすぐそこじゃん」 「だってぇ……」 「せっかく替えてあげたブリーフなのに、なんでもらすのよ」 「ご、ごめん」 「もう、ほんと、しょうのない子だね。智史君、あなたいくつ?あっ、でも、後輩に見られなくてよかったね」 「……」 「それにしても、盛大にやったもんだね」  杏梨は智史の足元にできた水溜まりの大きさに、改めて感心した。智史のその中で上靴を浸し、気まずそうに両膝をクネクネとこすり合わせた。 「そんなにジロジロ見ないで……」 「ここで全部出しちゃったんだよね。じゃあ、もうお手洗いには行かなくていいってことだよね」 「うん、そう」  智史は神妙にコクリとうなずいた。 67 「ちょっと、そこで待ってて」  杏梨は言うと、今来た廊下をタッタと走って戻っていった。  廊下の真ん中で一人残された智史は、少し不安になった。我慢していた尿意がすっかり消えたのは爽快だったが、濡れたブリーフはすぐに冷えて、肌にくっ付いて気持ち悪かった。 (早く着替えたい……)  すぐに杏梨は戻ってきた。手にはタオルや雑巾を持っていた。 「濡らしたブリーフを脱いで。ついでに靴下も」  智史はブリーフと靴下を剥ぎとるようにして、足から引き抜いた。それらはグシャグシャに濡れていたので、おしっこのしずくがポトポト垂れた。全裸になると、その場で杏梨に下半身を軽く拭いてもらった。 「まあ、こんなもんでいいか。先に保健室に戻ってなさい」  杏梨は命じた。 「杏梨はどうするの?」 「床を拭かなきゃ。おしっこをこのままにしておけないでしょ?」 「そ、そうだね。手間をかけさせて、ごめんね」 「うん、いいから、さっさと行きなさい」  床に屈んで、雑巾でおしっこを拭きとっている杏梨を後に残して、智史は濡れたブリーフと靴下をぶら下げて、全裸の姿で保健室へ戻って行った。 十章 再度の教鞭 68  保健室はまだ無人だった。 (よかった。誰もいない)  智史はほっと胸を撫で下ろした。  着替えとかを無断で探していいのだろうかと迷っていると、間もなく、杏梨も保健室に戻ってきた。 「おまたせ」 「杏梨、あの、着替えのブリーフはどこにおいてあるの?」 「その前に、もうちょっと体をちゃんと拭いておこうね」  智史は杏梨におもらしのことで叱られないかビクビクしていたが、杏梨は普段と同じ様子だった。むしろ、小さい子供を扱うように、変に優しくて、逆に気味悪かった。  杏梨はタオルを洗面台で水に濡らして搾った。そして、全裸の智史の前にしゃがんで、 「綺麗にしようね」  と言って、丁寧に拭いてくれた。  その手付きは丁寧というよりも、ちょっと荒っぽい感じがした。杏梨はおちんちんに触れても平気のようで、そこらへんを指でつまんで、足の付け根も拭いてくれた。 「あ、杏梨。その辺は、僕、自分で拭くけど……」 「いいのよ。今さら、恥ずかしがらないで。もっと足を開いて」  杏梨は叱るように言って、智史に股を開かせて、タオルを差し込んだ。下腹からおちんちん、そして股間をゴシゴシと拭いてくれる杏梨の姿を、智史はじっと見下ろしていた。 69 「よし、これでいいかな」  杏梨は終了の合図のように、おちんちんを指で軽く弾いた。 「終わった?」 「終わったよ」 「じゃあ、着替えは……」 「その前に、おもらししたブリーフを自分で洗いなさい。自分で濡らしたんだから、それぐらはしなさい。水洗いするだけでいいから」  智史は相変わらず全裸のままで、保健室内の洗面台の所に行って、おしっこで濡れたブリーフを手洗いした。 (まあ、これぐらいは、自分でしなきゃな。何から何まで全部してもらうのは、子供みたいだから……)  洗い終わって振り返ると、そこに杏梨はいなかった。杏梨は保健室の奥の方で、戸棚を開けて、何やらゴソゴソしていた。自分の着替えを探しているのだろうと智史は思った。 「智史君、洗い終わった?」  杏梨は背中を向けたまま訊いた。 「うん。一応」 「じゃあ、外に干してきて」  智史は保健室のガラス戸を開けて、全裸のまま外に出て、屋外の物干し竿を見上げた。そこには、さっきの白ブリーフが吊り下がっていた。それに触ると、まだ生乾きだった。  その横に、今洗ったばかりのブリーフを洗濯バサミで吊り下げた。二枚のブリーフが風の中ではためいているのを見て、智史は、 (今日一日で二回も粗相をして、ブリーフを二枚濡らしたんだな……)  と、自らの恥ずかしい失敗を改めて実感させられた。智史はさすがに (少しは反省しなきゃな)  という気分になったが、とりあえずはブリーフの始末もできたので、一安心した。智史は全裸のまま、ひさしの下で、しばらくの間、穏やかな風と心地良い日差しを全身に浴びていた。 70  保健室の中に戻ると、すでに杏梨は部屋の真ん中で立っていた。智史はちょっと焦りつつも、 「ブリーフ、干してきたよ」  と報告した。 「ご苦労さん。ふふふ」  杏梨は、意味ありげな笑みを浮かべていた。 (なんだ?)  智史は不審に思った。しかし、それよりも気になったのは、杏梨の右手に握られていた細長い棒だった。智史は何気なく、 「その棒は何?」  と訊いた。杏梨はそれをしごいたり、曲げたりしながら、 「これ?これはね、教鞭だよ。戸棚の中にあったのを見つけたの。保健の先生も教鞭を持ってたんだね」  と言った。そして再び意味ありげに、智史の顔を見た。  智史は、その教鞭をよく見ると、長さは五十センチ程もあって、表面は飴色に変色して、全体的に古寂びていた。先端はやや尖っていて、ちょうど小振りな釣り竿みたいだった。 (そんなのを教室で使ってる先生は見たことないけど、旧式のやつなんだろうか。なんか、ものものしいな……)  智史は思っていると、いきなり杏梨はその教鞭を空中で素早くヒュッと振った。その意外な迫力に、智史の体は智史はビクッと震えた。 「これをどうするか分かる?智史君」 「……」  智史は心の奥底では、その答えを知っている気がした。しかし、それを口に出すのは怖かった。 「分かるよね?」  杏梨はニコリと微笑を浮かべ、心持ち首を傾げて訊いた。 「……うん」 「じゃあ、言ってみなさい」 「それで僕を叩くんだよね?」 「その通り。物わかりがいいじゃない。おもらしなんかしちゃう男子にはきつーくお仕置きをしなきゃね」 「えっと、でも……」 「ゴチャゴチャ言わないの。そこに両手をつきなさい」  杏梨は智史に有無を言わせず、その教鞭でピッと診察台の方を指した。智史は導かれるように、フラフラと歩を進めて、壁際の診察台の傍に立った。振り返ると、杏梨は、 「手をつきなさい」  と命じた。 「はい」  智史は杏梨に背中を向けて、診察台の上に両手をついた。自然とお尻を突き出して屈んだ姿勢になった。 「もう少し足を開いて」  杏梨は教鞭を智史の股の間に差し入れて、両足の太ももを内側から押し開くようにした。さらに教鞭を使って、股間をグィッと押し上げて、お尻の位置をもっと高くに調整した。 「うっ……。これぐらい?」 「よし、いいよ。そのままで動かないで」  智史は素直に従ったので、自分の思い通りの姿勢を取らせることができて、杏梨は満足気だった。 71  智史は見下ろすと、両足の間から教鞭の先端がチラチラと垣間見えた。 (うう、硬そう。こんなんでお尻をビシッと打たれたら、痛いだろうな……)  そう思うと、緊張のためか、智史のおちんちんは反応して、少しずつ膨らんできた。杏梨は目ざとくそれを見つけた。 「あれ、これから叩かれるっていうのに、どうしておちんちんがそんな風になってるのよ?本音は叩いてほしいってことなのかな?」 「ち、違う。そんなんじゃないよ……」  智史は言いつつも、さらにおちんちんは硬く勃起した。 「違わないでしょ」  杏梨は背後から教鞭を股間に差し入れて、たまたまの下からおちんちん全体をグッと押し上げた。 「んっ……」 「こっちはこっちでしなきゃね」  杏梨は意味深げなことを言った。 (ど、どういう意味だ……?)  智史は思っていると、杏梨は教鞭を巧みに扱って、智史の生のお尻の表面で、円を描くように撫でまわした。智史はゾクゾクするような感触を覚えながら、くすぐったさに体を震わせた。 「鳥肌が立ってるよ。こういうの嫌い?ふふふ」 (いつまでそんなことしてるんだよ。どうせ叩くなら、じらさないでほしい……)  智史のその心の声が聞こえたかのように、杏梨は、 「智史君、じゃあ、自分の口から言いなさい」  と命じた。 「な、何を……」 「自分がしたことを言いなさい」 「はい……。えっと、僕は、おしっこをもらしてしまいました」 「それで?」 「そ、それで、せっかくはかせてもらったブリーフを濡らしてしまいました」 「いいね、素直な子は私、好きだよ。で、お仕置きされて、当然だと思う?」 「は、はい。僕はきつく叩かれて当然だと思います」 「どこを叩かれるの?」 「はい、お尻を叩かれます」 「よし、じゃあ、いくわよっ」  杏梨は気合を込めた。智史はウッと息をつめた。 72  杏梨の持つ教鞭はヒュッと空気を切り裂いて、智史のお尻をビシッと打った。 「……っ」  智史はビクッと背筋を反らして、声にならない悲鳴を上げた。杏梨はその反応を見ても、手を緩めたりはせず、ビシッ、ビシッとお尻に教鞭を落とした。不覚にも、智史は両目から涙をこぼした。杏梨はそれを見逃さず、 「あれ、泣いちゃった?おしっこの次は涙がでちゃうの?」  と、智史の顔をのぞきこんで言った。 「うぅ……」  智史は恥じ入りながらも、もしかしたら、泣き落としが利くのではないかという淡い期待を持った。しかし、それは当てが外れた。杏梨はお仕置きの手を緩めるどころか、逆にさらに力が込められたようだった。 「ほら、腰が引けてるよ。ちゃんと真面目に受けないと、お仕置き、終わらないよ」 「はい、すいません」  智史は素直にお尻をさらに突き出して、杏梨の叩きやすそうな姿勢を取った。  杏梨は叩きながら、教鞭の扱いに慣れてきたのか、打ち方はさらに鋭くなった。興に乗って、ビシビシ叩きながら、 「うふふ」  と不敵な笑み浮かべる余裕さえ見せた。一方の智史は、一発叩かれる毎に、 「あっ、んっ、やっ」  と悲痛な叫びをもらした。しかし、そうは言いつつも、おちんちんだけは、あたかも別の生き物のように、気持ちよさそうに勃起していて、お尻を打たれる衝撃で、上下にブランブランと揺れた。  智史がおちんちんを大きくしているのを見て、杏梨は眉をひそめた。叩く手を一旦手を止めて、態度を改めて、 「智史君」  と呼んだ。


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