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江戸山乱理
江戸山乱理

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『親密な近所付き合い』(6)

八章 女装外出デート 54 佳奈のお気に入りの店へ  今日は朝から快晴で、デートにはもってこいの日和だった。  道を歩く千夏の女装姿は実に板についていた。最初の頃とは違い、足腰の動きもモジモジしておらず、シャンと背筋を伸ばして歩いていた。すれ違う通行人は誰一人として、千夏が女装している少年であるとは気付いていなかっただろう。  ただ、千夏は、昼前の日差しの中で、ワンピースのスカートの裾をそよ風にヒラヒラはためかせながら、自問自答していた。 (なんで、こんな風に女装することになってしまったのか……)  今日の女装は、佳奈宅で、佳奈が「是非して欲しい」と言うので、千夏はそれに押し切られて、「わかったよ」と渋々受け入れたという形だった。そういうやり取りはあったが、千夏の本音としては、こんな可愛いワンピース姿を着て外を歩いているという事実に背徳的な喜びをゾクゾク感じていた。 (佳奈はそんな僕のこと、どう思っているんだろう。女装好きの変態とでも思われているんだろうか……。でも、いずれにせよ、一旦この格好で外に出てしまったのだから、今さらグチグチ言っても始まらないよな……)  千夏はそのように開き直ってしまえば、気が楽になった。日差しはポカポカと温かく、短いスカートの裾はスース―通気がよく、穿いていて快適だった。  二人は手をつなぎながら歩いていた。佳奈は公園を通り過ぎて行ったので、千夏は、 「あれ、公園に行くんじゃなかったの?」  と訊いた。しかし、佳奈は、 「いいの、いいの」  とだけ言って、千夏の手を引っぱって、公園を過ぎてドンドンと先へ向かった。 「今から、どこへいくの?」 「私の知っている所だよ。ふふ」  佳奈は謎めいた笑みを示しただけだった。  駅に近付くにつれて、人通りも増えてきて、女装姿の千夏はやや怯んだ。どこへ行くつもりなのか、もう一度問いただそうと千夏は思っていると、佳奈は立ち止まって、 「ここだよ」  と言って、一件の店舗を指し示した。そこにはネオンの電飾で彩られた派手な看板がかかっていた 「ここは?」 「アパレルショップ」 「アパレル……。えっと、それは……」 「分かりやすく言えばお洋服屋さんだね。じゃあ、入ろう」 (佳奈は小学生なのに、こんな小じゃれた店を知っているのか……)  千夏は感心していたが、佳奈に手を引っ張られて、店の中へと入っていた。  佳奈は勝手知ったる様子で、店内の通路を進んで行った。千夏はふと気づくと、周囲の商品棚には色とりどりの子供服が展示されていた。よく見ると、赤色やピンク色を基調とした派手な服が目に付いた。いつの間にか、子供服売り場の中の女児服のコーナーに入っていたようだった。 (こんなとこに、僕が入ってもいいのか?)  すぐ横には、幼女を連れたお母さんなどもいて、千夏は自分の女装がバレないだろうかと心配になってきた。 「千夏君、あ、ここでは千夏ちゃんて呼んだ方がいいかな?」 「どっちでもいいよ。で、何を買うわけ?」 「決まってるじゃない。パンツだよ」 「パンツ……」 「うん、そう。あれ、もしかして何か勘違いしてる?私のじゃなくて、千夏君のだよ」 「えっ」 「千夏君だって、私のおさがりはイヤでしょ。どうせなら新品を穿きたいよね。それに私のだと、やっぱり窮屈だろうし、大きいほうがいいよね?」 「まあ、そうかな……」 「それに千夏君、すぐに色々もらすから、私のパンツが無くなっちゃうよ。ふふふ」 「……」 「あれ?あまり気が進まない様子だね」 (どうしよう)  千夏はちょっと悩んだ。自分だけの新しパンツが欲しいのは事実だった。しかし、いくらなんでも、あからさまにそのようには言い兼ねた。  何と言おうか迷っていると、その時、二人のすぐそばを女性店員が通り過ぎた。ビクリとして千夏は身を縮めたが、その耳に佳奈は口を寄せて小声でささやいた。 「千夏君、女装がバレないか心配してるの?」 「う、うん、ちょっと心配」 「そんな心配はしなくていいと思うけどね」 「そうかな」 「だって、千夏君はどう見ても女の子だもの。そこらへんの女の子よりも可愛いよ。正直、私だって、ちょっと嫉妬しちゃうぐらいだもの」 (なんだよ、それ。褒めてるの?それともからかってるの?) 「疑ってるの?じゃあ、試してみようよ」 「試すって、何を」 「店員さんに、女装がバレるかどうか試してみよう。バレなかったらパンツを買うってことでどう?」 「そ、そんな。もしバレたどうするんだよ?」 「大丈夫、大丈夫。そんな心配は無用だよ。あのー、店員さーん」  佳奈は千夏の同意を得ずに、いきなりさっきの店員を呼びかけた。千夏は(あっ、やめろっ)と思ったが、すでに店員は、「はい」と返事して、振り返って、こっちにやってきた。 55 店内で店員さんと  千夏はドキドキだったが、佳奈は落ち着き払っていた。 「あの、女の子用の下着ってどこらへんですか?。あっ、私のじゃなくて、こっちの子のなんですけど」  佳奈にそう言われ、店員は千夏の方へ視線を向けた。千夏はひどく長い時間ジロジロと全身を見つめられたように感じたが、店員はあっさりと、 「はい、こちらです。ご案内しますね」  と気軽に言った。二人はその後ろをついて行った。佳奈は千夏に対して、(ほらね、バレてない)というような得意げな顔を向けた。 「ここら辺が女の子用の下着になります」  店員は両手で示したが、言われるまでもなく、目の前には色とりどりの女子用のパンツが積まれていて、千夏はそれらを見ているだけで変な気持ちになってきた。 「ありがとうございます」  佳奈が言ったので、千夏も慌ててペコリとお辞儀した。 「お嬢ちゃん、中学生かしら?」  いきなり店員が千夏に話し掛けてきた。 「は、はい。そ、そうです」  まさか話し掛けらるとは思っておらず、千夏はどもった。店員は千積の顔や服装を見て、 「あなたはまだレディース用下着は早いかな。ここでいいかな」  と訊いた。 「は、はい……」  千夏は返事をしながらも、(もうこの店員、どっかいってくれよ)と願っていた。しかし、店員は依然として二人から離れず、それどころか、ふふと微笑みながら、千夏の髪をやさしく撫でた。 「お嬢ちゃん、ずいぶんと髪を短くしてるのね。美人さんはどんな髪形にしても似合うのね」 「ははは、千夏ちゃん、美人さんだって。褒めてもらって、よかったね」  佳奈はあおるように言った。千夏本人は無抵抗に髪をいじられながら、赤くなっていた。 「二人は姉妹なのかしら?」  店員は佳奈に訊いた。 「いいえ、違います。私たち、近所の友達なんです。こっちの千夏ちゃん、パンツはちょっと幼稚なのしか持ってなくて。それで私が『もっとおしゃれなの穿いた方がいいよ』ってアドバイスしてあげたんです」 「あら、そうなの」 「ね?」  佳奈は千夏に念を押した。その目には(話をあわせなさい)という圧力が感じられて、千夏は、 「うん」  と言わざるを得ない雰囲気があった。それに気をよくしたのか、さらに佳奈は、 「ねえ、千夏ちゃん?ちょっといい?」  と言って、悪戯っぽい含み笑いの表情を見せた。 「何?」  千夏は(何をたくらんでいるんだ)とやや警戒しながら訊いた。 「店員さんに、今どんなパンツを穿いてるか見てもらったら。店員さんだって、幼稚だって思うはずだよ」 「は?」  千夏は最初はその意味が分からなかった。しばらくポカンとしていたが、ようやく、「スカートをめくって、店員にパンツを見せなさい」と言っているのだと理解した。  店員も、その佳奈の言葉には内心では驚いていたはずだが、そこは接客業なので、ことさらに表情を消して、「あら、あら」というように、単にニコニコしていた。  佳奈と店員は千夏をジッと見つめた。それは二人して千夏に圧力を掛けているようだった。千夏はいたたまれなくなって、ついスカートの裾をつかんだ。 「うん、そう。見せて」  佳奈は促した。千夏はスカートをめくって、チラリとパンツを見せた。今日、佳奈宅で穿かされたプリントショーツが二人の視線に晒された。そのパンツはウサギのイラストが全体にあしらってある派手なパンツだった。千夏もその時、穿くのを恥ずかしがったが、「誰に見られるわけじゃないから別にいいじゃない」と言われて、佳奈に穿かされたパンツだった。 (まさかこんな形で他人にパンツを見せることになるとは……)  その時、千夏の視界の端に、遠くの方にいる母娘連れの姿を捉えた。その小さな女の子はこちらを向いていて、スカート捲っている千夏に興味津々の視線を送っていた。 56 白昼の妄想  千夏はあまりの恥ずかしさに、視線は霞んで、頭はボウッとなった。しかし、千夏の倒錯した心理は、こんな状況で萎縮するどころか、逆に興奮した。勃起してはいけないと思うと、おちんちんは余計に勃起した。 (女装しているのがバレたどうなるんだろう……)  バレるのを心配しつつも、それと同時に、心配が願望に置き換わりつつあった。 (もしここで、パンツも下げて、おちんちんを丸出しにして見せたら、どうなるんだろう?)  千夏は頭の中で、女装がバレておちんちんを見られるという妄想を始めた。  妄想の中の世界では、店員はパンツを眺めて、そこに異常を見つけた。 「あれ?、この下で何かが膨らんでいるわね。ちょっと見せてみなさい」  店員は手を伸ばして、パンツをめくろうとした。千夏は形ばかりの抵抗をした。 「そこは、ダ、ダメです……」 「あら、女の子のくせにおちんちんがはえてるんだ」  店員はそう言って、露わになった千夏のおちんちんをギュッと握った。 「あう」 「どうしてこんな風に大きくしてるのかな?」  店員は分かっているくせに訊いた。千夏は、 「僕、見られて興奮しちゃいました」  と正直に答えたら、店員は満足そうにニンマリとした。 「いけない子ね。そんな子にはお仕置きしなきゃね」 「お仕置き……。何をするの?」 「ここで裸になりなさい」 「えっ?」 「千夏ちゃんには私がもっと可愛らしい服を用意してあげるよ。そうね、園児服はどうかな。もちろん女の子用だよ」 「園児服……。そんなのイヤだ」 「イヤ?千夏ちゃん、そうは言うけど、着たいって顔をしてるじゃない。じゃあ、さっそく服を脱ぎ脱ぎしましょうか」  店員はこんな所で、千夏の服を引っぱって、脱がそうとした。 「あ、ダメ。恥ずかしいよぅ」 「どうして?千夏ちゃんは、園児服が似合うような可愛い子なんだよ。そんな子が裸になるのを恥ずかしがるって、おかしいよね」 「でもぉ……」 「ワガママは言わないの。あんまりグズグズしてると、この可愛いお尻をぶっちゃうよ」  店員は千夏のお尻をナデナデした。そう脅かして、千夏が怯んだところを狙って、パッと上着を脱がした。千夏は下着も脱がされ、その場で全裸にされた。 「ふふ、隠すものが無くなっちゃったね」  店員は茶化すように言った。千夏は恥じらいつつも、おちんちんだけは、まだ皮被りのくせに、その存在を主張するかように、ピンと前に向かって勃起していた。 57 可愛いパンツを選ぶ 「千夏ちゃん」  その佳奈の言葉で、千夏の白昼夢は破られた。 「千夏ちゃん、パンツは私に見せるんじゃないよ。店員さんに見せないと意味ないでしょ」  佳奈に注意されて、千夏はハッと我にかえった。そして、言われた通り、スカートをめくったままの格好で、店員の方を向いた。  二人は向き合ったが、知らない年上の女性にパンツを見せるというのは、何とも言えない気まずさだった。 「あの、私、こんなパンツ穿いてるんですけど、幼稚でしょうか」  千夏は無言でいるのに耐えられず、絞り出すように店員に言った。店員の方も、スカートをめくってパンツを丸出しにしている少女を目のあたりにして、最初は驚いたようだったが、すぐに余裕を取り戻して、職業的なスマイルを見せた。 「あら、可愛らしいパンツを穿いてるのね」  店員は褒めると、さらに「ちょっと、いいかな」と言って、パンツの脇の所をツンツンと触った。 (あっ)  その時、千夏は勃起していたが、今穿いているパンツは結構ゆったり目だったし、そもそも、それ自体が小さいために、店員は布一枚下のその存在に気付かなかったようだった。店員は表面のパンツだけに注目していた。千夏はホッと安心しつつも、残念でもあった。 「うーん、そうね、このパンツも可愛いけど、もうちょっとお姉ちゃん向きのショーツを穿いてもいいんじゃないかな?」 「ほらね、店員さんもそう言ってるでしょ。私も選んであげるから」  佳奈も出しゃばってきて、店員と一緒に商品の山からパンツを選び始めた。  千夏は二人の後ろから遠慮気味に見ていると、佳奈たちは商品棚をかき分けて、数種類のパンツを選んだ。それらは、無地で地味なもの、白に赤リボンの通学用、お姉さんっぽいスリムでおしゃれなもの、イラストがプリントされた可愛いらしいものなどだった。 「どれがいい?」  佳奈は一応は千夏の意向を訊いた。千夏は見栄を張って、おしゃれなパンツを選ぼうとしたが、せっかくの機会なんだからと思い返して、勇気を出して、一番穿きたいのを選んだ。 「僕、これがいい」  と言って、千夏が選んだのは、ピンク色の布地に動物の模様がプリントされている可愛らしいパンツだった。 「あれ、これがいいの?」 「うん……」 「ちょっと可愛すぎない?」 「だって、こういうのがいいから……」 「へぇー、そうなんだ。やっぱり、こういうのが好みだったのね。ふふ、でも、千夏君が穿きたいのを穿けばいいと思うよ。サイズだって、160だから、千夏君でもちょうどいい大きさだもんね」  男子用のブリーフは、幼児用を別にして、白一色が普通だが、女子用はこんなに大きなサイズでも、可愛いらしいデザインのがたくさんあるので、(女子はいいなぁ)というのが、千夏の率直な感想だった。  ともかく、店員に女装をバレなかったし、疑われもしなかったのは、喜ぶべきことだった。  佳奈はレジでお会計を済ませて、パンツの入った包みを千夏に渡しながら、 「ほら、バレなかったでしょ。大人の店員さんから見ても、千夏君は女の子に見えてるってことだよ」  と言った。千夏はどういう顔を見せたらいいのか分からなかったが、とりあえずは、それを誉め言葉として受け取っておいた。佳奈の家へ戻ったら、新しいパンツを穿けると思うと、それが楽しみで、千夏のおちんちんは早くも勃起していた。  帰り際、店から出る時、入り口の付近で、さっきの母娘が偶然そこにいた。幼女の方は、見覚えのある千夏の顔を無言で見つめていた。  千夏は、普段ならこういう場合、逃げるように走り去っただろう。しかし、この時は、新しいお気に入りのパンツを手に入れたために、気持ちが浮かれていて、ふと悪戯心を起こした。 (ちょっとばかり、この女の子をからかってやろう)  千夏は周囲をキョロキョロと見回して、付近には誰も見ていないと確認すると、その場に立ち止まった。母親の方は別の方向を向いていたが、幼女はこちらを注目していた。  千夏は一瞬の早業で、スカートをめくって、パンツを露わにした。さらにパンツをズリ下げて、おちんちんを引き出した。勃起しているそれが幼女からよく見えるように、腰を突き出してしばらくの間、見せつけた。  幼女は目を丸くして千夏のおちんちんを凝視した。自分の目を疑うかのようにマブタをしばたたいた。そして、後ろにいる彼女のママを振り返って、何か話し掛けた。おそらく、「あの女の子、男の子だったよ」とでも教えたのだろう。しかし、その時にはすでに、千夏と佳奈は店の外に出ていたので、千夏の露出魔めいた行為が公けになることはなかった。 58 帰路の公園にて1  店から佳奈の家に帰る途中、千夏は尿意を覚えた。それは特に急を要するものではなかったので、佳奈に訴えるまでも無いだろうと思った。しかし、佳奈宅まで我慢できなくて、もらしてしまったら、という一抹の不安があった。 (そう何回も年下の佳奈の前でおもらしするわけにはいかないよな)  そんな千夏の様子を佳奈は機敏に察して、 「千夏君、おしっこしたの?」  と単刀直入に訊いた。千夏が「うん」と小さくうなずくと、佳奈は、 「わかった。公園でしようね。そこまでなら持つよね?」  と言って、少し足を速めて、千夏を引っぱって行った。  しばらく歩いて、二人は公園に到着した。行きしな通り過ぎた時に比べると、遊んでいる子供たちの姿は多かった。佳奈は千夏の手をとったまま、無言でその公園に入っていった。 「佳奈ちゃん、この公園には、公衆トイレって無いよね……」 「うん、ないよ」 それぐらいのことは佳奈は承知で、当たり前のようの公園の隅っこの茂みの中へ進んで行った。 (あ、そういうことか。また、茂みの中で隠れてするってことね) 「この辺でいいかな」 佳奈はそう言って、促すように千夏を見た。 千夏はまだ心の準備は出来ていなかったが、しょうがないかと思って、とりあえず、スカートの中に手を突っ込んで、パンツにフチに手を掛けた。 (えーと、おしっこは、しゃがんでするのかな。誰も見てないんだし、立ったまましたらいいかな?) 千夏が逡巡していると、ちょうどその時、近くの生垣の向こうから話し声が聞こえた。 (誰かいる?) 近寄って調べると、生垣の向こう側に二人の女の子がしゃがんでいた。小さい子で二人とも幼稚園か小一ぐらいだった。 彼女たちも顔を上げて、お互いに目があった。向こう二人もおしっこなのか、そこで遊んでいるだけなのかは不明だった。 「あ、邪魔したかな?ゴメンね。こっちもおしっこしにきただけなの」 佳奈がやさしく話し掛けると、女児二人は、顔を見合わせて照れ臭そうに笑っていたので、彼女たちもおしっこしていたらしかった。幸い、こちらも女二人連れに見えたようで、警戒はされなかった。 (どうしよう。おしっこ、ここでする?それとも場所を変える?)  千夏はうかがいをたてるように、佳奈の顔を見た。佳奈は、「さて、どうしようか」というように、ちょっと首をひねっていたが、やがて、一人で何かを納得したようにうなずいた。なんとなく不敵な笑みを浮かべていたようで、千夏は少し不安になった。 「千夏君、もういいじゃない、そこでしたら?」 「うん、分かった」  佳奈がここでおしっこするように言ったので、千夏は素直にそれに従った。ただし、目の前には女児二人がいるので、 (立小便するわけにはいかないよな。女装してるんだから、面倒だけど、しゃがんでするか)  と千夏は思った。しかし、佳奈は、 「そのまましようか」  と当然のように言った。 「そのまま?」 「うん、そう。立ったままで」 (えっと、どういうことだ?)  千夏は戸惑っていると、佳奈は千夏の背後に近付いて、体をくっつけて、腕を回してスカートをめくろうとした。 「な、何?」 「おしっこするんでしょ。おもらししないようにね」 「そうだけど……。佳奈ちゃん、僕に何をさせるつもり?」 「あの子たちに、おしっこするところを見てもらいなさい」 「えっ。そ、そんな……」 「いやなの?」 「いやに決まってるだろ」 「あら、本当かしら?私、気付いてたんだよ。さっき、店で、あの店員さんの前でスカートめくってパンツを見せてる時、千夏君、おちんちんを大きくしてたでしょ」 「あ、それは……」  千夏は図星をつかれて、何も言えなくなった。抗いをもうあきらめたと見て、佳奈は千夏のスカートをバッとめくり上げた。胸まで高く持ち上げたので、太ももからパンツが露わになった。おへそまでも見えた。 「わっ」  千夏は叫んだ。それと同時に、二人のお姉さんたちのいさかいを興味津々の様子で見つめていた女児たちも、アッと目を見張った。 「パンツ丸見えにされて、あんな小さい子たちにも見られているよ。千夏君、今どんな気分?」  佳奈は千夏の背後から耳に吹き込むように言った。千夏は恥ずかしさを通り越して、胸がドキドキと高鳴った。しかし、そこには嫌悪感はあまりなく、むしろ、被虐的な愉悦で満たされていた。 59 帰路の公園にて2 「私がこうやってスカートの裾を持っておくから、パンツは自分で下ろしなさい。分かった?」 「……」 「どうしたの?パンツを下ろしておちんちんを出さなきゃ、おしっこできないでしょ」 「だって、あの子たちが見てるんだもの」 「あんな小さい子に見られたって、どうってことないでしょ。というか、本当はおちんちんを見せたいんじゃないの?ヘンタイの千夏君?」 「で、でも……」 「おしっこするんだよね。またおもらししてパンツを濡らしちゃうの?もう、グズグズしないで」  佳奈は業を煮やしたように、背後から千夏の太ももの柔らかい肉をギュッとつねった。 「んぁっ」 「ほら、はやく」  佳奈は同じ場所を再度ギュッとした。千夏は痛みを堪えながら、横目で二人の女児を見た。二人ともジッとこちらを注目していた。 (ああ、見られてる……)  パンツの中でおちんちんはすでに勃起していた。これをあんな小さな女の子たちに晒すのかと思うと、ゾクゾクとした背徳感を覚え、それによっておちんちんははさらに大きくなった。千夏はパンツの前をちょっと下げて、指で引っかけるようにして、おちんちんをパンツのフチから露出させた。その瞬間、二人の女児は「えっ?」と声を上げて、お互いの顔を見合った。 「ウソッ、おちんちんだ」 「男の子だったの?スカート穿いてるから、女の子だと思ってた」  二人は甲高い声で騒ぎ立てた。ただし、彼女たちはひどく驚いてはいたが、恐れは抱いていない様子だった。  千夏のおちんちんは勃起していたとはいえ、親指程度の大きさしかなかったし、先端までスッポリと包皮に覆われていたので、男性器と呼ぶようなグロテクスさは皆無だった。そのような生白い未発達なおちんちんなら、幼女たちは、普段の生活の中で、同年配の男子や兄弟のを目にすることも度々あったので、もはや見慣れていたのだろう。  ただ、スカートと女子用のパンツの下からおちんちんが出てきたので、二人はすこし混乱してしまったようだった。佳奈は彼女たちに、 「この子は男の子じゃないのよ。女の子なんだよ」  と宥めるように語り掛けた。 「だっておちんちんが付いてるじゃん。だから男の子だよ」  一人の女児は真っ当な反論をしてきた。 「違うよ。この子はね、女の子なの。女の子だけど、おちんちんが付いてるだけなんだよ」  佳奈は変な理屈を言ったが、女児たちはそれで言いくるめられてしまった。 「佳奈ちゃん、僕もう、おしっこしていい?」  千夏はおしっこする体勢を取ると、途端にしたくなってきた。 「あら、そうだったね、我慢してたんだったね、いいよ、出して。あっ、でも、全部見せて」 「全部?」 「こういうこと」  佳奈は背後から千夏のパンツを膝の上ぐらいまでズリ下げた。 「わっ」 「こうやって、あの子たちによく見てもらいなさい。ダメよ、手で隠さないの。千夏君は自分でスカートを抑えといて。私がおちんちんを持っといてあげる」  佳奈は千夏のおちんちんを下から支え、睾丸もかかえるように手の平に包んだ。 「あっ、そんなに強く持たないで」 「よし、おしっこしなさい」 (ああ、こんなのって、初めてだ……)  他人におちんちんを持ってもらっておしっこするなど、今までに体験したことがないので、千夏は困惑した。  しかし、尿意はすでに高まっていたので、ちょっと力を緩めると、包皮の先からおしっこはシャーと出た。出し始めると勢いづいて、おしっこは放物線を描いて、かなり遠くまで飛んで行った。やはり、しゃがんでするよりも、立小便の方が気持ちよかった。千夏は「はぁ」と溜息をもらした。後ろからのぞき込んでいる佳奈も、 「おお、いっぱい出てるねぇ。こんなに我慢してたのなら、ここでしといてよかったね。またおもらしする所だったね」  とはしゃぐように言った。  幼女二人は、スカートを穿いた女の子のような千夏が立小便する姿を、不思議そうにジッと見つめた。 「女装しておしっこするところ、あの子たちにも、しっかり見られちゃったね」 「……」 「あれれ、千夏君、恥ずかしがってるの?何よ、おちんちん、こんふうにしてるくせにさ」  佳奈はつかんでいるおちんちんを上下左右に回したので、おしっこは空中でラセンを描いた。千夏はビンビンに勃起しているおちんちんを素手でムズと握られていたので、何かを言い返す気には到底ならなかった。 60 帰路の公園にて3  やがて、おしっこの勢いは弱まり、ボタボタと足元に垂れた。 「ふぅー」  千夏はピュッピュッと残滓を出し切ると、思わず大きな溜息をついてた。 「いっぱい出たね」  佳奈はそう言うと、どこで見知ったのか、握っているおちんちんをブルブル小刻みに振って、包皮の先のしずくを撒き散らせた。  おしっこは終わったが、佳奈は、しばらくの間、そのままおちんちんを握り続けていた。あまりに長い時間、そうしていたので、千夏は不審に思って、 「佳奈ちゃん、もうおしっこ、全部出たよ」  と教えた。 「そうみたいね」 「うん。だから、もう手を離してよ」 「……」 「ねえったら」 「千夏君。まだ、出したいものがあるんじゃないの?」 「え?」 「そうでしょ?だって、ここがこんな風になってるもの」  佳奈はおちんちんを握る手にギュッと力をこめた。千夏は、佳奈の言わんとすることがおぼろげながら推測はできた。しかし、 (まさか、本気で言ってる?冗談?)  と、半信半疑だった。千夏はジッとしていると、佳奈の手は動き出した。おちんちんを上下するように扱きだした。 「わわ」 「ふふ、勃起したおちんちんって、結構硬いんだね」 「ダメ、やめて」 「やめてだって?こんなになってるじゃない」 「で、でも」 「でも、何?」 「だって、あの子たちが見てるよ」 「あんな小さな子には、何のことかわかんないでしょ」 (そう言えばそうか)  千夏自身、その女児たちの年齢では、それを見ても理解できないだろうとは思った。しかし、佳奈は大胆にも、 「この千夏君ね、まだ出し切ってないんだって。だから、私が出せるように手伝ってあげるの。見といてね」  と、わざわざ女児二人へ話かけた。女児たちは、あどけない顔を上げて、これから何が始まるんだろうというような好奇な表情で見つめた。 (な、何てことを言うんだ……)  千夏はヒヤヒヤした。しかし、佳奈は、千夏のそんな困惑などにはかかずらわず、おちんちんを弄び始めた。 「あっ」 「ふふ、千夏君、ちょっとは剝けるようになったじゃん」  佳奈はそう言って、亀頭を半分ぐらいまで露出させた。 「やめてぇ……」  千夏はうめいたが、本音は特にはやめてほしくはなかった。佳奈もそれを知っていたので、全然手を緩めず、包皮を被せたり剝いたりを繰り返した。あたかも、その手付きは、年下の女児たちに、おちんちんの扱い方を教示しているようだった。 「二人とも、もっと、こっちに寄っておいで」  佳奈は空いている方の手を伸ばして、女児たちを手招きした。彼女たちは言われた通り来て、ほとんど目の前にまで近寄った。 「千夏君が出すから、近くで見といてあげてね」 「そうやって、こすったら出るの?」  女児は佳奈の扱いてる手の動きを真似ながら訊いた。 「そうよ。触ってみる?」 「ううん、やめておく。ねえ、その子、苦しくない?なんか、苦しそうにしてるよ」 「いや、全然そんなことないよ。ね、千夏君?」  いきなり話を振られた千夏は、 「うん、気持ちいい。とっても気持ちいい。もっときつくしてもいいよ」  と本音を言った。佳奈はそれを聞いて、「ふふ」と満足そうに笑って、手の動きを強めた。  千夏は恍惚した表情を浮かべて、佳奈の手による手のおちんちんへの刺激を堪能していた。しかし、やってもらっている佳奈には悪いと思いつつも、 その手付きは、やはり自分のやり方と微妙に違っていて、どこか物足りなさがあってもどかしかった。このままされ続けていれば、やがてはいけるだろうが、どうもにも中途半端な射精で終わってしまいそうな気がした。 「あの、佳奈ちゃん、もうちょっと、こうしてくれない?」  千夏はスカートから片手を離して、おちんちんを握っている佳奈の上から、自分の右手で包み込んで、上下に動かした。 「こういうやり方がいいの?じゃあ、千夏君、もう自分で好きなようにして。私はスカートを抑えといてあげるから」  二人は役割を交代して、佳奈は背後から千夏のスカートを両手でまくり上げて、おちんちんの方は千夏に自分でするに任せた。 (え、僕、自分一人でするの……。まあ、しょうがないか、するか……) 61 帰路の公園にて4  千夏は普段自分でしている通りに、おちんちんに刺激を加えた。そのやり方は、あまり大きく上下には動かさず、包皮の上からギュッと握って、小刻みに締め付けるようにした。 「へぇー、そうするのが好きなんだ。今度する時はそうしてあげるよ。ふふふ」  佳奈は背後から千夏の肩越しにそれを眺めて言った。  千夏は野外の公園の茂みの中で、背後から佳奈に、正面から女児二人に見られながら、三人の女子に囲まれて、包茎のおちんちんを擦り続けた。やはり自慰は自分でするのが一番シックリきて良かった。また普段とは違う環境でする自慰は別種の趣きがあって、千夏の興奮は徐々に高まってきた。 「あっ、ああっ、んああっ」  千夏は一人よがり声を上げた。女児たちは今の事情を理解してはいなかったが、千夏の滑稽な表情と声に対しては、意味も分からないまま、堪え切れず、「ひひっ」と愉快そうに笑った。それは結果的には、千夏の気持ちをあおり立てた。 (ああ、僕、男のオナニーも知らない小さな女の子に笑われてる……。その可愛い顔に精液をぶっかけてやろうか……)  ちょうどその時、女児の一人がふいにしゃがんだ。千夏の自慰があまりに長い時間かかるので、立っているのに疲れたのだろう。ただ、彼女はぞんざいに足を開いてしゃがんだので、白色のパンツが丸出しになった。それは、わざと見せているのかと疑いたくなるような、大胆な座り方だった。 (白色の無地か。ふーん、ガキんちょのくせに、大人っぽいパンツを穿いてるんだな……)  さらに、彼女は座り直して、股をガバッと全開にしたので、両太ももの間のパンツの部分が全部見えた。 (やっぱり、わざとパンツを見せている……?僕に『私の方が大人っぽいパンツを穿いてるよ』とでも言いたいわけ?)  千夏は、その女児のあどけない顔とパンチラを見て、やや冷静さを失った。 (そのパンツを僕の精液で汚してやりたいな……。そうして、泣かしてやろうか)  女児に対して意地悪したいような気持ちが湧いてきた。千夏はおちんちんを思い切ってシュッシュッと扱いた。直後に体の奥から衝動が込み上げてきた。 (もう、いくっ)  とっさに、包皮を剝いて亀頭を露出させ、やや、おちんちんを下に向けて、狙いをつけた。 「んんっ、ああっ」  千夏は三人に見られながら、野外の公園にいるのも忘れて、大きな声を出して、精液を放った。しゃがんでいた女児は、驚いて反射的に後ずさったので、おちんちんからほとばしった精液は、雑草の生えた地面に虚しく落ちた。 「おお、いったね」  佳奈は背後から言った。 「ハア、ハア」  辺り一面に精液を飛ばして、千夏は満足したように大きな吐息をついた。  しかし、これだけの手間を掛けて、あんな大声を出したのに、おちんちんから出たものは、地面の上に落ちた幾粒かのしずくだけだったので、女児は二人共に、 (たった、これだけ?)  と言うように、肩透かしを食らったような表情を浮かべていた。 千夏は、おちんちんの先から残滓を垂らしながら、射精後の倦怠感の中で、 (よかった。精液があの子にかからなくて)  と冷静さを取り戻していた。


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