『お揃いおむつの着物撮影会』(2)
Added 2024-05-22 05:53:27 +0000 UTC三章 野外露出(11ー16) 11 叔母さんとの約束 親戚の家は田舎にあったので、近所には綺麗な川が流れていて、そこからちょっと歩けば、森の中に神社の境内があった。 まずは川辺の緑の中で写真撮影をするという計画だったので、まずはそこに向かった。運動靴なら走って数分の距離だが、着物姿で下駄ばきなので、散歩がてら、ゆるゆる歩いて行った。 「歩ける?」叔母さんは訊いた。 「大丈夫」寧々子と桃子の二人は答えた。 「転ばないようにね。歩くのはゆっくりでいいよ」 「桃子ちゃん、あんまり急がないで」 桃子はいつものように元気いっぱいで、一人で走ったり跳ねたりしていた。寧々子の方は、下駄も慣れていないし、おむつも初めてなので、歩くと股の間がモコモコして落ち着かず、言われなくとも、自然とおしとやかな歩き方になった。 道の途中で何人かの通行人と出会ったが、近所の顔見知りの人もいて、その度に叔母さん達との立ち話が始まるので、なかなか目的地に到着しなかった。その中には、子供二人にも声を掛ける年配の女性もいた。 「お嬢ちゃん達、綺麗なお着物着せてもらったね。二人とも可愛いよ」 知らない大人にそんな事を言われると、桃子ははにかんでニコニコするだけだったが、寧々子はペコリとお辞儀を返せるぐらいの年齢にはなっていた。 (でも、あの人、私達がおむつ穿いてるって知らずに、ああ言ってるんだよな) 褒められて悪い気はしないが、それを思うと、寧々子は複雑な心境になった。そして、もしかして、叔母さんは「この子達、今おむつを穿いてるんですよ」と教えるのではないかと、あらぬ心配をした。しかし、すぐに自分で打ち消した。 (まさか、そんなこと言うはずないか) ただ、それら顔見知りの人達の前では言わなかったが、歩いている途中、叔母さんは桃子に何度となく注意をした。 「おしっこしたくなったら、我慢しないで、言いなさい」 「おむつの替えは持ってきてないけど、大丈夫よね」 「もし濡らしたら、しばらく穿きっぱなしだから、分かってるね」 叔母さんは、道の真ん中で、普段通りの声量で言うので、誰かに聞かれていないか、寧々子の方が心配になった。 「もう、わかってるよ、うるさいな」 叔母さんに何度も念を押され、その度に桃子は不機嫌そうに答えていた。 もちろん叔母さんは桃子に向かって言っていたが、おむつを穿いているという事情は二人とも同じなので、それは寧々子に対する注意でもあったはずだ。 (私も桃子ちゃんと同じように、おむつを穿かされてるんだから、もしおしっこしたくなったら、そう言わなきゃいけない。替えが無いから、濡らしてもいけない) その時は、寧々子は叔母さんの言う事をちゃんと守るつもりだった。 12 水遊びと着物の裾 アスファルトの道から、土手を降りて行って、川岸へ到着した。そこは木々の中に遊歩道が整備されていて、撮影のためには格好の場所だった。 早速、川面を背景に写真撮影が開始された。 叔母さんはカメラに詳しく、素人の域を超えていた。ゴツゴツした重そうなカメラを三脚に固定すると、寧々子と桃子の二人を前にして、立ち位置や姿勢をあれこれと指示した。 「はい、笑ってー」 まずは二人一緒に撮影した。次は一人ずつにしたり、また叔母さん達と勢ぞろいで写したりした。 カメラマンの叔母さんは、寧々子と桃子にこまごまと注文を出した。二人は立ったり、しゃがんだり、顔を寄せあったり、抱き合ったりと、言われた通りに撮影をこなしていった。 場所も変えて、全部合わせて、二十枚ぐらいも撮ったので、寧々子は叔母さんの熱の入り様に驚いた。 「叔母さん、こんなにたくさん写真撮るの?」 「せっかくの機会だからね、もっともっと撮るよ。でも、ここでは、こんなもんでいいかな」 この後は、神社へ歩いて移動して、そこでも撮影する予定だった。しかし、その前にここで少し休憩してからという運びになった。 ただ、片時もじっとしていられないのが小さい子供で、桃子は川の縁まで行って、一人で遊び始めた。葉っぱを川の渦に浮かべたり、掌で水をすくったりしていたが、とうとう下駄を脱いで裸足になって、川の中に入ろうとした。 「ねえ、川に入っていい?」と振り向いて訊いた。 「裾が濡れるからダメ」と叔母さんに拒絶されたが、 「ちょっとだけならいいじゃない。こうするから」桃子は両手で裾を持ち上げて、水の中に踏み入った。 「もう、しょうがない子ね。絶対転ばないでよ」 桃子はくるぶし位の深さの浅瀬で、しばらくバシャバシャやっていたが、 「寧々子お姉ちゃんも来て」と呼んだ。 「着物、濡れちゃうよ」寧々子はお姉ちゃんらしく、冷静に一旦は断った。 「こうすれば大丈夫だって」桃子はさらに高く裾を持ち上げて、両膝を露わにした。 (着物で水の中に入るのって、なんか楽しそう) そう思って、寧々子も誘われるがままに、川に入って行った。水は冷たくて気持ちよかった。 「裾を濡らさないでよ」 叔母さん達は何度も口うるさく注意した。しかし、着物姿で水遊びする少女達という構図は、撮影の対象としてはなかなかの題材なので、叔母さんはカメラを構えだした。 「二人とも、こっち向いて」 二人は足先を川に浸けて、裾を持ち上げた姿で、写真に収まった。 (こんな風に、自分からふくらはぎや膝を露出させる格好って、なんかちょっとヤラシイかも) 寧々子は心の中で変な想像をしてしまった。そのせいで気持ちが緩んで、手の力も抜けて、裾が下がった。 「あ、寧々子ちゃん、裾の後ろが水に付きそうになってる」叔母さんは指さして叫んだ。 「え、ほんと?」 寧々子は慌てて、裾をグイッと引っぱり上げた。しかし、不用意に強く手繰り寄せたので、裾が左右に割れてしまい、その下からは白いおむつの一部が見えて、「わわっ」と叫んで、また焦って戻した。 (そうだった。今、私、おむつ穿いてたんだった) 寧々子は、長時間おむつを穿いてるうちに、肌に馴染んで慣れたせいで、自分がおむつを穿いてるのを忘れていた。片手で裾の前を整えながら、これからはおむつがはみ出さない様に気を付けようと、自らを戒めた。 13 おむつの露出 「寧々子お姉ちゃん、もっと向こうの方まで行ってみようよ」 桃子は寧々子を誘って、ジャブジャブと水を蹴って、もっと深い場所へ移動した。それを追って、寧々子も進んで行くと、すねの半ばぐらいまで水に浸かった。着物が濡れないように、膝より高く裾を持ち上げたので、太ももまで露出する形になった。 (水は気持ちいいけど、こんなに足を出すのは、ちょっと恥ずかしいな・・・) 野外でそのように生足を晒していると、寧々子はさっきよりも気分が高ぶってきた。 (桃子ちゃんの方はどういう状態になってるのかな) 寧々子は回り込んで、桃子の姿を前から見ると、大胆にも高々と裾を持ち上げていたので、太ももだけでなく、裾の割れ目の下には、おむつの股間の部分がチラリと覗いていた。 (わっ、桃子ちゃん、おむつがはみ出てる) おむつはパンツではないが、やはり、そうやたらと見せる物ではないはずだ。 (自分で気付いてないのかな、教えてあげないと) しかし、寧々子はすぐに、「いや待てよ」と思い返した。気付いてはいるが、気にしていないだけなのかも知れない。 (子供ってそんなもんかな。うーむ、なるほど、特段恥ずかしがる程の事ではないのかも・・・) 二人はさらに川の中心へと向かった。一歩足を進める毎に水深は深くなっていき、水は膝を濡らすまでになった。寧々子も着物の裾をもっと上げざるを得なくなってきた。水には濡れないけど、おむつは隠れているという所を見定めて、裾を調整するのは難しかった。 寧々子は転ばないように、ソロリソロリと慎重に歩いていたが、ある拍子に不安定な石を踏んでしまい、体がグラッと傾いた。 (うわっ、危ないっ) 裾を握っていた手をそのまま反射的に胸元まで上げたので、着物の前が大きく捲れて、自らおむつを丸見えにしてしまった。寧々子は「あわわっ」と心の中で叫んで、慌ててそれを元に戻して、ほっと溜息をついた。 (ふう、危なかった・・・。あっ、そうだ。もしかして、今の姿、撮られてないよね?) 叔母さんは川岸からカメラを構えていたので、いつ何時撮られているか分からなかった。寧々子は振り返って見ると、叔母さんは俯いてカメラの調整中だったので、さっきの恥ずかしい格好は撮られていなかった様子だった。 (よかった。さっきの格好、撮られずに済んだ) 寧々子は再び溜息をついた。 14 盗撮の被害 しかし、その安心も束の間だった。不意に寧々子は、向こうの遠くの方で、見知らぬ中年男性がカメラをこちらに向けている姿を発見した。 (ん?、何だ、あの人?) その人物は明らかに寧々子と桃子を撮影していた。おそらく、カメラが趣味の人で、川に来てみたら、たまたまそこで着物姿の少女達が水遊びをしていたので、写真に収めようと思ったのだろう。 寧々子はそれ自体、特に嫌というわけではなかった。自分が被写体として魅力的に映ったからこそ、その人も撮影したくなったはずなので、むしろ、少しばかり自尊心をくすぐられた気分にもなった。しかし、今に限っては、間が悪すぎた。 (まさか、さっきの瞬間、撮られた?いやだなぁ・・・) だた、屋外で際どい格好を見せていた寧々子の方も悪いと言えば悪いので、えらそうに苦情を言い立てるわけにも行かなかった。 恥ずかしいというよりも、何だかくやしくなって、寧々子は川の中から、キッとその男性をにらんでいると、そのせいかどうか、やがてその人は向こうへ去って行った。 (よかった、どっか行ってくれた。でも、あのカメラには私の恥ずかしい姿が記録されてしまった・・・) せっかく楽しく水遊びしていたのに、いきなり自分の恥ずかしい姿を盗撮されて、寧々子は興を削がれた気分だった。そして、頭の中には色んな思いがよぎった。 (後で、あの人、ニヤニヤしながら、私の写真を眺めるんだろうか・・・) 自分がその種の欲望の対象にされると思うと、イヤラシイいう気持ちと共に、ゾクゾクと身が震えて、鳥肌が立った。 (それに、自分の知らない所で、その写真がばら撒かれたらどうしよう・・・) 確かにそういう心配はあった。しかし、それよりも、自分のあの姿が見知らぬたった一人の赤の他人に独占されたという状況が、寧々子の中ではどうにも許せなかった。 (そうだ、同じような写真を叔母さんにも撮ってもらえばいいのでは?) ふと、そんな突飛な考え方が湧いてきて、寧々子は自分でも驚いた。最初は、まさかと一笑に付したが、よく考えているうちに、徐々にそれは魅力的に思えてきた。そのような姿で写真を撮られる事を想像すると、胸の中に奇妙な喜びを覚えてしまい、寧々子は、我が事ながら、戸惑いを隠せなかった。 15 計画の実行 (どうしようか?ほんとにそんな事する?) 寧々子はまだ踏ん切りが付かず、自問自答を繰り返した。 隣に視線をやると、桃子は相変わらず、おむつがチラリと垣間見える状態だった。それを見て、寧々子は決心した。 (よし、思い切ってやってやろう) 寧々子はそっと裾を持ち上げて、生白い太ももを付け根まで露出させた。これだけでも恥ずかしさで、頭がクラクラした。そこからさらに持ち上げて、おむつの股間の部分が大きく見える状態にした。 (うわぁ・・・) 寧々子は、そこにプリントされている可愛いイラストを見下ろしながら、感嘆の声をもらした。 桃子の場合は、見えているといっても、着物の裾の左右の隙間から、おむつの下部がチラリと覗いているに過ぎなかった。しかし、寧々子の状態は、裾からおむつが大きく露出していて、いわば丸出しに近い状態だった。 (これは、恥ずかしいというよりも、惨めな格好だな・・・) 裾を下ろしたいという衝動を覚えたが、それをグッと抑えて、当初からの計画を実行に移した。 「ねえ、桃子ちゃん」 寧々子はすぐ横の桃子を呼んだ。声が少し震えた。 「何?」 桃子は寧々子を振り向いて、無邪気な顔を向けたが、その時、ちょっと視線を下げた。 (やっぱり、私のはみ出ているおむつを見た・・・。でも何も言わない。ということは、やっぱり気にしてないんだな) 寧々子は、この調子なら、今からやろうとする事も大丈夫そうだと確信した。 「あのね、桃子ちゃん。私のおむつ、これなんだけどね」 寧々子は俯きながら、自分のおむつの前面にプリントされているイラストを示した。もう後戻りはできないので、胸はドキドキした。 「うん」 寧々子は、普段と変わらない様子でうなずいた。 「私のおむつ、こんなイラストが付いてるんだけど、桃子ちゃんはどんなおむつ穿いてるの?見せてくれない?」 川の中で水遊びしながら言うセリフではないので、(場違い感がすごいな)と思いながら、寧々子は訊いた。 「いいよ。私のはこんなんだよ」 桃子は少しもためらわず、ヒョイと着物の裾を手繰り寄せて、おむつを丸出しにして見せてくれた。寧々子は、(桃子ちゃんって、素直で良い子だな)と思いながら、前屈みになって見ると、そこには同じイラストが描かれていた。 「私と同じおむつだ。おそろいだね」 「うん、そうだね」 お互い、着物の裾からおむつを露出させて、腰を前に突き出して、しばらくの間、丸出しのおむつを見せ合った。 「ねえ、桃子ちゃん、今ここで、一緒に写真撮ってもらおうか」 寧々子は媚びるような笑みを浮かべて提案した。本当は、「おむつを丸出しにしたまま」と付け加えたかったが、その言葉は飲み込んだ。 桃子は、何も疑わず、「うん」と返事すると、クルリと振り返って、川岸の叔母さんに声を掛けて、「ねえ、撮ってー」と頼んだ。叔母さんも「いいよー」返事をして、すぐにカメラを構えた。 ここまでは寧々子の望み通りの展開になったので、(よしよし、いいいぞ)とほくそ笑んでいたが、(さて、叔母さんはどう出るかな)と思って、少し気を引き締めた。 16 丸見えの撮影 桃子も寧々子も、川岸の叔母さんの方に体を向けた。 (私達二人とも、着物の裾からおむつを丸出しにしている・・・。間抜けな格好だ・・・) 寧々子は自嘲した。遠目でも、白いおむつは、着物の柄との対比で、よく目立ったはずだ。しかし、叔母さんは何も言い出さなかった。 (はみ出たおむつに気付かないはずはないんだけど・・・) 寧々子は首をひねっていると、 「寧々子ちゃん」 叔母さんは顔からカメラを外して、いきなり自分の名前を言ったので、寧々子はビクッとなった。 (やっぱり、おむつのこと、何か言われる?) しかし、叔母さんは「裾からおむつ、はみ出てるよ」などとは指摘しなかった。実際に言われたのは、「なんか表情、固いよ。もっとニッコリしてー」だった。 (おむつが見えていても、何も言われない。やはり、私達、そういう扱いをされているんだ) 寧々子は改めてそれを確認できたので、安心して頬が緩んでニコリとした。しかし、それと同時に、心の片隅ではすこし複雑な心境にもなった。 (桃子ちゃんぐらいの年齢ならともかく、私もおむつが見えてもおかしくないって思われてるってことか・・・) 寧々子の中で、ちょっとした反抗心が芽生えた。 (ふーん、そうなのね。そちらがそういう考えなら、こちらもやりたいようにやらしてもらうよ) 寧々子はついつい悪乗りをしてしまった。着物の裾を持ち直すような振りをして、拳を胸の高さまで上げた。そうすると、裾は腰帯の所で引っかかるまで、引き上げられて、おむつはお腹周りのフチまでもが露わになって、素肌のヘソさえも見えた。 「ちょっと、寧々子ちゃん・・・」 叔母さんもさすがに苦笑したが、止めさせようとはしなかった。 (え、いいの?こんな格好しても) むしろ、当の寧々子の方が肩透かしを食らった気分になった。 寧々子達はその姿のままで写真を撮られた。叔母さんはカシャカシャと何枚も撮った。実際には十秒程の短い時間だったが、寧々子には非常に長く感じられた。 その構図は、川の中で二人の少女が膝まで水に浸かって、着物の裾からおむつを覗かせているという情景だった。二人とも喜色の表情を浮かべていたが、桃子は歓喜の微笑を、寧々子は羞恥の微笑を見せていた。 (ああ・・・、撮られてる。着物からおむつを丸出しにして、そんな恥ずかしい姿で、私、写真を撮られている・・・) その姿態はこれからもずっと写真という形で残るのだと思うと、寧々子は早くも若干の後悔の念を覚えたが、不思議な事に、体の芯が疼いて、何とも言えない温かい気持ちにもなった。 四章 寧々子のおもらし(17ー24) 17 二人の乳繰り合い 寧々子と桃子は川から岸に戻ると、着崩れた着物を叔母さんに直してもらった。 「寧々子ちゃんて、結構、お転婆さんなのね」 叔母さんはしゃがんで、寧々子の乱れた裾を整えながら、皮肉っぽく言った。 (これって、お小言なのかな) 寧々子は判別できず黙っていた。 「これ、丸見えになってたよ、自分で気付かなかった?」 叔母さんは笑いながら、寧々子の着物越しに、おむつの股間をポンポンと撫でた。軽く叩かれただけだったが、不意にされて、その衝撃は寧々子の体の奥までジンと響いて、「ん」と声を上げてしまった。 「ふぅん」 寧々子は曖昧に笑ってごまかした。 その後、二人は傍のベンチに腰かけて、濡れて砂だらけの足をブラブラさせて乾かした。その時も桃子はお行儀が悪くて、ガバリと大股を開いて座っていたので、隣の寧々子からも、裾の隙間からおむつがチラリと見える態だった。しかし、叔母さん達は誰もそれを咎めなかった。 (やっぱり、私達って、そんな扱いなんだな) 寧々子は桃子の白いおむつを垣間見ているうちに、ちょっかいを出したい気分がムラムラと湧いてきた。無意識的に、寧々子の右手はフラフラと伸びていき、桃子の着物の裾に潜り込んで、おむつの股間の所をツンと突いた。指先には柔らかい感触が返ってきた。 「やん、やめてよぅ」 桃子は叫んだ。しかし、イヒヒと笑っていたので、本気で嫌がってはいなかった。 「おむつ見えてたから、触りたくなっちゃった」 寧々子は半分ふざけて、半分本気で言った。 「何よ、寧々子お姉ちゃんだって、さっきおむつ見えてたじゃん」 桃子は意外にも切り返してきた。しかも痛い所を突いてきた。 「それは違うよーだっ」 寧々子は勢いだけに任せて、無茶苦茶な事を言った。 「違わないよ」 「違うよ、見えてないもん」 「見えてた。私、しっかり覚えてるもん」 「へぇー、じゃあ証拠なんかあるの?」 そういうふざけたやり取りをしていたが、桃子は言葉で対応するのが面倒になったのか、手を出してきた。 「お姉ちゃんだって、この下おむつじゃん。ほら、お返し」 桃子は寧々子の着物の裾を無遠慮に割って、直接おむつを触ってきた。手加減もせず、ぞんざいな手付きでおむつの股間の辺りをグイグイ押されたので、寧々子は背筋がゾクッとして、「んん」と声がもれた。 しかし、寧々子は桃子の手をはねのけなかった。むしろ逆に、自分の手を桃子の手の上に重ねて、ギュッと押さえつけて、しばらくの間、そのまま触らせた。 「!?」 桃子は拒絶されるかと思っていたのに、そんな事をされて驚きを隠せなかった。寧々子はその戸惑いに付けこんだ。 「私も桃子ちゃんのおむつ、もっと触らせて。いいでしょ?」 桃子は返事をしなかったが、その代り、はにかみながら、微かにうなずいた。寧々子も桃子のおむつの前に掌を当てた。そこは柔らかくて、ほの温かかった。 さっき川の水に浸かっている時は、濡れないように裾を両手で持っている必要があったが、今は両手が自由に使えるので、二人は肩を寄せて、お互いに着物の裾に手を突っ込んで、太ももやおむつの触り合いを存分に楽しんだ。 そんな風に、しばらくの間、二人は夢中にじゃれあっていた。 「二人とも、おふざけはそれぐらいね。足、乾いたでしょ。もう行くよ」 と叔母さんが言わなければ、いつまでも、ずっとそのような乳繰り合いをしていた事だろう。 「あ、はーい」 二人はちょっと残念そうな顔になったが、叔母さんの言いつけなので、そこは素直に応じた。お互いに手を引っ込めて、体を離したが、その間際に、じっと見つめ合って、視線を交わした。それは、 (この続きは、後でゆっくりしようね) という無言の約束だった。 18 おしっこを催す 当初は、川岸で写真を撮ったら、すぐに神社の境内へ移動する予定だったが、水遊びやおむつの触り合いなどをしたせいで、かなり長居をしてしまった。 寧々子は足の裏の砂を払って、下駄を履いた。さあ出発だと思って立ち上がったら、それ同時に下半身にズンとした重さを感じた。 (ん・・・、ちょっと、おしっこしたいかも) しかし、まだ余裕はあって、家に帰るまで持ちそうだったし、神社の近くに公衆トイレはあったはずなので、それほど心配しなかった。それに、桃子がおしっこしたいと言わないうちに、お姉ちゃんの寧々子が先に言い出すのは抵抗があった。 (桃子はまだおしっこしたくないのかな?) と思って、桃子を観察していると、何となく両足をモジモジさせていた。これは、もしかして、と怪しんでいると、案の定、桃子は尿意を訴えた。 「ねえ、私、おしっこしたい」 桃子は叔母さんにすがりついて言った。しかし叔母さんは 「おしっこ?出掛ける前に家でしてこなきゃダメじゃない。神社のトイレがあるから、そこまで我慢しなさい」 と少しきつめの口調で言った。 寧々子もおしっこを催している身なので、叔母さんに怒られている桃子に同情した。また、それと同時に、二人一緒に尿意を催したという偶然に感心した。 (イトコ同士だから、体質も似ているのだろうか・・・) 「ほら、寧々子お姉ちゃんを見なさい、おしっこしたいなんて言い出さないでしょ」 と、叔母さんはいきなり話題を飛ばしたで、寧々子は驚いた。 (え?私?私もおしっこしたいんだけど・・・。うっ、なんか、余計に言い出しにくくなっちゃった・・・) 桃子は「お姉ちゃんを見習いなさい」と言われて、不機嫌そうな顔で、寧々子を上目遣いで見た。しかし当の寧々子は内心では (はは、お姉ちゃんか。お姉ちゃんもおしっこ行きたいんだよ・・・) と、自嘲的な笑いを浮かべていた。 「おしっこ、そんなに行きたいの?」 叔母さんは一転して、やさしく訊いた。桃子は「うん」と深くうなずいた。 「そっか、うーん、しょうがないね」 と、叔母さんは何かを決めた様子で、無言で桃子の手を取って、向こうの木の陰へ連れて行った。桃子の方も抵抗する事なく従った。幸い、ここら辺の川岸は草木が茂っていて、隠れておしっこできそうな場所は多かった。 寧々子はその状況を見て息を呑んだ。 (そう切羽詰まってはいなかったようだけど、もうしてしまうの?しかもこんな所で・・・。まあ、万一おもらししたら、後が面倒だから、今しておくが無難なんだろうけど・・・) 桃子があまり恥ずかしがっていなかったのはともかくとして、叔母さんの態度も気軽だったのが、寧々子にとっては意外だった。 (田舎だから、子供ならそれぐらい、別に構わないっていう感覚らしいな・・・) 寧々子は、良さそうな場所を物色している二人の姿を眺めながら、野外でおしっこするのって、そんなに恥ずかしがる事でもないのかもと、心境の変化を覚えた。 19 桃子は木の陰でおしっこ 木の陰に隠れておしっこするはずだが、叔母さんが桃子のために選んだ場所は、寧々子から見て、ほんの目と鼻の距離だった。 木の幹は桃子の姿を半分も隠していなかった。 (見てはいけない) と思いつつ、寧々子はチラチラとそちらに視線を向けるのを止められなかった。 「この辺でいいかな」 叔母さんのその言葉に、桃子は異を唱えなかった。 「じゃあ、おむつを下ろしなさい」 叔母さん達二人は、桃子の左右から裾を掴んで、そう命じた。やはり、桃子は素直に「うん」と言って、着物の裾の中に両手を突っ込んで、しばらくゴソゴソ探っていたが、穿いていたおむつを掴んで、ズリズリと膝の所まで下ろした。 「しゃがんで」 叔母さんは桃子の肩をトンと叩いた。桃子はしゃがんだ。そして、「もうしていい?」というように、桃子は上目遣いに訊いた。 「いいよ」 叔母さんの許可を得ると、桃子は早速おしっこを出しにかかった。正面の虚空を見つめ、無心の表情になった。 しばらくの間、皆一言もしゃべらず、辺りはシーンとなった。その静寂は、地面に当たるおしっこの水音で破られた。 叔母さん達と寧々子が見つめる中、しゃがんだ桃子の太もも間から、一筋の流れがほとばしり、下駄の爪先の向こうへ弧を描いて飛んでいき、ビチャビチャと音を立てて、乾いた土を濡らしていった。 やがて、地面にはおしっこの水溜まりができて、それは前後左右に広がって、桃子の下駄の先っぽをも浸すまでになった。 (すごいおしっこの勢いだ。もしかして、桃子ちゃん、我慢してたの?) 他人がおしっこをする所を見るのは初めてなので、寧々子は我を忘れて、ついつい無遠慮に凝視してしまった。 おしっこを放出中の桃子は、夢の中にいるような恍惚とした表情を浮かべていた。ふと、寧々子と目が合ったので、寧々子はギクリとした。「見ないでよっ」なんて言われるかと思ったら、桃子はニコリと微笑んだ。その意味は測りかねたが、寧々子は自分の方が照れてしまい、顔を赤くして目を伏せた。 やがて、おしっこの勢いは弱まってきた。最後に二、三回ピッピッと飛んだのを最後に、後はもう何も出なくなった。 「ふう」 寧々子は溜息をついて、それが終りの合図になった。 「全部出た?」 「うん」 「じゃあ、拭いてあげよう」 叔母さんはチリ紙を取り出して、おしっこのしぶきで濡れた桃子の股間や太ももを丁寧に拭いた。桃子も当然であるかのように、その行為を受け入れた。 (さっきから桃子ちゃん、人に頼りっぱなしだな。でも、あんな風に拭いてもらったら、どんな気持ちなんだろう・・・) 寧々子は同じ事をされている自分の姿を想像すると、胸がキュンとした。 桃子は体を綺麗に拭いてもらうと、叔母さんに促され、立ち上がって、おむつを引き上げよとした。しかし、急にその手を止めた。 「ねえ、私、ちゃんとおしっこって言えたんだから、こんなおむつ、必要なかったでしょ?」 「うん、そうだったね。桃子ちゃん、えらかった」 「これ、脱いじゃダメ?」 桃子は膝の高さでひっかかっているおむつを指して、訊いた。しかし、叔母さんは、 「今は、穿いときましょうね」 と言って、半ば強引におむつを引き上げた。桃子は「うーん、まあ、しょうがないか」という表情を浮かべて、されるがままに体を委ね、ヘソがすっぽりと覆われるぐらいまで、再びおむつを穿かさた。 20 寧々子の迷い おしっこをした後の桃子は、何事もなかったかのように、あっけらかんとしていて、自分で作った水溜まりを、下駄の先でチョンチョンと突いたりしていた。 寧々子はその大きな水溜まりを見ながら、 (あんないっぱいおしっこしたら、さぞかし気持ちいいんなんだろうな・・・) と、すっきりした様子の桃子を見て、うらやましさを覚えた。 他人がおしっこする姿を見たせいか、寧々子の尿意はさっきよりも高まってきた。しかし、それを言い出す勇気はなかった。もし、「おしっこしたい」と言ったら、桃子と同じように、寧々子もお尻を丸出しにして、そこら辺でおしっこをするという展開になるはずだが、お姉ちゃんという立場上、そんな事はできるはずはなかった。 (そうだ、二人一緒に並んでおしっこするという手があったな。それならできたかも) 寧々子は今更そんな事を思い付いたが、もはや遅れだった。 ただ、叔母さん達に「寧々子ちゃんもおしっこしておく?」と提案されたら、大人しくその言葉に従おうとは思っていた。しかし、叔母さん達が心配していたのは、桃子のおしっこの事だけで、寧々子の方は眼中に無いようだった。 (私はおしっこしないとでも思っているのだろうか。桃子だけすっきりしてずるい) 寧々子は桃子の事がちょっと憎らしくなった。 そんな事を考えているうちにも、尿意はさらにまた強くなってきた、 (うう、どうしよう。ここでする?それとも、今から行く神社のトイレまで我慢する?今、決めとかないと) 寧々子の心は千々に乱れた。 (するなら、今、言わなきゃ。でも言いにくいなあ。皆に見られながら、おしっこするなんて、一生の恥だ。じゃあ我慢か。うーん、確かに我慢すれば、何も問題は無いんだよな・・・) 寧々子はその点に気付くと、迷いに迷って、ついに我慢しようと決めた。 そう決めたからには、できるだけ早く向こうに着いた方がよいし、そのためには、はやく出発する必要があった。 寧々子は、叔母さん達が荷物をまとめたりするのをじれったい気持ちで見つめていたが、ようやく準備が整った。 「お待たせ。じゃあ行こうか。いいね?寧々子ちゃん」 叔母さんは意味ありげに訊いた。 (その「いいね?」って、おしっこの事を訊いてるの?じゃあ、おしっこしたいって言ったら、させてくれるの?) 寧々子はこの期に及んで、一瞬迷った。しかし、やはり、おしっこを言い出せず、何気ない風を装って、 「うん、行こう」 と返事してしまった。言った直後に、最後の機会をふいにしたような気がした。 (もしかして、私は大変な過ちを犯してしまったんじゃないか) 寧々子は一抹の不安を覚えた。 21 街中でのおもらし 神社に向かって出発した。 桃子は軽やかな足取りで皆の先頭を歩いて、その後に叔母さん達がおしゃべりしながら続いた。 寧々子は一番最後で、しずしずと足を進めた。皆の朗らかさに引き替えて、寧々子の表情は暗かった。 思ったよりも早く尿意が切迫してきて、 (さっき、恥ずかしいのを押して、木の陰でおしっこしとけばよかった) 自分の決断を後悔していた。 もはや、寧々子の状況は、おしっこを言う言わないの問題ではなく、いつ言うかの問題になっていた。しかし、この周辺は住宅街で、物陰に隠れてすような茂みなどは無さそうだった。 (うう、もうしばらく我慢するしかない) せっかく楽しい撮影会のはずが、こんな苦しい思いをする破目になって、寧々子は泣きそうになった。 ゆっくり歩きながら、寧々子は、この先の神社までの道筋を頭の中に思い描いた。おしっこができそうな場所はないかと、思いを巡らしたが、結局は、神社のトイレまで行かないと、それは無いようだった。 (神社までは結構な距離があるけど、いまでもかなりヤバいのに、そこまでもつかな?うう、間に合わないかも・・・) 寧々子は悲観的な結論を出さざるを得なかった。 そういう諦めの心境に陥って、緊張の糸が切れてしまったのだろう。その瞬間、おしっこはチョビッともれた。寧々子は心の中で「ヒッ」と悲鳴を上げた。 その場でピタリと立ち止まって、それ以上漏れないようにグッを力を込めると、おしっこは止まった。 (ふう、よかった。ちょっともれたけど、これぐらいなら、まあ何とか・・・) 気を取り直して、再び歩き出した。しかし一歩歩くと同時に、またジョワッともれた。足を動かす毎にジョ、ジョと断続的におしっこは噴き出た。 (ダメ、着物が汚れちゃう。あ、そうだ、おむつしてたんだ) それに気付いて、気が緩んだせいか、おしっこの流れは止められなくなり、勢いを増して、ジャージャーほとばしった。 おむつの中にシャアアアという音色が鳴り響いた。股間で大量のおしっこを吸収したおむつはずっしりと重くなって、寧々子のお腹を圧した。 寧々子は列から一人ポツンと離れて、その場で棒立ちになって、顔を真っ赤にしながら、 (はあぁ・・・) と、一人嘆息をもらして、さらにおむつを濡らし続けた。 理性では、「だめ、だめ」と思いつつも、我慢していたおしっこの解放には、背筋がゾクゾクするようなすごい快感が伴った。寧々子は口をアングリと開いて、小腰をかがめて、「あん、あぁん」という呻き声と共に、溜まっていたおしっこをすっかりおむつの中で出し切った。 (すっごい気持ちよかった・・・) 寧々子はハァ、ハァと息を切らしながら、その余韻に浸っていたが、やがて、それはすぐに薄れていき、すぐに普段の自分を取り戻した。寧々子は、自分がおしっこを我慢できず、おもらしをしたという事実を冷静に理解した。 (お、おもらしだ・・・。私、おもらししちゃった・・・。しかも、おむつに・・・) おむつを穿いていて良かったと、この瞬間は心の底から感謝した。ただ、本来、おむつは寧々子のためではなく、桃子のおもらしへの備えだったはずだ。しかし、実際には、桃子はちゃんとおしっこを言えて、おしっこもできたのに、一方の寧々子はおしっこも言えずに、我慢もできず、おもらしをしてしまった。 寧々子は、自分の中で、おもらしをした言い訳を色々と探した。しかし、おもらしをしたという事実は動かしようがない。 ふと気付くと、桃子と叔母さんたちは、かなり先を歩いていた。 (あ、置いて行かれる) 寧々子は慌てて足を速めた。股間のおむつはダブダブして、動く度に両足の間で揺れて、歩きにくかった。情けなさで思わず、目が潤んできたが、涙は零すまいと、唇をキッと固く結んだ。 22 神社で撮影 股間にたっぷり膨らんだおむつを挟んで歩くと、どうしても蟹股気味になってしまった。寧々子は、そのような姿で、よちよちと歩いていくと、約十分程で、神社の境内に到着した。 予想よりも早く着いたので、 (なんだ、こんなに近いのか。もうちょっと我慢していたら、おもらしなんてしなかったな) と、悔しい気持ちになった。 公衆トイレはすぐ向こうに見えていた。しかし、 (もうそんな場所に用はないよ) と、おしっこでグッショリの重いおむつを両足の間に感じながら、思わず心の中で呟いた。 濡れたおむつは重いだけでなく、かさ張って歩くのにも邪魔なので、さっきまでの穿いていた未使用のおむつが懐かしく思えた。 (新しいおむつに穿き替えたい・・・) しかし、叔母さんは替えのおむつを持ってきていないと言っていたので、しばらくの間は辛抱するしかなかった。 軽く乾いたおむつを穿いている桃子を見ると、重く濡れたおむつを股に挟んだままの寧々子は、羨ましくなって、軽い嫉妬心を感じた。 また、最初はおしっこの温もりが残っていて、ホンノリと心地良かったおむつも、しばらくすると、冷めてしまって、後は重たいだけのお荷物になった。寧々子はすっかり不機嫌になってしまった。 そんな無愛想な顔のままで撮影に臨んだので、神社で写したどの写真も、寧々子はツンと澄ましたような顔をしていた。 23 おもらしがバレる (家に帰るまで、この重たいおむつをくっ付けたままなのか・・・。とういうか、このおむつの始末どうしたらいいんだろう・・・) 寧々子の中では、すでに問題の焦点は、おもらし自体よりも、おむつの処理の点に移っていた。 それを熟考していたので、不意に、 「寧々子ちゃん、おトイレ、行っとく?」 と叔母さんに声を掛けられて、寧々子は不自然な程に肩をビクリとさせた。 「ト、トイレ?」 「うん。桃子ちゃんはさっき川岸で済ませたけど、寧々子ちゃんは、しばらく、してないでしょ」 「そうだね」 自分の口からさらっとウソが出てきたので、寧々子は我ながら驚いた。 「どう?おしっこしたくない?」 (もう遅いよ・・・) 寧々子は心の中で悲しく呟いた。しかし、表面だけはことさらに明るく装った。 「ううん、まだ、いい。大丈夫」 「あら、ほんとに?」 「いいの、大丈夫だから」 「そう。じゃあ、いいんだけど」 と叔母さんは引き下がった。しかし、寧々子は、 (あ、そうだ、トイレでおむつを脱いで、こっそり捨てるという手もあったな) と断った後から気付いた。しかし、すぐにまた思い返した。 (でも、そうしたら、着物の下はノーパンになるな・・・) 濡れたおむつの後始末はそう簡単な問題ではなく、寧々子は再び深刻そうな表情に戻った。叔母さんは、それを見過ごさなかった。 「寧々子ちゃん、何だか元気ないね。歩き疲れちゃった?」 「いや、そういうわけじゃないんけど・・・」 さっきから、寧々子はゴニョゴニョと歯切れ悪い事ばかり言うので、叔母さんは、 (何かが怪しい) と嗅ぎつけたようだった。探るような目付きで、寧々子の顔から足先までをジロジロ見つめた。その視線が股間に当たった時、寧々子は反射的に左右の太ももをキュッと内股にしてしまった。 「ここが、どうかしたのかな?」 そう言うと、叔母さんはいきなり右手を伸ばして、寧々子の前に触れた。 「ひゃんっ」 寧々子は可愛く叫んで、素早く腰を引いたが、いきなりの事だったので、避けられなかった。 「あら」 と叔母さんは驚きの声を上げた。 (気、気付かれた!?) 寧々子はギョッとして視線を上げた。すると叔母さんは、「そういうことなのね」という納得顔をしていた。寧々子は、おもらしがバレた事を確信した。 「え、えっと・・・。こ、これは、その、ちがうの・・・」 寧々子は両手で前を押さえて、しどろもどろになった。しかし、叔母さんは、それを相手にせず、 「おむつが濡れてたから、ご機嫌斜めだったのね」 と言っただけだった。 24 寧々子を励ます二人 寧々子は赤くなって、もう何も言えなくなった。しかし、それでも、叔母さんは、「もらした」という言い方をしなかった事に気付いた。叔母さんは、さらに、 「替えは持ってきてないのよ。家に帰るまで、もうちょっと、それで我慢してくれる?」 と優しく語り掛けた。 「う、うん・・・」 寧々子は搾りだすようにして、辛うじて返事をした。 叔母さんは、「おしっこしたいなら、どうして言わなかったの?」みたいなお説教はしなかったが、寧々子はおむつを濡らしたのバレて、悲しくなって「ウッ・・・」と涙ぐんでしまった。 「どうして泣くのよ」 叔母さんは寧々子を慰めるように頭をゴシゴシ撫でた。寧々子は甘えたい気持ちになって、叔母さんの柔らかい胸に、涙で濡れた顔を埋めた。叔母さんは寧々子を励ますように、「よしよし」と言って、背中をトントン叩いてくれた。 ちょうどその時、向こうの方で遊んでいた桃子が、二人の様子が変だと目ざとく見つけて、駆け寄ってきた。 「寧々子お姉ちゃん、どうかしたの?」 寧々子は叔母さんの胸から顔を離したが、自分からは何も言えず、赤い目で下を向いていた。桃子は叔母さんに「どうしたの?」という視線を向けた。すると、叔母さんはあっさりと、ばらしてしまった。 「寧々子ちゃんね、おむつを濡らしちゃったのよ」 (ああ、言わないでようっ) 寧々子は心の中で叫んだが、もはや手遅れだった。 「おむつを濡らした?え、ウソッ、寧々子お姉ちゃん、おしっこもらしたの?」 案の定、桃子は非常に驚いて、辺りを憚らず大声で言ったので、寧々子は消え入りたい気持ちになった。 (桃子ちゃんのバカッ) 内心叫んだ。しかし、叔母さんは、 「だって、寧々子ちゃんはお姉ちゃんでしょ。その辺でしゃがんで、おしっこするわけにはいかないじゃない。だからおむつにおしっこしただけよ」 という風に理屈っぽく説明した。寧々子はそれを聞いて、 (なるほど、そういう考え方も一理あるな) と感心して、さっき大袈裟に泣いてしまった事を少し恥じた。桃子も同じように説得されたようで、 「あー、そっか。そういうことなら、お姉ちゃん、泣かなくていいじゃん」 と言って、寧々子は励ました。