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天下布魔:世界観

昔々、ある不思議な大陸が存在し、世界は人間界と魔界に分かれていた。
数百年の間、この二つの世界では資源と領土の奪い合いによる戦争が続いていた。

魔族の軍隊は境界を越え、貧しい魔界から裕福な人間界へと侵攻を開始し、人間界も多種族の連合軍を組織して、共同で魔王軍に立ち向かった。人類・精霊・ドワーフ、種族は違えど、領土を守るという目的のため手を取り合い、一戦また一戦と魔族の軍隊に大きな傷を与えていった。しかし、この戦いがどれほど続くのか誰にも分からなかった……

魔王軍はというと、同じ魔族同士であるにも関わらず、各地にいつの間にかリーダー達が乱立──シーザー・バル・サタン・イブリース──魔界はこの四大陣営に分かれ、戦争中も団結せず、制度は緩み、戦略など無いに等しい状態だった。ただ魔族の生産速度が極度に高いだけの理由で、未だ戦争において消滅することを免れていたのである。

この戦争では、未だどちらが絶対的に優勢ということはなかった。この数百年間の戦争は終わる気配が全く無く、ただただ激しさを増すばかりだった。

魔王シーザーは魔界の四大リーダーの中で唯一の男性だったが、領土や家業を一切気にせず、毎日酒池肉林に耽り、いたずらに時を過ごしていた。強大な力を持ちながら、戦争にそれを活かさず、世界征服の欲望なども一切口にすること無く、堕落しバカげた行動を取っていたばかりに配下の軍隊による反乱を引き起こすことになってしまった。反乱軍はみなシーザーの絶対的な力の前に壊滅したが、依然として自己中心的だったシーザーはある日、一つの真理を悟る。

「世界を征服すれば、この世の女どもは全て俺様のモノになるのではないか?」

人類だろうと精霊だろうと、はたまた王国の姫や騎士、将軍、天使や他の魔王に至るまで何もかも……
そのような経緯により、魔王シーザーは自身の玉座を離れることを決めた。

同じ魔界にいる三人の魔王、勇敢な聖騎士団長、信仰心に篤い神官長、小柄だが力持ちのドワーフの王、人類世界最大の帝国の姫君、妖狐の血を引く陰陽師、天下無双の鬼人族の剣聖、争いを好まない精霊の女王……

敵の女、味方の女、親交の深い女……シーザーと出会って新たな未来を見出した女も。

魔王シーザーの覇業が、まもなく幕を開ける。 

天下布魔:世界観

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