クライスタのレズ執筆中!お楽しみに!未プレイの方は完成までにプレイしてみても良いかも?
Added 2024-12-08 10:09:09 +0000 UTC上は青空。下も青空。宙に浮いたタイルが大地の代わりに私達の足場になる。ここは死者の世界、辺獄の最下層。最も目に付く象徴的な物体は、丹念に磨かれた巨大な歯車だ。虹色の光が吸い込まれているけれど、目を凝らせばそれが色とりどりの蝶だと気づく。 人間らしい姿をしているのは、私だけ。着ているのは姫とも騎士とも言えるデザインの『祝福』ではなく制服姿だけれど、生きているからか、代行者だからか、自我を失うことは無い。ちょっと得意な気持ちを感じていると、私以外にもう1人、人の姿を保っている存在に気がついた。 「あの、おまたせしました!」 「待たせたかな」 お互いに声をかけたのは同時だった。おそらくほとんど同時に来て、二人して辺獄を見渡して、お互いを見つけたのすら同時だったのだろう。そう気づくとなんだかおかしくて、肌のピリつく辺獄の最奥だというのに笑いがこみ上げてしまう。 ポニーテールに結えた黒髪。肩の華奢さが際立つ制服。今は軍服のような可憐でカッコいい祝福は着ていない。私と変わらない年の少女だということを実感させられるような衣装で、どうしてかいつもよりドキドキしてしまう。 「……零…」 「千さん…」 呼び合い、手を握り合う。細い指が絡み合い、互いの繊細さを感じ合う。二人の神経が互いを探って刺激し合っている。 今日はこのために来たんだ。そう思うと、緊張して、ドキドキして、心臓が騒がしく脈打ってくる。 自然と距離が縮まって、気づけば身体が触れ合っていた。柔らかい胸がとろけ合い、心臓と心臓が向かい合う。ドクドク、バクバク、お互いで緊張しているみたい。お互いの鼓動が反響して、ますます激しくなっていく。それとも、同じリズムで脈打つ胸は、お互いを打ち消し合っているとも言えるのか。 「千さんの心臓が激しすぎて……私の鼓動が打ち消されちゃう……」 「あたしだって…これじゃ零の鼓動に負けて止まってしまうよ……」 「良い…嬉しい……私で止まって……」 「うん…零もあたしで止まってね……」 二人の鼓動が更に激しくなった。私と千さんは正反対の存在だから、生きているだけでお互いを殺し合ってしまうみたい。抱き合ったりなんてしたら、お互いを直に感じて即死してしまう。そう思うと幸せで、耐えがたくて、今にも死んでしまいそうな多幸感に苛まれる。 この騒がしく鳴り響いて私を打ち消そうとする鼓動を、消したくて、消したくて仕方がない。顔が真っ赤に火照って耳まで赤くなっているのに、どうしてそこまでして互いを殺そうとしているのだろう。『死』が人生で一度しか訪れず、人生で一番最後にしか来ないものだから? 大好きな人の最初になりたいと言う気持ちは普遍的なものだけど、大好きな人の最期になりたいと思うのは私と千さんくらいかも知れない。 それなら、ぜひ、私を貴女で殺して欲しい。貴女も私で死んで欲しい。 歪みに歪んだ独占欲。そうとしか呼べない、偏愛と言うにもおぞましい感情だった。 「千さんのこと……独り占めしたいって思うの…良くないですか…?」 そんな感情を私は、千さんに受け入れてもらおうとしているんだ。許してもらおうとしているんだ。貴女を独り占めしたいあまり、殺そうとしている歪み具合を。 「何も問題ないよ。……だってあたしは…」 か細く、けれど確かに受け入れてくれる千さん。理由を告げようと、その唇が耳に近づいた。 銀髪をかき上げ、赤くなった耳を露出させて、吐息で温めて。熱を帯びた声が、私だけに向けて囁かれる。 new page 「今日……交尾……するんですよ……?♡♡♡」 「うん…凄く興奮してるよ…あたしも…❤︎❤︎❤︎」 黒いブレザーと同じ色のセーラー服がこすれ合い、じっとり吐息と吐息が混じり合う。肩から胸、へそ、太もも、つま先まで密着しながら、私と千さんは揃って息を荒げていた。 「ん…♡♡」「んふ…❤︎❤︎」 「「ふーっ…♡❤︎ ふーっ…❤︎♡」」 未熟で細い腰をくねらせ、へこへこ❤︎♡お互いに交尾を乞い合うメス二匹。一体どこにどこを擦り付けているつもりなのか、二人とも欲望に理性が追いつけていない。 「「鼻息荒っら❤︎♡」」 千さんを馬鹿にしたら、同時に千さんに馬鹿にされてしまった。恥ずかしさと腹立たしさで、もうお互いにゾクゾクが止まらない。 なんて生意気で、可愛いんだろう。どうしてこんなに服従させたくなるんだろう。私も千さんも、お互いに同じ感情を抱いて、同じ疑問を持ったはずだ。 「千さん可愛くていじめたくなっちゃいます…♡♡♡」 「可愛くていじめたくなるのは、零の方だよ…❤︎❤︎❤︎」 自分がいじめる側だと信じて疑わない、ピュアとさえ呼べる勘違い。やっぱり愛おしくて腹立たしい。貴女は可愛いからいじめられる側なんだよって教えてあげないと……そう唇を奪おうとしたのは、二人とも同じだった。 「「んっ……❤︎♡❤︎♡」」 高ぶってしまう。息ができなくなり、鼓動がますます早まる。お互いを嬲ろうとキスし合った結果、二人して互いの唇にメスと化してしまった。少女らしい柔らかな唇が、とろけ合い、もつれ合い、吸い付き合う。 千さんっキス気持ちいいっ♡♡♡ イクイクイクイク♡♡♡♡ 零もぉっキス気持ちいいっ❤︎❤︎❤︎ イクイクイクイク❤︎❤︎❤︎❤︎ 辺獄で、それもこんなに心の通じた人と、お互い隠し事ができるはずもない。聞こえてくる声がうるさくて、鼓膜と脳が耐えられなかった。 ちゅぅぅ〜〜〜〜っ♡❤︎♡❤︎ 昂った二人の身体を光が包み、その制服を飲み込んで、消し去る。眩い光以外にまとうものも無くなり、素肌の直接触れ合う感触がしたーーーいいえ、これは魂が触れ合っている感触ね。足の光はブーツへと変わり、胴体が鎧となり、千さんの左肩にはマントがかけられ、スカートが形成される勢いで二人の尻が柔らかく弾む。私達の身を包んだのは、魂の世界「辺獄」での戦闘服ーーーすなわち、自分自身の魂からの「祝福」だ。 「「んんんんっ……♡❤︎♡❤︎」」 お互いを求めに求め、魂の底まで吸い尽くそうとするようなキスの相打ち。唇同士が真っ平らになるまでキスをして、肺が互いの匂いでいっぱいになるほど吸い付き合う。私も千さんも互いにシンクロしているかのように、同時に痙攣して、同時に息を漏らして、同時に濡れていた。 ぷはぁ♡❤︎互いの唇をようやく開放。二人の息が荒く鳴り響く。 「うぐぅ.......♡♡ こんなカッコいい姿を見せられちゃったら...私...♡♡♡♡」 「ああ...あたしもだよ...❤︎❤︎ 零がこんなに美しい服を着ていると...❤︎❤︎❤︎❤︎」 「「自分がメスだって教えたくてたまらなくなってしまう♡❤︎♡❤︎」」 やっぱり千さんは私の大好きな、一番生意気なタイプのメスだ。 そして私も千さんの大好きな、一番生意気なタイプのメス。 「みらいや久遠みたいに『あへぇ♡♡零お姉ちゃんだいしゅきぃ♡♡♡』って言えるようになるまで調教してあげますね♡♡♡」 私は知っている。私の顔も声も匂いも仕草も行動も、何もかもが女を魅了してやまないことを。必ず中心になってしまう、主人公気質だなんていうのは気取りすぎだろうか。脇を見せつけ、意地悪に微笑むと、千さんさえもメスとして私に抗えない。 「ほぉーう、年上の小衣さんや母さんすら『おほぉ❤︎❤︎千様には絶対勝てません❤︎❤︎❤︎』と泣かせるあたしをか?❤︎❤︎❤︎」 千さんも自覚しているみたい。彼女の匂いは、声は、美貌は、挙動は、全てが女を魅了する生まれながらの王子様。彼女に脇を見せつけられると、私も頭がメスの欲望でジャックされかける。 脇を筆頭に、全身が実は無防備で隙間だらけな私達の祝福。こんな卑猥な衣装を自分の魂から生み出したというの?お前の魂からはこんな下品な衣装が出てくるのか?なんて淫乱で素敵なメス...♡❤︎♡❤︎ そんなことを何度も何度も感じ合う姿だ。 「「ふーっ❤︎♡❤︎♡ ふーっ♡❤︎♡❤︎」」 自慢のフェロモンで私を堕とそうとして来る千さんと、自慢のフェロモンで千さんを堕とそうとする私の一騎打ちだ。お互いの脇から、美貌から、麗しいのにいやらしい服から、互いに目が離せない。 「 吸い付いて来る唇は濡れていて、熱くて、柔らかくて、それなのに喉が詰まるほど膨大な愛情が込められている。熱を持ったキスに嫌でも零を感じてしまう。零の味。質感。匂い。激情。 自分だけが果ててしまわないかと心配で、絶頂が近づけば近づくほど責め合う指も激しくなる。イキそうだからと何度説明し合っても不安で、ますます互いを押し上げ合ってしまう。 絶頂に近づくごとに激しくなる指は、同時絶頂に達するその瞬間が一番激しくなる。果てているその瞬間を狙い撃つように、互いに一番激しい指が襲いかかって来る。まるで雷に打たれ続けているように、あたしも零も痙攣しまくっていた。 すんすん、くんくん、無遠慮に嗅ぎ合って、 「「あぁあ〜❤︎♡❤︎♡」」 お互いの肩にぶちゅー 「誰にも渡しませんから」 「嬉しいよ あたしも零を独り占めしたい」 「あたしは零だし、零はあたしなんだよ」 共通点があるとか、シンパシーとか、そんな生温いものではない。自意識の中に私を取り込み、自意識を私にねじいれる、辺獄ならば文字通り一つに融合してしまうような危険な言葉。 「千さぁっ...耳っ噛んでほし...痛っ...!」 「自分からねだっておいて痛がるな...」 「だって千さんに噛まれるの...はぁはぁ...痛くて...幸せなんですもん...っ」 舌と舌とが絡み合い、唾液がクリームのように混ざり合い泡立つ。互いの唾液を啜ろうと吸い付き合えば、互いに頬をすぼめて滑稽だ。お互いをじっと見る目が卑しくて、愛らしくて、ますます互いに目が離せない。瞳も、舌も、呼吸すらも、互いを求めて釘付けだった。 「「ああもうイライラして来た……❤︎♡❤︎♡」」 「本当に怒られないと言うこと聞けないんですか…?♡♡♡」 「随分ときつく言われないと理解できないんだな…?❤︎❤︎❤︎」 「私でぐちょ濡れの雑魚メスのくせに♡♡♡♡」 「あたしで濡れてる雑魚メスのくせに❤︎❤︎❤︎❤︎」 互いの舌に互いに屈服、二人して仰け反りながら潮を吹いた。