みなさんどうもです!さかいです!
今回も僕が最近読んだ本の紹介をしていきたいと思います!
例によって個人の感想なのでご了承ください…!
では、どうぞ~!
・方舟(夕木春央)
ミステリ小説。
昨年話題になった一作なので読んでみた。
大学時代の友人と従兄弟の計7人で、打ち捨てられた地下宗教施設『方舟』に訪れた越野柊一は、行楽の途中で道に迷ったと言う3人家族の矢崎一家と共にこの廃墟で一晩を過ごすことになる。
しかしそこで突然の地震が発生。
地下から脱出することが出来なくなったうえに、地下水の浸水も始まり絶体絶命な状況となる。
脱出するにはだれか一人が犠牲になるしか方法はない、しかし誰が――
…と思っていた矢先、友人の一人が絞殺死体で見つかる。
脱出するにはだれか一人が犠牲にならなければいけない、それなら殺人という罪を犯した者を生贄にするべきだ…
そんな考えの元、極限状態で起こった殺人の犯人を捜していく、といったストーリー。
長いあらすじになってしまったけど、状況が特殊過ぎてかなり説明が難しかった…。
一言でまとめると特殊な閉鎖空間での殺人ミステリということになるんだけど、これがとても面白かった。
文章自体は落ち着いたものだけれど、少しずつ追い詰められていく登場人物達にはパニック映画のようなキレのある緊張感が漂っていた。
話し言葉や登場するガジェットも今風で、良い意味で現代のミステリ作品と言えると思う。
ラストは予想をひっくり返すどんでん返しとなっており、後味は悪いのに気持ち良く読めた、という不思議な読後感があった。
作者さんは別作品でメフィスト賞を受賞されているとのことだけど、もしかしたら僕はその系統の作家さんが好きなのかもしれない。
・独創短編シリーズ 野崎まど劇場(野崎まど)
短編集。
SFや伝奇ミステリを書かれることが多い野崎まどさんの、徹頭徹尾やりたい放題している短編集。
もはや小説というよりコントのネタ集みたいな感じで、おふざけここに極まれり、みないな内容の本だった。
お話としては「ライオンガールズ」が好き。
気軽に、かつ手軽にサクッと読むことが出来るので、気分転換したい時などに良いかも。
・独創短編シリーズ2 野崎まど劇場(笑)(野崎まど)
短編集。
せっかくなので短編集の続きも読んでみることにした。
実際に文庫本を手に取ってみないと分からないような細かいところにまでネタを仕込まれていて、ホントに「know」や「タイタン」を書いた作者さんと同一人物なのか…?と思ってしまうくらいネタに振り切っていた。
気に入った短編は「白い虚塔」。
タイトルがもうパロディ全開なんだけど、中身はなろう系小説を盛大に皮肉ってネタにしていて正直笑ってしまった。
あと「まごのてコレクション」はあまりにもネタが尖り過ぎてて色んな意味でドキドキしながら読んでた。
最後の最後まで仕込んであるので、これはぜひ紙の本で手に取ってもらいたいところ。
・戦争は女の顔をしていない(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ)
戦争回顧録。
第二次世界大戦で戦勝国となったソ連。
当時ソ連軍にはたくさんの女性が従軍していたが、戦後は戦勝国であったにもかかわらず世間からの目を気にしてその事実を隠す人が多くいた。
そんな戦争経験者たちから話を聞き取り、一冊にまとめたもの。
たるひさん(@kirigoetei)からお勧めしてもらったので読んでみた。
僕は戦争を知らない世代だけれど、それでもロシアとウクライナの戦争や911テロによる紛争のように、自分が渦中にいないだけで戦争は世界のどこかで起き続けている。
本書を読み進めると、平和な時代の平和な国に生まれた僕らに、戦争のリアルをあまりにも生々しく訴えかけてきた。
戦争の悲惨さ、灰と煙の黒い視界に血の赤だけが映える地獄の世界。
そういった事実は知っていても、それを現実として捉えたり、生の声を聞く機会というのはかなり少ない。
そんな戦争の現実を垣間見ることのできる内容の本だった。
500ページ近くあるけれど、かなり読みやすいので興味のある人にはぜひ読んで欲しい。
リコリス・リコイル Ordinary days(アサウラ)
昨年の人気アニメ「リコリスリコイル」の小説版。
主に喫茶リコリコを中心とした日常パートにフォーカスして人間関係などを深堀りした内容になっていて、アニメを見た人にとっては別の視点からリコリコの世界を楽しめるものとなっている。
全体的に緩めのコメディだけれど、時折重めのストーリーなども展開されたりして、そこはアニメのリコリスリコイルを踏襲している感じだなーと思った。
アニメを見て面白かった人は本書を読んで再びリコリスリコイルの世界に浸るのもアリ。
ちさたきは正義。
以上になります!
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました!
なにかの参考になれるなら幸いです!
それでは!