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さかいワカ
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最近の読書#39

みなさんどうもです!さかいです!

今回も僕が最近読んだ本の紹介をしていきたいと思います!

例によって個人の感想なのでご了承ください…!

では、どうぞ~!



・隣人のあなた: 「移民社会」日本でいま起きていること(安田菜津紀)

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ロシアとウクライナの戦争から一年以上が経過しているが、いまだに家に帰れず、避難生活を余儀なくされている人々は数多くいる。

そしてそういった「難民」は世界各地に存在しているが、安全な国である日本にいる我々、そして日本という国家はどのように「難民」と向き合っていけばいいのか、と言った内容。

日本は長らく単一民族国家であったゆえに、外国人への偏見や「異邦人」としての意識が根強い。

しかし前述の避難民や、理由があって在留資格を更新できない外国人などが入管や外国人収容施設で不当な扱いを受け、場合によっては命を落とすといった問題も発生している。

難しい問題だとは思うけれど、やはり相手を「一人の人」として向き合っていく以外に答えはないのかな、と感じる。

こういった被害は往々にして「私達は仲間には優しいが、仲間以外に優しくする義理はない」といった無意識の選別の上に起きうることだと思う。

なのでその「私達の仲間」の範囲を広げ、今まで仲間以外に階層分けしていた人々も「私達」として受け入れていくしか、違うルーツを持つ人々を孤独にさせない方法はないんじゃないのかなぁ、というのが僕の感想。

人類皆兄弟の精神で、やさしく対話していきたいね。



・培養肉とは何か?(竹内昌治、日比野愛子)

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培養肉の本。

将来、人口増加により食糧危機が訪れると言われているが、その食料危機によるタンパク質不足の解決法に、培養肉というものがあげられている。

名前の通り牛などの筋細胞をシャーレで培養して食用に利用する、というものだが、日本ではまだまだ認知度が低い。

実際に「培養肉を食べてみたいか?」というアンケートにアメリカでは65%が「食べてみたい」と答えているのに対して、日本では32%に留まっている。

見知らぬもの、不可解なものに対しては不安を覚えたりするものだろうし、それでも進んで自ら食べてみようというチャレンジャーは案外に少ない。

このように日本では食に対し保守的な人が多いが、培養肉は地球の環境負荷を軽減することにも一役買うとも考えられている。

こうした「エコ」の観点であれば一般にも受け入れやすいところはあると思うので、まだまだ発展途上の課題の多い分野ではあるが、世界の為にもぜひ開発に期待したい。

僕も割と新しい物好きなところがあるので、安価で試せるくらいになったら培養肉にもチャレンジしてみたい。



・三体(劉慈欣)

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SF小説。

アジア人として初のヒューゴー賞受賞作ということで、期待しながら拝読。

文化大革命によって父を亡くし、宇宙との交信施設へ強制的に協力させられることになった科学者、葉文潔。

ある日、自分の撮る写真に謎のカウントダウンが現れることに気づいたナノマテリアル研究者、汪淼。

二人の視点から語り始められる、地球の運命を揺るがす大事件とは――、というストーリー。

登場人物が基本的に外国人名で覚えにくいのに加え、内容がかなりのハードSFであり、400~500ページくらいあるハードカバーの本で全5冊と、かなりのボリュームがあって読むのにだいぶ時間がかかってしまった。

描かれているのが「未知との遭遇」という古典的なSFのテーマではあるんだけれど、それにエンタメとしての見せ場や中国文化を上手に掛け合わせ、非常に重厚な作品に仕上がっている。

個人的に驚いたのは作品を通じて中国の思想や独裁体制を揶揄するような内容が出てくること。

独善的な思想の異星人が地球人に対して「民主的で自由な社会」としつつ「温室で甘やかされて育った社会」と見下すような言い方をするのは、まさに「民主主義、自由と平等などというのは幻想であり、世の中は優秀な者が平民を導いていくべき」という中国の価値観をアイロニカルに表現していて、検閲の厳しい中国でよくこの内容を書いたな…と思わずにはいられなかった。

しかしそれとバランスをとるように宇宙人を信仰する人々を新自由主義や資本主義の人々になぞらえて「人間の愚かさ」を表現したりと、イデオロギーに寄り過ぎないようにしてあくまでSF、そしてエンタメ小説であることを強調していた。

物語は大きく分けて三部構成になっていて、導入に当たるサスペンス色の強い一部、エンタメに振り切った二部、そして完結編の三部となっている。

それぞれに違った魅力があり、SFの見どころを全部乗せにしたような面白さがあった。

クラシカルなSFが好き、という人にはオススメだけれど、このボリュームとハードさは普段から本を読み慣れている人じゃないと難しいと思うので、気軽に手に取るにはかなりハードルが高いと思う。

ディープなSFの世界にどっぷり浸りたい人は、ぜひ挑戦してみてほしい。



・物語のカギ 「読む」が10倍楽しくなる38のヒント(渡辺祐真/スケザネ)

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物語の読み解き方の本。

小説などの物語に触れた際、「楽しかった」や「つまらなかった」といった二元的なものでなく、様々な角度や視点から物語を読み解く、そういった「物語を多角的に楽しむためのヒント」を提示する一冊となっている。

『物語』というものを構造から読み解く手法なども紹介してはいるが、一言でまとめると「自分とは違う文化圏の考えを受け入れ、昇華していく視点を持とう」という内容だった。

物語を通じることで、今の自分とは違う価値観や社会、様々な問題に直面している場面を追体験して多様な価値観を知ることが出来たり、ストーリーを分解し時代性や作家の精神性、それぞれのパーツの持つ意味を一つ一つ咀嚼して、自分の中でまた組み立てることでより深い知識を得ることにもつながる。

つまり物語を読み解く力をつけることで「世の中を俯瞰的に見る力をつけられる」ということであり、それは実学として社会を生きていく読解力にもつながっていくという。

言っちゃえば「多様性をもって物語を見れば視点が増えるし、人生の役にも立つよ」といった内容だった。

手前味噌になっちゃうけど、僕が書いた『三体』の感想で中国の思想や政治体制を引き合いにして紹介したりもしているのも、異文化の価値観を知っているからこその典型例なんじゃないかと思う。

あとは僕が自分とは違う価値観に出会ったときによく使う「そういうものなんだな」というのも、多様な世界を受容する言葉と言えなくもない、気がする。

多様性の受容、というと今っぽいテーマに聞こえるかもしれないけど、自己を確立するために他を知る、というのはわりと普遍的なものだとも思うので、これからもさまざまな物語に触れて『自分』を育てていきたい。



・ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある(西野 亮廣)

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エッセイ。

お笑い芸人「キングコング」や絵本作家としても有名な西野さんの、前向きになれる言葉を連ねた本になっている。

炎上芸人というイメージが強い方だけれど、本書の内容は夢に向かって頑張っている人や立場の弱い人に寄り添うような、わりと優しめな文言が並んでいた。

本の出版時期が映画『えんとつ町のプペル』の公開と同時期だったので、映画の宣伝目的、いわゆる『チラシ』の側面が強い本だと思うし、そういったポジショントーク的な部分もあると思うけれど、時代の先を読み挑戦し続けている氏の言動は注目すべき箇所が多いのも事実。

なので一つの読み物として「なるほどこういう感じかぁ」と眺めるように見させてもらった。

余談だけど、数年前に西野さんが作品を無料公開したとき、ウマ娘とかにも出演している有名声優さんが「無料で作品を公開したらクリエイターがお金を払ってもらえなくなってしまう」って食って掛かっていたけれど、その当の本人がソシャゲという「基本無料でプレイできるゲーム」に声をあてて「無料で視聴できるアニメや配信」に出演して収入を得ているのは皮肉な話だな、と今は感じてしまう。

現在では無料で本や映像作品が見れるのは当たり前になっているけれど、それを見越して無料公開に踏み切った西野さんの先見性は群を抜いているな、と思う。

別にどちらかを貶める気も擁護する気も毛頭ないが、事実として世の中の流れはそうなってきてしまっている。

先の見えない時代だからこそ、常識という偏見に惑わされず、フレキシビリティを発揮できるようありたい。



以上になります!

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました!

なにかの参考になれるなら幸いです!

それでは!

最近の読書#39

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