みなさんどうもです!さかいです!
今回も僕が最近読んだ本の紹介をしていきたいと思います!
例によって個人の感想なのでご了承ください…!
では、どうぞ~!
・ZERO to ONE(ピーター・ティール)
ペイパルの共同創業者であり投資家としてもシリコンバレーで強い影響力を持つ、いわゆる「ペイパルマフィア」のドンとして有名なピーター・ティール氏の思想をまとめた本。
ユニークな発想や示唆に富む言葉がたくさん散りばめられているが、中でも印象的な部分に「競争をするな、独占をしろ」というものがあった。
人はすぐに他社と競争をしたがり、そこで一番になることを望む。
しかし競争とは市場のパイの取り合いであり、短期的に勝者が入れ替わることはあっても、最終的には最高品質なものと安いものが生き残る世界になる。
対して独占市場では自分たちのほかに大きくパイを奪うものがいないので、より大きなビジョンでビジネスを展開することができる。
そのためにはある程度ニッチな市場で小さく始めて大きく育て、やがて市場自体を独占するという方法を紹介していた。
他にもよいプロダクトが必ずしも売れるわけではない、営業や販売(ユーザーの手元に届けるまで)も非常に重要であり、プロダクトに合わせて知恵を絞り「販路をデザイン」する必要性を説いていた。
大胆な意見でありながらも理知的で、ビジネスというものをより大きな枠で捉え、非常に強い使命感をもって行動しているビジョネアな考えは、良い刺激になった。
自分もよりマーケット意識を持たなければ、と身が引き締まる思いだった。
力強く骨太で、それでいて分かりやすい本なのですべてのビジネスパーソンにお勧め。
・馬の世界史(本村凌二)
かつての人間社会で馬は様々な役割をもっていた。それは狩猟の対象であったり、移動手段であったり、多量な物資の運搬であったり。
そんなあらゆる場面で人間と関わってきた『馬』という存在から人類の歴史を紐解いていく、といった内容になっている。
馬と人との歴史は古く、今から6000~4000年ほど前から家畜として共に生活していたという。
現代の馬といえばサラブレットが有名だが、そのルーツを辿ればアラブ系の馬を祖に持つ。
アラブ地方は砂漠の多い温帯の地域であるため、ほっそりとしていて足が長く、俊敏で速力のある馬が環境に適していた。
そうして適応した品種改良がなされ、淘汰されていった結果が起源になっているという。
また、アラブ地方はイスラム教の強い土地でもある。
イスラム教はムハンマドが興してから10年も経たないうちにメッカを征服し、アラビア半島統一をほぼ成し遂げた。
それが可能だった理由の一つにイスラム教は俊敏で統率のとれた騎馬隊を所持していたから、というものがあげられる。
イスラム教は聖典『コーラン』の中でも馬を管理し改良し維持することを日々の営みとして説いている。
つまりそれだけ騎馬隊を戦力として重視していたということの証左でもあるし、それが教義として受け継がれ、こんにちのドバイ競馬にも繋がっているとのこと。
ウマ娘を通じて馬という生き物にも興味を持ったけれど、やはり歴史を紐解いていくと世界の情勢と糾うように紡がれているのが非常に興味深く、面白い。
イギリスでサラブレットが生産された経緯や競馬が発展した歴史的背景、そして現在における馬の位置づけなど、馬を通じて包括的に歴史を学べるユニークな本だった。
馬が好きな人や世界史が好きな人はぜひ一読を。
・継母の連れ子が元カノだった 昔の恋が終わってくれない(紙城境介)
ライトノベル。
高校生の伊理戸水斗は両親の再婚で同級生の『きょうだい』ができた。
その『きょうだい』である結女は、実はかつて付き合っていた恋人でもあった。
喧嘩別れのような形で破局を迎えた二人が、関係を変えて一つ屋根の下で暮らすことになって――というお話。
最初は険悪だった二人の関係が、やがて焼けぼっくいに火がついてヤキモキとする姿は可愛らしいラブコメだなぁと思うと同時に、しっかりラノベのツボを押さえていて読者のニーズに応えている。
やや芝居がかってはいるけれど、文章も読みやすくしっかりとした印象を受け、執筆経験が豊富な作者さんなんだろうなぁ、と感じさせてくれた。
わりとオーソドックスなラブコメで、ある意味教科書通りとも言えるベーシックな脚本構成は「ストーリーの基本のキ」を学ぶのに良い教材となる、かもしれない。
分かりやすいラブコメをお求めの方に。
・苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」(森岡毅)
ビジネス書。
赤字続きだったUSJをV字回復させたことで有名なマーケターの森岡さんによる、仕事と人生のノウハウを詰め込んだ本。
「そもそも人は平等ではない」という明け透けな話から、そんな世界で僕たちがどうやって生き抜いていけば、ということを仕事という視点から分かりやすく丁寧に、そして何より実践的でかなり踏み込んだ解説をされていた。
一言でまとめると「自分の好きなことや得意なこと、長所を伸ばし、世の中を知り、そして自分を売り込め」という内容だった。
長所は人によって違うが、自分の長所を分析し、それが生かせる職能を選択することが大事である。
反対に自分の短所や弱点が強調されるような職業は極力避けるべきであり、例えばコミュ障の人が営業マンをしたり等は成果が出にくく、持ち味も生かされない。
なのでここも「自分の特徴に素直に向き合う」ことの重要性が説かれていた。
そして世の中の仕組みを知り、自分が認識できる世界の視野を広げていく。
これは先ほどの自分の特徴を生かす、という点において「世の中にはどのような仕事があり、どのようにして自分の力を生かせるかを知る」ということになる。
例えばYouTubeを知らない人はYouTuberになろう、とは考えない。
このように「知識を身に着けること」で自分が活躍できる可能性を高めることができる。
また、現代社会が資本主義をベースに回っているのを引き合いに出し「世の中はある程度、職種で収入が決まるし、労働者よりも資本家の方が資産を増やしやすいシステムになっている」という身も蓋もない現実を書かれていた。
システム上、何も知らない労働者はどうしても搾取されることになる。
そのことを本書では「資本主義とは、無知であることと、愚かであることに、罰金を科す社会のことである」とズバリ言いきっていた。
社会における残酷な真実を包み隠さず教えてくれるところは、好感が持てるポイントではある。
最後の「自分を売り込め」はマーケティングの話で、自分が良いと信じるものであるならばその良さが伝わる切り口で敷衍する重要性が記されていた。
そのためにブランドとして確立させ、他との違いを際立たせる「見せ方」を例を添えて紹介していた。
全体的にかなり実践的で、なおかつ主張がストレートに伝わってくる良書だと思うので、この本も職種に関わらずビジネスパーソンは一度手に取ってみてほしい。
特に著者の森岡さんからは熱血さと貪欲さがこれでもかと伝わってくるので、モチベーションを上げたい人にもおすすめ。
敵を知り己を知れば、百戦危うからず。
・ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち(レジー)
昨今では教育系Youtuberやビジネス系インフルエンサーなどによって、物事の概略をざっくりと、ある種エンタメ的にかいつまんで知ることのできる「ファスト教養」とも呼べるものが跋扈している。
そういったファスト教養とそれを流布するインフルエンサーたちの問題点を指摘し、考える材料にするための書籍となっている。
先述したファスト教養の特徴はこの不安定な時代を「うまくやる」「出し抜く」ために短期的に役立つような情報や知識をコスパ良く仕入れることに特化している。
しかしそれは「自分が生き残るためのサバイブ術」として教養という曖昧な言葉に縋りついてるだけであり、そこにあるのは社会への還元を無視した徹底的な個人主義的な思想であると指摘。
沈みゆく泥船から這い上がる方法を求める者に「自己責任」という厳しい言葉で鞭を打ち恐怖を煽りながら、公共と乖離した「教養」という蜘蛛の糸を垂らすその様はある種のマッチポンプであり、バランスを欠いてはいないか、と疑問を投げかけている。
そういった現状を踏まえたうえで本書では「自己啓発ではなく知識」を身に着け「自分の好きという気持ちを深掘りするような学びをしていく」ことの重要性を書いていた。
本来の教養とは人生を豊かにするためのものであり、豊かさの尺度は決して「お金」に限ったものではない。
そういったファスト教養的には「無駄」とも捉えられるような物事を好奇心のままに探求していく事こそ、教養というものなのではないかとしていた。
少し話は変わるけれど、イラストレーターでアートディレクターのMikaPikazoさんは絵が上手くなる方法を「自分の気持ちに素直になること」と話されていたし、アニメ私塾の室井康夫さんは「自分の解像度をあげろ」と言っていて、ドヤ顔ダブルソードで有名な岸田メルさんは「変態になること」と答えていた。
これらが指し示すものの本質は実は一緒で、自分の中にある根源的な欲求や好奇心に素直に従うことが、より楽しく、より深く、より成長できると明示されている。
本書を読んで最初に思い出したのがこの話で、結局自分の「好き」を原動力に好奇心の赴くままのめりこむことが、結果的にファスト教養を身に着けるよりも成長し成功する鍵になるのは、なんとも皮肉な話だな、と感じた。
不安や焦燥などから成長を義務のように感じる息苦しい時代だが、そんな時代だからこそ、なぜ自分が成長を望むのか、自問する必要があるのかもしれない。
以上になります!
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました!
なにかの参考になれるなら幸いです!
それでは!