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さかいワカ
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最近の読書#45

みなさんどうもです!さかいです!

今回も僕が最近読んだ本の紹介をしていきたいと思います!

例によって個人の感想なのでご了承ください…!

では、どうぞ~!



・屍人荘の殺人(今村昌弘)

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ミステリ小説。

大学のミステリ愛好会に所属する明智と葉村は、きな臭い噂がある映画研究部の夏合宿に同行するため、探偵少女である剣崎比留子と協力し合宿先であるペンション『紫湛荘』に向かう。

そこで起こった現実離れした緊急事態、そして密室殺人。

事件の謎を解き、生き残ることはできるのか――といったストーリー。

パニックホラーとミステリを掛け合わせているという珍しい作品だが、それでいてお互いのテーマが上手に融和していて、特殊状況であることに説得力を持たせている。

ミステリとしてもそうだけど、エンタメとしてもツボを押さえていて、読者の「こういうのが見たい」に気持ち良く応えてくれている。

そのうえで「単純な悪など存在しない」という物事を多面的に見るべきであるという作者からのメッセージも込められていて考えさせる部分もある、非常に総合点の高い内容だった。

続編も書かれているようなので、こちらも読んでいきたい。



・硝子の塔の殺人(知念実希人)

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ミステリ小説。

画期的な医療の発見をし大富豪となった神津島が建てた、雪深い森の中に立つ円錐形の塔、硝子館。

そこに集められた個性豊かな面々と共に、そこで起きる事件に名探偵が挑んでいく、といったもの。

いわゆるクローズドサークルものだが、本作の特徴としてミステリの古典や本格ミステリ、そして新本格といった系譜を体系的に取り入れ、下敷きとしているところにあると言える。

言ってしまえば「ミステリを愛する人によって生み出された、ミステリを愛する人に向けてのミステリ」といった作品。

クラシカルなテーマを扱いつつも非常に現代的な味付けが施されており、二転三転するストーリーは500ページを超える大作ながらも一気読みさせるパワーがあった。

終盤はかなり大きなどんでん返しがあり「これ物語としてどう着地するんだろ…?」と不安交じりに読み進めていたが、予想を超えるエンディングでこれはすばらしい、と唸らされた。

作者のミステリに対する造詣の深さには敬服を覚えるが、反面、この本をミステリの「最初の一冊」に選ぶと前提条件や前提知識となるミステリが多すぎてピンと来ないかもしれない。

翻って言えばミステリを多少は読む人間ならばニヤリとさせられるネタが散りばめられているので、かなり満足度の高い読書体験ができるのではないかと思う。

ガッツリとしたミステリに浸りたい方におすすめ。



・眼球堂の殺人(周木律)

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ミステリ小説。

天才でありながら放浪癖のある変人として有名な数学者、十和田只人とそんな彼に付きまとっている駆け出しルポライター、陸奥藍子。

二人は天才建築家として有名な驫木煬に招かれ、彼の自宅である『眼球堂』を訪れる。

そこでは物理学者や芸術家など、各界の天才たちが集められていた。

そして面々は事件に巻き込まれ――というおはなし。

こちらも館モノのクローズドサークル的なミステリ。

そしてあらすじで察した方もいたと思うけれど、いわゆる理数系ミステリで天才たちの共演という、森博嗣さんの『S&Mシリーズ』にインスパイアされた作品となっている。

西尾維新さんのデビュー作『クビキリサイクル』もそうだけど、天才たちの推理バトルでメフィスト賞っぽさを感じてしまうのは、やはり森博嗣さんの影響が大きいと思う。

それだけ高名であるし、さすが第一回メフィスト賞受賞作品と言ったところ。

閑話休題。

山奥に建てられた特殊な邸宅である『眼球堂』を舞台に繰り広げられる事件の数々は図面を見ながら読者が推理できる、いわゆるロジックパズルとしても楽しむことができる。

そして最後にはどんでん返しもあり、というミステリの王道を行き、ポイントを押さえた作品となっていた。

S&Mシリーズやそのインスパイア系の作品が好きな人は一読の価値があると思う。



・密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック(鴨崎暖炉)

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ミステリ小説。

日本で初めての密室殺人が行われ、密室により犯行不可能、よって無罪判決、という判例が生まれる。

それにより「密室の不解証明がされれば、容疑者は無罪になる」という架空の世界を舞台に、かつての著名なミステリー作家が遺した「白雪館」で起きる密室殺人の謎に挑んでいく、というストーリー。

全体的にラノベ寄りな軽い雰囲気の作風で、文章はシンプルでありキャラクターも読者に分かりやすいよう、かなり極端な名付けや味付けがされている。

殺人事件が起きても殆ど取り乱したりすることはないので、いわゆるパニックやホラー的な展開はない。

半面、密室のトリックは入念に作られていて、パズルとして楽しむことに特化している。

物語として、というよりパズルゲームとしてミステリを楽しみたい層にはお勧めできる反面、ドラマ性や重厚な心理描写を求める人にはかなり淡泊に映ると思う。

ゲーム性が高く、あっさりとしたミステリが読みたい人向け。



・星くずの殺人(桃野雑派)

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ミステリ小説。

時代は現代。民間の宇宙旅行がやっと現実味を帯び始め、そのモニターツアーが行われることになった。

ロケット打ち上げは無事成功し、宇宙ホテル『星くず』へと到着する一行。

添乗員の土師が荷下ろしで倉庫に向かうと、無重力空間のそこで、宇宙船パイロットである伊東の首吊り死体が…といった内容。

宇宙空間をテーマにした密室ミステリというのも珍しいけれど、こういった内容が身近に考えられるようになってきたことに時代性と人類の進歩を感じる。

宇宙や科学に関する内容が重要な作品であるため、理系の知識がある人はより楽しく読み進められそう。

そしてコミカルでキャラの立った登場人物やキレッキレの会話など、理系知識が乏しい僕のような読者にも楽しめる一冊となっている。

サスペンスやアクションのシーンも見どころがあったし、宇宙空間という緊張感も作品の良いスパイスになっている。

他にも作中に出てくる音楽や食事なんかも著者の好みを色濃く反映していて「ああ、こういうのが好きなんだな」というのが強く伝わってくるものだった。

あと、最後の一文が非常に秀逸。

パンチの効いた一言で綺麗に締められていて、とても気持ち良く読了することができた。

理系ミステリが好きな人や小気味よい会話劇が好きな人におすすめ。



以上になります!

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました!

なにかの参考になれるなら幸いです!

それでは!

最近の読書#45

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