みなさんどうもです!さかいです!
今回も、最近読んだ本のレビューを書いていこうと思います!
書いてて思ったんですけどこの書評が一番さかいの人間性とか思想性が浮き彫りになる記事だと感じるんですがどうですかね…?
ともあれ、あくまで思ったままに!あくまで個人の感想として!書いていきたいと思うのでお付き合いいただければ幸いです!
・コンテナ物語(マレク・レビンソン)
コンテナの歴史解説本。
色々なところでお勧めされていたので読んでみた。
コンテナが規格化され運用されることによって物流、ひいては世界の貿易にどんな影響を与えたかを解説している本。
コンテナによって海運コストが極端に下がり、そのおかげでこんにち我々は海外製の安い製品を享受することが出来ている。
しかしその裏ではかつて港に存在した沖仲仕などブルーワーカーの仕事を奪い進化圧によって沢山の国内生産の工場が消えていった。変化を嫌い抵抗した既得権益者も最終的にはコストと利便性の波にのまれていった。
こういった市場やグローバリゼーションの変化は避けることができず、今後も競争と淘汰によって一部の体力ある企業とその傘下に集約されていくことになるだろう。
そして変化は物流の世界だけでなく、ネットにおけるインフルエンサーやクリエイターにも必ず見られるようになると予想できるので、このような未来が来たときに自分がどのようにポジションをとっていくのか、どのように立ち位置や振る舞いを変えていくのかを考えるいいきっかけになる本だった。
実際に過去に起きたイノベーションを知ることで、未来を見通したい人向け。
・タイタン(野崎まど)
SF小説。
AIの発達により人類が労働から解放され、生活のすべてを機械に頼るようになった未来の世界。
仕事や就労者が教科書の中の存在となったそんな世界で趣味として発達心理学を学ぶ主人公が、とある「仕事」をすることになる――という内容。
野崎まどさんといえばとんでもない大風呂敷の広げ方とそのパワープレイな畳み方が魅力の作家さん。過去作品は「アムリタシリーズ」や「know」を読んで、脚本を担当された映画「HELLO WORLD」を視聴済み。僕が注目している作家さんの一人です。
そんな氏の本作。人類とAIの進歩というシンギュラリティをテーマにした作品はゲーム「デトロイト ビカムヒューマン」などがあるが、本作はまた違った側面からアプローチをしてきた。
それは「仕事」。
この本では「仕事とは何か」という人類の普遍的な問いに対して一つのアンサーを出していた。
といっても特別突飛な答えではないし、人によってはピンとこないかも。まぁでも抽象度の高い質問は回答も抽象度が上がっちゃうのは仕方ないよね…。
ストーリーも野崎まどさんらしい「そこに着地するのか」という感じのラストで、満足の一作でした。
SFは、現代を超えた価値観を垣間見れるから面白い。
・本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I(香月美夜)
ライトノベル。
アニメ化もした有名作。友人が読んでいたので自分も読んでみた。
いわゆる「なろう系小説」で、異世界の幼女に転生した本好き女子大生が本を求めて奔走する、といったもの。
本どころか紙すら貴重な世界でなんとか本を手に入れようと、病弱で力もない幼女でありながら転生前に培った知恵や教養で難を乗り切る姿を見て「知識ってやっぱりこの世で一番チートなモノだなぁ…」と感じると同時に「目的がぶれない主人公は追いやすいな~」と思った。
元々が長めのweb小説ということもあり1巻でそこまで話が進むという事もなく、異世界日常奮闘記、という感じで締められた。気が向いたら続きを読むかもしれない。
活版印刷という発明の偉大さを感じるお話だった。
・中央線がなかったら 見えてくる東京の古層(陣内秀信・三浦展)
郷土解説本。
中央線沿線の都市を挙げ、そこがかつて鉄道駅ができる前はどんな町だったかという紹介・解説をする書籍。
元々中央線は街道沿いに敷設を考えられていて、新宿から府中を経由し、山梨までを繋ぐ物流の動線として設計されていたらしい。
しかし明治以前の日本は甲州街道や青梅街道が山梨や多摩の流通における大動脈であり、商人や宿場町といった「そこを行きかう人を相手にした商売」にとっては足を止めてもらう機会を奪うものとして、鉄道は嫌われていた。
なので自然と当時の栄えた町からは離れた畑しかない場所に線路を引くしかなく、それが今のほぼ直線で結ばれた中央線の成り立ちとのこと。
中央線を取り除いて地図を見てみると、古道や道沿いに建てられた建造物などから明治以前、ひいては江戸時代の暮らしや将軍家、江戸幕府由来の成り立ちが見えてきて、教科書の中の存在でしかなかった歴史の息遣いを確かに感じることが出来る。
歴史は数珠繋ぎであり、それを紐解くことの面白さを教えてくれる一冊だった。
個人的に好きなのは馬橋駅のくだり。
当時荻窪と中野の間に駅がなかったためその中間にあった馬橋村に駅を作ろうと道路網の整備などをしたにもかかわらず、住民の「われわれ貧乏人は電車に乗る用なんかない。駅ができて得をするのはほんの一部の人間だけだ」という反対の声で計画は消え、代わりに阿佐ヶ谷駅と高円寺駅が誕生した、という話。
今の高円寺や阿佐ヶ谷の発展を見れば、駅を誘致していればそこから人の流入や町の活性化で発展し、住民も得をしたであろうことは容易に想像できる。
そして現在、馬橋の地名は高円寺と阿佐ヶ谷に吸収され消滅してしまった。
長期的視点や視野の広さを持つことの大切さがここに表れていると思う。
・田宮模型の仕事(田宮俊作)
タミヤ社長の半世紀、そして企業としてのタミヤの歴史本。
コメント欄でお勧めしてもらったので読んでみた。
タミヤといえばプラモやミニ四駆で多くの人にとっておなじみの企業だけど、その歴史は決して順風満帆ではなかった。
製材業から木製模型の卸し(当時は小学校の図工で模型を作っていた)を行うようになるが、火災で会社と材木が一気に全焼。いきなり多額の借金を抱えるハードモードに。
学生時代の生活費すら借金の取り立てでなんとか捻出する苦労人ながら、模型への愛を推進力に邁進。
やがて模型が木工からプラモに変わっていき、時代の変化に翻弄され失敗を重ねつつも、イラストレーターの小松崎茂氏などの助力もあり着実にタミヤというブランドのファンを作っていく。
「われわれの商品は、売りっぱなしではいけない。模型は永遠の半完成品だ。お客さんが買ったあと、ちゃんと楽しんでもらえているかどうかが大事なんだ」という言葉に、タミヤという会社の在り方が詰まっている。
平易な文章ながら「模型が大好き!」という熱いパッションが漲っている本だった。
好きなことに夢中になっている人は本当に輝いて見える。
良書の紹介に感謝。
以上です!
またレビューを書いた際には、読んでいただけたら幸いです!それでは!
さかいワカ
2022-07-04 18:41:21 +0000 UTCさかいワカ
2022-07-04 18:37:52 +0000 UTCオフニャんこ
2022-07-04 14:54:58 +0000 UTCさかいワカ
2022-07-03 11:40:58 +0000 UTCkirico@しろぼん
2022-07-03 10:52:38 +0000 UTC