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さかいワカ
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最近の読書#18

みなさんどうもです!さかいです!

今回も紹介していきます!さかいが最近読んだ本の感想を!

例によって個人の感想なのでご了承を…!

それではどうぞ!



・生き方(稲盛和夫)

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8月末に亡くなられた京セラ創業者、稲盛和夫さんの本。

JALの再建など数々の功績を残した方の有名な著作なので、この機会に読んでみた。

内容としては自己啓発本にあたる。

稲盛さんの経営哲学、商売に対する理念を氏の生きざまを交えながら解説していた。

書いてあることをまとめると「人として道理に悖らない生き方をせよ、それを仕事にも当てはめよ」という道徳っぽい話だった。

自分の中にある芯をこれ以上ないまで突き詰める姿はさすが偉大な経営者だと思う反面、やや左派寄りの政治思想や宗教観をチラつかせていたのは本書においてはノイズだなと感じた。稲盛さんの経営思想は知りたいけど、政治思想や宗教観を知りたいわけではないので…。

とはいえ考え方や黒白二鼠の話(仏教の説話)は普通に勉強になったし、なるほどこれが成功者か、と唸るほどのトップギバーっぷりは流石と思わざるを得なかった。

現代版「論語と算盤」って感じ。



・ルビンの壺が割れた(宿野かほる)

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エンタメ小説。

水谷一馬という50代半ばの男が、大学時代に付き合っていて、結婚の約束までしていた女性・未帆子とフェイスブック上でメッセージのやり取りをすることから始まる、いわゆる書簡体小説。

お互いの近況やかつての思い出をメッセージで送り合う事によって物語が進展していく、といったもの。

最初は穏やかな思い出話が、思わぬ方向に話が進んで――と、見る視点が変わると物語が全く違う様相を見せるところは正にタイトルにもある「ルビンの壺」そのものであるなと感じた。

切り口によってお話が全く違って見えるというのは井上夢人さんの「ラバー・ソウル」などでもみられたけれど、200ページに満たない文章量でこれだけ表現できるのは素直に面白いな、と思った。

後出しの情報が多いのでミステリというわけでもないし、恋愛小説というわけでもない、ジャンル分けのしづらい小説だけど、単純にエンタメとしてみた時に情報の出し方が非常に秀逸。読者を飽きさせないで結末まで連れて行くのがとても上手い。

最後の一文は人によって受け取り方とか感想が変わりそうだけど、僕は正直フフッて笑っちゃった。

パンチ力ありすぎでしょ。

内容に関してはもう何を書いてもネタバレになっちゃいそうなんで書かないけど、ぜひ事前知識なしで読んでもらいたい一冊。

読書初心者にも読みやすいと思う。



・Dr.コパのまいにち風水(小林祥晃)

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風水本。

ウマ娘にコパノリッキーが実装されたので、風水のこともちょっと勉強しとこか…的な感じで読んでみた。

1年366日分の「その日どうしたらハッピーになれるか」が書かれていて、以前読んだ「1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365」みたいな使い方を想定された本だった。

風水は統計的に結果が良くなる環境を整えることでいわゆる「運をよくする」ことが目的で、オカルトっぽく見えるけどどちらかというと「丁寧に生活する」ことに重点を置いている。

正直に言って僕は風水を100%まるっと信じてはいないけど、丁寧な生活をすること自体にはプラスの作用が多いのは事実だと思うし、そういう意味では信じてもそこまで大きな損もないので、まぁ「素敵な考え方だよね」って感じに思っている。

ちなみにラッキーフードと言って金運には卵や鶏肉やカレーがよく、恋愛運や人間関係には麺類、才能や企画力を高めるにはエビやカニがいいらしい。

つまり魚介カレーうどんを食べれば最強になれるのでは…!?



・三日間の幸福(三秋縋)

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ライトノベル。

元々は「げんふうけい」名義で2ちゃんねるに連載されていたSS「寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。」を加筆修正したもの。

主人公のクスノキは二十歳の大学生。

十歳のころは「自分は他人とは違う優秀な人間」と信じて疑わない子供だったが、大人になるにつれ、人並み以下の毎日を送るようになっていた。

ある日、金に困った彼は人伝に噂で聞いた「寿命を買い取ってくれる店」に行き、自分の寿命を査定してもらう。

そこで示されたのは「残りの人生は三十年と三ヶ月、その三十年を年一万で買い取る」というあまりにも低すぎる人生の価値。

金額のワケを聞くと「これからの人生で幸せになれず、誰も幸せにできないから」という身も蓋もない理由を知らされる。

絶望したクスノキは寿命を売り払い、残りの三ヶ月を生きていこうと決める――、というあらすじ。

実際のスレは見ていないけど、有名な話だったので手に取ってみた。

ぶっちゃけた言い方をすると、一昔前の葉鍵系ギャルゲーみたいな感じのストーリーとキャラクター達だった。

前半は残酷なくらい救いがなかったけど、中盤以降から物語が動き始め「あ、そっちに行くの!?」と話が大きく転換し、ラストはマジで昔の泣きゲーみたいな感じでちょっと懐かしい気持ちにすらなってしまった。

こういう時代を切り取るタイプの娯楽はどうしても時代性に左右されやすいというか、端的に言って「ちょっとノリが古く感じる」部分がある。

なのでこれは「キャラクターコンテンツは水物であり、この時代はこういうエンタメが流行ったんだ」と割り切って楽しんだ方がいいのかもしれない。

ちなみに作中で主人公がピロウズの「プリーズ・ミスター・ロストマン」を聴いていたけど、僕は「ストレンジカメレオン」が好きです。

こういう古くてマイナーな通好みのチョイスがいかにもって感じで面白かった。



・功利主義入門(児玉聡)

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倫理学の本。

僕の読書感想文をよく読んでくれる人なら薄々気付いてそうだけど、わりと僕は個人主義かつ自由主義、そして功利主義的な思想や発想をすることが多い。

ということで、本家功利主義がどのようなものかを学ぶために読んでみた。

功利主義とはいわゆる「幸福の最大化」を是とした考えで、最大多数にとっての良い選択をしましょう、といった主義。

ざっくり言ってしまえば、トロッコ問題で「一人の命を助けるか、五人の命を助けるか」と問われたときに五人の方を選ぶようなタイプのことを言う。なぜなら、その方がより多くの人を幸せにできるから。

しかし、功利主義が原理主義的になると「人の心や感情を顧みない」判断とも捉えられかねない。

そこで近年注目を集めているのが「リバタリアン・パターナリズム」という考え方。

これは「人間はあまり合理的な判断をしない」という前提の元、人がより良い選択をしなくてもそうできるように環境の方を変えていこう、というもの。

たとえば、ダイエット中にもかかわらずレジ前にお菓子があれば買ってしまったり、禁酒中なのに付き合いで居酒屋に行ったらアルコールを飲んでしまうなど、こういった状況で人は合理的とは言えない判断をしてしまう。

それを前提に「レジ前にチョコでなくバナナを置く」や「アルコールの代わりにノンアルコールのメニューを出す」など工夫をするというやり方。

以前に読んだ「予想どおりに不合理」という本でもあったように、人間は直感で合理的な判断をしない。

そうしたうえで、それでも自由意志を尊重し、強制しすぎないが選択肢は示すという考えは非常に現代的であるなと感じた。

他にも功利主義というものを広く浅く、おおまかに学ぶことが出来るのでそういったことが知りたい方におすすめ。



以上になります!

最近あまり本が読めていないですが、読みたい本はいっぱい…悩ましいです!

それでは、次もお付き合いいただけたら嬉しいです!

最近の読書#18

Comments

宮部さん、さすがですね…!

さかいワカ

宮部みゆき「どんなジャンルの小説でも読み方は自由でいいと思うんです。読み進んでいけば普遍的なものにぶつかります。よく誤読をおそれる方がいますが、物語に入り込んでしまったのなら、それでいい。「私にとってはこうだったのよ」という読み方でいいと思います」 宮崎美子「映画もそうなんです。これは黒澤明監督がおっしゃったことですが、「もう好きに観てくれていい」と。本筋に関係なくても、自分が気に入っているところを見つけて、幸せな気持ちになれば、それでいいんですって。あのシーンのあの一瞬のあの役者の表情が、自分にはこの十年で最高の宝物だというふうになれば、その映画はすばらしいものだと言っていました」 宮部「そう。小説も解釈が違っていてもいいんです。私はいちおう結末はつけますが、読者の方が読者の人数分だけ、物語を完成させてくださればいいと思っています。いろいろな解釈があれば、その数だけ作品の価値が生まれてくるので」 PHP No.892 対談:宮部みゆき✕宮崎美子 物語は人生が一度しかないことへのプロテスト(抗議)              宮部みゆき

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