みなさんどうもです!さかいです!
今回も最近さかいが読んだ本の感想文を忖度なしで思ったままに書いていきます!
例によって個人の感想なのでOKな方のみ、どうぞ~!
・日本が売られる(堤未果)
社会批判の本。
日本には資源が少ないと言われるが、それでも外国のどこよりも安全で、いつでもきれいな水がほとんどタダで利用することが出来る。
そんな日本の「良いところ」が営利を求める人間たちによって切り売りされている…という、国民の危機感を煽り警鐘を鳴らすことを旨とした本。
要するに水道民営化や農業政策、雇用や労働などの政策に対してアンチテーゼを唱えるのが主な趣旨だった。
外国人実習生制度や外資土地買収のように「確かにこれは良くないよな」と感じる問題も多々あるものの、どうも文章が過剰に不安を掻き立てる内容になっているというか、必要以上に政府批判に寄ってるなぁと思って読んでいたら、著者の旦那さんは立憲民主党の国会議員さんだとのことで…。
納得できる部分もあるのでアレだけど、正直そういう政党や派閥によるポジショントーク的な側面があるのは否めないなと感じたし、何より僕はこういう不安を煽って安心を売り物にする不安ビジネスに対してちょっと懐疑的な部分を持ってたりするので、鵜呑みにせず、あくまで情報の一つとして本書の内容を受け取ることにした。
まぁ「こういう本なんだな」って目で読むべきだと思う。
・エロスでよみとく万葉集 えろまん(大塚ひかり)
万葉集解説本。
現存する最古の和歌集であり、「令和」という元号の由来にもなった万葉集。
漢詩から多く影響を受け漢文で書かれながらも、中国の作品とは大きく違うところがある。それは日本の歌には恋歌が多い、ということ。
国家や天下の一事を記録する中国から見ると奇異にも映るほど色恋沙汰の記述の多さがあり、つまり万葉集に日本の独自性を求めると、それはエロにたどり着くという事になる。
そんな先人たちの古典文学に残されたエロの足跡を紐解いていく、というのが本書の内容。
読んでみるとまぁ出るわ出るわ、スケベな歌が。
日本人って昔から制限のある中でえっちなコンテンツを作るのがホントに上手だったんだね…。
「あなたが来るのをパンツを脱いで待っている」や「ヤリ逃げすんな」みたいな現代にも通じる、下手したら現代より性におおらかな分オープンスケベな歌のオンパレードで「人間って昔からあんま変わってないんやな…」って人類の普遍性を垣間見た気がした。
ストレートな下ネタがてんこ盛りだから万人にお勧めはできないけど、普通に古典の勉強にもなるし非常に面白い。
当時の人が1000年以上未来にまで自分たちのえっちなコンテンツが残ってるって知ったらどんな顔するんだろうな…とか考えながら、楽しく読ませてもらった。
・自転しながら公転する(山本文緒)
女性小説。
コメントでお勧めされたので読んでみた。
山本文緒さんの本は過去に「恋愛中毒」などを読んだことがあり、いわゆる「女性の、女性による、女性のための小説」をよく描くタイプの作家さんだったと記憶している。
久しぶりに著者の本を手に取ってみたのでワクワクしながら拝読。
主人公の与野都は32歳のアパレル店員。
元は東京で大好きなショップの店長として働いていたが、母親が重い更年期障害になり、看病のため地元・茨城へ戻ることに。
今ではアウトレットモールでそれほど好きでもない服を売りながら、家族の世話や恋愛ごとなど、目の前に現れる日常という名の難題に翻弄されて――、というあらすじ。
ざっくり言うと、地方在住アラサー女子の等身大の悩みを描いた作品。
女性作家はワリと私小説っぽいというか、こういう生生しい悩みを剥き身で表現して共感を求めてくることが多いので、性差を感じて興味深い。
タイトル「自転しながら公転する」の通り、主人公はあらゆるトラブルによりぐるぐると悩み、自分の気持ちがこんがらがってしまって、どうしたいのか自分でも分からない…という、行き詰まりを抱えている。
冷静に考えれば「問題点を列挙し、優先順位をつけ、一つずつ解決していく」のがいいんだろうけど、まぁ追い詰められているときってなかなかそんな風に考えられないよね…。
そんな感じで同情の余地はあるけれど、全体的に主人公がわがままというか、ちょっと考えの甘い性格をしているので「なんちゅう自分勝手なやっちゃ…」と思わずにはいられなかった。
だけどこういう人間の汚い部分というか、心の闇を明け透けに描くからこそ、また深い共感をする人がいるのも事実。
自分を認める寛容さがある人間こそが、他人にも寛容になれる。
自分と価値観の違う相手のことを、拒絶や敵対視するのではなく認めあうことの大切さを再認識した。
・なぜ私たちは理系を選んだのか(桝太一)
インタビュー集。
元日テレアナウンサーの桝太一さんが「理系」と言われる人たちにインタビュー、対談した内容をまとめた本。
インタビュー相手は宇宙飛行士からYoutuberまで多岐にわたり、それぞれの「理系」への向き合い方や考え方に、ガッチガチの文系人間な僕は「なるほどなー」と興味深く読ませてもらった。
児童向けの本なので、親子で読んでもいいかもしれない。
・時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(燦々SUN)
ライトノベル。
古くは華族や貴族も通っていたという名門校、征嶺学園。
そこで学園トップの成績を誇り、絶世の美少女として名を馳せるロシア系ハーフ、アリサ・ミハイロヴナ・九条。
そんな誰もが羨む彼女の隣の席にいるのが、主人公の久世政近。
ツンとした彼女はバレないようにロシア語でデレるけど、実は久世はロシア語を分かっていて…というお話。
自分であらすじ書いてて思ったけど、まぁコッテコテの美少女モノ。王道と言い換えてもいい。
普段はツンツンだけどロシア語でだけデレるヒロイン、そしてぱっと魅力は見当たらないけれどなぜか能力を認められていてモテる主人公と、古式ゆかしいラブコメといった趣だった。
わりと手垢のついた設定がおおいけれど、それでも人気がある理由を自分なりに考えてみた。
1つ目に、分かりやすいこと。
2つ目に、読者の見たいものをキュレーションして提供していること。
1つ目に関しては以前読んだ「映画を早送りで観る人たち」という本でもあったように、現代のエンタメでは「わかりやすさ」が重要視されるという事実から。
つまり単純な「ツンデレ」という記号に「ロシア語でストレートにデレてくる」というより好意を感じやすいエッセンスを加えることによって、読者に分かりやすく愛情を伝えてきている。
2つ目に関しては動画の切り抜きにも近いけれど、いわゆる日常ラブコメの「いいところ」を上手に抽出して、面倒なシーンは省略していることだと思う。
つまり読者がラブコメで読みたい「女の子が照れるところ」「女の子の可愛い仕草」「美少女が主人公を取り合うことで生まれる修羅場」という、美少女コンテンツのコアになる部分、言ってしまえば「見どころだけを見せる」ことで効率的に読者の望むものを提供、摂取してもらっている。
こういった現代的な手法が使われているからこそ、オーソドックスなラブコメの中でも頭一つ抜けた人気なのかな、と思う。もちろんイラストなんかの力やイラストレーターの人気なんかもあるかもだけれど。
そう考えると、かなり戦略的というか、徹底的に商業として最適化された作品なのかもしれない。
以上になります!
今年のレビューも20回超え!つまり100冊以上は読んでるという事!わーい!
あまり量にこだわりはないですが、これからも面白い本をたくさん読んでいきたいと思っています!
それではまたお時間あるときにでも見ていただけたら!
では!
さかいワカ
2022-10-30 01:43:56 +0000 UTCオフニャんこ
2022-10-29 04:31:12 +0000 UTCさかいワカ
2022-10-25 22:34:12 +0000 UTCaoki1249588
2022-10-25 11:57:57 +0000 UTC