こんにちは、お世話になります、チキコです。 [ご支援者様限定]の"3月1週"の更新となります。 確定申告がおわり、学校がはじまるまでちょっと色々できるかな?という具合です。 ----------------- ご支援者様限定のクロースドな投稿なので、折角なのでクローズドな話題をさせてください。 テーマは「タトゥー(入れ墨)」です。 ちょっと長い文章なので、お時間のございます際にお楽しみいただければと思います。 なるべく読みやすくなるよう、心がけたいと思います。 [ タトゥーを入れる相談 ] 私がデザインしたタトゥーシールをご購入いただいたお客様から そのデザインを、実際に肌に「入れ墨」として入れたいというご相談をいただきました。 結論からいうと、デザインの利用は"できかねる"という結論を返答させていただきました。 理由は2つです。 1つ目、入れ墨は日本の法律下、"違法"か"合法"かは常に流動的であること 2つ目、1つ目の理由により、違法行為の肯定と、違法行為の幇助はできないこと 法令や法には、"法の不遡及"という原則があります。 これは"過去に合法だったものは、未来において違法となっても、さかのぼって違法にはできない"ということですね。 ただ、2017年「入れ墨をいれる行為は医師法の違反」という判例があります。 ※2018年には逆転勝訴 法の不遡及において、基本的な判定基準になるのが 「入れ墨を入れる側の行為が違法という認識があったかどうか」 (ダメって認識してたかどうか) となります。 私は2019年(現時点)において、日本国内で施術される入れ墨は"違法"と"合法"に常に流動的と考えます。 [ タトゥーをめぐる判例 ] ★入れ墨を入れる行為(施術側)が、違法かどうかの係争についての詳細は下記参照(一番分かりやすいです。 http://www.ben-yui.com/entry/2017/04/26/%E5%85%A5%E3%82%8C%E5%A2%A8%E3%81%AF%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%9F%E2%88%92%E9%81%95%E6%B3%95%E3%81%A8%E9%81%95%E6%86%B2 ・ 大阪地裁の言い分は、彫り師は医師法の定める「医業」にあたる ・「医師が行わなければ保健衛生上の危害を生ずるおそれがある行為」と判断した ・ 弁護団は控訴 ・ 高裁では、彫り師の仕事は「病気の治療など、目的が医療行為ではない」として無罪を主張 ・ "憲法が保障する職業選択の自由と、その侵害"を主張 結論として…こんな感じですかね。 大阪高検「おい!彫り師!"医師"同じ手法で仕事するなよ!野放しにはしないぞ!"医師法カード"を使う! 大阪地裁「"医師法カード"ね、確かに危険だしね、有罪 弁護団「控訴するわ、医療行為じゃなので"憲法カード"を使う! 高等裁判所「医師法による彫り師の仕事の差し止めは、"憲法"の職業選択の自由の侵害だわ。よって、彫り師は合法。 大阪高検「納得できない。最高裁に上告します この後、最高裁でどうなるか注目ですね。 [ タトゥーとアートメイクの違い ] 実はタトゥー裁判の始まりは、"アートメイク"の違法サロンの取り締まりからスタートしました 入れ墨の業界は完全にとばっちりです。 アートメイクとは、"メイクのような入れ墨"です。 つまり、アートメイクとは、入れ墨です。 そして、アートメイクは、医療行為です(平成17年〜)。 医師法の下では、アートメイクは医師のみの施術です。 しかし厚生労働省は保健師助産師看護師法の下において、看護師によるアートメイクの施術(診療補助(介助)行為とする)を認めています。 現在、"アートメイク"は、美容皮膚科・形成外科が多く実施しています。 余談ですが、まつ毛パーマは美容師資格が必要です。 2008年まで無資格でもできたので、誤解されている方も多いと思います。 人の体にふれて報酬を得るには、内容により、色々な国家資格が必要となります。 逆に、ネイリストさんは、ネイル検定の有無関係なく、ネイリストの仕事ができます。 これは爪が死んだ皮膚であるという事にも起因していると思います。 爪=骨と考える人も多いですが、爪を見るのは皮膚科です。 他の科ですと、診察を断られたりします。 [ 入れ墨を受ける前に ] 入れ墨を希望される多くは方の深層心理としては、自己肯定感の増加と、自己承認欲求の充足を期待するのだと思います。 ただし、心理療法でも、自己肯定感の増加と、自己承認欲求の充足は期待できます。 入れ墨を受ける前に心理室でカウンセリング(心理療法の一種)を受けるのをオススメします。 入れ墨やアートメイクの施設の"カウンセリング"で「なぜ入れ墨を入れるのか?」を丁寧にケアしてくれる施設は少ないと思います。 (非常勤でも心理職が在籍し、カウンセリングができる施設は良心的です) 入れ墨をしてる方の理由はそれぞれだと思います。 しかし、本当に必要かを、冷静に考える必要があると思います。 次に、その理由(デメリット)をリスト化しておきました。 [ 入れ墨を受けたデメリット ] 「プールとかダメなんでしょ?」 昨年の夏、入れ墨をした男性が、入れ墨を隠すラッシュガードの着用協力を無視してSNSで炎上しましたよね。 それでは、入れ墨を受けるデメリットを、カテゴリーごとにリストアップします。 公共施設 1★「プールとか入れなくなる?」 温泉施設、プール、スポーツジムなどの裸体に近い姿になるパブリックな場所には入れません。(入れ墨o,kの施設もあり) 公共施設 2★「将来、子どもと温泉に入れない」 デメリット1の理由により、子どもが産まれた後の余暇行為に制約が出ます 公共施設 3★「入れ墨NGを無視してレジャー施設に入ると逮捕される」 デメリット1を無視した場合、施設側が通報すると、逮捕されます(刑法130条) 職場 1★「健康診断が、受けられない場合がある」 入れ墨してても健康診断は受けられます。 ただし、職場で入れ墨を隠している場合、職場が実施する集団健康診断を受けるのが難しくなります。例えば採血の際に腕の入れ墨が見えたりするのを危惧する場合などです。 職場 2★「入れ墨NGの条件を出している職場で働けない」 雇用契約の条件で「入れ墨NGの条件」を最初に提示してる場合、その雇用主の元では働く事ができません。 (雇用契約の条件の提示は、人権の問題とは別となります) 職場 3★「雇用後、入れ墨がバレても、解雇されない」 雇用契約が成立した(採用に合格)した後に、会社が不当解雇するのは人権侵害となります。 医療 1★「MRI検査が受けられない」 『相対禁忌(条件付きで検査可能)』とされ、MRIしないほうが良いとされています。MRIの検査時間や部位にもよりますが、施設の判断基準にもよります。 医療 2★「タトゥーを消すのは高額である」 タトゥーの除去は高額であり除去の跡がのこる場合も多いです。除去が難しい場合(完全に消えない)もあります。 除去の金額は、タトゥーを入れる金額を10倍した金額が相場です。(肌の場所や諸条件で変わります) 保険 ★「生命保険(保険金)の支払いが、減額または支払いナシの可能性」 生命保険などの保険金の支払いの際、減額または支払いナシの可能性があります。これは入れ墨行為における疾病感染の可能性が理由です。 婚約 ★「入れ墨を隠して婚約すると、婚約破棄の際に損害賠償は請求できない」 婚約者に対し、入れ墨を隠している場合、婚約期間中にバレたとします。この場合、一方的に婚約破棄(契約破棄)されても損害賠償は請求できません 長くなりましたが、今回はタトゥーについて書いてみました。 入れ墨の歴史なども調べると面白いので、ぜひぜひ! タトゥーっていえば、t.A.T.u.の黒髪のほう(ユーリャ・ヴォルコヴァね)も、写真集をみたら、若いみそらでガッツリ背中に入れ墨入ってたんですが、現在の彼女、もれなく整形の繰り返しになってしまいましたね。あんなに美人で可愛かったのに…、残念でなりません。 「ありのままの自分になるの」は、「自分」に捧げる言葉なのかもしれません。 アナ雪のあの歌のサビの部分の翻訳は、国によって全然違って、これが、その国の女性をとりまく「したいけど、できてないこと」という枷だとしたら、世界の国の社会背景を調べるのに、大変興味深いと思います。 ということで、チキコでした!