SamSuka
あかいろ
あかいろ

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大昔のプロットを発見しました。

タイトルは「死に至る病」

人間が巨人に差別されて生きる世界で、巨人に感染率32.6%、発症すると致死率96.8%の難病が、実は人間を介して巨人にうつり、しかも病原体が人間の中で巨人に罹患できる形態となり、その後接触及び空気感染で巨人に移るという、人間と巨人の共存が限りなく難しくなる世界。

巨人軍部が人間駆除を掲げてクーデター。人間を差別してる巨人はほぼこれを支持し、逆らう巨人は殺され人間を守る巨人が皆無となった世の中にて、人間と巨人でほぼ恋仲の二人がひたすら逃げ回るという話。


・・・多分バッドエンドを想像してたと思う。

このプロットを書いてた時の自分の精神状態が気になる…大丈夫なの…?





登場人物

葦田(あしだ) リク 「主人公1:人間」 檜坂高校2年生、人間陸上部 就職希望


大楠 嘉孝(おおぐす よしたか) 「主人公2:巨人」 檜坂高校2年生、巨人ハンドボール部 大学進学希望(建設系)


気焼 尚柾(けやき なおまさ) リク・嘉孝の友人。巨人。檜坂高校2年生、巨人空手部 大学医学部に特別推薦で、週3日は大学にいる。





椰子原 剛(やしはら ごう) 35歳 巨人 陸軍大佐 クーデターの中心的人物


菫見(すみれみ) キョウイチ 61歳 人間 内務大臣

粉螺 君彦(こなら きみひこ)59歳 巨人 大統領

杉林 太一(すぎはやし たいち)68歳 巨人 厚生労働大臣


人間は漢字名を名乗れない(苗字は、人間は草、巨人は木)





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この国は、有史以来巨人が人間を率いて発達してきた。

大陸の端のこの列島はモンスーン型の雨の多い気候に恵まれ、国土には1000mを超す高木が島中を覆っていた。

巨人が竜や巨獣を採る餌や囮として、巨人の生活の補助として飼われてきた人間たち。

やがて市民の一部として、巨人には出来ようもない細かな仕事を生業にしてきた。

しかし兵士や生産を司るのはやはり巨人であることは変わりない。


この国は、今でも巨人が優先なパワーバランスで生きている。

いや、全世界が暗黙の了解として巨人優先なのだ。

パワーだけではない。知識や研究も巨人の方が人間のそれを上回る。

僕たち人間から、手先の器用さを採ったら何が残るのか。


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嘉孝「なぁリク。考え直せよ。俺と一緒に大学行こうぜ?な?」


リクの恋人の嘉孝は、自分の掌の上からベンチの屋上にリクを置いてそういった。

ベンチの屋上と言うのは不思議な言い方に聞こえるかもしれないが、人間の建物がいちいちあっては巨人の通行の邪魔だ。


例えば30階建てくらいの高層ビルはともかく、普通の低層のビルなんかは巨人のベンチの下に立てられてて、上に巨人が腰掛けられる様になっている。

土地は当然巨人優先。人間たちは特定の地区や高層ビル以外は路上に異常とも思える量に設置されたベンチの下で暮らし、移動は地下通路を通る。

ベンチの上に下ろされたリクの隣りに、大きなな大きな嘉孝の学生服に包まれた尻が着地する。



ずしんっと、重い音がして嘉孝の甘いようなしょっぱいような、海の色をもった汗のにおいが混ざった風が吹き抜ける。


嘉孝「俺もお前も、そんなに成績変わらないじゃん。な?奨学金だって…」


リク「…さんきゅな、でもやっぱ人間が大学行くとかおかしいって。」




リクは返した。

嘉孝の柴犬のようなきりっとした顔が、一瞬さみしそうに影を差した。

嘉孝がすっと指を出すと、リクは甘えるように指にしがみつく。

小さな恋人の可愛いしぐさに、嘉孝はふっと頬を緩めたが寂しい影は消えない。


リク「えへへ…まぁそういうなよ。自動車工場でガッチリ稼いでお前の好きな時計でも買ってやっからさ…」




どうして俺は巨人なんだろう。

大好きなリクを抱きしめることもできない。

嘉孝はそう思った。


嘉孝の若々しく発達した胸筋の奥がズきりと痛んだ。

小さな小さな恋人がそうやって甘えてくるのは、自分に後ろめたい事が有る時だ。

普段はかわいげが無い、ツンデレ野郎の癖に、こういう時だけは自分だけ大人になろうとする。


嘉孝は、さっきのことを思い出す。




梅田「なぁ、木節先生。聞いたかよ2-6の葦田の話。」


木節「あぁ人間のくせにA大行けるかどうか聞いてたよなぁ。そんなこというやつ、人間であいつだけじゃなかったか?ねぇ白樫先生?」


白樫「だよなぁ。だから小菊先生にお願いしたんだよ。「人間は人間の領分で生きた方が幸せですよって、人間の先生から言ってもらった方がいいと思うんですよね」って」


梅田「うわぁ、小菊先生、結構そういうこと言うと怒るんじゃないの?人間差別とかいいそうじゃん。」


莢蒾「大丈夫だよ、体育の椚沢(くぬぎさわ)先生と二人で話してやったんだよ。机の上に置いて、ずずずっと寄ってさ」


木節「あれ人間は怖がるよな。」


莢蒾「そ、それで一発。ったく人間のくせに。巨人のいうこと聞いておきゃいいんだよ。」


そんな下世話な会話をする巨人教師の声を、嘉孝は職員室の扉のまえで聞いてしまった。

嘉孝は持っていた進路希望調査の紙をその場に放り投げ、椚沢のもとへと走って行った。








嘉孝「くぬぎさわ先生!!」

嘉孝が体育準備室の扉を開けると、大柄の椚沢がタバコをふかしながらPCを打っている。


椚沢「おぉ、大楠か。どうした。」


嘉孝「昨日、莢蒾先生と、リク…葦田君を大学行かせないように言ったって、本当ですか…しかも小菊先生にまで言ったって…」


椚沢「…おいおい、誰から聞いたんだそんな…」





嘉孝「そうなんですか?!」









嘉孝は思い切り机をたたいた。

短い髪の下の瞳は、大柄な椚沢が一瞬ひるむほどの怒りを訴えている。



椚沢「・・・おちつけ大楠。人間が大学まで行ったところで、差別されるのがオチだ。」


嘉孝「…なんでだよ、人間だって、大学行ってもいいじゃねーっすか…」


椚沢「お前は社会にでてねぇからそう思うだけだよ。じゃあ大学出たからって、小菊先生や、蔦川先生が、本当に俺たちと対等だと思うか?」


嘉孝「?!」


椚沢「はっきり言えば、人間に教師なんか任せたくねぇよ、俺は。どうしてもっていうなら、家庭科とか音楽とかそういう分野はやらせてやってもいいが、

間違っても進学指導やセンター試験に絡むことはやらせられねぇな。世の中ってのはそういうもんだよ。」




嘉孝「・・・あんたそれでも教師かよ・・・」


椚沢「俺はその前に一般的な巨人だよ。」


嘉孝「…リクが劣ってるっていうのか。」


椚沢「領分ってのがあるってだけの話だ。」







嘉孝はもう一度椚沢をにらむと、扉を閉めて駆け出した。

椚沢はにがにがしく一服し、天井を見上げた。




リク「どうしたんだよ、嘉孝。」


嘉孝は、頬にリクをこすり付け、離そうとしない。

リクの鼻に、嘉孝の若々しい皮脂の香りが漂ってくる。


嘉孝「…お前、先生たちから大学あきらめろって言われたんだろう…」











うーむ、重い…笑




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続き求む❗️🥺

クリ


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