220702毎週恒例1.5時間チャレンジ「巨人」シン略者続き
Added 2022-07-02 04:23:52 +0000 UTCちょっと書けたのでご報告です。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 話はやや少し前にさかのぼる。 その間、州軍はマンハッタン島先端部への転換をあきらめ、セントラルパーク周辺に特化運用でかき集めた戦車を終結させていた。 もはや狂気に撃ち負ける寸前の大統領をしり目に、米軍はジョンを国家的災害と規定。 合衆国法典32編を根拠にニューヨークの全道路を封鎖。州知事から指揮権の委任を受けた米軍の制服組トップは速やかにジョンの行動を止める方法を立案しだす。 先ほどの演説で交渉自体は殆ど可能性がなく、かつ合衆国建国以来初めての本土への直接攻撃、なおかつそれは全世界の経済と政治の中枢ニューヨークである。 一瞬でジョンを名乗る巨大不明生物、もしくは敵対的異星人の排除が決定され、これ以上のニューヨークへの進行を防ぐために、作戦は一瞬で立案される。 各基地から戦車がかき集められ、陸送、空輸、どのような手段を用いてでもかき集められ、ニューヨークの全道路を封鎖し、周辺基地からの戦車輸送を迅速に行わせた。 輸送の円滑化はニューヨーク陸軍州兵が担当し、市民の避難は警察に一任され、市民の避難は地下鉄を全停止させたのちの地下を歩いての脱出が呼びかけられる。 目下の避難先はマンハッタン島の脱出、そしてジョン・F・ケネディ国際空港並びにラガーディア空港からの脱出空輸が計画される。 が、それは歩くにはあまりに遠い。 しかし地下鉄を使ったほうがジョンの直接的な歩行による被害が抑えられ、かつ軍の輸送業務を円滑化できることから採択され、ただちに軍によるニューヨーク市内全スマートフォンへのハッキングが行われ、避難経路の説明と指示が市民へ通達される。 タイムズスクエアでは、資料すらない状態でキャスターが避難を呼びかけ、避難を呼びかけ。 警察の広報カーが緊急出動し、英語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、インド語、アラビア語で同じ内容を広報して走り回る。 が、しかし。 あまりに現実離れしたニュースに多くの市民は懐疑的であり、初期行動は遅滞すると思われたが、その瞬間に大きな揺れが襲う。 ジョンがヴェラザノ=ナローズ橋をその太く巨大な太腿で蹴り倒したからであった。 そこからは予想通りの大パニックであった。 地下鉄では多くの人間が殺到し、一部の住民は車で道路を移動。 警察には射殺権限すら与えられ、道路を行く一般車両は瞬時にハチの巣にされ、戦車を積んだ軍の大型トレーラーは煙を上げた車両を無理やり跳ね飛ばして進んでセントラルパークに戦車を輸送していく。 「馬鹿な!!10km先のラガーディア空港まで歩いて避難しろというのか!!」 「他们应该在哪里避难?」 「Продолжайте двигаться! Продолжайте, продолжайте!」 「Maman ! Où est ta mère ?」 「¿Qué demonios es ese monstruo?」 人種のるつぼとすら言われるニューヨーク市民の避難は、それでも円滑に進みつつあった。 もちろん多くの人間が地下鉄内部には入れるわけもなく、あちこちで渋滞や遅滞、果ては火事場泥棒すら巻き起こる始末。 周辺では資本家が手配した避難用のヘリが飛び交い、各地の高層ビルの屋上に着陸しようとするが、もはやだれもがヘリを蜘蛛の糸のように押っ取ろうとヘリへと殺到していく。 各国大使館、領事館も即時退避が呼びかけられるも、混乱した母国人の殺到を受け機能不全に陥る。 ジョンが一歩、また一歩と歩く度に混乱していくニューヨーク市… ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ジョンからすれば、いかに文明が下等とは言えど、ほぼ同一の身体形状を持つ地球人が自分の一挙手一投足で大混乱する様は見ていて愉悦のある光景であった。 人間でもそうであるが、ぱっと見の印象で不可能そうな事象が可能なときに、本能的に、と言うべきか、幼児的感覚に近いと言おうか、熱中してしまうものだ。 ジョン達の母星で、代理店で販売されている惑星の情報を見るときには、自分達の文明がたどったはるか昔に近い文明のレベルを見て、それに敬意を抱く。 と、同時にサンプルで渡された数匹の地球人の入ったカプセルを見て、その小ささに笑いがこみあげる。 ジョン達の惑星は、地球から見ればはるかに過酷であり、ジョン達の人種は地球人から見れば神のごとく巨体で、ほとんど魔法のような文明レベルをもってして自然を全て克服し、太陽すらエネルギー源として制御し、宇宙のほぼ全てへ播種する宇宙の持ち主のような、強靭で巨大な種族であった。 映像で見れば大層な文明も、虫けらのような矮小な人間たちが作っている。 ジョン達はそれが、あっさりと蹂躙できてしまう事実と、その優越感は幼少期からゲーム感覚で叩き込まれているため、何度蹂躙を経験していてもほかの娯楽よりも楽しいものとして認識されている。 むしろゴルフ(に類似するスポーツ)や水泳などの関係ないスポーツをするときも、あえて地球のような他惑星を利用し、理不尽に蹂躙することはそのスポーツの楽しさを一層高める方法として一般的でありさえする。 ジョンは必死に避難する人間たちの悲鳴を楽しみながら、瓦礫を靴裏につかせつつ、ずしん、ずしんとニューヨークを我が物顔で見学して歩いた。 マンハッタン島端部のビルやフェリー乗り場をあらかた踏み潰し、ハドソン川に沿って、ウェストストリートと呼ばれるニューヨークの中でも広めの通りに侵入する。 ジョン「川沿いの街並みも良いな。こちらも遠慮なく潰させてもらうぞ?」 と、足元の人間に話しかけるジョン。 話しかける口元から紫煙がくゆり、そのセクシーな彫の深い顔に煙の影が映る。 川沿いの景観を楽しみながら、足元を逃げまどう人間たちに向けてビルを蹴り飛ばし、巨大な革靴で逃げる先を塞いでみる。 逃げ道を塞がれた30人ほどの集団の人間もジョンから見れば区別がつかないほどに小さな虫けらに過ぎない。 一瞥を触れた後に、すぐにスライドしてきたフェリーのように巨大な重量感のある皮の塊の黒いストレートチップの革靴で磨り潰してしまう。 人間たちから見れば、アスファルトや車を跳ね飛ばしながら巨大すぎる革靴が自分たちに接近する様を見て腰を抜かしながら、ビルのように巨大で太いジョンの足の間で、はるか上にそびえる巨大な臀部と筋肉質な太腿を見上げ、その上は盛り上がる胸筋でほとんど見えないジョンの顔を見上げながら悲鳴を上げている間に地面と革靴に一瞬で、まさに虫のように踏み潰されていた。 ジョン「お?こっちに逃げているのか。ほら、追いついてしまうぞ?」 ずしいいいいいいいいいいいいいいいいいいんんんん!!!!! ジョンの革靴が、多くの観光客やビジネスマンが逃げまどう公園に侵入する。 ジョンは知ってか知らずか、ワールドトレードセンター跡のメモリアルパークを気にすることもなくあっさりと踏み潰して歩いた。 犠牲者の名前が彫られた噴水はジョンの革靴によって粉々に踏み潰され、地下の祈りの場もジョンの革靴に踏み抜かれ、ジョンにとってはドアマットほどの公園は、一瞬でその意味も知ることもなく、4つほどの巨大なジョンの足跡で埋め尽くされて破壊されてしまう。 そして周囲の、ジョンの背丈にも近いような、しかし細長いビルをジョンは蹴り飛ばし、殴り、拳を叩きこみ、時には巨大な掌で上部をもぎ取って、ググっとしゃがみこんだ。 ジョンの飛行船のような巨大な尻が、スーツの繊維を押しながらその形をくっきりと現す様はセクシーだ。 ジョンにとっては積み木細工が並べられたような狭苦しいビルの谷間でしゃがみこむと、飛行船サイズの臀部と空母のような背中は当然のように数棟のビルを押し倒す。 「ははは、狭いな。私がビジネスに来たとしても、ここでは座ることも難しいな。」 しゃがみこんだ、マサに山のように巨大なジョンに見下ろされた人間たちは悲鳴を上げ、泣きわめく。 マンハッタンの一等地で、おそらく地球で最も成功しているビジネスマンたちは、指先ですら自分達よりも巨大で、その背中でビルを易々と押し倒す巨人の、にやりと笑ったセクシーで渋いジョンの笑顔を見て腰を抜かして不様に泣きわめく。 わざわざジョンに潰されるためだけに道路に飛び出してきたビジネスマンや誘導していた警察官たちが、自分達の視野を防ぐほどに巨大なジョンの姿を見て恐怖しかなく、そのセクシーな胸元や胸筋で押し上げられたスーツの胸元、それでいて下品に見えないスーツのフォーマルな着こなしには目がいかない。 ジョンが目を凝らすと、ようやくその小さな虫けらがスーツを着たビジネスマンなのか、それとも観光客なのか、どうにか判別できるほどの小ささ。 何度見たとしても、やはりその小ささには笑みをこぼさずにはいられない。 そしてその矮小さたるが故、70億匹もいるのであれば1億2億匹を、たとえビジネスで悪意なく来た際に踏み潰してしまっても全く問題ないだろうと思わざるを得ない。 まさに虫けらであった。 ただ、殺虫剤を振りかけて駆除してもよいが、彼らの巣の中に侵入しておるのは明らかにジョンである。 であれば、彼らに別に所有権を主張する権利などない害虫であったとしても、あくまで礼は失しないように心掛けてたいとジョンは考える。 それに、 小さな手足をばたつかせて泡を喰って逃げるその様は、システマティックな虫よりも面白く、野生動物のような憐憫さもない。 あるのは哀れさだけだ。大きさが違うわけではない。彼らが矮小すぎて、あまりにも情けないのが原因だろう。 それが故に、つい虫けらとわかっていても話しかけてしまいたくなるのは、ジョン達巨人の中では癖になりつつあった。 手の影だけで人間数十人がすっぽりと収まってしまうような巨大な掌を逃げまどっていた人間の先頭部にかざし、凄まじい握力で粉々にしたビルの破片を泣きわめく人間たちの上部に降り注がせてやった。 巨大なコンクリートの塊や、ジョンの握力で飴のように曲がった鉄骨や、ぐにゃぐにゃになった非常階段が容赦なく人間たちを押し潰す。 なすすべなく瓦礫に潰され、埋もれ、助けを乞いて泣きわめくその様に、ジョンの口角が上がっていく。 日に照らされたジョンの美しい顔は、それでも残酷さをぬぐうことはできない。 そして、目の前で巨大な瓦礫の下敷きになった人間たちをしり目に、後方へ逃げる人間に、空いた巨大な掌を叩きつけてやった。 ずどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんんんんっっっっっっっ!!!!! 凄まじい轟音とともに、周辺の残っていた硝子はすべて割れ、車やパトカーは吹き飛んできりもみになって転がってビルの基部だった瓦礫に激突していく。 何車線もある道路に思いっきり叩きつけられたジョンの巨大な手形の真下には、さすがに数十匹まとまっていたのでどうにか割れ砕かれたアスファルトの中に赤いシミが確認できた。 ジョンが立ち上がると、その巨大な背中、太腿、臀部は容赦なく邪魔なビルを押し倒す。 まだ避難できていないビルの中の人間たちは迫りくる巨大な黒いスーツの繊維と、その下にあるジョンの肉体がビルに接触し、その衝撃でビルの全てのガラスが割れ、押し倒され、ジョンの背中や太腿がぶつかった部位が粉々に砕けるのに巻き込まれ、やがて傾いたビルの中でなすすべもなく転がりまわって瓦礫に押し潰されて潰れていった。 ジョン「ふふふ…年甲斐もなく楽しくなってしまう。童心に帰るというか、虫と戯れるのはいつになっても楽しいものだな。なぁ人類諸君?」 ジョンが押し倒したビルはドミノ倒しのように周辺のビルを巻き起こし、特に背の高いビルの密集しているマンハッタン島の端部はあっという間にそのほとんどのビルが礫解してしまう。 ジョンが逃げまどう小人を追い掛け回して楽しんでいるうちに、あっという間にマンハッタン島端部の巨大なビル群は瓦礫の山に、そしてジョンの巨大な革靴の足跡となっていくのであった。 そうして、ジョンはあっという間に、逃げまどう人間たちを楽しく追いかけ回しながらマンハッタン島端部を破壊し尽くしたのであった。 そして咥えていた煙草が短くなり、吐き出すとバス数台と人間を巻き込んでぐじゃりと踏み潰し、新しいものに手を伸ばす。 火をつけたジョンの目線は、マンハッタン島中心部に向けられている。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「急げ!!急いで設置しろ!!」 「保証?あのデカブツに請求しろと言いなさい!!とにかく地権者も含めた全市民をこの周辺から退去させるの!!早く!!」 「市営地下鉄のIND6番線をセントラルパーク駅以南を封鎖!!避難者はIDNクロスタウン線に誘導させろ!!」 「市長からの苦情?DCに言えと言え!!さもなくば800万人が奴の靴の下敷きになるってな!!」 第一線、ワシントン・スクエア・パークでは、大勢の米軍関係者の怒号が響いた。 ここ、ワシントン・スクエア・パーク周辺は近年の再開発化が進み、マンハッタン島南端と、エンパイアー・ステート・ビルディング周辺のマンハッタン島の端部と中腹の摩天楼の中間地点の再開発地区として、再開発が行われている。 ジョンの目的は明確な遊戯行動のための破壊であるのであれば、ニューヨーク中心市街地であるタイムズスクエア及びセントラルパーク周辺は必ず狙われる。 見ている限り、徹底的な殲滅で内容ではあるが、このままでは世界最高峰の摩天楼はジョンに必ず破壊される。 多くの犠牲者が出る前に、ここで食い止める。そのための作戦が現在進行中であった。 ワシントン・スクエア・パーク周辺は、現在架空の再開発地帯、フィフスアベニュー地区がある。 この周辺は、ジョンよりやや大きな200mクラスのビルが5棟立ち、すべてがワシントン・スクエア・パークを見下ろすように設置された、近年新たにできたニューヨーク中腹の新スポットである。 そのうちの一棟が連邦準備銀行の地下施設があり、核攻撃にも耐えられる大深度地下施設が存在する。 作戦は巨人殺しと名付けられ、連邦準備銀行の金庫内の全てが30分で回収され、特殊地下鉄道でDCまで資産を後退させる。 その間、ワシントン・スクエア・パークには数台のティルトローター機が物々しい装備を詰め込んで、連邦準備銀行地下倉庫に送る荷物を届けた。 それは、核地雷。 この場所であれば新名所であるフィフスアベニュー地区は消し飛ぶが、どうにかエンパイアー・ステート・ビルディング周辺までで被害が収まる。 ヒロシマにしろナガサキにしろ、数年で核汚染の懸念は収まる。 ジョンが未知の力で航空機を制御できてしまう以上、このほうならば物理的に踏み抜いたジョンにダメージを与えられるはずだ。 そして設置されるのはワシントン・スクエア・パークの真下の地下倉庫。 この真下には大深度地下100mの巨大地下倉庫があり、踏み抜いたジョンの足を取り、そのままフィフスアベニュー地区の全ビルの足元を爆破させ、瓦礫で食い止める。 ふざけたことを抜かす大男の足を取ってやろうという作戦は速やかに実施された。 問題は、時間が全く足りないこと。 避難が全く持って終わらない。 地下鉄も周辺地域では危険なため閉鎖したこともあり、多くのものがセントラルパーク周辺まで車両で移動する…予定であったが、案の定、一瞬でブロックロックとなってしまったため、軍関係者や警察総動員で避難に当たらせている。 揺れるたび、爆破の度、そしてジョンの野太い、頭に響くような声が聞こえるたびに、大きな悲鳴が舞い起こる。 振り返ればビルがドミノ倒しに倒され、その砂煙の奥に、ジョンの楽しそうな笑顔が見える。 ニヤッと笑ったその渋い笑顔で、容赦なくビルを蹴りつけ、踏み潰し、しゃがみこんでは楽しそうに掌で人間たちを潰し、仕上げと言わんばかりにその残骸すら踏み潰していく。 まるで虫と戯れるようだと思って、警察官はその場に嘔吐する。 今回の作戦であったとして、ジョンを倒すことが可能なのだろうか…? ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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ジョンさん側の情報がまた興味深いですね~圧倒的な文明力はもちろんなんですが、 代理店で販売される惑星情報と地球人のサンプルに妄想が膨らんでしまいました。 そしてジョンさんの容赦ない余裕ある蹂躙…… しゃがみこんだだけでビル数棟を押し倒し、立ち上がっても押し倒すところなんか明確に破壊しようと思ってないだろうにやっちゃうのがすごい好きです。 子どもがアリの巣に砂を振りかけるようにビルの破片を人間に降り注がせるの、ちょっと子ども心って感じがして、本当にそういう楽しさがあるんだろうな~って思いました。水攻めとかも楽しそうですよね。 あと前後の人間側の事情もリアルさを醸し出しますね……本当にこんなことが起きたらまともに非難もできないんだろうなあ……って思いました。核地雷がジョンさんに効くのか、期待ですね! 「ジョンにとっては積み木細工が並べられたような狭苦しいビルの谷間でしゃがみこむと、飛行船サイズの臀部と空母のような背中は当然のように数棟のビルを押し倒す。」 「マンハッタンの一等地で、おそらく地球で最も成功しているビジネスマンたちは、指先ですら自分達よりも巨大で、その背中でビルを易々と押し倒す巨人の、~」 あたりがすっごい好きなシーンでした。ありがとうございます!
ichiya
2022-07-02 05:50:02 +0000 UTC