SamSuka
くろわっさん
くろわっさん

fanbox


進捗状況 イケメンで甘々で最強の彼女番外編 イケメンで甘々で最強の娘

こちらの作品は今後支援者限定で投稿予定の作品です。こちらにどんどん文章を足していき、完成後は進捗状況の文字を外す予定です。


すれ違えば誰もが振り向く美貌に高校生ながらも世界的大企業を運営できる優れた頭脳、運動部の男子達を凌駕するレベルの運動神経に加え、身長2mを軽く超える巨体にその身体にすら不相応な程まで鍛え抜かれた筋肉を持つ超人女子高生“本庄千夏“。彼女には幼馴染であり彼氏でもある宍原日向と付き合っていた。付き合っている間に千夏が自身の身体の事を悩んだり日向が千夏と吊り合わないのではと考えて別れようとしたり等色々な事があったが、非常に仲良くラブラブな日々を送っていた。そして2人は国内でも非常に偏差値の高い大学へと入学し、それを機に千夏の家で同居を始めた。在学中に日向も千夏の指導のもと会社運営を学んで千夏の会社の小さな系列会社を運営するようになった。そして千夏は更に会社の規模を拡大させ、大学生にも関わらず月収で数億円程のお金を稼げるようになった。大学生の時も2人の仲は変わるどころかより一層仲良くなり、常日頃から一緒に行動し、休日には遊びに行く事も多かった。夜にはセックスも欠かさず行っていたが、その度千夏が日向を搾り尽くしてしまい、次の日は日向の体力が回復するまで千夏が抱きながら行動するという事も度々あった。


そして大学卒業の日、卒業式を終え2人が自宅に帰った後、リビングで日向は千夏の前に膝をついて高級そうな箱を取り出した。それを開けると綺麗なダイヤモンドのついた大きな指輪が入っていた。それを見て千夏は目を見開く。


日向「千夏ちゃん、いつも僕の事守ってくれてありがとう。いつも千夏ちゃんが先に色々してくれたから…これだけは自分から言わないとって…」


日向は顔を真っ赤にしながら千夏に箱を見せるように差し出す。それを見た千夏は徐々に顔を赤くしていく。


日向「大学を卒業したタイミングで言おうと決めていたんだ…僕は千夏ちゃんと…これからもずっと一緒にいたい…一生幸せにするから結婚してください…!」


そう言って頭を下げる日向、その顔を千夏は人差し指で上げて日向を見つめる。その瞳には嬉しさのあまりうっすらと涙が浮かんでいる。


千夏「そう言ってくれて嬉しいよ…♡私もヒナの事大好きだよ…♡私も一生ヒナの事守るから…♡」


と言って手を差し出した。日向は箱から指輪を取り出し千夏の指につけた。千夏の指は一般人の2倍程の太さがあるためオーダーメイドのものを作ってもらわないといけない。それを日向はこの日のために準備をしていたのだ。


千夏「でもこのサイズのって…作ってもらわなきゃいけなかったんじゃないのかい?」

日向「えへへ…この日のために注文してたんだ…バイト代も貯めてたし、千夏ちゃんのおかげで会社での収益もあったから…」

千夏「そうなんだ…本当に嬉しい…ありがとう…♡」

日向「こっちこそ喜んでもらえて嬉しいよ…♡」

千夏「でもまさかこのタイミングとはね…」

日向「え?」


日向が少し驚いた表情をしていると千夏は少し苦笑いをしながらポケットから豪華そうな箱を取り出した。それを開けると大きなダイヤモンドのついた指輪が入っていた。


日向「これって…」

千夏「実は私も今日言う予定だったんだ…♡でも先こされちゃったね…♡」


そう言って指輪を日向の指につける。2人はお互いに指輪を見た後に顔を合わせて笑った。


日向「千夏ちゃん…♡大好き…♡」

千夏「ヒナ…♡こっちこそ大好きだよ…♡」


そう言って千夏はしゃがんで日向の顔を指で上げて目線を合わせる。そしてゆっくりと互いに唇を重ねた。しばらくの間そのままでいた後千夏は日向の身体を抱きかかえてベッドへと向かい、一晩中愛を確かめ合った…



その後互いの両親へと結婚の挨拶に行ったが、どちらの両親も幼馴染同士という事もあり大変喜んでくれ、周りの人達にも祝ってもらい結婚式は盛大に行った。2人が結婚した後、日向は千夏のアドバイスを聞きつつ、学生の間に運営していた子会社の社長業を続けている。そして千夏は会社での事業を世界中に拡大したり海外の会社を複数買収したり等をして収入は学生時代の数十倍程まで上がっていた。身体については二十歳を超えているはずなのに成長期が止まらず身長はどんどん伸び続けている。しかも日頃から行っていた筋肉トレーニングを更に負荷を上げて行っているため筋肉量も伸びる身長に比例して増加している。それによって今まで住んでいた家が手狭になったため前の家の10倍以上の広さの豪邸を建て、現在はそこへ引っ越しをしている。



そして数十年経ち、千夏と日向は40歳になった。日向は顔つきは年相応に大人びつつ少し老け、日頃から千夏と一緒にトレーニングしている影響から筋肉質な身体つきをしており身長も175㎝まで伸びた。しかし千夏の成長度合いは日向とは比較にならない程だった。まず身長は335㎝まで伸びた。身長自体の伸びは止まってはいるが、今まで以上に負荷を上げたトレーニングによって身長に比例する程に発達した筋肉を身に付けている。その強さは高校生の時と比べても大きさや強さ等が天と地程の差があり、腕に力を込めると巨大な力瘤が浮かび上がり腕の直径が日向の身長を上回る程になる。脚はそれ以上の太さがあり直径200㎝以上という極太の脚にはホースのような血管が張り巡らされ、一つ一つの筋肉の部位がそれぞれ独立した生き物のようにうごめく。その肉体から発揮されるパワーも高校生の時とは比べ物にならず、素手で大型自動車を持ち上げ破壊するのは朝飯前で、蹴りで廃墟を更地にしたりバイクを腕力だけでハンドボール大の大きさまで圧縮する事が出来る。その気になれば街1つなら千夏のパワーで潰す事もわけないと本人は言っている。容姿の方も年不相応で潤いの保たれているシワのない肌や艶のあるショートヘアの黒髪、そして顔は中性的なイケメンフェイスはそのままで大人びつつ、しわやシミなどは一つもなく、ぱっと見で20代くらいに見えると評判である。その容姿から周りの人からは顔だけなら“美魔女”と呼ばれる事もあるという。


そんな巨大筋肉美女である千夏と幼馴染兼夫である日向は今でも非常に仲が良く家にいる間は常に一緒にいる。平日は千夏が夜遅くまで仕事をしているためあまり一緒の時間は過ごせないが、日向はいつも千夏が帰ってくる時間まで起きて待ってくれ、その後彼の作った夕食を共に食べる。休日は一日中共に行動し、外出時には手をつないで色々な場所に行き、家ではお互い下着姿になって千夏が日向を抱きながら映画を見たり筋力トレーニングをしたりしている。仲良し夫婦として日々を過ごす2人。この日の夜は千夏がたまたま夕方に帰ってこれたため一緒に夕食を食べていた。しかし2人の間には学生時代とは1つ大きく異なる点があった。


日夏「お父さん、ただいま」

千夏「あ、日夏お帰り♪」

日夏「あっ、お母さん今日は早かったんだね」

日向「千夏お帰り。早く手を洗って食べよう」

日夏「はーい」


そう言ってリビングに入ってきた制服を着た1人の少女。2人が夫婦になってから数年、彼らの間には娘が生まれていた。


名前は本庄日夏で2人の名前から一文字ずつ取って名付けられた。彼女は現在高校2年生で日向の優しさと千夏の中性的なイケメンフェイスを引き継いだ美女である。町内でも有名な進学校に通っており、母親である千夏同様、成績は常に学年トップで運動についても同年代の運動部を凌駕する。おまけに美術や楽器演奏といった芸術分野にも優れているという完璧超人である。

そして千夏と同様に身体中が強靭な筋肉で覆われている。スイカのような力瘤の盛り上がる腕に成人男性の胴体を超える太さの脚、片乳ですら両腕で抱えきれない程巨大な胸に彫刻のような溝の深い腹筋。そして254㎝といった人間離れした身長と言った点から高校生時代の千夏を彷彿とさせる。当然その肉体に違わず筋力も人間離れしており、砲丸を軽く握り潰しドラム缶を腕力のみでペチャンコにするのも容易い、自動車ですら余裕の表情をしながら片手で持ち上げられたりと初めて見た人は皆驚く。日夏は両親ともとても仲が良く、予定が合えば一緒に食事をしたり出かけたりすることも多い。日によっては日向と料理をしたり、千夏と一緒に筋肉トレーニングを行う事もある。最近では日夏が片腕だけで20トンもの重量を上げれるようになったと言って千夏は嬉しがっていたという。普段は高校生だが、千夏の経営している会社の一部プロジェクトを担当しており既に何千万かの月収がある。


千夏「日夏、そういえばこの前のテスト全部満点だったんだね♪よくやったよ♪」

日夏「ありがと。今回そこまで難しくなくて助かったよ」

日向「それでも見た感じ凄く難しい問題多かったけど…千夏の賢さを継いだのかな?」

千夏「やだなぁ…♪ヒナの努力家なところが影響したんじゃないかい?」

日夏「もう…お父さんもお母さんもイチャイチャしすぎだよ…」

千夏「あはは♪それは申し訳ないね♪でも仲良しなのは事実だから仕方ないさ♪」


3人は家では皆笑顔で仲良く過ごす。現在夕食を食べてる時も日夏はその日の学校での出来事を話し、千夏と日向はそれを微笑んで聞いていた。しかしこの日の日夏は顔は笑っていたが、どこか少し浮かない表情をしていた。それに気が付いた日向は日夏に声をかける。


日向「日夏、なんか浮かない顔してるけど何かあった?」

日夏「え?そ、そんなことないけど…」

千夏「日夏、何か悩みでもあるのかな?何かあったのなら私達に行ってごらん♪」

日夏「えっと…でも」

千夏「こういうのは一度打ち明けると少しは楽になるものさ。幸い私達は人生経験が豊富だから何かしら力になれるはずだよ」

日向「そうだよ、何も笑うつもりはないから是非教えてくれない?」

日夏「…」


そう言われて日夏は悩み事を千夏と日向に打ち明けた。彼女は学校で部員が2人だけの文芸部に入っている。日夏は現在そこのもう一人の部員であり後輩である男子生徒と仲良くなり、過ごす時間が増えていくにつれ段々と恋心を抱くようになっていたという。日夏は今度の部活で会った時に告白しようと考えていたという。その話を聞いた千夏が「好きなんだね」と聞くと日夏は頷きながら「うん」と返した。


千夏「となると…明日思いを伝える感じになるのかな?」

日夏「そのつもり。だけどどう伝えるかまでは考えてないんだ…」

日向「それで告白かあ…大分思い切ったな…」

千夏「それで悩んでたんだね♪でもそんな悩むようなことかなぁ…?」

日夏「どういうこと?」


日夏がそう聞くと、千夏は日向を少し抱き寄せながら日夏に笑顔で語る。


千夏「私がヒナと付き合う事になった時はね、自分の思いを正直に伝えたんだ。私はヒナの優しくて思いやりのある所が好きになったんだってね♪そうだろう♪」


千夏がそう言って日向の方を向くと、日向は微笑みながら頷いている。


千夏「それに日夏は私に似て凄くかっこよくて綺麗だよ♪それに頭もいいし運動もできる、そして何よりとても逞しいから誰だってメロメロになるよ♪実際今だって学校の人達からモテモテだろう♪」

日向「そう言えば…この前のバレンタインの時に沢山チョコ貰ってたしね。確か…50人くらいからだっけ?」

千夏「そうだね♪それにいつも10人くらいからラブレターを貰ってるんだってね♪その度ちゃんと返事を書いているんだってね…♪」

日夏「もっ、もうやめてよ恥ずかしい…!」


千夏と日向は日夏に自身を持たせようとしているのか色々な言葉で褒めている、それに対し日夏は顔を赤くして反論している。


千夏「まあ…だから誰だって日夏に告白されたらみんな断る理由がないんだから自信もって♪ま、もしそれで断って日夏を傷つけるような人だったら…」


そう言いながら千夏は袖を捲り腕を曲げた。メートル級の太さがある腕からスイカ以上の大きさのある力瘤が盛り上がり、血管も浮かび上がる。


千夏「私が直々にお灸をすえてあげようかな♪」


そういって微笑む千夏に対して日向が隣で「まあまあ」と制する。その様子を見て日夏も笑顔になり


日夏「ありがとう、頑張るよ」


と返した。



次の日、朝早く学校に来ていた日夏は教室の自分の席に座って本を読んでいた。日夏の通っている高校は共学の進学校で、卒業生の中では大企業の社長や有名タレント等といった世間で輝く人物が大勢いる事で有名である。日夏は学校内では容姿端麗、成績優秀なだけでなく、教師の手伝いを積極的に行ったり困っている生徒を手助けしたり等の点から教師、生徒どちらかからも好かれている。それと同時に、学校側は日夏の経営している会社とその親である千夏から毎月億単位の支援金を受け取っているため、教師含め学内の誰も彼女に逆らえず、実質学校の支配者となっている。

日夏は学校指定の制服をきちんと着こなしてはいるが、身体中の発達した筋肉によって服の生地全体が引き伸ばされ今にも裂けそうな状態になっている。袖は生地が引っ張られてしまいノースリーブのようになっており、スカートの生地はドラム缶より太く逞しい太腿に密着している。胸元は規格外サイズのモンスターバストによりボタンが今にも取れそうな程シャツを引き伸ばし、隙間からは肌色の乳がみえてしまっている。そして桁の足りず剥き出しになっている腹にはギリシャ神話の石像みたくくっきりと割れた腹筋が顔を出す。

巨大な肉体による威圧感と端正な顔立ちからなる麗しさを併せ持つ日夏が本を読んでいるうちに、徐々に登校してくる生徒が増えていき、それに伴い教室内の生徒の人数も増えていった。そして日夏の周りには彼女を慕う女子生徒達が集まっている。


女子生徒1「おはようございます♡本庄様♡」

日夏「あ、おはよう。もうこんな時間なんだね」

女子生徒1「本庄様ぁ♡朝から難しそうな本を読んでるんですね♡流石本庄様♡学校一の成績の持ち主ですぅ♡」

日夏「あはは…そう言われると照れるなぁ…」

女子生徒2「本庄様ぁ!!昨日の宿題で分からないところがあって…教えて頂けませんか?」

日夏「どれどれ…なんだここか。ここはね…」

女子生徒2「すごい…!ありがとうございます本庄様♡先生方よりわかりやすい♡」

日夏「うん、力になれたなら良かったよ」

女子生徒3「本庄様♡この前助けて頂いたお礼です♡お菓子作ってきたので是非食べてください♡」

日夏「うん、わざわざありがと。後で食べるよ」

女子生徒達「きゃああああ♡本庄様ァァ♡」


日夏に惚れてしまっている女子生徒達が黄色い歓声をあげている。そこから少し離れたところでクラスメイトである男子生徒達が日夏達を見ながら話している。


男子生徒1「いいなぁ…凄い人気だよな本庄さん」

男子生徒2「そりゃそうだよ…勉強運動なんでも出来て…それであのカッコよさだもん…俺だって惚れちゃうよ…」

男子生徒3「それに本庄さんの強さはすげぇんだよな…。俺もこの前助けられた時があって…」

男子生徒1「何があった?」

男子生徒3「この前部活で居残り練習してさ…俺卓球部で練習次いでに卓球台を片付けなきゃいけなくなったんだよね。そんで片付ける時に他の部活の手伝いしていた本庄さんに会って…片付け大変そうだから手伝うって言ってくれたからお願いしたんだ…」

男子生徒2「おお…そりゃあ幸運じゃねぇか…」

男子生徒3「それでビックリしたんだけど…本庄さん、卓球台を一度に4つ持ち上げたんだ…片腕で2つずつだ」

男子生徒1「え、まじ?」

男子生徒3「ああ…大体100㎏はあるはずなんだけど…片腕で2つずつだから200㎏はあるはずなのに全然重そうじゃなかったんだ…しかも重くないかって聞いたら”普段のウォーミングアップの10分の1もないから、これくらいへっちゃらだよ”って…どれだけ力持ちなんだ…」

男子生徒2「そういえば…この前迷惑駐車されていたトラックを持ち上げて移動させてたわ…それも笑顔のままでだぜ…?」

男子生徒1「まあ、あの筋肉見れば納得かもな…ただでさえ高すぎる身長、2m50㎝くらいあるらしいぜ…?」

男子生徒2「あの脚も凄いってもんじゃないだろ…うちの陸上部の脚どころか、胴体より太いぞ…それであの筋肉量だろ…?」

男子生徒1「前に脚でボクシング部のサンドバッグを破裂させたらしいぜ…?それに腹もすげえぞ、腹筋もあれだけバキバキなのすげえよな…腕もすげえ太いから車ですら軽いんだろうな…」

男子生徒3「それで完璧人間であってあんなにかっこいい、おまけに家は大金持ちだしな…」

男子生徒2「そりゃ誰だって抱かれたくなるわ…今後彼氏ができたならそいつはとんだ幸せ者だな…」


日夏はクラスメイト達から絶大な人気がある。女子生徒達にはそのイケメンフェイスと学内での王子様風の振舞いから皆メロメロで常に日夏を囲んでいる、男子生徒達からはその文武両道さと強さから多少恐れられながらも全員に憧れられている。本庄日夏は放課後になるまでは学校内では常に誰かしらと一緒にいる事になる。



時間が経って今は放課後、本庄日夏は学校内を早足かつ1人で歩いていた。先程までは取り巻きが大量にいたが理由をつけて別れてきたところであった。そして日夏はできる限り人気のいない場所を歩いていた。そして日夏が向かった先は文芸部の部室として使われている教室、日夏は扉を開けて身体を曲げながら

部室に入った。部室では椅子に座って本を読んでいる小柄な少年がいた。少年は日夏を見ると笑顔になって挨拶をした。


少年「あ、こんにちは本庄先輩!」

日夏「やあ、じゃ、今日も始めよっか♪」


そう言って日夏は部室の壁に立て掛けてあった専用の折り畳み椅子を持ってきて広げ、少年の向かいに座った。


日夏の高校では全校生徒は必ず部活動に入る決まりがある。しかし日夏の場合、学校生活以外でも親の会社プロジェクトへの参加や他生徒達の手伝いなどで忙しく、何より運動部の場合は対格差によりどのスポーツでも試合にならない、それどころか相手に大けがをさせる可能性があるため1人で文芸部をたて、そこに所属しているという形にしている。本来部員が足りないのだが、日夏の学校での地位が高いため特別に部として成立させてもらっている。極力目立たないような位置に部室を作り、活動もたまに他の部の手伝いをするとうだけで普段はないため部員は1人だけだったが、今年度から1人部員が増えた。それが後輩であり日夏の想い人である成瀬光希である。

成瀬光希は日夏の1年後輩である高校1年生で、身長155㎝でやせ型、そしてぱっと見で女の子に間違うほど可愛らしい容姿をしている。生まれつき身体が弱く幼い頃から本を読むのが大好きで高校では文化部に入る予定だったが、ここの高校ではほとんどの部活が全国大会に出場したり等活発に活動していたため困惑してしまった。そこで活動が緩い文芸部を見つけ、そこに入る事で日夏と出会った。それ以降放課後には活動として一緒に本を読んだり、たまに学内で使うパンフレットの作成を手伝ったりしている。しかし普段はこれといった活動はないため本を読むほか、軽い雑談をしたり、日夏が勉強を教えてあげたりをしている。


日夏は光希と初めて出会った時は、少し控えめで女の子のような容姿をしているため気に入って可愛がっていた。しかし、一緒に過ごす時間が長くなるにつれ彼の心優しいところや素直なところ、そして高嶺の花や手の届かない存在、場合によっては恐怖の対象として見られることの多い自身に対して一人の人間として接してくれるところ…日夏は光希のあらゆる点に心惹かれ、いつしか恋心を抱くようになっていた…


日夏「光希君、今日も来てからずっと読んでたのかな?」

光希「はい…ただ本当は宿題があるのでやらないとですけど…読みだすとつい止まらなくなって…」

日夏「だったら先終わらせよっか♪そっちの方が気が楽だろうし、分からなかったら今日も私が教えてあげるよ♪」

光希「でも…毎回悪いですよ…」

日夏「気にしなくていいって♪私が好きでやってるだけだから♪」


そう言って日夏は光希に教科書やノートを出すように言い、日夏もそれを見て自身の教科書を鞄から出した。


日夏「せっかくだし、私も終わらせようかな♪」


そして2人は机に教科書やノートを広げた。



日夏は自分の宿題をあっという間に終わらせてから、光希の宿題の問題を手伝っている。大企業の業務をこなせる程の知能をもつ日夏にとっては、高校1年生の問題は苦戦する要素が何一つなく、スラスラと光希の問題を解き、その方法を教えていく。


日夏「ほら、ここはこの方式で解くんだよ♪」

光希「えと…あ、できました」

日夏「よしよし♪よくできたね♪」

光希「はい…ありがとうございます先輩…(本庄先輩…相変わらず教えるのが上手だな…先生方より断然分かりやすいや…)」

日夏「今日はこれでおしまいかな?」

光希「え、あっはい!ありがとうございます!」

日夏「よし♪それじゃ活動に戻ろっか♪」


光希は教科書を鞄に入れ、先程読んでいた本を取り出し読みだした。そしてその様子を見ながら日夏は頬杖を立てて微笑んでいる。それに気づいた光希は本で顔を隠して恥ずかしそうな表情を浮かべていた。日夏はその本を指でクイとどけ、彼の顔が見れるようにした。


日夏「光希君、君の可愛い顔がみえなくなっちゃうよ♪」

光希「でも…そんなにジロジロ見られると恥ずかしいですよ…本も読めないし…」

日夏「だったらさ、今日はちょっとお喋りしないかい?私も君の事をもっと深く知りたいんだ♪」

光希「え、えっと…」

日夏「ダメ…かな…?」


日夏は少しだけ上目遣いになるよう頭を下げて光希の目を見て頼む。それを見た光希は


光希「わ、わかりました」


と言うと日夏は嬉しそうな表情でお礼を言った。


その後2人は部活時間が終わるまで雑談を楽しんだ。日夏は彼の事を知りたいと言った通り、普段の家での過ごし方や趣味、最近好きな本の事を聞いたりした。


日夏「家では何をしているのかな?やっぱ本読んだりがほとんどなのかな…?」

光希「そうですね。最近特に今読んでたこのミステリーシリーズが面白くて読んじゃって…気づいたら夜なんて日お多いんですよね…」

日夏「そんな面白いなら今度私にも貸してもらえないかな?私も気になってきちゃったよ♪」

光希「わ、わかりました!今度家にあるのを持ってきますね!」

日夏「はは、ありがと♪…そういえば最近お母さん仕事忙しいって言ってたけど…母子家庭って言ってたし帰ったら寂しかったりしないかい?」

光希「確かに家で一人の事が多いですけどね…本読んでたら時間過ぎてるんで…あと先輩がよく連絡して頂くので寂しくはないですよ」

日夏「そっか…。でも誰かといたいって日があったら遠慮なく電話してほしいな♪1日誰もいない時はうちに泊まっても大歓迎だよ♪」

光希「でも…流石にご両親に悪いですし…男女が同じ屋根のしたってのは…」

日夏「大丈夫♪うちの両親は歓迎してくれるだろうし私も光希君なら同じ部屋で寝てても問題ないよ♪」

光希「は、はぁ…」


一通り光希の話を聞いた後、日夏は自身の事について話し出した。親である千夏の会社プロジェクトを手伝って何千万もの収入を得た事、そのお金で沖縄を初めとした国内何カ所かに別荘を買った事、それに母親である千夏に凄く憧れているという事などを話した。


光希「確か先輩のお母様ってあの世界的大企業の社長さんでしたよね?そこのプロジェクトを任されるって…流石先輩です」

日夏「そして私とは比べ物にならない程強いんだよ♪」結構お金が入ったからね、いい別荘を買ったんだ♪海に近いところだし是非一度君を招きたいね♪」

光希「まあ…いつか伺いたいですね。ところでお母様って家だとどんな人なんですか…?かなり凄い人ってイメージしかなくて…」

日夏「実際凄い人だよ♪私より断然頭もいいしアラフォーなのに凄く綺麗だと思う。実際月数億円稼いでいるしそれで世界中に不動産をいくつも持っているんだ。それに自家用飛行機に船とかも何台か持ってるんだよね♪私達の身体でも乗りやすいように作られてるから旅行の時はそれに乗って色んな所に行ってるんだよね♪今度どこか行く時があれば君も誘いたいな♪

光希「そ、そう言ってくださると嬉しいです…」

日夏「それだけじゃないよ♪私とは比べ物にならない程強いんだよ♪」

光希「強いって…先輩ってトラックを持ち上げて壊す事が出来るって聞いた事ありますけど…それ以上って事ですか?」

日夏「あはは♪トラック壊すくらいだったら朝飯前だよ♪お母さんならビルくらいなら素手で粉々に出来るはずだよ♪この前廃倉庫を更地にしたのを見せてもらったんだよね♪」

光希「それって…素手で建物を破壊したって事ですか…?」

日夏「そうだよ♪壁をパンチして壊して骨組みを力づくで捻じ曲げたりするんだよ♪私も出来なくはないけど結構時間がかかっちゃうんだよね…お母さんはその気になれば街1つを地図から消せるって言ってたな♪私もそこまで強くなるのが今の目標かな♪」

光希「ま、まちを?」

日夏「あはは♪本当にやるわけじゃないよ、お母さん結構優しいからね♪」

光希「…」


あまりにも次元の違う話を聞いて光希はポカンとした表情を浮かべて固まっている。それを見て日夏は少し気まずそうな表情を浮かべて謝りだした。


日夏「ご、ごめんね…ちょっと怖がらせちゃったかな…?」

光希「いっいえ!!ちょっと色々と凄すぎて驚いちゃって…ごめんなさい!!!」


少し悲しそうな顔をする日夏を見て光希は心配するように顔をのぞかせる、そして顔を見ながら口を開いた。


光希「僕の言動で悲しませたのだったら謝らせてください。先輩が優しくて素敵な人って事は分かっているし…何より僕も先輩の事をとても尊敬して…憧れていますので…」


そう言っている光希の顔は恥ずかしさからか少し赤くなっていくが、日夏の目を見つめて言った。日夏は少しの間きょとんとした表情を浮かべた後、微笑みながら机に乗り上げて光希の顔に手を伸ばした。そしてあごに手をあて光希の視線を上げて






More Creators