SamSuka
8mg(ハチミリグラム)
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画面の向こうのプロレスラー(第3話サイドストーリー:パンチラを見ようとする者、見られまいとする者))



主人公とヒロインはある日公園で待ち合わせをしてそのまま次の目的地であるスポーツショップがある商店街通りまで徒歩で移動する事になった。その道中は都内でも有数の坂道スポットであり、そこから生ずる高低差は、スカートを履く女性にとってもっとも危惧しなければならない『パンチラ』という問題を引き起こしてしまうのだった。

これはその高低差を利用して友人のスカートの中を覗こうとする変態紳士とスカートを守ろうとする少女との戦いの記録である。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





私の名前は『月島理科(つきしまりか)』

今日は私の人生において、とてもとても大切なターニングポイントとなるような重要な日になると決意を持ってここへやって来た。


私の想い人に、これまでひた隠しにして来た真実をカミングアウトする。

告白のその先に何が待ち受けるのかはわからない。私の人生、私の生活がどう展開していくかはわからない。それでも一歩前に踏み出して、彼に少しでも私達の事をわかってもらいたい。そんな私達のワガママを彼は受け入れてくれるのだろうか?

少し不安だけど今は前に進みたい!だから今日は頑張るぞってやってきたのに、、、


、、、なんなん?これは?、、、


現在、その告白相手の彼は私の背後に回り、私のスカートの中を覗き込もうと必死の状況だ。



凄く真剣な顔つきで、、、ちょっとカッコいいかも。



『リ:あのさ〜理科さん、、、彼はあなたのタイツ越しのパンツ見ようと必死になってるだけだからね!!そんな何ときめいてんのかなぁ?理科さんの頭、お花畑かなぁ、、、』

と、私の心の中で茶々を入れてくるのは、リリーという女の子…説明はもう不要だよね。あのストリーミング上のレスラー『リリー』がもう1人の私だ。



私、月島理科とリリーは1人の体をシェアしながら、今私達に課せられている問題を乗り越えようと必死に毎日をワチャクチャしながら生きている。

もう一人の私…リリーは私を手伝ってくれたり、私の邪魔をしたり、私をからかったり、時には笑い、時には泣いたり、時にはいや、大概いつも喧嘩しているような…気がする。


そして、彼、鏡恭助(かがみきょうすけ)くんは大学で知り合ったお友達・・・私が片想いしている相手だ。その鏡くんはもう1人の私であるリリーのことを愛している。


これはもう、相思相愛だ!!と言いたい所だけど、非常に複雑な関係性(三角関係?)である。


こんな私達だけど、これまで彼には私とリリーの事は内緒にしてきた。

このままずっと秘密にして、これまでの関係を続けていくのもひとつの方法だよ…とは思ったけど…やっぱりもどかしいよ!!


”どこかの怪盗と警察じゃあるまいし、ここはきっぱりカミングアウトした方がいいよ!!″という結論に至り、今日彼に真実を告白しようと決めたのだ!

そんな一大決心を抱え込んで来たのに、何故、告白相手の彼は私のパンツ見ようと必死になって、私はそれを必死に隠して・・・私は一体何をやってるんだろうか?


そんな矛盾を抱えながら、私達は次の目的地である「大型スポーツ用品店がある〇〇商店街通り」へと傾斜のある坂道を歩く。


『理:どうして男の子って、パンツが見たいんだろう?』

『リ:まぁ、そりゃ・・・本能と後は漫画の見過ぎなんじゃない!?』

『理:そうなのかなぁ・・・』

普通の男の子なら、いやらしくチラチラスカートの中を覗こうとしてくるはずなのに、鏡くんは曇りなき眼でガン見してくる。潔すぎるだろ!!

瞬きする暇すら惜しんでパンツを見ようとするその執着心には私もリリーもドン引きしていた。多分、被害届出せば捕まると思う。


それでも、鏡くんとは知り合ってから1年以上が経ち、彼はいつも私の事を笑顔にしようとしてくれた。冗談を言ったり、面白い話をしてくれたり・・・いつも別れ際には名残惜しく”またね”と言い合う。そんな”またね”を何度も何度も重ねていくうちに私は彼の事が好きになった。


・・・・・・


勘のいい彼は私の気持ちは既に気付いているかもしれない。しかし、私の中には『月島理科』と『リリー』が共存する特殊な部分があるので、彼と知り合って仲を深めていく間も、素直に本当の気持ちをぶつけることは出来ないでいた。そんな時、彼はふとこう言った。


「月島、お前に大事な話がある。真剣に聞いてくれるか?」

「うん!!」

「俺はある一人の女性の事が好きで夜も眠れないんだ!」

その言葉を聞いた時、もしかして私、鏡くんから告白されるかも!!

どうしよう!?

でももし違う女の子の名前だったら悲しくて泣いてしまう。彼には他に好きな人がいるんだと・・・私はドキドキしながら言葉の続きを待った。


「まぁ、全然手の届かない恋なんだけどなぁ。リリーって言うネット上で活動する女子レスラーがいるんだけど、その彼女の事が好きで好きでたまらないんだ。」


・・・『 あ っ 、 そ れ 私 で す ! ! 』・・・

と思わず言いそうになったが、寸前の所で踏みとどまった。私とリリーの事は秘密事項であり、その秘密を鏡くんが知れば、彼を巻き込んでしまうことにもなるからだ。


鏡くんの好きな人は私なんだけど、私じゃないんだなぁ…非常に複雑な事態となる。


それでも今言える範囲の事は伝えようと私も返事を返す。

「私もリリーの事知ってるよ!試合を配信してる女の子だよね!」

「マジッ!!月島、お前知ってるのか!?」

「うん、知ってるよ。これまでの試合全部見てるよ。」

当然である。私はそのリリー本人なのだから…

「俺達は同志だよ!月島!俺は月島と知り合えてこうして話出来るようになれてホントによかったよ!!」

涙ながらに私を大絶賛してくれる鏡くんにもう少し詳しく話を聞いてみたくなった。

「鏡くんはどうしてリリーの話を私にしてくれたの?」

「月島には俺のことを包み隠さず、話したかったんだよ!リリーが好きって言う男の性癖ってアレだろ!?まぁ要するに”自分はクソどMの変態紳士です”って事を話しておきたかったんだよ!」

「・・・うっ、うん」

「まぁこれで幻滅されたら仕方がないって、覚悟は出来てるつもりだけど・・・月島、こんな俺を受け入れてくれますか?」

「うん、もちろん!!了解です!!」

「返事軽っ!!マジかぁ〜それでも嬉しいよ!!これからもヨロシクな!!」

「うん、こちらこそ!私とリリーをよろしくね!!」

と、それからはリリーの話題を軸に鏡くんともっともっと話をするようになった。

でも″月島には俺のことを包み隠さず、話したかったんだよ!″と言う彼の言葉が私の心に強く刺さった事を今でも覚えている。


私のこと…鏡くんに包み隠したままだよ!



・・・・・・



「鏡くん、、、」

「んっ、どうした!?」

「あのね…ちょっと恥ずかしいよぅ…鏡くんさっきから私のスカートの中ずっと見てるもん!!」

彼のカミングアウトから時は経ち、ようやく今度は私の真実を話そうとするその日、私と彼はスカートの中を巡って争っている・・・つくづく何をやってんだ私!!


「もうっ!鏡くんのエッチ!!」

「ばっ、バッカ、、つ、月島!!そ、そんなんじゃねぇよ!!後ろからの歩行者や自転車に見えないように俺がガードしてるんだよ!!」 「えっ、そうなの?」

「言わせんな、恥ずかしい!!」

「ごめん、ありがとう。」


『リ:理科さん、理科さん!まさかとは思うけど、恭助の言葉を間に受けちゃったりしてないよね!?全くもってチョロインな理科のために私がアドバイスしてあげる!こう言ってみて!!』

『理:うん。』



「鏡くん!」

「どした?」

「さっきの事なんだけど、ガードしてやるって…”俺は大丈夫だ、安全だよ感”を醸し出しながら、実はめちゃくちゃ興奮してて、ムラムラしながら流石に盗撮は出来ないから脳内模写出来るように目に焼き付けておこう・・・とか思ってないよね!?」

「ばっ、ばばぁバッカ、、、っっっ、、、月島ッッ!!そそそそそそ、そんなわけ・・・な、ななな、ないっ!あるわけないじゃないか!!なぁななな、何を言ってるんだチミはーーーーーッッッ!!」


どうやらクリティカルヒットしたみたいで、鏡くんは語尾がおかしくなっている。


「ローアングルを錬金できる坂道サイコー!!僕ちんタマランとです!!とか思ってないよね?」

「そそそそそそそそそ、、、、、、そげんこと、、、あああ、あるわけなかって!!!」



このまま仕留めに行ってもよかったけど、私には策があったので、その策を自慢することにした。


「鏡くん、次の角を右に曲がった道から行こう!!ほらっ、この階段を進んで、ここの神社の境内を中を突っ切ったその先が、この坂道エリアの終点だよ!!この道なら横に並んで歩けるからいいよね!!」

と、私はスマホ画面を見せながら彼にこれからの経路を説明する。歩行者用の階段道路なので、私が前、彼が後ろにという位置配置を取らなくてもいいのだ。


「そうだな、、、OK!わかった!」

彼の落胆の仕方は思ったよりも大きくなかった。諦めもついたのだろう。


『リ:・・・・・・・』

『理:どうしたの?』

『リ:恭助の反応が薄いのが気になる・・・。』

『理:どうよ!!私の階段を通るルート作戦!!完璧でしょ!!』

『リ:そうならいいけど・・・。』


ここからは階段を鏡くんの横に並んで歩く。私は心なしか足取りも軽くなる。

「結構、坂がきついね!鏡くんは大丈夫?」

「ああ、それはこっちの台詞だよ。月島は大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ!」

「ここは都内随一の坂道スポットだからな!!〇〇商店街通りがある場所って台地になってんだよ。地下鉄を降りてから地上に出るまでのエスカレーターの長さを意識して見たら他の駅の長さとは違うって凄くよくわかるぞ!!」

「ヘェ〜そうなんだ!?今度意識しながら見てみる!!」

「そうそう!物事を平面的に見るんじゃなくて、3D視点で見るような感じを意識するんだ!そうしたら、今見てる景色も変わってくるぞ!!」

「へぇ〜!!」



『理:リリ、鏡くんの言ってることわかる?』

『リ:よ〜くわかるわ!!でも理科じゃちょっと難し過ぎるかもね!』

『理:何よ!!じゃあリリなら解るってわけ!?』

『リ:当たり前よ!試合で闘う時、あなたは目の前しか見えてないと思うけど、私はなんていうか上の方から下を見下ろすような感じ?私と相手の位置関係や距離を上から見てるの!!ゾーン状態って言うのかな。普段から3Dで物事を捉えようとすることでゾーンに入りやすくなるよ!!』

『理:あなたは私のはずなんだけど、そんなこと初耳です・・・。』

『リ:心も記憶も共有してるのに、なんて言うか、おそらく理解力の差だろうね!!頑張れポンコツ理科ちゃん!!』

『理:うっ、うるさい!!』



脳内で挑発してくるリリーの声を振り払って、それからも鏡くんと楽しくおしゃべりしながら坂を登った。

「今日は晴天だし、きっと高台から見下ろす景色は綺麗なんだろうね!!」

「ああ!!そうだな!!」

「この神社の境内には二本の長い階段があるそうだけど、登りきったら絶対景色いいよね!!楽しみ!!頑張って歩こう!!」

「そうだな!!それにしても月島、今日はご機嫌だな。」

「うん、ちょっと今日は緊張することがあったんだけど、鏡くんと喋ってたらなんか乗り越えれそうな気がしてきた!」

「そうか、それはよかったよ。この坂道と同じで、登る時はキツイかもしれないけど、登りきったその先は違った景色が見れるんだよな!!だから頑張って登ろう!!さっき月島が言った事のオウム返しな!!」

「もう!!」


やっぱり鏡くんと一緒にいると楽しいなぁ〜。

私が何かに悩んでる時も、深くは理由を聞いてくることもなく、今わかる情報だけで最善の提案をしようとしてくれる。

私が詳しく話せるようになったら話してくれていいから、それまでは待つよ!!というスタンスで私を寄り掛からせてくれる。

こんなに都合よく好条件な対応してくれたら・・・私はどんどん鏡くんの沼に嵌ってしまうよ!



『リ:楽しそうだね、理科!』

『理:うんっ!私、鏡くんのことが好き!』

『リ:残念ながらそんな恭助は私のことが好きなんだなぁ〜。』

『理:わ、わかってる!でもいつか振り向いてもらえるように、もう一人の私を倒します!!』

『リ:倒しちゃったら、あなたも同時に倒されちゃうよ。』

『理:う、うん!そうなんだけど…とにかくリリには負けない!!』

『リ:わかったわかった!頑張ってね!!でもどうしてそんなに恭助のことが好きなの?』

『理:リリだってわかってるくせに!!今まで色々私達助けられたでしょ!!』



・・・・・・・・・・・

リリーチャンネルを開始して、おおよそ50連勝くらいの頃だろうか。

もうその時は心も体もボロボロの状況で、私は毎日3時間おきに泣いていた気がするくらい心身ともにドン底の状態にあった。それでも毎日のトレーニングと闘いはやってくるわけで、瀕死状態の私の影響をもろに受けながらもリリーが気力で乗り越えてなんとかやりくりしていた。

そして大学でも私はなんとか愛想を振りまきながら乗り越えようと考えていたが、鏡くんの横に座りながら話をしていたその時は、安心感からかつい本音が出てしまった。

「・・・。明日が来てほしくない。」

「どうした、何かあった!?辛いのか!?悩み事だったら聞くけど…。」

驚く彼に私は説明出来る範囲で現状を伝えた。彼は優しく頷きながら私の話を聞いてくれた。

「…私って頑張ろうとすればするほど空回りして失敗するの。その失敗が重なって落ち込んで、でも頑張らなきゃって全力出すけどまた空回りして・・・負のループから抜け出せないよ・・・今の私。」

「そういうことか・・・ひとつ質問があるんだけど、月島お前は現状を打破しようと全力で取り組んでいるって事だよな?」

「うん。」

「そうか。じゃあ、適当にやってなんとか体裁だけでも取り繕えばいいって思った事あるか?」

「えっ、そんな事考えた事ないよ。」

「じゃあ、わざわざ100%の力で頑張らずに70〜80%くらいの力で適当にやって余力を残したらどうかな?それで”これが私の100%です〜”って周りに嘘をつけ!月島なら可愛いから絶対騙せるよ!余力を残しながらやってると思えば、気分的にもずっと楽になれるよ!!」


それは、励ましの言葉ではなく、堕落を推奨し、周りの人間を謀れという助言とは思えない言葉だったが、私は思わず涙が溢れ出て来た。


「おいっ月島!?だ、大丈夫か!?」

「ううん!私はもう大丈夫だよ!鏡くんみたいなアドバイスをくれる人いなかったから、つい驚いちゃって・・・平気!!」

「そうか!いきなり泣くからビビったぜ!!」

「ごめんね、驚かせて。でもさっきの鏡くんの話、もっと詳しく聞かせて!!より具体的に!!」

「えっっ!!??」

・・・・・・・・・・・


『理:あんな励まし方聞いたことなかったけど、でもあの時の私に一番必要だったのが鏡くんの言葉。』

『リ:そうだね!それで息を吹き返したんだよね!』

『理:今の私が在るのは彼のおかげかな!』


鏡くんは自分は変態ですと言うくらいだから、きっと私に対しても下心はあると思う。それでも彼が発する一言一言は、私の心に深く刺さり、私を激励してくれる。そんな場面をこれまで何回も経験してきた。そしてこれからはより近い所で彼と一緒にいたい!



私達が心の中でワチャクチャしてる間にも、結構な数の階段を登り、鳥居をくぐっていよいよ神社の境内に入る。ここの神社の境内にも大階段があり、そこを登り切るとこの坂の終着点…目的地である〇〇通りへと入る。


ようやく、鏡くんのイヤらしい視線から解放される時がきた!

「ここが最後だよ!きっといい景色なんだろうなぁ〜!こういうのって歩いてみないとわからない事もあるんだね!」

「そうだな。じゃあラストまでエスコートしてくれよな!」

「うん!ついてきて!」


そこまではよかった。そこまではよかったんだ。


えっ・・・なんで・・・



工事中

ご迷惑おかけします

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 /        ヘ

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〈_`ー== ╋ ==ー_〉

 lヽ、____ノl

 ヘ| ー / ー |ノ

 /ヽ、 ニ ノ\

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|  ヽ  □  /  |

ヽ  |―┌┐―i  /

 T ̄ゝー└┘ーく ̄y

 ヽ__) ┐ (__ノ

  | | | | |


境内を貫く階段ー。

老朽化に伴い事故を起こす危険性から、現在工事を実施しており、通行出来るのは片側1人分通路のみだとの事。


「なん・・・だと。」

私は後ろを振り返る。

「月島、じゃあラストまでエスコートしてくれよな!」


は、、計ったなッ!!!

涼しい顔を彼はしているが、その眼光の向こう側には、この状況を把握し、手のひらの上で運命を動かしてやったという万感の思いが感じられた。


「は、、計ったなッ!!鏡くん!!」

「はて、何のことかな!?今日、この大階段が工事中だった事なんて、俺がまさか知ってる訳ないじゃないか!!」


わざとらしい返事。これは明らかに知っていたに違いない。


「月島よ。俺は3日前からこの辺りを歩き回って調査してるから、ここの境内の階段が工事中だって事・・・知る訳ないだろ。」

「嘘つきーーッ!!何ちょっと嬉しそうに笑ってんのよーッ!!鏡くんのエッチィ!!」

「ばっかッ!だから俺がガードしてやるってさっきから何度も言ってるだろ!!ほらっ、後ろから人が来るし、はよ前歩けよ!」

「うぅ・・・・。」


結局、無防備な状態の私が前を歩く事になった。・・・なんでこんな事に・・・

スカートを押さえて歩こうとするが、階段がきつくて歩き辛い・・・


『リリ:どうやらここは恭助の作戦勝ちみたいね!理科、諦めなさい!』

『理:うぅ・・・。』

『リリ:但し、このままタダじゃ終わらせないわよね、理科!?最後に一発カウンターをいくわよ!!』

『理:えぇ、でもどうやって?』

『リリ:そこは任せて!私の言うように動いてくれればいいから!!』

『理:うぅ、うん・・・。』


何か嫌な予感はするが、ここはあの子の言う通りに動くしかなかった。この背後からイヤらしい視線を送ってくる彼に一泡吹かせたかった!!



「まあそう怒らず、景色を楽しもうぜ!!」

彼が言うように、ここまで坂道や階段を登ってきただけあり、街を見下ろす感じがとてもよい趣を感じる景色が広がっていた。


「俺みたいな地方出身の人間にとっては、コンクリートジャングルの中にポツポツと緑がある感じ・・・?結構心が和むんだよなぁ。」

「うん。なんとなくわかるような気がする!」

「ここまで結構な坂道を歩いたのにも関わらず、月島って結構体力あるんだな!?」

「うん!全然余裕だよ!」

トーレーニングマシーンや室内の階段を上下しながら鍛えた私の体力は健在だ!たまにこうやって外の空気に触れながら体を動かすのが気持ちよく、何ならこの階段を今から下に降りて、もう一度階段ダッシュで上がってきてもいいくらいだ。私の生き生きとした

姿に鏡くんも感心しているようだ。

「最初は月島の事、ちょっとどんくさい華奢なお嬢様なのかなぁと思ってたけど、こうやって長く付き合ってるうちに、月島はパワフルで耐久力があってMMORPGで言うところのタンクのようなタイプだと確信したよ!月島、お前は間違いなくパワータイプだ!!」

「女の子に向かって”君はパワータイプだ!!”って言っちゃう鏡くんのデリカシーの無さに私怒ってるよ!!」

「いやっ、これは事実だから仕方がないんだよ!月島も自覚してるからこそ怒るんだろ!?」

「もうっ!!鏡くんのバカっ!!」

「ははっ!!悪い悪い。悪かったよ。でも俺が月島を怒らせるのは、気兼ねなく本音をぶつけてもらう為にやってる事だからな!怒った方が本音で話しやすいだろ?」

前に鏡くんとの話の中で、私は人と話す時、本音を話したくても出来ない事が多いと相談した事がある。それから彼は、私の事を気遣いながら?こうして私をからかいながら接してくれるようになった。


『リリ:本音をぶつけてくれって!!』

『理:わかってる!!だから今日こそ本当の私達を彼に知ってもらうの!!』

『リリ:よしっ、その意気よ!!じゃあ、彼を呼び込んで、階段途中で180度反転してて!!』

『理:えっ、なにそれ!?』

『リリ:恭助にも素敵な景色をプレゼントするの!!』

『理:う、うん・・・。』


何を言っているのかいまいちよくわからなかったが、彼女の言う通りに私は鏡くんに「もうすぐ頂上だよ!!絶対いい景色だから早くこっちにきて!!」と急かすように呼び込みながら、階段途中で急に停止&180度ターンを決める!!


「おいっ!!急に止まるなって・・・あっっ!!!!!!!!」

「えっっ!?あっっ!!!!!!!!!」

「危なっっ!!!!!!!!!!!」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








 ど う し て こ う な っ た ! ! ? ?





どうしてかって・・・?


それは、私が急に立ち止まって反転する謎のムーブを起こしたらです。それ以上でもそれ以下でもない。

鏡くんがバランスを崩して、前に倒れこみそうになった所を、私は体を使ってキャッチする・・・体?・・・なのかなぁ??



何で、暖簾をくぐったような・・・絶妙な位置にすっぽりと収まったんだろう・・・



「月島、すごいよ!!すごくいい景色だよ!!大自然の絶景や都会の喧騒を景色として楽しむのもいいものだと俺は思ってきたけど、これはそんな次元の話じゃない・・・そう、宇宙だ!!永遠に広がる宇宙を見ているような・・・そんな景色、感触だよ!!」





とりあえず、鏡くんには○んでもらうことにしよう・・・


画面の向こうのプロレスラー(第3話サイドストーリー:パンチラを見ようとする者、見られまいとする者)) 画面の向こうのプロレスラー(第3話サイドストーリー:パンチラを見ようとする者、見られまいとする者)) 画面の向こうのプロレスラー(第3話サイドストーリー:パンチラを見ようとする者、見られまいとする者)) 画面の向こうのプロレスラー(第3話サイドストーリー:パンチラを見ようとする者、見られまいとする者)) 画面の向こうのプロレスラー(第3話サイドストーリー:パンチラを見ようとする者、見られまいとする者))

Comments

曇らせ隊

8mg(ハチミリグラム)

表情がすき(ふたりとも)

11-47【イイヨナ】


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