ここは〇〇大学のワンダーフォーゲル部部室内・・・
・・・クライミング、ボルダリング・・・サイクリング・・・キャンプ・・・グラススキー・・・
ホワイトボードに今後予定されるイベントを書き出していた、、、が、、
「登山となるとそれなりの準備は必要だ!持ち物や装備品もそうだし、日頃からの体力づくりは特に重要だ!生死を分けることになるくらいだ!」
部長の言葉に他の部員達も頷く。
「しかし、我が部に一人、危機感を持っていない者がいる!そこー!!舞くん!!」
「へっ?」
部員6名(男子5名・女子1名)の細々としつつも、メンバーの仲はよく、和気藹々とした雰囲気が皆心地よいワンダーフォーゲル部だったが、その部内の紅一点・・・
花山院 舞(かざんいん まい)
バリバリのお嬢様で〇〇大学付属高校上がりの2回生。シュークリームを加えたまま、のほほんとしている彼女は他の部員達から指摘を受ける…
「食べ過ぎ!!」
「いつもなんか食ってるよね!?」
「えぇ〜でもそこまでは太ってないよ〜」
「もちろん、いい感じのぽっちゃり体型とは思うけど、問題なのは体力面…いつも食べるだけで運動してる所見たこともないし…登山する上で体力面の不安は問題だってこと!」
「ある程度俺等でサポートは出来るかもだけど、最低限の体力はつけておいてほしいよな!」
「そんなこと言って〜私だってちゃんと運動してますよ〜!」
「食べることは運動とは違うぞ。腕の筋肉は鍛えられるかもだけど…」
「違います〜!!ちゃんとした運動をしてます〜!!」
「まあまあ…でも、今度の立山連峰アタックまでには、舞くんにはきっちり鍛えてもらわないとだから、俺達みんなでトレーニングするぞ!」
ワンダーフォーゲル部では、1ヶ月後に富山県からの登山を計画していた。当日までには彼女のムチッ具合を少しでも改善してもらいたい所だ。
「でも、トレーニングって何をするんですか?」
「舞くんの得意なことでいいよ!舞くんって高校の時は何か部活やってたの?」
「部活じゃないんですけど…プロレス同好会に入ってました。」
「おぉっ!!いいじゃないかー!!プロレスで体力トレーニングだ!!」
男性陣は大盛り大盛り上がりして、早速色々と計画が練られた。
「第一回!!舞ちゃんのダイエット杯!!ワンダーフォーゲル部プロレストーナメント開催だー!!」
「そんなんじゃないですーー!!失礼過ぎます!!」
激昂する彼女を他所に、男性陣によって練りに練られたトーナメント表が掲示される・・・
「ちょっとー!!私だけ試合多いじゃないですかー!!めちゃくちゃなトーナメント表です〜!!」
「そりゃ、舞くんのためのトーナメント表だから、当たり前だよ!」
「ほらっ、舞ちゃんだけじゃないよ!僕だって同じ条件だ!わがまま言うもんじゃないですよ!」
一回戦で彼女と対戦する真岡(まおか)の言葉に彼女は何も言い返せない。それを見て男性陣は親指を立ててサムズアップする。
もちろん男性陣は彼女に負けるつもりだ。負けるを前提として、男子全員が彼女と対戦出来るように計画されたトーナメント表だった。
ぷにっぷにの肌に密着出来るかもしれない。
もっちもちの身体に包まれたい。
あわよくば、どさくさに紛れてバインバインの胸を揉みしだきたい。
・・・男性陣は下心しかなかった。
「わかりました!じゃあ私も手加減なしの全力でいきますから、覚悟して下さいね!”私が運動してない疑惑”を払拭させます!」
そう言って彼女は両手をグーにしてやる気を見せる。その姿に鼻の下を伸ばす男性陣・・・。
「その格好でいいの?」
「はいっ!」
着替えるものもなかったが、彼女はノースリーブのセーターにミニのプリーツスカート、ニーハイソックス・・・激しく動くとスカートの中が見えてしまいそうな格好に男性陣は多いに歓喜した。
・・・ぁぁぁ、ま、舞ちゃんとプロレス・・・
興奮が抑え切れず卒倒しそうな真岡だった。部室内には借りてきた大型のマットを2枚敷いて特設リングとしていた。
少しは見せ場も作りたい!舞ちゃんには気持ちよく体を動かして運動してもらいたい!どんな風に負ければいいのだろうか?
真岡はそんなことを考えながら対峙しているが「一回戦レディーファイト!!」という部長の言葉で試合が開始される。
「いけー真岡!!」
「やっちまえ!!」
他の部員達は何故か真岡を応援し、彼女にとって完全アウェーの雰囲気を作り出している。彼女には逆境を打ち勝つメンタリティーも養ってもらいたいという”かわいい子には旅をさせよ精神”で男性陣はこのトーナメントに臨んでいた。
「こっちだって本気でいくからな!!舞ちゃん!!」
どう言いながら真岡は両手を突き出し、彼女の両手と取っ組み合いのような格好になる。
・・・ぉ、ぉぉ、お女の子と合法的に手をつなげる・・・プロレスさいこー!!・・・
と、真岡が喜んだのもつかの間だった。
「それじゃあいくわよー!!いっぱい味わってねー!!」
「えっ?」
真岡が気づいた時には、彼女の膝が腹部を捉える瞬間だった。
・・・ドゴォォォーーーーーーンンッッッッッ!!・・・
彼女の膝蹴りによって、真岡の体はくの字折れ曲がるようだった。
何が起きたのか整理できていない真岡は、そのまま転がるように床に倒れ込み「ごぉぉぉぉぉおーーー!!??」と咽せている。
「それぇーーー!!」
追い打ちとばかりに、彼女は真岡の体にのしかかるようにマウントを取り、彼の右手を掴みながら、両足を上げて倒れこむ・・・
「うがぁぁぁーーーーぉぉっっ!?」
腕ひしぎ十字固めが見事に決まってしまった。真岡は必死にもがいて脱出を試みるが彼女はがっちりと真岡の腕を挟み込み、締めの力を強めていく…。
「ぉぉぉ、ぉ、ぉ、おれれえぇぇっーーーーー!」
言葉にならない悲鳴をあげる真岡・・・その光景を他の部員達は呆然とした表情で見守っていた。いつものおっとり&のほほんとした彼女からは信じられないような手慣れた動きで彼を仕留めていくその姿に、周りの男性陣は理解が追いついていない。
・・・ゴボゴボゴボ・・・
真岡が泡を吹いて失神した所で、テクニカルノックアウト。まさに一瞬の出来事だった。彼女は鼻の下を伸ばす男子を容易く瞬殺してしまった。
「・・・もぅ・・・ばかぁ…っ♡」
と、迷いがありながらも笑顔でガッツポーズする彼女からは、ヤル気も体力も充分といった感じで、彼女はトーナメント2回戦へ進出した。
「しゃー負けんからなー!!なんつったって、俺は元剣道部だからなー!!」
そう言いながら前後にすり足、素振りと手慣れたフットワークを見せる。彼は小柄な体格を活かしたすばしっこさが自慢だった。
「いいぞぉーー高橋!!」
「やっちまえ!!」
背丈も体格も彼女の方がやや大きく、いい戦いが見られるのではないかと他の部員達もヒートアップしている(一回戦で破れた真岡の現実をまだ受け入れられておらず、目の前のことに目を逸らしている心境だった。)
「ファイト!!」試合開始の掛け声で両者ともに掴みかかろうとするが、高橋の素早いフェイントの動きが彼女を惑わせる。高橋は捕まりそうになるが・・・っと、フェイントが上手い!捕まらない〜!この状況に「おぉー!!」と歓声が上がる。
「うぅ〜、捕まえさえすれば勝てるのに〜!!」
「へへっ、どうだ〜!?」
と、お互いやり取りするが高橋の頭の中にはある思いが過ってくる。
・・・捕まえさえすれば勝てる??・・・まともに組み合えば俺を簡単に倒せるって舞ちゃんは考えてるのか・・・
有り体に言えば、失礼な言動だが、高橋の頭の中では違った。
・・・捕まって・・・舞ちゃんに簡単にやっつけられたい!!・・・
邪な感情が激しく沸き起こり止められそうにない。
ワンダーフォーゲル部の男性陣は皆、彼女なしの童貞野郎(高橋の思い込み)ばかりだったが、その全員が彼女のことを好いているのは明白だった。
部員以外の男性からも誘いの言葉をよく掛けられる彼女だったが、お嬢様育ち故華麗にスルーし続けているそうだ。そんな彼女がここワンダーフォーゲル部では心を開いて毎日のように足を運んで、笑顔を振りまいてくれる。男性陣がそんな彼女を好きになってしまうのは必然だった。
「捕まっても負けないからなー!!」
高橋はそう叫ぶと、掴みかかってきた彼女の手を払いのけ、潜り込むようにして彼女に向けてタックルする。
「きゃぁっ!!」
突然の反撃に驚く彼女…しかし、胸の中に飛び込んできた高橋はグリグリと頭を動かしているだけ…完全にセクハラである。
「おいっ!!てめぇ!!」
「ずるぃっ!!」
この高橋の行動にはブーイングが巻き起こるが、彼女は高橋の頭を両腕で挟み込むと冷静に捌きながらヘッドロックの状態へと持ち込む。
・・・舞ちゃんのお◯ぱい、気持ちぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜!!!・・・
憧れの彼女と密着出来て天に昇るような気持ちの高橋。強いて言うなら、もう少し締め付けの力を弱めてほしい所だ。
「もぅっ、エッチな男の子にはお仕置きだからね!」
そう彼女は宣言すると、ゆっくりと徐々に締め付けの力を強めていく。
・・・あれっ?くっくくく苦しい、、、こ、こんなに、、、まま、舞ちゃんって、強いの、、、?・・・
高橋が気付いた時にはもう遅かった。流石にマズいと感じた彼がタップしようとすると彼女は捻るように体を動かし、タップはなかったことにされる。
・・・ヤバぃ・・・じぬぅぅぅ・・・
捕まえられさえすれば、ホントにいとも容易く圧殺されるんだと、彼女が言っていた言葉を噛みしめ、後悔する高橋はもう堕ちる寸前だ。
・・・ガタァァァンッッッッ!!・・・
とうとう高橋は全身の力が抜けて崩れ落ちた。ケツを突き出すようにうつ伏せの状態で白目を剥いてヒクヒクとしていた…なんとも情けない状況でテクニカルノックアウト。
「・・・もぅ・・・ばかぁ…っ♡」
高橋も素早い動きで善戦したが、終わってみれば彼女の圧勝だった。彼女の強さは本物なんじゃないかとやや焦り始める男性陣を他所に彼女はトーナメント3回戦へと進出する。
「馬鹿野郎っ!!何やってんだよお前ら!!」
トーナメントで敗れた真岡と高橋は床に転がっている。そんな彼らに檄を飛ばすが、高橋は失神中で辛うじて意識が戻った真岡は「無理っす・・・エグいっす・・・」と、うな垂れ未だに起き上がることも出来ない状況だった。
そんな二人の姿を見ながら延村はあることを考えていた…。
・・・手加減なしの本気で戦ったのに舞ちゃんに勝てないってこと・・・本気でそんなことになるのか?・・・
先の二試合で彼女の実力は疑う余地もないことは明白だった。しかしながら、やはり彼らは120%の力で挑んだか?と言えばそうではないだろう。
・・・だから俺は本気で挑んでやる!!(ただし、傷とか怪我をさせないように)・・・好きな女の子と本気で戦って敗北してしまう・・・そ、そ、そんなことある訳ない!!・・・でも、そうなってしまえば・・・色々と捗り過ぎる!!!・・・
好奇心旺盛な延村だったが、当然彼は彼女のことが大好きで一週間に10回以上は彼女をオカズに自家発電していた。
「舞ちゃんには悪いけど、本気でいくから!!本気で泣かすから!!」
「うんっ!手加減なしで来て!」
彼女は嬉しそうに身構えている。挑発したつもりが、逆に彼女をやる気にさせてしまう。わかっていたが、延村は覚悟を決めるしかない状況に自ら追い込んだのだ。
「いくぞっ!!ぜってー泣かす!!」
延村は試合開始の合図とともに彼女に掴みかかりにいく。
彼女も小細工することもなく正々堂々と正面から受け、二人は取っ組み合いの状況となった。押し合い…力の掛け合い…パワー勝負である。
・・・うぉっ、舞ちゃん力も強ぇぇ・・・
ぽっちゃり疑惑がかけられているだけあって、彼女の体格は他のもやし男子部員達にも引けを取らない。延村は組み合ってわかった…”彼女には芯の強さがある”ということを。しかし、女の子相手に力で負けるなんてことに…なっていいはずがないと延村はさらに力を入れて押し込もうとするが、それでも押し込めない。彼女の抵抗が強い。
・・・舞ちゃんの綺麗な顔とたわわに実ったお◯ぺぇがすぐそこにある・・・ほのかにする香水の甘い香り・・・すべすべの肌・・・こんな時に何を考えてるんだ俺は・・・
延村の脳内に邪念が入り込んだ瞬間を彼女は見逃さなかった。潮目が変わると感じた彼女はぎゅっと手の力を強めて、一気に攻勢を強めた。
「うぉ、う、嘘だろっ!?」
延村は自分の上体が反れるのを感じる。マズいこのままでは持ってかれてしまう。しかし彼女はそんなことはお構いなしとばかりに力を入れ続ける。
・・・ヤバい・・・男なのに・・・女の子に力比べで・・・負けちゃう・・・
彼は彼女に挑発的な態度を示していたものの、力強いところアピールしてわからせてやろうと考えていた・・・が、その目録は見事に崩れ去ろうとしていた。
「絶対に・・・勝つわよ!エイッ!」
とどめとばかりり彼女は目一杯の力を押し付け、とうとう延岡は耐えきれずに力は崩壊する。
・・・ドォンッッッッッッ!!!・・・
彼女は彼を力づくで押し倒してしまう。ミニスカートの女の子に押し倒されるその様は圧巻だった。
そして、彼女は彼を覆いかぶさるように押し倒し、彼の顔面に胸を押し付ける。というか、彼の顔面は彼女の胸の中に埋もれていた。
・・・舞ちゃんに力づくで押し倒され・・・そのまま犯されるぅ・・・
もう延岡は彼女の胸の中で溺れ死ぬかというくらいなすがままの状態になっていた。必死に右往左往させようとするが、彼女の足が絡んで身動きも取れない。
・・・好きな女の子に逆レイプされるって・・・こんな気持ちなんだ・・・
勃起が止まらなくなっている延岡を彼女はさらに料理し続ける。
肩と首を挟み込み関節技(ギブアップしない程度に)をきめたり、素早い動きで体の向きを変えると上四方固めに持っていく…もうボロボロの延岡は抵抗することも出来なくなっていた。
「よしっ!じゃあっこれで終わらせてあげる!」
そう言うと彼女は、ゴロンと延岡の向きを逆にさせ、うつ伏せの状態に持っていくと・・・
延岡の背中に乗りかかりながら彼の両腕を掴み上げ、そのままパロスペシャルをきめてしまった。
「ぅぅぅぅおぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!」
言葉にならない悲鳴を上げながら、大泣きする延岡。想像を絶する痛みに彼は体内の全ての液体が飛び出すかと思った。「ゆぅるぅして…たしゅけ」悲鳴の間に微かなギブアップ宣言を発するが、彼女は満足するまで技をかけ続け、「よしっ!」と腕を解放する。
・・・バタンッ!!・・・
重力を失ったように腕は地面を叩きつけ、そのまま彼はヒクヒクと失神していた。
「少しやり過ぎちゃった♡」
いたずらな笑顔で彼女は起き上がると、勝利のガッツポーズ。そして、床を見ると寝転がる延岡のズボンは勝負の中で漏らしたのか大きなシミをつけていた。
「・・・もぅ・・・ばかぁ…っ♡」
醜態を晒す延岡を前にしても、嫌がる素振りもなく彼女は優しく介抱しながら、部室の脇に彼を寝かしつける。お嬢様育ちでありながら、驕ったりワガママを言わない女神のような彼女がトーナメント準決勝へと進出する。
「はぁ・・・はぁ、はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
まだ試合が始まる前から、山田は顔が真っ赤で、全身は汗びっしょりとなっていた。
ワンダーフォーゲル部のアイドル的存在の女の子…そんな彼女一人相手に、部の男達がなす術もなくボコボコにされ、既に三人の男がグロッキー状態だった。
こっぴどく痛い目に合い、卑猥な目的でトーナメントを開催しようと提案した自分達がどれほど浅はかだったのか、山田や隣にいる及川部長…残った男子勢は顔面蒼白状態となっていた。
「・・・マジで殺されるっス・・・」
悲痛な表情で及川部長に訴える山田だったが、先の試合で悲痛な最後を遂げた三人の姿を見ると、全身がのぼせて今にも鼻血が出そうな状況だった。
「やっとここまでやってきたよ〜!頑張ります!よろしくね!」
お通夜状態の二人を他所に、彼女はやる気充分といった所。久しぶりのプロレス…しかも相手は男子…やる気が起こらない訳がない…彼女の走り出した勢いは止まらない。
「ファ、ファイト、、」
今にも消えそうなか細い及川部長の掛け声でトーナメント準決勝が始まった。
・・・ぁぁぁぁ・・・舞ちゃんに・・・ボコボコにされてしまう・・・
完全に意気消沈していた山田の頭の中は”これから自分は一体どうなってしまうんだろうか?”そんな思いしかなく、彼女の綺麗な顔、大きな胸、むっちりした太ももが余計に被虐感を加速させていた。
「スキありッ!」
妄想ばかりが膨らむ山田に向けて、彼女は中断蹴りを繰り出した。綺麗なフォームで放たれた蹴りは山田のレバーを直撃する。
・・・ドススゥゥッッッッ!!・・・
瞬く間に息が出来なくなる山田。彼女は少し手加減したつもりだったが、思いの外クリーンヒットしてしまっていた。
「うぉぉぉぉぉぉ・・・・・・ぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおッッッ〜〜〜〜!!」
部室内に山田の悲鳴が響き渡る。一撃KOされた彼は床に転げ落ち、のたうち回った。
「大丈夫?まだやれる?・・・掛けたい技あるんだけど・・・」
彼女は心配そうに彼を見下しながら、同時に死の宣告を叩きつけている。
・・・舞ちゃんに・・・殺されるぅぅ・・・
もしこれが生死をかけた本気の戦いだったら、間違いなく彼女に殺されるだろうと彼は妄想する…凛々しく美しい彼女にこちらは何も出来ずに痛ぶられ…泣いて許しを請うも許されずに…そして殺されてしまう…こんな結末を確実に迎えてしまうだろうと結論づけた。
「だ、だだ大丈夫・・・ぼ、ボ、ボコボコにしてくださぃ・・・」
もう完全に白旗状態の山田だった。そんな彼の言葉に彼女は笑顔でこたえ、膝から彼へと乗りかかると、頭の後ろを掴みながらクルッと回転…彼の頭と右腕を股で挟み込む・・・
三角絞めが完成してしまった。
「逝っちゃったね!」
痙攣を起こす彼の体を眺めながら、彼女は満足げな表情を浮かべる。
” これから自分は一体どうなってしまうんだろうか? ”
その結果がこれである・・・
彼女の太ももとパンティーに包まれる最期だとは、山田は思いもよらなかった。興奮を感じる暇も与えられず、彼は夢の中に引き込まれていた。
こうしていよいよ彼女はトーナメント決勝へと進出する。
「やったーいよいよ決勝ですね!!・・・って、あれっ?部長??」
トーナメント決勝をむかえるはずが、部長の及川の姿がそこにはなかった。
部室の扉を開けて外を伺うと、廊下を転げるように逃げ出している及川がいた。
「ひぃ、ひぃぃぃぃぃッッ!!」
ワンダーフォーゲル部の部長という立場にありながら、試合が始まる前に逃げ出す醜態を晒す行為…
「ちょっと、待ってください!!男のクセに逃げるなんて卑怯ですよ〜〜部長〜〜ッッ!!」
彼女はそう言いながら彼の後を追う。
「部長だから!?男だから!?そんなの関係ねぇー!!恥も外聞も捨ててるよ!大いに結構!!・・・三十六計逃げるに如かず〜〜〜〜!!」
そう言いながら逃げる彼の背中を”部長はたっぷりお仕置きしてあげないとね!”と思いながら彼女は追いかけ、徐々に距離を詰めている…二人は部室のあるクラブ棟内をぐるぐる回るようにチェイスしていた。
・・・これって、クルッと反転して走り出せば部長と正面から会えるかも!・・・
そうと決まれば、彼女は反対方向に走り始めると…見事に前方から真っ青な顔をした及川部長がやってくる。
「部長〜〜〜〜!!!」
「ひぃ、ひぃぃぃぃぃッッ!!」
驚く部長の顔に彼女は思わず笑いそうになったが、ガシッと彼を捕獲するのに成功した。
「なんで逃げたんですかー!?」
「いてててててて、痛い痛い、、、、、、!!」
及川部長は後ろ手に腕を捻られ拘束されている。
「じゃあ、部室に戻りますよ!」
「は、はいぃぃ〜〜」
結局、拘束されたまま彼は部室に強制送還されることになった。
・・・そんな最中・・・彼女はあることを思い付いた・・・
「部長!トーナメントの決勝をここでやりませんか?」
「えっ、えぇ〜〜〜??」
彼女が指差す方向はクラブ棟の中庭だった。クラブ棟内の廊下側の内窓は中庭の日差しが強すぎるため全てブラインドカーテンが掛けられていた。従って、この人工芝が張られた中庭は知る人ぞ知る死角スペースとなっていた。
「部長〜〜私ね!!屋外で試合してみたかったんです!屋外で男の人をボコボコにしてみたかったんです!」
「ま、まままま舞くん・・・??た、頼む・・・許して・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうして、第一回舞ちゃんのダイエット杯ワンダーフォーゲル部プロレストーナメントは幕を閉じる。
部室に戻ってきた二人・・・彼女が彼を担ぎ上げ、バックブリーカー状態のままでここまで運んできたのだ。
「よっ!!」と彼を下ろすと床に転げ落ちてうなだれる及川部長・・・
床に転がる五人の男達を見て、彼女は大きな伸びをする。
「久しぶりのプロレス楽しかったです!!いい運動になりました〜〜!!また機会があれば第二回大会もしましょうね!!」
そう言い残して彼女は部室を跡にする。
『まだ感覚が残ってる・・・こんな気持ち・・・高校生以来かも・・・』
高校時代プロレス同好会だった花山院舞。彼女と彼女の友達の大木美佳(おおき みか)の二人で始めた同好会・・・高校最後の年、思い出づくりに秋の文化祭でタッグマッチを開催した。対戦相手は他校男子校のプロレス部の二人・・・男女対抗タッグマッチの結果・・・彼女達は勝利する・・・そんな思い出を残して花山院舞は大学へ進学し、彼女の友達の大木美佳は女子プロレス団体の練習生になった。そして近々デビューするらしい。
道は別れても思い出を大切にしながら、密かに練習を続けていた彼女に、素人の男達が勝てるわけがなかったのだ。
一人の女の子が、五人の男達をフルボッコにした伝説は語り継がれることになる。
負傷した五人の男達のコンディションは次の登山計画日に間に合いそうになく、最終的にワンダーフォーゲル部の登頂計画は延期されることになった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・もぅ・・・みんなの・・・ばかぁ…っ♡」
Sage2000
2025-03-04 18:21:34 +0000 UTC8mg(ハチミリグラム)
2024-02-01 06:22:13 +0000 UTCトモダチ
2024-01-31 23:18:23 +0000 UTC