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この記事では、冬眠中のWEB小説『画面の向こうのプロレスラー』の
登場人物看板ヒロインの【リリー(LILLY)】の過去対戦の回想をするにあたり
対戦相手の情報を募集しようという企画です!
↓詳しくはこちら

こちらで募集いただいた対戦相手
【木村翔(24歳/格闘チャンピオン)】さんの物語です!
※ちなみに、このシリーズは過去回想ですが各話ごとの時系列はバラバラです。
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ここはとある大学の学内カフェテリア。
二人の男子学生が、カウンター席に並んで座りながら話をしている。
「ほらっ!この人、今凄い話題だよなぁ?」
「ああ、ええっと・・・木村だっけ?」
「そう、木村翔!KAMUの現チャンピョンだよ!!」
二人はスマホ画面を見ながら会話を続ける…。
KAMU(カム)というのは、三年前に新設された新進気鋭の総合格闘技・競技団体のこと。その名称は格闘(Kakuto)」と「無双(Musou)」から由来している。
KAMUの特徴は、選手の個性やストーリーに焦点を当て、ファンと一体化した熱いバトルを観客や視聴者に届けることを理念とし、その人気は年々上昇し続けている。
そんなKAMUの本年度チャンピョンが、話題の人物…木村翔である。
彼は24歳にしてチャンピョンシップで優勝。以降はKAMUの顔として、多くのメディアに登場し人気を集める。しかし、彼がチャンピオンとして注目を浴びる中で、批判的な声も上がる。
批判の理由は、彼が格闘家としての活動に加え、派手なライフスタイルや挑発的な発言で注目を集める行動を取ったためだった。…試合後のインタビューで、他の選手や格闘技ファンに対して挑発的なコメントをしたり、SNSで過激な投稿を行う彼に、一部のファンには、『格闘技よりもメディア出演やエンターテインメントに重点を置いている』と揶揄され、純粋な格闘技の精神から外れていると悪い意味で注目される存在となってきていた。そんな彼がまた仕出かすことになる。
「・・・そろそろリリーと戦いたいですね・・・!」
あるインタビューでの発言だった。
「これまで負け無し・・・でしたっけ?素人相手に・・・プロも混じってんの?」
インタビューアーとやりとりしながら、おチャラけた表情で会話は続く。
「彼女の技術やカリスマ性は認めるけど・・・女が男のリングに立ち、挑戦するなんて、全くもって傲慢すぎるよ。プロとしての誇りを持つ者として、彼女をその場で懲らしめてやりたいね!男子プロの世界には厳格な掟がある。リリーがそれを理解せずにリングに立つようなら、俺が彼女にそれを教えてやるさ!」
このような木村の発言がSNSを中心に話題となっていた。
「面白そうじゃねーか!」「対戦実現してほしいね!」「バラエティ番組やCM出演ばかりのお前がそれを言うか!?」肯定や否定など様々なコメントが寄せられていたが、そのインタビュー動画を大学内カフェテリア…カウンター席に並ぶ二人の男子学生も視聴しながら考察していた。
「どう思う?めちゃくちゃ挑発してるよなぁ〜!」
「・・・うん。でもリリーはそんな挑発には乗らないんじゃないの!まず、方向性や空気感が違うと言うか・・・」
そんな会話を続けている二人の男子学生の後ろのテーブル席で、『うん、うん!!その通り!!』と言うかのような表情で大きく頷いている一人の女子大生がいた。
「何やってんの?理科!?挙動不審だよ!」
「えっ!?い、いや・・・その・・・あはははは〜」
「まぁ、いつものことだからいいけど・・・理科、あなた頭おかしいもん!」
「し、失礼なーーーーッッ!!ポンコツなだけで、知識はある方だもん!!」
「自分で言っちゃったよ・・・ほらっ、次講義あるんでしょ!!」
「う、うん・・・あれっ、電話だ・・・もしもし、はい・・・はい・・・えっ、今からですか・・・?」
このように世間で多くの話題が上がるほどの格闘家…木村翔の発言が果たしてどこに行き着くのか…その日の晩に動きがあった。
都内、某所・・・
「こんにちは!みなさん!今日は試合はしませんが、重大発表をするために今緊急で動画を回しています!」
などと、常套句を使いながらリリーのライブ配信が始まっている。
「先日、総合格闘技KAMUの現チャンピョン、木村翔さんが私との対戦を希望とインタビューで発せられた件ですが、結論から申しますと引き受ける用意があると考えています。」
「おおっっ!!!」
リリーの周りにはいつものリリーチャンネルスタッフだけでなく、多くのライターや記者陣も詰めかけており、歓声が上がる。
「但し、条件があります。」
「その条件とは!!??」
前のめりになる記者陣から回答を求められる。
「もし、その対戦で私が勝った場合は、KAMUの本年度チャンピョンの称号を返上してもらいます。」
「エエッッ!!それって、どういう・・・?」
「そのままの意味です。KAMUチャンピョンじゃなくなり、本年度のチャンピョンは不在ということになります。ちなみに、私が負けた場合は、私と私のリリーチャンネルの使用権を譲りますよ〜♪」
「エエエエエエッッ!!」
対決で、リリーが勝った場合は、木村のKAMU本年度チャンピョンの称号を剥奪・・・木村が勝った場合は、リリーチャンネルの運営権を譲るというとてつもなく大きな条件提示にその場が大いにざわめいた。
「そんなこと許されるんですか?」
「もちろんです!KAMU協会関係者には了承済みです。それに今日の会見場の場所を考えてみてください!」
「協会本部が入っているビルですからね!」
今日のライブ配信は、KAMU協会本部前の応接フロアで執り行われていたのだ。
・・・このライブ配信を木村はトレーニングジムで視聴していた・・・
「なんだよコレ!?チャンピョンの称号を返上・・・?協会本部も了承済み・・・?ふざけんな!!翔!!これはハメられてる!!協会本部の陰謀だ!!」
木村のトレーナーが激昂するように叫ぶ。
「これまで二回警告を受けてるし・・・スタンドプレーが過ぎたんだ・・・ここはここはおとなしくした方がいいかも・・・」
マネージャーも不安そうな顔で呟くが…
「何、言ってんだよ!!相手は女だぞ!!バカか!勝つに決まってるだろ!!」
不安を一掃するように木村が声を荒げる。
「でもよ・・・翔!協会本部の本音は俺達を排除しようってことだろ!?本部が向こうにつくってことだから、万一負けるようなことがあれば・・・」
「万一にもありえねぇよ!!!」
今度は木村が激昂すると、周りはしんと静まりかえる。
「それに、勝てばリリーチャンネルの運営権が手に入るって・・・考えればすごくねぇか・・・登録者数が桁違いのコンテンツなんだろ!?それが手に入れば・・・それこそKAMUから独立してもやっていけるだろ・・・!?」
「確かに・・・」
リスクもあるが、得られるものが大き過ぎる程だ。それが一試合で決まってしまうという運命の分かれ道でもある対戦だったが、木村は迷いなく、リリーとの条件付きの対戦を、緊急記者会見でKAMU協会本部を批判しながら了承した。
・・・ここに、リリーとKAMU本年度チャンピョン木村翔との対戦が実現する・・・
とある大学の学内カフェテリア…
今日も二人の男子学生が、カウンター席に並んで座りながら話をしていた。
「しかし、とんでもないことになったなぁ!!リリーとKAMUチャンピョンの対決だなんて・・・」
「しかもお互いのリスクがレベチで、完全本気勝負!!」
「やばすぎるよなぁ〜もう来週だぜ!」
「やばいもう武者震いしてきた〜」
「でもKAMU協会もかなり挑戦的なことしたよなぁ〜」
「ああ、でも元々木村がチャンピョンになったのも有力選手が不在だったっていうのもあって、出来れば木村にチャンピョンと語ってほしくないんじゃない!」
「それはあるかもな!」
彼らが言うように、KAMUの本年度チャンピョンを決める大会は、前年度王者など有力選手の多くが怪我や海外の別大会に出場などにより不在の中開催されることになった。鬼の居ぬ間にチャンピョンに成り上がったのが木村翔だった。
そして、チャンピョンになってからの木村の振る舞いは暴走を極め、「あいつはチャンピョンじゃない!」と苦言を呈すKAMU所属の選手も多かった。
「ホントは月影優斗や荒波リョウみたいな強い選手が木村のことガツンと言ってやらないといけないんだけどな!あの二人は何してんだろう?」
彼らがそう言うのは、KAMU所属の有力選手…昨年度チャンピョンの月影優斗(つきかげゆうと)と勝率一位の荒波リョウ(あらなみりょう)だった。いずれも今年のチャンピョンシップには出場していない二人…しかし、出場していれば確実に木村の優勝を阻止しただろう有力選手である。
その二人の名前を聞いた瞬間…カウンター席で話をしていた男子学生の後ろの席の女子大生が反応する。
「月影優斗!?荒波リョウ!?・・・あいつら、女の子一人に二人掛かりで”特訓だ”とか言いながら、容赦無く襲ってきて・・・過剰すぎるしごき・・・絶対にあの二人・・・許さんぞーーーッッ!!」
二人の名前をトリガーにいきなり顔を真っ赤にして激昂する女子大生…その勢いにカウンター席の男子学生も驚いてしまう。
「ちょっ、理科、何やってんの!!」
「えっ?どうした、どうした!?」
「(はッッ?)い、いや、何にもないです。ごめんなさい!!」
「お騒がせしてすみません、この子、ちょっと頭がおかしいだけなんです!」
「ちょっ、言い過ぎ!!」
このように試合が近づくに連れ、世間も大いに盛り上がりを見せていた。
そして、いよいよ運命の対決がやってくる…KAMU主催の運動公園体育館大ホールを貸し切っての1on1マッチ…抽選で選ばれた観客や関係者のみが集められたが、ホール内は世紀の対決に開始前から騒然としていた。
リリーチャンネルのライブ配信とKAMU主催のマッチライブの同時配信が始まり、オープニングと対決の詳細が説明される。当たり前のことだが、今回はあまりに本格的な舞台や演出が施された対決であるため、リリーチャンネルの視聴者は別のチャンネルではないかと勘違いしそうになる程だった。
試合前・・・リリーと木村翔はここで初顔合わせとなった。
リリーは自信満々に現れ、木村と目が合うと微笑む。木村も負けじと、彼女をしっかりと見つめる。
「初めまして!まさかこんな形でお会いするとは思わなかった!」
「ははッ、まさか実際に戦うことになるなんてな!でも…リリー…あんた、ずいぶんと華奢な体じゃないか?そんなんでよくこの試合引き受けたなぁ!KAMUと連んで俺を貶めようってか!?」
「まさか、部外者の私が何をできると言うの?私は私のために闘うだけよ!この試合でそれを証明してあげる♡」
「それは楽しみだな〜。お前のチャンネルを乗っ取って、いいように使ってやるよ!!覚悟しろよ!!」
いよいよ、世紀の対決が始まる。この対戦はまさにスピードとテクニックのリリーと、パワーと耐久力の木村との激突だった。
試合開始のゴングが鳴ると、木村はすぐにリリーに圧力をかけようとする。
彼はその大きな体を活かしてリングの隅へ追い詰め、強烈なパンチでリリーを封じ込めようとするが、リリーは俊敏にステップを踏み、木村の攻撃をかわしながら距離を保つ…今日の試合…これまで無敗のリリーとはいえど、流石にKAMU現チャンピョンを相手にすると一方的な展開になるだろうと誰もが考えたが、ここまでリリーはしっかり対応できており、男女の対決とは思えない緊張感を漂わせながら観客も息を呑んでいた。
リリーは彼の攻撃を避けながら、カウンターのキックを繰り出す。だが、木村はそれをものともせず、再び攻撃を仕掛けてくる。彼女は一瞬の隙をつき、木村の大きな腕の下を潜り抜けるようにして背後に回り込むと、華麗なバックフリップキックを決めて木村の側頭部に一撃を与えようとするが…木村はきっちりガードし、逆にカウンターで回転するようにバックハンドブローを打ち込む。
・・・ズガァァァッッ!!バァァァンッッッ!!・・・
打撃の応酬!!軽い攻撃でも当たればたちまち真っ赤に痣になりながら、両者はノーガードに近い形で撃ち合った。
(・・・なんだ!!コイツ!!??)
木村は驚いていた。圧力をかけて、相手を怯ませた所に怒涛の攻撃を仕掛ければ、簡単に倒せるだろうと考えていたが、そうはならない…それどころか、一歩も引かないという意思を全面に押し出すリリーの気迫に過去を思い出してしまう。
(コイツ・・・荒波みたいなことしやがる!?)
KAMU発足元年に『木村翔 VS 荒波リョウ』の試合がおこなわれた。その試合は前半から打撃技の応酬…両者一歩も引かない展開で、最終的には荒波リョウの判定勝ちとなったが、その試合を思い出すような展開に木村は少し焦る。
(なんで、こんなにビビらずに向かってくるんだ!?・・・頭おかしいのか、コイツは!!??)
男子選手、しかも現チャンピョン相手にここまで真っ向勝負してくる相手は、KAMU所属選手の中にもほとんどいない。木村はここにきてようやく彼女の力は本物だと認めざるおえなくなった。
「ごぉらぁぁぁぁーーーーーーーーッッッ!!」
気合を入れ直すように木村は大声をあげて、怒涛のラッシュを繰り出す。それに対し、リリーもスピーディでトリッキーな動きで防ぎながら反撃も試みる。
このように序盤戦は、激しくもお互いの得意技を駆使しながら、力とスピードのバランスを試し合うような展開となっていた。
攻撃の応酬が続いていたが、リリーが一瞬の隙を突く。
彼女は木村のキックを回避した直後、低い体勢から一気に近づき、相手の足元を狙ったタックルを放った。
木村は一瞬バランスを崩し、その瞬間を見逃さずにリリーは彼の背後に回り込み、スピーディーなスピンキックを決める。
・・・ダァァァァンッッッ!!・・・
木村はその衝撃で少しよろけるが、すぐに体勢を立て直す。
(・・・この小刻みな立ち回り・・・月影優斗かよ!?)
昨年のKAMUチャンピョンシップ大会『木村翔 VS 月影優斗』の試合がおこなわれた。その試合は忍者のような俊敏さが強みの月影に木村は苦杯を舐めさせられてしまったあの試合を再現するかのようなリリーの動きに木村は思わず翻弄されそうになる…。
(いちいち、気に触るような動きをしてきやがって!!このアマァァ!!)
木村は力強いパンチでリリーを押し込もうとしたが、リリーは再びアクロバティックな技を繰り出す…彼女はロープを使い、ジャンプして空中で一回転しながら木村の肩に飛びつき、フライングアームバーを狙うと、木村はなんとか力で耐えようとするものの、体制を崩されてしまう。
観客は歓声をあげ、ライブストリームチャット欄も大盛り上がりだ。『リリーは本当に速い!』『チャンピョン相手に互角以上!!』『木村やばくないか!これあるぞ!』といったコメントが飛び交い、どちらが勝利を掴むか予測がつかない展開に、体育館ホール内の観客やライブ視聴者達は狂喜乱舞していた。
(クソっ!!そろそろ決めねぇと・・・体力的にきつくなる!!)
木村は思った以上に体力を消耗していることを自覚していた。
(テレビなんかに出てる場合じゃなかったか・・・!!)
木村は試合前々日もTVのバラエティー番組の出演でA.M.4:00まで収録をしていた。リリーには余裕で勝てるだろうと見越して、トレーニングよりもメディア出演など商業活動を主軸に行動してきていたのだ。そのツケをここにきて払わされていることに気づくが、試合は続いていく。
(俺はKAMUチャンピオンだ!こんな女なんかに負ける訳ねぇよ!!)
木村は強烈なパンチとタックルでリリーを追い詰めようとするが、リリーはその俊敏な身のこなしとアクロバティックな動きで、木村の攻撃を巧みにかわしていく。
観客が息をのむ中、リリーは木村のパンチを側転でかわし、彼の背後に回り込むと、彼の肩に飛び乗り素早くスリーパー・ホールドを決めた。
ここにきてリリーは初めて得意とする組み技を繰り出してきたが、木村も当然想定しており、腰を落として重心を低くし、体を横にひねりながら、滑り出すように引き剥がした。
「舐めるなぁーーーーッッッッ!!!!」
そして、そのまま木村はタックルするように渾身のエルボーを繰り出したが、突き出す腕にしがみつくようにリリーは回転しながらジャンプでかわす…宙に舞いながら着地と同時にハイキック一閃…
・・・バキィィィーーーーーーーッッッッ!!!!・・・
リリーの右足は見事に木村の側頭部に命中した。
流れるようなクリーンヒットに観客はさらに沸き立つ!
(ッッ・・この、この野郎ーーーーッッッッ!!!!!)
激昂した木村は、冷静さを欠きながら残りの体力を省みず、渾身のタックルを繰り出した。
今度こそ当たる!!と思った瞬間…リリーはスッとジャンプする…まるで闘牛士のようにヒラリとかわしながら、向かってきた木村の両手を足で引っ掛けるようにしてバランスを崩させると、木村は勢いのままうつ伏せに倒れ込んだ。
「エイッ!!」
飛び上がったリリーはお尻から木村の背中に着地した。
・・・ダァァァーーーーーーーンンッッッッ!!!!・・・
リリーの全体重が木村の背中にのしかかり、その衝撃に思わず木村は悶絶する。
しかし、それだけではなかった。
のしかかったリリーは流れるように木村の両腕を掴むと自分の膝の上に持ち上げた。
彼女の表情は集中しており、身体全体に力を込めて技をかけているのがわかる。
「すごい!」その光景に観客も息をのむ。
木村の顔には苦痛が走り、必死に耐えているのがわかったが、リリーの圧倒的な力と柔軟なテクニックが、それを封じ込めた。
(・・・チャンピョンの俺が・・・こんな・・・こんな・・・女・・・なんかに・・・ッ!)
しばらくは耐えていたが、木村はやむなくタップアウトを宣言した。
「カンカンカンカンカン!!!!!!!」
観客の大歓声が会場を包み、リリーが両手を挙げて勝利を収めた。
八百長?予めシナリオが組まれていた?試合を見ればわかる。この壮絶な戦いに外的要因が入る余地はない…それは誰の目から見ても明らかだった。その上で、リリーが木村翔を打ち破ったのだ。
二人の壮絶な戦いに、観客も視聴者も感動し、世紀の対決は終わりを迎えた。
「今日はありがとうございました。」
リング上での勝者インタビューが始まっていた。
「KAMUチャンピオンの称号を返上と言いましたが、それはどうでもいいです!今日の試合を見た人が、心の中でどう思うかでいいのではないでしょうか。」
開口一番、リリーはこの対決の重要目的をきっぱりと切り捨てて、撤回した。
「私は私のチャンネルや視聴者の皆さんの期待や応援にこたえるために今日の試合の準備をしただけです!しかも、今回はKAMU協会の方にも色々協力してもらい、競技運営のノウハウも教えてもらいました!・・・勝ったから言えますが・・・今日の試合はただの交流戦です!」
勝てば官軍…彼女の発言に対して、異議を唱える者はいなかった。
その後、リリーチャンネルとKAMUは今後も近ず離れずの関係を築いていこうということでライブ配信はフィナーレを迎えた。
ここはとある大学の学内カフェテリア。
二人の男子学生が、カウンター席に並んで座りながら話をしている。
「結局、木村翔はKAMUを波紋されなかったんだな!」
「ああ・・・でも本人は今後チャンピョンと名乗らないし、メディア出演もやめて一から出直すって宣言したらしい。」
「そうか・・・色々ゴタゴタがあったけど、KAMUは次の大会が再出発って感じかな?」
「そうそう、でも有力選手の月影優斗と荒波リョウの二人が練習中に怪我で搬送されたらしいよ!!」
「エエッッ!!?何があったの!?」
「わからないけど、練習相手が強かったとか・・・?」
「そんな奴いる訳ないって!!」
会話を続けている二人の男子学生の後ろのテーブル席…一人の女子大生が笑顔で聞き耳を立てていた。
「それがいるんだな〜これが〜!!」
「何言ってんの?理科!?」
「えっ!?い、いや・・・その・・・あはははは〜」
「まぁ、いつものことだからいいけど・・・理科、あなたポンコツだから!」
「も、もっとオブラートに言ってよ〜!!」
8mg(ハチミリグラム)
2024-10-18 22:41:48 +0000 UTC神之的之神
2024-10-18 15:35:13 +0000 UTC8mg(ハチミリグラム)
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2024-10-18 03:48:14 +0000 UTC