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ぬ!@一次創作限定
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拘束ファイト

 今日は私たちのサークル内で流行っている遊びを紹介します。

 その名も拘束ファイト!

 ルールは以下の通り簡単です。


・お互い手足に特殊な枷を装着する。

・枷に付いている固定具を合わせることにより、相手を拘束すれば勝ち。

・勝者は敗者を好きに扱っていい。


 日によってはロープを使って緊縛勝負をすることもありますが、難しいので特注の枷を使う場合が多いですね。


 これがとても盛り上がるので、サークルメンバーはみんな本来の活動そっちのけでこの遊びに夢中です。

 時々合コンに枷を持っていって男子も混ぜて遊ぶことがあるのですが、腕力差を埋めるためと上手いことハンデを押し付けて2対1の状況に持ち込むため、我々女子が負けることはありません。

 力では勝てないはずの男子をいじめる快感と言ったら筆舌に尽くせるものではなく、とても有意義な時間を過ごせるのでオススメですよ。


 その話はさて置き、今回もギャラリーに囲まれて友人と戦うことになりました。

 しかし私はうっかりタイトなスカートを穿いてきてしまい、多少ではありますが動きづらさ故に生じる隙を突かれ、いとも簡単に捕らえられてしまいました。


 枷と枷の金具がしっかりと繋がれます。

 こうなってしまうと、いくら手足を動かしてもガチャガチャと鳴るだけで脱出は不可能です。

 対戦相手の友人は面白いおもちゃを手に入れたと言わんばかりの笑顔で私に跨り、抵抗できないのをいいことに体をくすぐり始めました。

 勝者は敗者を好きに扱っていいというルールです。私は文句を言いつつも相手の気が済むまでくすぐられるのでした……。



 しばらく経って異変に気づきました。いつもならある程度いじめたらすぐに解放してくれるのに、友人は一向にその気配を見せません。

 どういうわけかギャラリーに徹していた他のみんなも無様に寝転ぶ私を取り囲んでいます。


「ねえ、あんた彼氏できたんだって? この間の合コンでいい感じになったカレと」


 あ……。

 そのセリフと、攻撃的な笑みを浮かべた彼女達の視線に戦慄します。


「別にあんたは悪くないよ? でもでもぉ……ちょっと嫉妬しちゃうかなーって思ったり」


 思えばサークル内では浮いた話を全く聞いたことがありませんでした。

 そう、ここにはたまたま恋愛に不得手なメンバーが集まっていたのです。

 私は迂闊にもそのことに気づくことができず、結構な頻度で惚気話をしてしまっていました。それこそ彼氏と2人きりで拘束ファイトをして遊んでいることなど、やや興奮気味に夢中で話していたのです。

 その時の仲間の気持ちは今になれば想像に難くありません。

 これはちょっと……やばい、です……。


「今日は1日中いじめてあげる。幸せのお裾分け、してくれてもいいでしょ?」

「ごめんなさい……ゆ、許して」

「ダーメ♪」


 言うやいなや無数の手が私に伸びてきます。

 ふと視界に入った壁掛け時計によれば、いつもの解散の時刻まであと3時間。


「た、助けて……ッ」


 私の懇願を聞きれてくれる人が現れることなどなく、責め苦をたっぷりと受け続けるしかありませんでした……。



 余談ですが、この日を境に1VS多数の対戦を組まれることが多くなりました。

 私を一方的にいじめたあの日がよほど楽しかったのでしょう、ほとんど私がターゲットにされてしまうのです。

 私が少々M気質であることもすっかりバレてしまったみたいで、誰からも遠慮などはありません。彼氏とデートのためにサークルを欠席した翌日なんかは、それはもうひどい目に……。

 機会があればまたお話したいと思います……。

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