今日は10月31日……その町ではハロウィンのイベントで盛り上がっていました。
可愛らしい仮装を身に纏い、同じく仮装をした大人にお菓子を貰いに行く子供達。大人達は同じく張り切った仮装で待ち構えています。
「トリックオアトリート! ああん、届かない~!」
おや? 楽しくなさそうな声が聞こえてきました。
どうやら魔女の格好をした人がお菓子を使っていじわるしているようです。
「ほらほら、お菓子あげるよ。取れるもんならね!」
彼女は子供達をからかうのが楽しくて仕方ないようです。
身長差を利用して絶対に届かない位置でお菓子を振っています。
「む~。お菓子くれないといたずらするよ」
「ふん。あんた達のいたずらなんて大したことないわ」
すると子供達はどこから取り出したのか、小さな手に厳つい縄を構え、いじわる魔女にじりじりと歩み寄っていきました。
「ひっ!? な、なんでそんなもの持って……」
どうやら彼女は縄に少しトラウマがあるようで、見るなり十字架を突きつけられたドラキュラのように萎縮してしまいます。
「お菓子あげるから許し……あがっ!? あんっ、んん~~~!!」
いきなり口を塞がれてしまい、喋ることができなくなってしまいました。どうやら別の子供が彼女の背中に飛び付き、鮮やかな手口で猿轡のような物を咬ませたようです。
そうこうしている内に騒ぎを聞きつけた数々の子供達に取り押さえられ、全身にグルグルと縄を巻きつけられてしまいました!
今日はハロウィン。
お菓子をあげなければ、どうなっても文句は言えないのでした……。
ぬ!@一次創作限定
2023-11-05 06:06:31 +0000 UTCユーリ
2023-11-04 21:44:56 +0000 UTC