今日は終業式と簡単なホームルームだけの短縮日課。そして空いた午後の時間にクラスのみんなでクリスマスパーティーを開くことになっていた。
教室の中央に集められた机には大きなテーブルクロスが敷かれ、クラスメイトでお金を出し合って買い込んだ豪華な料理が並べられている。定番のケーキにチキンはもちろん、飲み物もみんなの好みに合わせて各種揃っていた。
さらに司会を務める委員長に促され、希望者は教壇に立って思い思いの出し物を披露していた。お調子者の男子は一発芸でみんなを笑わせて、仲良し女子グループは音楽再生プレーヤーから音楽を鳴らしてSNSで流行りの歌とダンスを演じて見せた。
「…………」
クラス公認のツンデレこと私の幼馴染はサンタさんの帽子を被ってぼーっと出し物を眺めている。
その幼馴染に私はある提案をした。
「ね、一緒に何かやらない? 漫才とか」
「ええ!? 無理無理! いきなりそんなの無理だし!」
一瞬で断られてしまった。
「いいでしょ? 今日のためにネタだって考えてきたんだ」
「だとしたら練習くらいするでしょ!? なんでぶっつけ本番でやろうとしてんのよ!」
「お願い! お願い! お願い!」
「やだ! やだ! いーやーだー!」
彼女は私の誘いから逃れようと強引に走り出した。
待って、危ない。そう言おうとした矢先に彼女は足を滑らせて、咄嗟に近くのテーブルクロスを掴んだものの呆気なく倒れてしまった。
「いッ! 痛たたた……あ」
悲惨なことに、テーブルの御馳走は全て床に散らばってしまった。まだ手付かずの料理もたくさんあるのに、今となっては食べることも憚られる状態だ。
彼女を見るととても青ざめた顔をしている。クラスメイトは責める気配こそ無いものの、気まずい雰囲気に声を掛けられずいるようだった。
「あ……みんな、ごめん……どうしよ……」
絞り出すような謝罪と、続く沈黙。
気難しい性格の彼女が最近になってようやくクラスのみんなとも馴染めるようになってきたのに、このままではまた孤立することになりかねない。
私は頭をフル回転させて、なんとかまた楽しいパーティーを再開できないか考えた。
──そして出した結論がこれだ。
「やんっ!? ちょ、そんなに突かないで……あんッ!! こらぁ~!!」
私はパーティーを台無しにした彼女を全員でお仕置きしようと提案した。負い目がある彼女はもちろん断れるはずもなく、タダで許すのも面白くないというクラスメイトの正直な気持ちにも溜飲を下げてもらえる無駄のない完璧なアイデアだ。
頑丈な紐で彼女を縛り、教卓に乗せてクラスメイトが四方八方から棒で突く。もちろん手で触れるのはNGだが、棒を介せばどこを触ってもいいという約束だ。
彼女の弱い所を知り尽くしている私はクラスメイトにこっそりその場所を教えて、全員で突いて突いて突きまくる。
「お願い、もう許してってああっ!? スカート捲ってるの誰!? やめてー!!」
スカート捲りはもちろん私の仕業だ。
その後、解散の時間までこの楽しい余興を堪能した。今年は今までで一番楽しいクリスマスパーティーになったかもしれない。
メリークリスマス! 来年も緊縛を楽しめる1年になりますように(笑)
ぬ!@一次創作限定
2023-12-24 18:32:36 +0000 UTCユーリ
2023-12-24 16:39:34 +0000 UTC