謎の組織のアジトに誘拐された美少女仮面は手術代の上でX字に磔にされていた。
「初めまして美少女仮面。本日の執刀を担当する者だ。まずは麻酔を注射してあげよう」
「や、やめて……!」
白衣を着た男が注射針を美少女仮面に差し向ける。
針は首元に刺さるかと思いきやパキンと折れてしまった。
「……地肌のように見える部分も美少女仮面のスーツの一部になっているというわけか。ならばその繊維を切るまで」
しかしそのメスも役目を果たす前にパキンと折れてしまった。
「クッ、これならどうだ! これは!?」
電動の丸ノコや厳ついドリルなどが美少女仮面に穴を空けようと迫るが、その全てが目的を果たせず次々と使い物にならなくなってしまう。
「何故だ!?」
驚くのは彼ばかりではなく、美少女仮面自身も予想外のことに目を見開いていた。
(私のスーツってこんなに頑丈だったんだ……)
美少女仮面の全身はブローチが生成する糸で覆われている。以前頭部を殴打された時は脳が揺れたようで倒れてしまったが、スーツ自体は誰にも傷つけることはできないのだ。
「これではボスの言いつけ通りに改造できん……」
「ざまあないわね。もうこんなこといくらやっても無駄だと分かったでしょ? さあ、早く枷を外しなさい!」
改造される心配がなくなりホッと息をする間も無く、白衣の男は不適な笑みをニヤリと浮かべて見せた。
「なら自発的に変身を解いてもらおう」
言い終えるとともに拘束台の裏から大きな機械のハンドが飛び出し、美少女仮面に襲いかかる。
「な、何を……あっはははははははははっ! やめてえええええ!!」
ハンドは美少女仮面の脇をくすぐり始めた。
「止めてほしくば変身を解くのだ」
「誰がそんなこと……ひゃあっははひひはははは! やめてえええええっ!!」
刃物からは身を守れてもハンドの手触りが伝わってしまい、笑い声をあげずにはいられない。
やがて数十分の時が過ぎるも、美少女仮面は変身を解く素振りも見せようとしない。
「なるほど、くすぐりは耐えるか。ならばこれはどうかな」
白衣の男がリモコンのボタンを操作すると、今度はハンドが数本増えて美少女仮面に襲いかかる。
今度はくすぐるのではなく、全身を艶かしく撫で始めた。
「はぁ、はぁ……ん……っ!?」
「背丈からしてお前の正体は年端も行かぬ子供だろう。慣れぬ性的な干渉に耐えられるかな?」
あるハンドは胸を、あるハンドは脇腹を、あるハンドは繊細な部分を執拗に責め立てる。
ただ撫るだけではなく、ハンドに仕込まれたバイブレーション機能が美少女仮面を悩ませる。
「んぁ……っ!? こ、こんなの……はぁっ、ンンッ……! やぁ……!!」
「さて、私は少し席を外させてもらおうか。次に会う時までに変身を解いておいてもらえると助かるよ」
白衣の男は手術室を後にした。残された美少女仮面は止まらない責めに苦悩させられるばかりか、全身を弄ばれる屈辱感に苛まれるほかないだろう。次に様子を見る時が楽しみだ。