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人体標本モデル  After Story

私は再び、人体標本となっている…。 そう、あのイベント【運動医療とメカニズム展】で、恥辱の限りを曝した、あの【人体標本】に私は身を包まれているのだ。 私の体の全てを綺麗にトレースした、解剖図のようなスーツ。 完全に包まれているが、完全に曝している、このスーツを再び纏っている。 しかも、ろくに身動きも取れず、透明なケースに入れられ、街中の人通りの多い場所に曝されている。 (んぁ…ぁぁ…見られてる…見られてるよぉ…ぁ…) ・・・ 何故、私こと【春日 里央(かすが りお)】が、こんな事になっているかは、数時間前に遡る。 今日、私はまた、大学の先輩【怜奈(れな)さん】に高額バイトの話で呼ばれていた。 今までの経緯もあり、ろくでもない事は間違いない。 しかし、今回ばかりは【どうしても私でないと出来ない】という事で、泣きつかれてしまったため、結局、ここに来ているのだった。 「お待たせ~里央ちゃん!」 「【怜奈(れな)】さん!」 向こうから急ぎ足で、怜奈さんがこちらに向かってきた。 「ありがとね、里央ちゃん。今回も引き受けてもらって」 「ひ…引き受けたっていうか…怜奈さんが、どうしても私じゃなきゃ出来ないって言うから、話を聞きに来たんじゃないですか…」 「まぁ…とにかく中に入って話そ、時間も無いし」 「は…はぁ…」 相変わらず、怜奈さんのペースに流されながら、建物の中へと入って行った。 「で…怜奈さん、今回のバイトってなんなんですか??私にしか出来ないって…」 「まっ…入れば分かるよ」 そう言われ、私は連れられるがまま、建物の中のある部屋へと入って行った。 「ここよ」 【ガチャ】 そして扉を開け、中へと入って行った。 「え!?あれ?こ…これ…もしかして…」 部屋にはいると、私の目に見覚えのあるものが飛び込んで来た。 「そう…そのもしかして…」 「あの時の…人体標本スーツ…」 「ご名答!」 そこには、【運動医療とメカニズム展】の時に私が着用した、人体標本のスーツが吊り掛けられていたのだ。 スーツの表面に筋肉などをあしらった、全身のゴムスーツ。 私は、そのイベントの時にこのスーツを着用し、会場内で、そのほぼ裸の状態を公衆に曝した。 そして、その後の講演会では、ステージ上で、怜奈さんが扮する男の人体標本に犯され、そのまま、ステージ上で絶頂を迎えた。 忘れるはずもない、このスーツ…。 そして、このスーツは私の体で型を取った代物…つまり私の体、そのものなのだ…。 「え!?ちょ…ちょっと待ってください…。これ…また着るんですか??」 「うん、そう!」 笑顔で軽く答える怜奈さん。 「そ…それは…ちょっと…」 「この前のクライアントさんに大好評でさ!」 断ろうとした私に被せるように話をし始める怜奈さん。 「来週、違う会場で【運動医療とメカニズム展】があって、その宣伝を今週して欲しいとの事なのよ。それでクライアントが、人体標本を使って欲しいってわけ」 「は…はぁ…で…でもこれは…改めて見ても恥ずかしすぎて…着るのはちょっと…」 「え!?それは困るわよ」 突然、表情が険しくなる怜奈さん。 「もう、クライアントには承諾してるし、もう断れないわよ」 「で…でも…」 「しかも、里央ちゃんの体で型を取ってあるんだから、里央ちゃんしか着れないのよ」 「そ…それはそうですけど…」 とはいうものの、このスーツは本当に、私の全てを曝け出しているようで、恐ろしく恥ずかしいのだ。 「ふぅ…。ギャラもこれだけ出すわ…」 怜奈さんが両手を広げ、私に見せた。 「え!?じゅ…10…ですか…!?」 その金額に驚きを隠せない。 「それに…里央ちゃん…本当は疼いているんでしょ…」 「え!?そ…そんな…事は…」 「このスーツ見て、あのステージの事…思い出しちゃったでしょ…」 「そ…それは…」 「あぁ…あの時の里央ちゃん…可愛かったわ…。最高に気持ちよくなっているのに…声を我慢して…。最後なんか…イク時さ…」 「あああぁぁ!!!!分かりました!!分かりましたから!!!やります!だから、その話はもういいです!!」 「あ、ありがと。じゃあよろしくね!」 (あぁ…勢いで…受けてしまった…) その勢いのせいで、毎回後悔している気もするのだが…。 「それじゃ、とりあえず着よっか!」 「え!?もう??ここでですか??」 相変わらずの怜奈さんのペースっぷりには振り回される。 「そう、もう後の処理もあるから時間がなくてさ、早く着て」 「あ…はい…分かりました…」 そして流されるままに、私はその場で衣服を脱ぎ捨て全裸になった。 次に水泳キャップのような帽子を被り、髪の毛を中に入れ込む。 前回どおりであれば、これで体にローションを塗る。 すると、そこには薄っすらと笑みを浮かべた怜奈さんが、手にローションのボトルを持って立ち竦んでいた。 「あっ…自分で塗りますから!」 「ちっ…。勢いで私が塗ろうと思ったのに…」 (ったく…油断も隙もない…) そう思いながら、本当に悔しそうな顔をしている怜奈さんから、ローション入りのボトルを受け取る。 そして、自ら全身にそのローションを塗りたくっていく。 (んうぅぅ…) 相変わらず、このローションのニュルニュル感が、私に変な感覚をもたらす。 怜奈さんに気が付かれたら大変なので、声は出ない様に必死に我慢しながら、体全体に塗り込んでいく。 「よし…っと…」 「じゃあ、スーツね」 ローションを塗り終わったので、人体標本のスーツを手に取り着ようとした。 「あれ!?…前は、頭の所まで切り込みなかったですよね…」 そう、前回は首の穴から無理矢理、頭を通す作りになっていたが、今回のスーツは背中がぱっくりと割れ、その割れ目が後頭部まで達していた。 「そう、そのスーツは改良型なのよ」 「へぇ…」 改良されたという事に少し関心しながら、スーツの顔を見ると、これまた以前にないものが。 口の部分から、長い透明なホースが垂れ下がっていたのである。 「この、口から伸びてるホースはなんです??」 「あっ…それね。呼吸を確保する為のものだから、気にしないで」 (呼吸??前回のスーツでも充分、普通に息が出来てたけど…) そう思うものの、改良型というのだから、取り分け問題もないであろうと考えた。 そして、私はスーツの背中を広げ、足を通し始めた。 (ん!?) 片足を膝下まで、スーツに突っ込んだところで内部の違和感に気がつく。 (なんだ?これ??) その違和感に気が着くものの、もう片方の足も膝下まで入れ込む。 そして私は、立ち上がり、スーツを上へと引き上げた。 すると、腿付近までスーツが上がってきた。 そして、スーツがそこまで上がってきた事で、先ほどまで感じていた違和感が、おかしな事だという確信に変わった。 「ちょっと…怜奈さん…これはなんですか??」 私が怜奈さんに質問した、そのおかしな事…。 スーツの内側のちょうど、私の股に当たる部分に、あからさまにおかしい【突起した棒】が生えているのだった。 「え?何って…それは、あなたの陰部に入れるのよ」 「はっ???ななな…何を言ってるんですか!!!」 怜奈さんは、さも当たり前といわんばかりの空気で、私にその突起物を挿入しろと言うのだ。 「え!?だって、それ、里央ちゃんの中に入れなかったら、スーツが着れないわ。だってあなたの体で型を取ってるのよ。完全にピッタリなんだから」 「そ…そういう問題じゃなくて…」 「じゃあ、その棒を出したまま着る気??そしたら、その部分だけ膨らんでしまうから、中身は男の人で、しかも勃起していると思われるわよ」 「そ…それは困りますけど…」 「じゃあ…入れるしかないじゃない…」 「う…は…はい…」 相変わらず、訳の分からない理屈で丸め込まれてしまう。 一旦、スーツを腿の上まで引き上げ、スーツの中に飛び出た突起物が、私の陰部付近に来るようにした。 そして、突起物を手に持ち、自らの陰部へと押し当てる。 (うぅ…ん…) その突起物を受け入れるべき私の陰部は、もう既に内部まで濡れていた。 それはローションによるものなのか…いや…この恥辱的スーツを着させられると分かった時から、私の陰部は濡れ始めていたのである。 そう…あの時のイベントの記憶が私の中に蘇っていたから。 そして、私は思い切って突起物を、自らの陰部へと差し込みながら、スーツを引き上げた。 「あんぅっ!!」 その突起物は、ピッタリと私の腰部を包み込むスーツと共に、私の中へとしっかり入り込んだ。 変な声が漏れてしまう。 (あぅ…入って…入ってる…うぅ…) そしてスーツを腰まで引き上げた所で、ある事に気が付く。 「って…怜奈さん…。膨らんで男に思われるとか…そういう所が問題じゃなくて、これが何で付いているかって所が問題なんですけど」 自ら指し込み終わってから投げ掛ける話ではないが、一応、反論してみた。 「何で??え!?里央ちゃんに楽しんでもらうため??それ以外に何かある?」 何を言っているのと言わんばかりの表情で答える怜奈さん。 「た…楽しんで…って…」 「素直に入れたたじゃない…。っていうか、入れる前から濡れてたんでしょ…あなた」 「うっ…そ…そんな…」 「図星…」 なんだか全てを見透かされている感じが嫌だ。 「さっ…早く着なさい。まだ、色々とやる事があるんだから」 「は…はぁ…」 相変わらず、ペースを握られ、全てをはぐらかされる。 そして、私は言われた通り、スーツを順次着て行った。 腕を通し、指先までしっかりと入れ込む。 そしてマスクを持ち、自らの顔へと被せようとした。 (ん?なんだ、このホースの先は??) マスク内側、口の部分から、ホースの先が飛び出ていた。 「あっ、マスクを被りながら、そのホースを口に咥えて」 「は…はい…」 ホースという所に疑問を感じたが、言われるまま、マスクを被りながら口にホースを咥えた。 そしてマスクの内側に自らの顔を押し当てた。 (相変わらず、ピッタリだな…私の顔から型を取ったんだから、当たり前か…) そして、前回の時との違いに気が付く。 目の部分が、クリアーな素材で覆われているのだ。 前回は、完全に私の目が露出していた作りだった。 しかし、今回は、クリアーなパーツで塞がれている。 クリアーが故に、私の目は見えているし、私からの視界も全くといっていい程、支障は無い。 そして、もう一つの違い…。 鼻の穴がないのだ。 私の鼻から吹き出した息が、顔の前面に滞留する。 (ん?って事は…呼吸は…この口に咥えたホースだけって事か…) 「スゥゥ…フゥゥ…スゥゥ…フゥゥ…」 鼻での呼吸をやめ、口だけで呼吸をしてみる。 (んん…まぁ…楽じゃないけど…息は出来るな…) すると、怜奈さんが後ろに回りこみ、作業を始めた。 「じゃ…後ろ閉めるから、動かないでね」 言われた通り、私は立ったまま動かない様にして、怜奈さんの作業に身を任せた。 スーツが少し引っ張られたかと思うと、背中から後頭部にかけて、じんわりとした温かさが伝わって来る。 何をしているのかは分からないが、とにかく私は待つしかない。 そのまま暫らくしていると、怜奈さんが私の肩を叩いた。 「オッケー、もうくっ付いたから、動いてもいいよ」 そう言われ、私は怜奈さんの方に向き直った。 「鏡を見てみなよ」 そう言われ、私はそこに置いてあった鏡に目を向けた。 するとそこには、あの時、あのイベントで登場した、人体標本の姿が映っていた。 (相変わらず…凄い作りだな…) 見るもの二度目になるだが、その精巧さには再び驚かされる。 先程までは、ただのゴムスーツだったものが、中に人が入る事で、そのクオリティーをグッと引き上げるのだ。 とはいうものの…私の体を曝している感は変わらない。 「うぅぅうっ!」 (!?あれ??喋れない!!!) 感想を述べようとしたが、口と顎が動かず、まともな言葉が発する事が出来なかった。 「そうね…今回は口も塞いであるから、しゃべる事は出来ないわね。まぁ…問題ないけど」 (問題なくはないと思うけど…) そして、ある事に気が付く。 呼吸口が口のホースのみのため、声を出すことで、呼吸が乱れる。 出来る限り声を出さない方が懸命だろう。 (!?ん…ちょっと待ってよ…。目は覆われている…鼻の穴もない…あそこは内側に突起が付いているから開いてない…背中は完全に閉められた…。って事は…私が外と繋がってるのは、このホースだけって事!?) 何やら本当に、全てを包み込まれた感が漂う。 なんとも言えない不思議な感覚…自分が外の世界から完全に隔絶されたような…。 そして、全身を拘束されたような感覚…。 その感覚に少し、私は高揚感を覚えてしまっていた。 「里央ちゃん!!里央ちゃんてば!!!」 怜奈さんの呼ぶ声に気が付く。 (え!?あ…呼ばれてる…) 「何、ボーっとしちゃってるの??包まれて高ぶっちゃった??」 (え!?あっ!そ…そんな…) 挙動不審な雰囲気が出てしまっているが、とにかく手を横に振り、ジェスチャーで【そんなことはない】とアピールした。 「フフッ…さあ、次の準備に行くわよ」 そう言った、怜奈さんはうっすらと微笑を浮かべていた。 (あぁ…ダメだ…相変わらず…全て見透かされてる…) そうして私たちは隣の部屋へと移動するのだった。 隣の部屋に移動すると、そこには大きなガラスの箱があった。 大きさにして、1メートル強四方で高さが2メートル程の四角柱。 (なんのガラスだろう…??) そのガラスの箱に疑問を抱きながら、それを見上げていた。 「今回の仕事はこれよ…これ。このケースに入って宣伝用のディスプレイになってもらうのよ」 (え!?ディ…ディスプレイ!?) 「これだけ目立つディスプレイがあれば、宣伝効果は抜群ってわけ」 (こ…この中に入るの??) 怜奈さんの言葉に驚きながらも、再びガラスの箱へと目を向けた。 確かに、私が直立して入れるサイズではある。 【ゴクッ…】 それに入れられるとどうなってしまうのだろうという不安感と、そこに存在する期待感もあった。 「じゃ、上から入ってもらうわね」 すると、そのガラスの箱の中にハシゴが掛けられた。 箱の横には上部まで登る台がある。 つまり、その台で上まで上がり、ハシゴで中へ降りて行けという事だろう。 (よし…) 私は決心し、台を登り、慎重にハシゴを降りて行った。 ガラスに掛けられたハシゴ、踏み外してハシゴをぶつけてしまったりしたら、ガラスが割れたり、傷が付いてしまう。 とにかく慎重に、私はその中へと入って行った。 「オッケー!じゃ…ハシゴを抜くね」 怜奈さんがそう言うと、掛けられていたハシゴが外へと抜かれていった。 その結果、私はもう自力でこのガラスの箱から出ることは出来なくなったのだ。 そして、箱の中から外を除き見る。 (うわぁ…透明度高いな…ガラスの壁が有る気がしないな…) ガラスの透明度が高く、箱の中に入っているのにも関わらず、何にも覆われていないと感じてしまう程だった。 「さて…次は液体を入れてくからね」 (え…液体!?な…何を!!) 怜奈さんの言葉に理解が追いつかない。 しかし、作業はどんどん進められていく。 上部に現れたホースのようなものから、何やら透明な液体がガラスケースの中に注がれ始めた。 (な…何!?この液体!!) そしてどんどんと注ぎ込まれる液体。 すぐに、その液体は私の膝上まで到達した。 足を動かそうとすると、その液体は、非常に粘性が高く、足が思うように動かない。 (お…重い…この液体…) 全く動かない訳では無いが、動かせてもかなりゆっくり動かせる程度。 そして、その液体は更に追加され、私の首元まで到達した。 もう既に頭以外は液体の中に沈んでしまった。 全身を動かそうとしても、ゆっくりとニュワ~ンと動かす事しか出来ない。 そして、動かした体はその液体のお陰で、止めた体勢で維持される。 しかも、この液体、不思議な事に、私の体を少し浮かしているようだ。 さっきから、足の先が底部についている感覚がない。 そこまで来た所で、怜奈さんから説明が入った。 「最後に上まで、液体を入れちゃうからね。呼吸は口のホースでしてね…って言っても既にそこからしか出来ないか。ちなみに、その口のホースは、液体の中に入ると、屈折率の関係で完全に透明になるから、回りからは見えないわ。それと、この液体は体を丁度良く浮かせる重さになってるから、基本的には沈みもしないし、上に浮きもしない。漂いながら、ポーズを変えて行ってね。動かないと、中身が人間かどうか分からないし。動かないただのオブジェクトじゃ意味無いわ。じゃあ夕方までよろしく!」 (ちょ…ちょっと待って!夕方までこの中に閉じ込められるの!) 怜奈さんの言葉に抗議の念を頂いたが、そんな事はお構い無しに、液体がどんどんと追加されていった。 (あぁ…私…完全に…液体に…) あっという間に液体は箱の上部まで満たされ、私の全身は、その透明な液体に没した。 呼吸は先程までと変わらない。 全身を高粘度のゼリーで包まれたような感覚。 しかし、液体と壁があるのにも関わらず、その透明度は恐ろしく高く、私の目からも外の景色がクリアーに見る事が出来る。 上部に蓋がされ、その上に色々な装置が置かれ、そこを隠すようにガラスケースの上部用の箱が設置された。 何やら、怜奈さんが話しているようだけど、もう私には外界の音が聞こえない。 ただガラスケースの中で漂っているしか出来ないのだ。 スタッフらしき人が近づいて来た。その手には布のような物。 そして、それを私を閉じ込めるガラスケースの周りに掛け、ガラスケースを包み込んだ。 これは恐らく、設置するまで、外から見えないようにするためのものだろう。 それと共に、私の視界も覆われ、布だけの世界となった。 すると、ガタガタと揺れた感覚が伝わって来る。 どこかに運ばれ始めたのだろう。 「スゥゥゥ…フゥゥ…スゥゥ…フゥゥゥ…」 何も見えない、何も聞こえない。 自らの呼吸音が頭部の中に響き渡る。 私は今、本当に物として運ばれている。 宣伝用の置物として…。 既に人としての扱いではなく、物としての扱い…。 こうなってしまった以上、私は自ら、ここから出ることは出来ない。 誰かに出してもらえるまでは、宣伝用の置物としてあり続けるしかないのだ。 (あんっ…) この扱いをされる事に、高揚を覚えてしまう。 スーツを着る前から、濡れていた私の秘所。 完全に拘束され、こんな所に閉じ込められた事で、さらに濡れ方は増すばかりだった。 どれ位時間が経っただろうか…。 視界も閉ざされ音も失った私は、時間概念が薄くなり、どの位運ばれていたのか分からない。 幾度となく、振動があったり、止まったりを繰り返した。 そうして、ただひたすら待ち続けていると、突然回りが明るくなった。 (うぅ…ま…眩しい…) 周りを覆っていた布が取られたのだろう。 暫らく暗闇の中にいた私の目は、すぐに外の光に順応できない。 ゆっくりと慣れ始める目…そして、ようやく外の景色が私の目に飛び込んで来た。 (あぁっ…こ…こんな…こんな所に…) 私の周りには、大勢の人だかりが出来ていた。 私が設置された場所、それは、駅前らしき場所の広場。 多くの行き交う人々、そして、広場で滞留する人々がそこにいた。 覆っていた布を外されたオブジェクトに、沢山の人が押し寄せる。 私を指差し、何かを話している男女。 スマホを構え、私を写真に収めている人。 様々な人が私に注目し、私に視線を向けていた。 (あぁ…そんな…見ないで…写真を撮らないで…は…恥ずかしい…恥ずかしいよぉ…) そこに設置されたガラスケース、その中には、女性の体をそのまま曝け出した標本が浮かんでいる。 ケースの外で繰り広げられてる会話は私には届かない。 しかし、私が動く事で、この中の人体標本の中身が人間であろう事は認知される。 私は今、ほぼ裸状態…完全にスーツに包まれ、外界と繋がっているのは口のホースのみだというのに、ある意味では、私の全てを曝した裸同然の状態なのだ。 私は今、こんな公衆の面前で、その状態で曝されている…。 (あんっ…ぁ…は…恥ずかしい…で…でも…いい…あんっ…) そう、恥辱的行為に曝されている事に、私は欲情してしまっている。 どんな事を言われているのだろうか…。 【うわっ…なんかエロくない?】 【これ、中に人が入ってるの?って事は、中身は女じゃん】 【写真、写真、SNSにアップしようぜ】 【ほぼ自分の裸を曝しちゃってるんでしょ、私だったら恥ずかしくて中身はできないな】 【乳首まで分かっちゃってるじゃん】 そんな会話が外で繰り広げられている事が、手に取るように想像される。 (ぁ…やめて…見ないで…恥ずかしい…あぁ…そんな…あんっ…) その会話の想像が、また私の気持ちを更に高揚させる。 そんな、視姦に耐えている、その時だった。 【ブゥゥゥゥン】 (あぅぅぅっ!!んぁあぁぁぁ!!) スーツの中に飛び出た突起物…私の内部へと刺さり込んでいる突起物が振動を始めたのだった。 (んあぁぁぁっ!!ダ…ダメぇぇ!!こ…この振動…んぁぁぁっ!!) ただでさえ、公衆の視姦により、高揚していた私にとって、その振動は恐ろしく攻撃力のあるものだった。 (あぅぅぅっ!!これはぁぁ…これはムリいぃ!あぅぅぅっ!!) あまりの快感に腰がビクつく。 しかし、実際には重い液体に包まれた私の体は、それ程、動く事は出来ない。 外から見れば、ゆっくりとユラユラと動いている程度。 そこで私を見ている人々は、まさか、このオブジェクトの中身の女の子が、陰部に道具を差し込まれ、快感を与えられているとは想像もしないだろう。 私は、公衆の面前で、裸状態を曝したまま、快感を与えられ悶えているのだ。 そして、その悶えるところすらも、完全に曝している。 (あぁっ!私…こんな…あんっ…人前で…ぁ…感じ…感じちゃって…る…) 視姦だけでなく、陰部を直接責める道具。 そして、責められ悶える所を、大勢の人に曝される恥辱。 その恥辱感に、私は更なる興奮を得てしまっている。 しかし、曝されているものの、実際には人間標本スーツに包まれ、その中身の人間を隠され、更には、透明な液体により動きを制限されているので、見た目にもその事実は隠されている。 つまり、私は人前でありつつも、私を包む物に隠されて、快感に溺れているのだ。 その、際どく隠れてしているドキドキ感が、また私を高揚させる。 快感に溺れながらも、私を凝視する人と目が合う。 向こうからクリアーに見えるのと同じく、私の方からもクリアーに全てが見える。 不思議なものを見るような、その人の目が私を刺す。 (あっ…あんっ…こんな…ぁ…私…見られて…見られてぇぇ!!…んあぅっ!!) 私の陰部からは、恐ろしい程の愛液が溢れ出ている。 しかし、その愛液は、外に出ることは無い。 私と外界を繋ぐのは、口のホースのみ。 つまり、溢れ出た愛液は、人間標本のスーツの中に閉じ込められ、私と共に中身の一部として滞在するのだった。 (あんっ…あぅぅぅぅぅ…そんな…そんな…あぁ…見ないでェェ!!あぁぁん!) そして、暫らく続いた道具の責めにより、私の体も心も頂点に達しようとしていた。 陰部に与えられる刺激、そして、私を刺し殺す人々の視線。 その全てが、私を追い詰める。 (あぁぁ!!いやぁぁぁぁ!!こんな…こんなぁぁ!!は…恥ずかしい…恥ずかしいよぉぉぉ!…見ないで…あぁん…そんなに…そんなに…あぅっ…見られたらぁぁぁ…イ…イク…あぅぅ…いいぃ…イッちゃうぅぅ!!) そして、その快感は、足を止めることなく進み続け、私を絶頂へと連れていった。 (んあぁぁぁぁぁ!!もう…ムリィィィィ!!!イクぅぅぅっ!イッちゃぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!) 私は絶頂を迎えた…。 この公衆の面前で。 全てを曝け出したまま…。 自らの快楽に抗わずに、絶頂を迎えた。 その様は、もしかしたら動画に撮られているかもしれない。 しかし、その動画は、人体標本の中身の女の子が絶頂したという動画ではなく、ただの宣伝用のオブジェクトの動画。 周りからは、決して私が絶頂を迎えた事は分からないのだから…。 しかし、公衆の面前で絶頂を迎え、それを曝したという事実は、事実。 その恥辱感と背徳感が私を包み込む。 (んあ…ぁ…わ…私は…ぁぁ…なんて…こと…を…) 絶頂を迎え力の入らない体。 虚脱感が私を包み込むが、すぐにそれ所では無い事に気がつく。 「スゥゥッ!フゥゥッ!スゥゥッ!フゥゥッ!」 (く…苦しい、苦しい、苦しい!!!) そう、絶頂を迎えた事で呼吸が荒くなる。 しかし乱れた呼吸の割に、取り込める空気は口に繋がれたホースのみ。 とても、呼吸が追いつかない。 「スゥゥッ!フゥゥッ!スゥゥッ!フゥゥッ!」 (苦しい、苦しい、死んじゃう!死んじゃうよぉぉ!!) 必死に呼吸をして、なんとか自分に空気を取り込もうとした。 唯一繋がれた、私の生命線であるそのホースから、私は全力で呼吸をする。 (苦しい!苦しい!空気!空気!空気ぃぃぃ!!) 暫らく私は、そのホースから可能な限りの空気を取り込み続けた。 「スゥゥッ!フゥゥッ!スゥゥッ!フゥゥッ!」 次第に、呼吸が落ち着き始め、私はなんとか一命を取り留めた。 (はぁ…はぁ…はぁ…苦しかった…死んじゃうと思った…) 再び呼吸が正常に戻った時には、もう既に陰部の道具の振動は止まっていた。 (あぁ…こんなの…こんなの繰り返されたら…本当に…死んじゃうかも…) 最高の気持ち良さに溺れたのも事実だが、死んでしまうかもと思うのも事実。 快感と苦しさの狭間に挟まれる。 しかし、予想通りではあるが、その後、その快感は繰り返された。 何度となく、私は絶頂を迎えさせられた。 (んぅぅぅぅぅ!!イィ…イクゥゥゥゥゥゥゥ!!) (苦しい!苦しい!苦しい!いやぁぁ!!タスケテェェェ!!) (ヒィィ…も…もう…ムリ…ムリだよぉぉぉぉぉぉぉ!!) ガラスケースの中、人体標本として漂いながら、私は公衆の面前で何度も絶頂を迎えた。 もう既に、自らが宣伝のためのオブジェだという事など、すっかり頭の中にはなくなっていた。 頭の中には、与えられる快感が埋め尽くし、ただひたすら体が反応しているだけであった。 そして私は宣伝のためのオブジェとして、多くの人の目に曝され続けたのだった。 多くの人が行き交い、そしてその足を止めて見つめる人もいる。 その見つめた先には、ガラスケースの中に漂う人体標本。 その人体標本は、いやらしい程に女性の体を表現している。 そして、その標本は時に動き、ポーズを変える。 人体標本はマネキンのような造形物ではない…中身は本物の人間。 本物の女の子が包まれた着ぐるみなのだ。 そして、その中身の女の子は誰にも知られる事無く、その見つめる人の目の前で絶頂を迎えているのだ…。 夕方、再びガラスケースに布が掛けられ、そのオブジェは撤去されていった。 ・・・ 私が目を覚ますと、そこは未だガラスケースの中だった。 透明の液体は抜かれ、私は底部にうな垂れるように座っていた。 (ぁ…お…終わったの…ね…) 周りに見える景色は、準備の時にいた部屋。 私を支えてていた透明な液体はなくなり、久しぶりに私に重力を感じさせている。 力の入らない体は重く、それを動かす気力も失せていた。 分かっているのは、仕事の時間が終わり、私はもう人目に曝されていないという事。 あまりにも何度も絶頂を迎えさせられ、体を動かす事も出来ないという事。 そして、未だ人体標本スーツに身を包まれているという事だ。 思考がまだふんわりとぼやけているが、公衆の面前で、何度も絶頂を迎えてしまったというのは事実として残っている。 (あぁ…私…私は…あんなところで…ぁ…ぁぁ…) 背徳感が私を包み込む一方で、それに高揚してしまっていたのも事実。 自らの性癖を認めざるを得ないであろう。 既に全身を包むスーツの中は、私の愛液で大変な事になっているだろうし。 「おっ!目が覚めたみたいだね。お疲れねぇ~」 私が目が覚めたことに気が付いた怜奈さんが声をかけてきた。 「どうだった??」 (どうだった??って…何が…??) 「よかったでしょ」 (そんな…事…は…) 声も出せない私の心と、普通に会話する怜奈さん。 「気持ち良さそうだったわよ…本当に。まあ、見てて分かるのは私くらいだけどね…」 (でも…少し…やりすぎ…でしょ…) 「【今日は】これで終わりよ、またよろしくね」 (ん?【今日は】…どういう事…??) 「今日のが、恐ろしく好評でさ!来週の展示会の本番の日も、会場入り口に出したいってクライアントがさ」 (ま…まさか…) 「もちろんオッケーしておいたから!」 (オ…オッケー…!?) 「じゃあ、来週もよろしく!」 (ヒィィィィィ!!!こんなの…こんなの…もう…むりぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!) そうして、私は再びガラスケースに入れられ展示されるのだった。 人体標本として…。 -----------------------END--------------------------

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